インストラクショナル・デザイン定義の変遷、事例、心肺蘇生術教育への応用 Instructional design technology,: history of definition in , case presentation, and application in resuscitation education

1. 医療ID勉強会
全日本患者安全組織文化学習支援財団
笑顔のおうちクリニック松戸
松本尚浩
10 Nov 2018 ID医療 勉強会

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4. 練習：終了後懇親会に参加したい
A: 全くそう思わない
B: あまりそう思わない
C: ややそう思わない
D: ややそう思う
E: かなりそう思う
F: とてもそう思う
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10 Nov 2018 ID医療 勉強会

5. 本日の内容
1. 【確認】インストラクショナル・デザインの定義
2. 【事例】『学習設計マニュアル』を用いた、自
己主導型学習者発展支援
3. 【資料】アメリカ心臓協会の「心肺蘇生術教
育への提言」の全文翻訳の概要
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6. インストラクショナル・デザインの
定義（引用：第１章、インストラクショナルデザインとテクノロジー）
【確認】
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7. デザインすることとは、
状況を実際の状態から
より好ましいものへと
変えることである。
(ハーバート・サイモン, 1969)
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8. インストラクショナル・デザインの
定義を記述できる
A: 全くそう思わない
B: あまりそう思わない
C: ややそう思わない
D: ややそう思う
E: かなりそう思う
F: とてもそう思う
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9. インストラクショナル・デザインの
定義を書く（調べる）
一人で
•お題ついて、自分の考えを書き出す
•2－3項目、2－3分で
共有
•二人（ときに三人以上）で考えを共有・議論
•一度に話す時間は1分以内です。
一人で
•議論の結果、自分の考えをまとめる
•最初のメモとの変化を明らかにする
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10. 【共有】
インストラクショナル・デザイン定義
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11. ID定義：1900-50年代
メディアとしての教授工学
• 「平らな写真、グラフ、スライド、動画など全
タイプの資格教材の使用を含む「見る経験」
を通した教育のエンリッチメント」
• 教授メディアに注意の大半を集中
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12. 教授メディアを変えれば
「教育できている」といえるのか？
メディア１
（例：グラフ）
メディア２
（例：スライド）
メディア３
（例：音響）
メディア４
（例：動画）
学習者
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学習対象 学習対象
学習対象 学習対象

13. ID定義：1960-70年台
プロセスとしての教授工学
• 「特定のメディアや装置という領域を超えてい
る。（中略）
• より効果的なインストラクションをもたらすた
めに、（中略）学習とコミュニケーションに関す
る研究をもとに（中略）
• 学習することと教えることの全体的なプロセ
スを設計し、実施し、そして評価するシステム
的な方法」
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IDの主要なステップ

14. ID定義：１９９４年定義
プロセスを超えて
• 教授工学は学習のためのプロセスとリソースにつ
いての設計、開発、利用、管理、ならびに評価に関
する理論と実践である。
• １９６０－７０年定義
– 学習することと教えることの全体的なプロセスを設計
し、実施し、そして評価するシステム的な方法」
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以前の
「システム的」を
排除

15. 直線的関係ではない定義付け
システム的プロセス
設計 開発
利用 管理
評価
構成主義的アプローチ
評価
設計
開発利用
管理
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理論
と
実践

16. ID定義：最新（２００８年）定義
学習者パフォーマンス向上へ
• 教授工学とは、適切な工学的プロセスとリソース
を創造し、利用し、管理していくことによって、学
習を促進しパフォーマンスを向上させるための研
究と倫理的実践である。
– 『インストラクショナル・デザイン・テクノロジー』定義
• 「パフォーマンス問題への教授的以外の解決策に対する注目
を高めてきた。」
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使えない知識の習得
支援では不十分
教えない方法も探る

17. 自分の教育では
教授メディアに注力していた
A: 全くそう思わない
B: あまりそう思わない
C: ややそう思わない
D: ややそう思う
E: かなりそう思う
F: とてもそう思う
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18. 教授的でないアプローチも駆使して
パフォーマンス改善を目指している
A: 全くそう思わない
B: あまりそう思わない
C: ややそう思わない
D: ややそう思う
E: かなりそう思う
F: とてもそう思う
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19. インストラクショナル・デザインの定義を
自分の実践に活かす計画立案
一人で
•お題ついて、自分の考えを書き出す
•2－3項目、2－3分で
共有
•二人（ときに三人以上）で考えを共有・議論
•一度に話す時間は1分以内です。
一人で
•議論の結果、自分の考えをまとめる
•最初のメモとの変化を明らかにする
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20. 【共有】IDの定義を
自分の実践に活かす計画立案
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21. 『学習設計マニュアル』を用いた
学習会
【事例】
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22. 事例１
• 対象：長崎大学学生、大学院生、看護師医師
• 学習目標：
– 『学習設計マニュアル』要点抽出・共有
• 学習方法：
– アクティブ・ブック・ダイアログに準じて、
– 『学習設計マニュアル』から1章選び、要約、共有
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23. アクティブ・ブック・ダイアログ
（http://www.abd-abd.com/#5）
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24. 事例２
• 対象：活水女子大学看護部教員
• 学習目標：
– 『学習設計マニュアル』を教育に応用する
• 学習方法：
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25. 卒業する前に
「自己主導型学習者になる学習会」
教材 主な学習方法：
アクティブ・ブック・ダイアログ
医療 勉強会ID10 Nov 2018
開催ご希望あればお問い合わせください

26. アメリカ心臓協会の
「心肺蘇生術教育への提言」の翻訳
【資料】
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27. 心肺蘇生術教育は
現場で成果を挙げている
A: 全くそう思わない
B: あまりそう思わない
C: ややそう思わない
D: ややそう思う
E: かなりそう思う
F: とてもそう思う
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28. 心肺蘇生術教育への提言
原文（42頁） ハイライト版（2頁）
ハイライト版は
日本語版も公開
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29. 蘇生科学の進歩が
進んでいるにもかかわらず、
心停止の生存率は、
院内および院外の両方で
最適ではない
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30. 何百万人もの
一般市民と医療従事者が
毎年蘇生術訓練を
受けているが、
心停止の患者への
最適な臨床ケアの提供には
大きなギャップがある。10 Nov 2018 ID医療 勉強会

31. 学習と維持を促進する
実証済みの教育方法を
活用して、
蘇生教育の設計と提供は
最適化されるべき
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32. IDをより活用すれば、
心停止後の
患者転帰や生存改善に
最終的につながる
教育成果を
改善することができる
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33. 重要情報を全文翻訳して共有
心停止の結果を改善するためには、
どのようにIDを応用すればよいのか？
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34. 図. 変更された生存への処方箋
医科学
地域での
実施
生
存
教育
知識転移と
実施適応科学
知識転移と
実施
教育効率
フィードバックと
デブリーフィング
完全習得学習と
集中的練習
反復学習
革新的
教育
方略
文脈
学習
評価
インストラクショナル・デザイン上の特徴
教員養成
IDを応用した処方箋
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35. 【AHA提言】蘇生教育改善のための
インストラクショナルデザイン特徴
• 完全習得学習と集中的練習
• 反復練習
• 文脈学習
• フィードバックとデブリーフィング
• 評価
• 革新的な教育方略
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まず、
日本語訳4頁参照

36. 完全習得学習と集中的練習
教育的利益を
最大化するために
教師が知るべき、
シミュレーション基盤型
医学教育の特徴10 Nov 2018 ID医療 勉強会

37. 例示(1/2)：心肺蘇生術での
モニター付き除細動器使用
• 場面：
– 心肺蘇生術が開始されている
– 応援者がモニター付き除細動器を現場に届けた
• チェックリスト
– □「モニター付き除細動器到着しました」報告
– □電源ボタンを押す
– □心電図導線装着（赤：右肩、黄：左肩、緑：左下肢）
– □心電図波形をII誘導
– □「心電図モニター装着、波形II誘導です」報告
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38. 例示(2/2)：心肺蘇生術での
モニター付き除細動器使用
• 完全習得学習
– チェックリスト1項目ずつ実技実施
– ある項目が実施可能かどうか形成的評価
– ある項目実施可能を確認して、次項目実技
• 集中的練習
– あるチェックリスト項目で達成ギャップあり
• フィードバック・キュー
– 練習・練り上げ
– そのチェックリスト項目達成確認
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39. 集中的練習の要点
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反復練習とフィードバック（狭義）が重要

40. 完全習得学習へのフィードバック
内省
変化
変化
保証
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(松本尚浩、医療職の能力開発 ;2:25-34,2013)
この3段階を実践して完全習得学習促進
一般的（狭義）
フィードバック

41. 反復練習を含めたフィードバック
実践計画
フィードバック・キュー
実践結果
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改善
実践
フィードバック・システムであれば、
練習は含まれていて確実に起こる

42. 課題：
完全習得学習と集中的練習
• 自分の教育的課題
• 完全習得学習のチェックリスト作成
– チェックリストを用いた学習支援設定
• ある達成項目が未達成の場面想定
– 集中的練習の内容を設定
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43. 「完全習得学習と集中的練習」
自分の実践に活かす計画立案
一人で
•お題ついて、自分の考えを書き出す
•2－3項目、2－3分で
共有
•二人（ときに三人以上）で考えを共有・議論
•一度に話す時間は1分以内です。
一人で
•議論の結果、自分の考えをまとめる
•最初のメモとの変化を明らかにする
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44. 【共有】「完全習得学習と集中的練習」
自分の実践に活かす計画立案
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45. 補遺
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46. オンラインでお手伝いします
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47. さらに、学びを深めたい方、
お手伝いします。
• 「チャットワーク」で学習支援開始
– チャット・メッセージで情報交換・質疑応答
– ファイル添付・共有可能
– カメラ会議も可能
• 手順
– オンライン会議室「チャットワーク」で無料アカウント
• http://www.chatwork.com/ja/price/
– アカウント作ったら、松本（ID:１８０４６２）へメールで
連絡を
• takahiro.matsumoto418@gmail.com
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48. 満足度調査
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49. 自分に役立つ内容だった
A: 全くそう思わない
B: あまりそう思わない
C: ややそう思わない
D: ややそう思う
E: かなりそう思う
F: とてもそう思う
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50. 教材（プレゼンテーション・投票など）が
効果的だった
A: 全くそう思わない
B: あまりそう思わない
C: ややそう思わない
D: ややそう思う
E: かなりそう思う
F: とてもそう思う
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51. 周りの知人に、この内容を知らせたい
A: 全くそう思わない
B: あまりそう思わない
C: ややそう思わない
D: ややそう思う
E: かなりそう思う
F: とてもそう思う
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52. 続けて、今日の内容を学びたい
A: 全くそう思わない
B: あまりそう思わない
C: ややそう思わない
D: ややそう思う
E: かなりそう思う
F: とてもそう思う
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