国際人的資源管理
中川功一
大阪大学大学院経済学研究科
国際経営
第10回
不変の
公式
人材のパフォーマンス = f (技能, 動機, 機会)
6つの要素
採用
Recruiting
配置
Allocating
訓練
Training
報酬
Rewarding
統制
Controlling
対話
Communicating
技能
動機
機会
採用
採用計画
企業戦略と、各部門の必要リソース計算をすりあわせて構築する。
人数、スキル、勤務地、雇用タイプ、報酬、募集方法・選抜方法を
総合設計する
必要人数 必須スキル 雇用タイプ 採用手段 報酬 勤務地
製造 350 高卒 正規 現地
エージェント
~~
/month
中国
蘇州工場
マーケティング 10 3年以上の
実務経験
正規 現地
エージェント
~~
/month
中国
香港HQ
店舗営業 200 特になし パートタイム インター
ネット
~~
/hour
中国
全国10拠点
開発 25 電気電子で
修士卒
正規 ジョブ
セミナー
~~
/month
中国
蘇州工場
訓練
スキルテーブルを準備するなどして、一人一人と対話しながら技
能育成方針を設計
ソフトスキル
調整能力
論理的思考力
創造性
人間関係構築能力
リーダーシップ
対話とコーチングの能力
専門技能だけでなく、ソフトスキル(コミュニケーションやリー
ダーシップ)も大切
配置
• 基本的な発想:能力と仕事のマッチング
• そこに教育・訓練の視点を取り入れる
• 最後に、個人の希望をしっかり聞き取り、反映させる。
以上のことをやり切るためには、一人一人との対話が必要
Controlling
自由 統制
永遠のテーマであり、ひとつの解は存在しない。
各個人・各部門の状況をみながら、
以前と比べて相対的に統制する/裁量を与える
という考え方が望ましい。
報酬
しっかり払う!難しいことは考えない。
今日では、これが全て。
対話
• 今日、最も重視されている要素のひとつ。
• 従業員は、管理するのではなく、指導するのでもなく、対話す
るのだ。
• 双方向であることが求められる時代。一人一人の声を聴くこと
だけが対話ではない。あなた自身のヴィジョンや計画もシェア
することも、ためらわない。対話なのだから、こちらの意向を
伝えることも大切。
練習
実際に、3要因・6項目モデルで、自社の(ある会社の)人材管理を整理
してみましょう。グローバル経営の文脈でみたとき、どこに問題がある
でしょうか?
採用
Recruiting
配置
Allocating
訓練
Training
報酬
Rewarding
統制
Controlling
対話
Communicating
技能
動機
機会

「国際経営」10