医学教育国際認証における
成果基盤型教育(OBE)と
麻酔科医の立ち位置
松本尚浩
医)尚誠会 笑顔のおうちクリニック松戸
全日本患者安全組織文化学習支援財団
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 1
用語
• 成果基盤型(アウトカム基盤型)教育
– OBE: Outcome-based Education
• 完全習得学習
– Mastery Learning
• コンピテンシー基盤型教育
– CBE: Competency-based Education
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 2
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JSA_65th_Yokohama19 May 2018
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19 May 2018 JSA_65th_Yokohama
血圧が下がり、昇圧剤投与した後に
再び、血圧を評価する
A: 全くそう思わない
B: あまりそう思わない
C: ややそう思わない
D: ややそう思う
E: かなりそう思う
F: とてもそう思う
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 5
0A B C D E F
部署内で講義・実習した後、
参加者の知識・技能・態度を評価した
A: 全くそう思わない
B: あまりそう思わない
C: ややそう思わない
D: ややそう思う
E: かなりそう思う
F: とてもそう思う
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 6
0A B C D E F
私の、残念な体験
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 7
急変だぁ
CPR
(心肺蘇生術)
やんなきゃ!
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 8
院内の急変モンダイを解消するには
心肺蘇生術
教育・訓練だ
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 9
院内CPR後の生存退院率は改善せず
(N Engl J Med 2009; 361: 22-31)
生存退院率(%)
院内心肺蘇生術(CPR)後,生存退院率の年次変化
ガイドライン2000後CPR教育増加
CPR教育効果でCPR後の
生存退院率増加を期待していたが、、、
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 10
カークパトリックの
研修効果の4段階
1.反応 研修参加者の満足度
(アンケート調査など)
2.学習 受講者の知識理解度や学習到達度
(筆記試験や実技試験)
3.行動変容 現場での行動変化
(インタビューや他者評価)
4.結果 組織の業績向上
(医療過誤減少,病院内死亡減少)
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 11
CPR教育・訓練の
効果は
行動変容も、
患者安全も不明
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 12
カークパトリックの
研修効果の4段階
1.反応 研修参加者の満足度
(アンケート調査など)
2.学習 受講者の知識理解度や学習到達度
(筆記試験や実技試験)
3.行動変容 現場での行動変化
(インタビューや他者評価)
4.結果 組織の業績向上
(医療過誤減少,病院内死亡減少)
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 13
研修会の満足度だけでは、
訓練成果は不十分。
行動変容以上の成果を求めましょう
あなたの組織での教育・訓練は、
カークパトリック3レベル程度に効果的
• A: 全くそう思わない
• B: あまりそう思わない
• C: ややそう思わない
• D: ややそう思う
• E: かなりそう思う
• F: とてもそう思う
14
0A B C D E F
JSA_65th_Yokohama19 May 2018
これまでの「いわゆる教育」の限界
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 15
熟達には実践と振り返りが鍵
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 16
熟達には教育不可能かもしれない
有効性は検証されていない
これまでの大学教育デザイン
日々の実践のための技術
臨床実習 研修
応用科学
臨床医学 医学関連応用科学
基礎科学
基礎科学 基礎医学
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 17
学習者は、卒業して現場に入っても、実践能力がない
(161/3868 Kindle, ASIN: B0022NGE62)
教育はアウトカムを示し、
熟達へ支援できるのか?
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 18
職人の
学び
学者の
学び
vs
【私見】学びとアウトカム
アウトカム
学者の学び 記述
職人の学び 産物
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 19
職人の学び探究から
アウトカム基盤教育へ
学術
教育
職人
学習
OBE
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 20
あなたは熟達を目指していますか
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 21
時間
医
師
・
共
同
体
者
駆け
出し
中堅
熟達
入職前の試験成績と
仕事の出来に乖離あり
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 22
入職時の試験成績
仕
事
の
出
来
栄
え
コンピテンシー
あり
あなたの職場の教育は
熟達への成果を示している
A: 全くそう思わない
B: あまりそう思わない
C: ややそう思わない
D: ややそう思う
E: かなりそう思う
F: とてもそう思う
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 23
0A B C D E F
医療実践者が
熟達する
教育デザインが
必要
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 24
学び方を学ぶ必要性
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 25
Mastery Learning (完全習得学習)
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 26
(https://goo.gl/GyvhoK)
完全習得学習の例
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 27
https://goo.gl/Xe75jk
OBEの重要点:個人差に配慮して、
達成に十分な時間、道具、支援を提供
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 28
https://goo.gl/Xe75jk
学習時間
課
題
達
成
熟達には「実践を示す」ことが重要
A: 全くそう思わない
B: あまりそう思わない
C: ややそう思わない
D: ややそう思う
E: かなりそう思う
F: とてもそう思う
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 29
0A B C D E F
知識・技術があるだけが
熟達者ではない
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 30
見えにくい・変えにくい能力も重要
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 31
(https://goo.gl/fya8Wi)
コンピテンシーの「氷山モデル」
グーグルは行動面接で雇用を決める
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 32
(参照 https://goo.gl/wJCzzh)
Situation: あなたの物語は何ですか?
Task: この状況であなたの役割は何ですか?
Action: あなたは何をしましたか?
Result: あなたの行動はどんな結果に繋がりましたか?
コンピテンシー分析・評価のために
「行動結果面接(BEI)」の応用を
• BEI: Behavioral Event Interview
• 重要な出来事を語ってもらう
– 肯定的・前向きな出来事は話しやすい
• 実際の行動を語ってもらう
• 行動の背景にある考え・動機を探る
• 参照
– https://goo.gl/zYV6SD
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 33
私の提案
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 34
現場での成果を確実にする
教育実践へのヒント
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 35
【提案】職場での教育を、
アウトカム基盤型に変えよう
インプット アウトカム
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 36
すべての経時的変化は指数関数的
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 37
時間
進
化
・
増
加
経時的変化は指数関数的に起こる
A: 全くそう思わない
B: あまりそう思わない
C: ややそう思わない
D: ややそう思う
E: かなりそう思う
F: とてもそう思う
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 38
0A B C D E F
学ぶべき内容は指数関数的に増加
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 39
時間
情
報
インプットさせる教育に限界
【提案】職場での教育を、
アウトカム基盤型に変えよう
インプット アウトカム
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 40
講習会に参加した後
学びの内容は
現場で
活かされるか
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 41
【提案1】カーク・パトリック
レベル3焦点型の講習会報告様式
職場で発表・共有
講習会内容・実践報告 発展継続計画立案
講習会参加後
現場で実践 選定評価者の評価
講習会参加前
講習会後目標設定 評価者・評価方法選定
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 42
【提案】職場での教育を、
アウトカム基盤型に変えよう
インプット アウトカム
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 43
【提案2】面談基盤型カリキュラム
面談
学習方略
選択
学習実践
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 44
面談基盤型カリキュラム
面談
•行動結果面接(BEI)
•コンピテンシー・ディクショナリーに基づき評価
学習方
略選択
•学習内容検討
•学習方法・教材・指導者選択
学習
実践
•講義や独習など
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 45
おすすめの書籍
あります
コンピテンシー応用実践に
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 46
伸び続ける中堅と
卓越した熟達者へ
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 47
中堅者は教育できない
A: 全くそう思わない
B: あまりそう思わない
C: ややそう思わない
D: ややそう思う
E: かなりそう思う
F: とてもそう思う
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 48
0A B C D E F
熟達者は教育できない
A: 全くそう思わない
B: あまりそう思わない
C: ややそう思わない
D: ややそう思う
E: かなりそう思う
F: とてもそう思う
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 49
0A B C D E F
【提案3】
中堅以降は
教育せず、
「BEI」のみ
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 50
見えにくい・変えにくい能力を
見え易くして、伸ばす支援を
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 51
(https://goo.gl/fya8Wi)
コンピテンシーの「氷山モデル」
熟達への鍵
達成基盤型教育への取組み
お手伝いします
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 52
効果的・効率的な教育のために
効果的・効率的な教育に 指導者養成に
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 53
(https://goo.gl/1MjzA8) (インストラクターコンピテンシーの医療者教育への応用、医療職の能力開発;1:41-62,2011)
学習会や指導者養成講習会のお手伝いします
チームワークの理論・実践
構造構成主義を応用 振り返り会話でチーム能力改善
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 54
(https://goo.gl/ukAZZJ) (ゴール基盤型デブリーフィング訓練方法の開発、医療職の能力開発 3:41-49, 2014)
練習すると、責めない文化のチームができます
学び方を学べます
https://goo.gl/Au27sz https://goo.gl/W9QdaU
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 55
オンラインでお手伝いします。
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 56
データが暗号化され、
セキュリティー面で安全
チャットワーク活用事例
• グループチャットで
– 実践事例共有して議論
• 事例練り上げ
– 関連資料共有
• 個人チャットで
– 学習者としての発展相談
– 学習者支援の方略相談
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 57
ほぼ、毎晩のように、この仕組みで
モンダイ解消のお手伝いをしています
遠隔でも学べる仕組みを提供
• オンライン会議室「チャットワーク」で学習支援開始
– チャット・メッセージで情報交換・質疑応答
– ファイル添付・共有可能
– カメラ会議も可能
• 手順
– 「チャットワーク」で無料アカウント作製
• http://www.chatwork.com/ja/price/
– 松本にコンタクト申請を
• チャットワークID:180462
– ご不明点は、松本へメールで連絡を
• takahiro.matsumoto418@gmail.com
19 May 2018 JSA_65th_Yokohama 58

医療者熟達のためのアウトカム基盤型教育