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Similar to 121015特定看護師・osce評価勉強会 当日用スライドセット (20) 121015特定看護師・osce評価勉強会 当日用スライドセット2. 話題
特定行為を行なう能力となどのような能力か
医療行為を確実・安全に実施できる能力
能力を獲得するために必要な教育・研修
効果的・効率的・集中できる学習デザイン
能力を獲得したことを評価する方法
社会に質を保証する評価法と継続的な発達
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3. 医療行為を確実・安全に実施できる能力
卒前教育・新人看護師レベル・・・ガニェの学習成果の分類
医療行為の実施に必要な知識(質問して口頭で答える、紙に書ける)がある
AEDについて説明できる・・・言語情報
医療行為の手順について説明でき、かつ実施できる
AEDで除細動する手順について説明でき、かつシミュレーションで除細
動を実施できる・・・知的スキル+運動スキル
ある行動を「行なう」か「行なわない」かを意思表明・・・態度
救急外来で具合の悪そうな人がいる→声をかける・かけない
自らの学習を効果的にするための方法を考えるスキル・・・学習技能
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4. 医療行為を確実・安全に実施できる能力
認定看護師・特定看護師の標準的能力
ノン・テクニカルスキル (Non-Technical Skill)
医療事故の原因・・・70%はNTS
認知スキル
*危機対応能力
*認知スキル
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5. 危機対応能力
Crisis Resource Management; CRM
状況を知る 思い込みエラーを防止する
先を見越して考え計画する ダブルチェックの習慣
助けは早めに 「頭」(認知スキル)を使う
チームワーク 評価は繰り返し行なう
タスク量を分配する 状況の変化に素早く対応する
リソースをすべて投入する 臨機応変に優先順位を設定する
情報はすべて活用する
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6. 認知スキル
概念形成 分析能力 社会スキル
予測 診断 影響力
モデリング プラン チーム医療
実験 因果関係 交渉
評価 意思決定 記述
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8. 特定看護師・スタート時
問題を探し出し解決できる.
チームのリーダー、初心者への助言、
医師のサポートができる.
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9. OSCEのレベル
今回必要となるOSCEのレベル
卒前教育のOSCEのレベル
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10. 業務、シミュレーション、評価
業務
コンピテンシー「・・・ができる」(抽象的)
目標行動「・・・ができる」(具体的)
シミュレーション
学習目標:「・・・ができる」(具体的)
評価
OSCEタイプ
パフォーマンス評価
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11. コンピテンシーと標的行動の例
C: competency, PS: performance statement
C1: プロトコールにしたがって、救急患者の受け入れ準備・初期治療・ハンヅオフができる
PS1: 事前情報から患者の病態・緊急度を予測し受入れ準備ができる
PS2: 総合救急診療パスに従って、臨床推論と処置を同時に進めることができる
PS3: 必要に応じて医師への報告・相談・連絡ができる
PS4: 患者急変、暴力、感染症など危機的状況への対応ができる
C2: 救急外来が円滑に機能するよう他部署・多職種間の連携を良好に保つ
PS1: 部署や職種間のコミュニケーションを良好に保つ
PS2: 患者受け入れ・初期治療・ハンズオフと後治療がストレスなく行なえる
PS3:
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12. 標的行動を獲得する準備としてのシミュレーション
C1: プロトコールにしたがって、救急患者の受け入れ準備・初期治療・ハンヅオフが
できる
PS1: 事前情報から患者の病態・緊急度を予測し受入れ準備ができる
PS2: 総合救急診療パスに従って、臨床推論と処置を同時に進めることができる
シミュレーション医療学習
医療現場でPSができるためのリハーサル
状況再現(真正、authentic)、集中(engagement)できる環境
シミュレーション学習環境でPSに相当する学習目標(Learning Objective; LO)を
達成する
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13. 経験学習
看護師→認定看護師→特定看護師の成長・発達を支
える学習方法・・・経験学習
経験学習理論に則ったシミュレーション教育
シミュレーション教育を経験しながら、経験学習の
方法を獲得する
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14. シミュレーションと実習の関係
シミュレーション
・経験 行動変容
前状態 ・デブリーフィング リフレクション
シミュレーション医療学習により行動変容を引き起こす一連のプロセス・・・ユニット
スキル・パフォーマンス
時間
シミュレーションとデブリーフィングで行動変容を継続する・・・成長と発達を支援
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15. スパイラルな成長
学習者 ゴール
Learning studio
(研修の学び) ファシリテーター (現場の学び)
Workplace
個人および組織のパフォーマンス向上を目的
ファシリテーター(指導者)が共通
行動変容の評価・強化・デブリーフィングが可能
必要なら再び研修の学びを行うこともできる
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16. インストラクショナル・システムズ・デザイン
Instructional Systems Design (ISD)
組織のミッションを遂行するために必要となる、人
材・チームのパフォーマンスを向上する教育・研修プ
ログラムを開発・実施・改善するサイエンスと方法論
適用範囲
義務教育、高等教育、専門教育、生涯発達
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17. インストラクショナル・システムズ・デザイン
テクノロジー:現実の問題をシステマ
教育工学
ティックに解決する考え方・方法論
心理学、認知心理学、発達心理学、社会科
学、教育学、コンピュータサイエンス
学習科学
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18. 学習設計の基本
モジュールででできるようになる行動(出口)を決める
出口に到達したことを確認する方法を決める(評価)
何ができたら合格なのかを決める
評価の条件を決める
入口を決める(前提条件)
入口から出口に至る学習プロセスを設計する
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19. 医療行為の評価
言語情報・・・口頭諮問、筆記テスト
知的スキル、態度、CRM、認知スキル
シミュレーション:模擬患者、シミュレータ
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20. シミュレーションと評価
知的スキル(アルゴリズム、手続き)
アルゴリズムを、□選択した、□選択しなかった
アルゴリズムが、□できた、□できなかった
CRM、認知スキル
どの程度できたか:段階評価(ルーブリック)
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21. 評価の基本
評価の種類
社会に対し質を保証する
成長の段階を示す(ポートフォリオ)
インストラクションの効果を評価する
評価の方法
チェックリスト
ルーブリックによるパフォーマンス評価
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22. 特定看護師養成における評価の特色
標準的な問題に対し一人で問題解決ができる、というレベ
ルからスタートする
ガニェの学習成果の分類だけでなく、CRM、認知スキル
の評価が必要
資格取得後の成長を支援する評価であることが望ましい
ポートフォリオタイプの評価
継続的な活用が可能
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