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高度情報化と社会生活
   講師 藤野幸嗣
    メールアドレス yuki@fujino.com
    Facebook http://facebook.com/
    fujino
   講義資料のウェブのアドレス
        http://www.fujino.com
   講義用Facebookページ
   http://facebook.com/fujinocom
    2012/7/4      高度情報化と社会生活         1
本日の講義 
   第13回 
ネットのプライバシー
とソーシャル化の流れ



    2012/7/4   高度情報化と社会生活   2
今週の課題
   Facebookを使っていて不安に思うと
    ころ。
 あるいは使い始めた際に心配であったこ
 となど。
 既に解決をしているものでもかまいませ
 ん。
 とくになければ、なし、でもかまいませ
 ん。
 2012/7/4 高度情報化と社会生活 3
成績評価について
   投稿の締切
   7月25日(水)23時59分 締切。
   これ以降の投稿は評価カウントしませ
    ん。
   週6件の投稿×15週 90件の投稿で
    成績評価します。多少の過不足はOK。
   ページ全体としての運用度を評価しま
    す。
    2012/7/4 高度情報化と社会生活   4
評価の日程
   既に投稿が沢山ある人は先行して評価し
    ます。
   基本的には締切日から一週間程度で評価
    を終えます。
   8月10日ぐらいまで、講義用のページ
    を公開しておいてください。
   その後はそのままでも、閉鎖してもかま
    いませんが、できれば、そのまま残して
    2012/7/4 高度情報化と社会生活 5
NHKクローズアップ現代
   6月26日放送
「忘れられる権利」特集
 Twitterのふとした一言が大炎上
 匿名アカウントが特定され、ネット中に
個人情報が拡散→離職。
 再就職や社会復帰も困難になった事例。

    2012/7/4   高度情報化と社会生活   6
匿名ツイッターは危険
   「アカバレ」
 ∼アカウントが実名と紐付けされる
   連続してツイートを何ヶ月もしていると
    どうしても固有名詞が出てくる。
   絡んでいる友達が実名を晒している。
   昔からあるコテハン(固定ハンドル)の
    危険性。
    匿名でネットの言いたい放題は危険。
 2012/7/4   高度情報化と社会生活   7
炎上すると∼
   コメントスクラム(不特定多数から多数
    のコメントが来る。
   非公式RTによる急速な拡散
   匿名掲示板によるトレースやスニーク
   「特定」され実名がネットに晒される。
   電凸=学校や会社に電話攻撃。
→社会的に抹殺されてしまいます。
    2012/7/4   高度情報化と社会生活   8
忘れられる権利の主張
   ネットはけっして忘れない。
   クリック一つでデータの複製可
   記事はバックアップに残る。
   まとめサイトに残る。
   検索エンジンに残る。
   インターネット・タイムマシン

    2012/7/4   高度情報化と社会生活   9
EUでは法整備を検討
   日本やUSAでは問題としてあげられて
    いるが、あまり大きな動きにはなってい
    ない。
   プライバシーの考え方が異なる。
   USAでは社交としてのネットの使い方
    にコンセンサスがある。
   日本はかなり危険。未来永劫ネットに名
    前が残ってしまいます。
    2012/7/4 高度情報化と社会生活 10
ネットに実名は危険か?
   通常の規範に則ってネットで情報を出す
    ことには何ら問題になりません。
   問題は「規範」から外れる際に発生。
   法令違反、名誉毀損、組織批判
   熱狂的なファンがいる分野での批判的な
    発言も炎上の要因になります。
   社会人としての節度を保ったコミュニ
    ケーションを 高度情報化と社会生活
    2012/7/4          11
ソーシャルメディアの危険
   公開や非公開の場を理解しないままに
    使っている。友達からしかコメントが帰
    らないのでクローズだと勘違いしてしま
    うこと。
   たとえクローズな場でも、友達がシェア
    してしまうことがあります。
   参加者同士がクローズな場というコンセ
    ンサスがある場いがいでの不用意な発言
    2012/7/4 高度情報化と社会生活 12
プライバシー1.0

   プライバシー1.0
静謐な世界にいられる権利
フェルメール
「手紙を読む青衣の女」
∼手紙に没入するため
社会から自分を消す行為が
      2012/7/4   高度情報化と社会生活   13
プライバシー2.0
   Facebookで全世界にプロフィールを晒す。
   スポットにチェックインして自分の居場所を晒
    す。
   近況報告で昼飯に何を食べたか、写真まで晒
    す。
→シェアという行為は新しい社会規範だ。
 マーク・ザッカーバーク
 Sharing is the Social Norm
    2012/7/4   高度情報化と社会生活     14
個人情報の問題とは?
   氏名やメールアドレス、住所や電話番号
    などは、個人を識別するための情報。
→相手に渡さないと意味がない、本来共有
されるべきもので、保護をされるものでは
ない。
→逆に現状の「個人情報保護法」では、悪
意をもった収集や忘れられる権利などに対
応できない、不備が多い法律。
 2012/7/4 高度情報化と社会生活 15
消費文化論からみる
ソーシャルメディアの小史




2012/7/4   高度情報化と社会生活   16
ネットで実名をさらす行為
   ブログや掲示板で実名をさらす行為は
 「危険」だという考え方はどこからきたの
 か?
   市民はネットは匿名でつかうべきものなの
    か?
   「匿名の市民」という考え方は20世紀特
    有のもので、実は普遍的な概念ではないの
    ではないか?
     2012/7/4 高度情報化と社会生活 17
19世紀前半パリのパサージュ
            産業革命によって豊富
            な繊維商品がパリの街
            に れる状況になっ
            た。
            鉄とガラスで囲われた
            「パサージュ」に新し
            い形態の商店が出現す
                 Uploaded Flicklon August 5, 2007
                 by ktylerconklr
            る。

2012/7/4
            Passage Vivienne 18
           高度情報化と社会生活
消費社会とアーキテクチャ
   19世紀パリの「マガザン・ド・ヌヴォテ」
   直訳すると「流行品店」
都市型・匿名消費の嚆矢。
 →大量生産の萌芽
それまでの商店は客が名乗って入店していた。
値段も客の顔を見てつけられていた。
正札制度、匿名のお客という「新機軸」
「グラン・マガザン」→デパートへ発展
    2012/7/4   高度情報化と社会生活   19
ボンマルシェ 1877




2012/7/4   高度情報化と社会生活   20
産業革命と大衆消費社会




Source: http://intranet.arc.miami.edu/rjohn/ARC%20268%20-%202003/Iron_and_Glass.htm. I
assume that this image was created at the time so I assume it is in the public domain.
  1851年 ロンドン万国博覧会
       2012/7/4                                  高度情報化と社会生活                              21
大衆消費社会の系譜
   産業革命
   大衆消費社会 対面販売から匿名販売へ 
    万国博覧会→百貨店の誕生
   USAでは通信販売→シアーズカタログ 
                       
    「大衆消費社会を家庭へ運ぶ」
 聖書に次いで二番目に売れた書籍
 →通信販売 ∼実名で、大衆を顧客化
    2012/7/4   高度情報化と社会生活   22
メディアザウルスの系譜
   20世紀は電話の世紀、
   そしてマスメディアの世紀・・・
      電話の発明 1876年
      無線通信   1895年
       タイタニック遭難   1912年
      ラジオ商業放送の開始  1922年
      テレビ商業放送の開始  1939年
      メディアザウルス    1993年
2012/7/4     高度情報化と社会生活    23
タイタニックのSOSをうける
         若き日のデビッド・サーノフ




   A young David Sarnoff ( 1891 - 1971 ), reinacting his
    monitoring of the Titanic disaster of 1912
         2012/7/4              高度情報化と社会生活                   24
最初の放送はラジオのおまけ?
   RCA(世界初の商業ラジオ放送局)
 1918年∼
  最初はラジオを買えば「放送」がついてきた、
  コンサートの中継などをラジオメーカーがやって
 た。
 1922年RCAのデビッド・サーノフが「広告付ラジ
 オ番組」のモデルを思いついた。
 →コマーシャル放送の元祖。民間放送の誕生。
 →工場で大量生産された消費財(石鹸)
   ソープドラマ(昼メロ)
 2012/7/4 高度情報化と社会生活      25
20世紀は匿名消費社会
   都市型消費のライフスタイル
   大衆消費社会
「皆が同じ製品を購入する」→大量生産。
 つまり「無名の消費者」で十分。
必要なのはサイズだけ。S、M、Lとか。
   大衆消費社会=数十年の特殊な時代
   いまは、性別、年代など傾向分析→ワ
    2012/7/4   高度情報化と社会生活   26
メディアの特性
            電話 1対1
 パーソナル=コミュニケーション・


            コンピュータ 数人対数千人
           ソーシャル=コミュニケーション


            テレビ 1対10万
      マス=コミュニケーション
2012/7/4      高度情報化と社会生活   27
順調に発展するマスメディア
   商業ラジオ放送
 →商業テレビ放送
 →カラーテレビ放送
宇宙探検、戦争、オリンピック、サッカー試合
 など、プロスポーツとマスメディアは両輪
   受動的メディアとエンタティンメント化
 「頭をからっぽにして楽しむマスメディア」
   20世紀の「大量生産」と「大衆化」をマス
    2012/7/4
    メディアは具現していた。
             高度情報化と社会生活 28
マスメディアの役割
   大衆にとって重大な事実の報道
   事実の解説と評価づけを行う
   文化の世代間伝達
 →しかし硬直化する危惧
 →番組毎に切り替えられる思考
 →テレビは2メートル離れて見る。
    2012/7/4   高度情報化と社会生活   29
マスメディアの変容と限界
   独占でなければやっていけないビジネス
 →批判やライバルを許さない利権商売
   世界的なメディアの寡占化と硬直化
   権力との融合による堕落
   記者クラブ制度 政治や自治体などからの広
    告収入にも依存する。
 もちろん産業界からの広告が主な収益元
   地域メディアも寡占へ
    メディアで報道しない事件は存在しない? 30
 2012/7/4  高度情報化と社会生活
世界のメディア複合体
 The Big 10




2012/7/4      高度情報化と社会生活   31
日本は中央のメディアの系列
   全国紙と関東キー局5グループによるマスメ
    ディアの寡占状況。
 →テレビは東京の話題しか放送しない。
 →「台風も北海道へ去り」という発言NHK
   地方新聞社も大半が一紙独占で、特定会社に
    関わりのない内容は報道されない。
→しかしメディアに載らない社会活動が大半。
中小企業やNPOはどうやって自社の宣伝をす
 る?
 2012/7/4 高度情報化と社会生活 32
メディアザウルスの滅亡
1993年作家マイクル・クライ
 トンのプレスクラブでの講演録
Mediasaurus
「インターネットの台頭によって
 マスメディアは10年で絶滅す
 る。」
2012/7/4   高度情報化と社会生活   33
インターネットは情報の宝庫か?
   テレビの著名ニュースキャスター(故筑紫哲也)は
 かってインターネットを「便所の落書き」と酷評し
 た。
 たしかにインターネットの情報は玉石混淆だ。
 しかし、絶滅しかけているマスメディアよりはマシな
 のかもしれない。
 ただし、マスメディア=ザウルスはまだ存在してい
 る。
 それはインターネットがマスコミの補完として機能し
 ている要素も大きい→匿名社会(2ちゃんねる)
    2012/7/4   高度情報化と社会生活     34
20世紀モデルから21世紀へ
   ケータイによるパーソナルコミュニケーション
 →友達、数名によるマイクロコミュニティは活発だ
 が、社会的パワーになるのか不明。
 音声通話、メール、LINE、クローズなTwitter


   マスメディアは寡占化により自己崩壊するか?


→21世紀はソーシャル・メディアの時代
 特定中数のためのコミュニケーション・ツールが台頭
 する。
 2012/7/4 高度情報化と社会生活    35
メディアの特性
      電話 1対1
 パーソナル=コミュニケーション・


            コンピュータ 数人対数千人
           ソーシャル=コミュニケーション


       テレビ 1対10万
      マス=コミュニケーション
2012/7/4      高度情報化と社会生活   36
ネット活用の可能性
   マイクロ・コミュニティでなく
 マスメディアでもない。
   特定中数(グループや組織、そして新し
    い関係を持つための社交の仕組み)
   とくに地域においてネットを活用するた
    めの適切な仕組がつくれないか?
 26年間取り組んできましたが未だに事
 例がありません。 
 2012/7/4 高度情報化と社会生活 37
実名消費社会への回帰
   通信販売(実名、住所記載)
   各種のポイントカード
   記名式の交通ICカード




    2012/7/4   高度情報化と社会生活   38
実名消費の問題も
   ソフトバンクの代理店が探偵社に警察関
    係者の自宅や電話番号を漏らして逮捕。
   Pasmo(首都圏の私鉄交通ICカード)
    の利用履歴を駅員が不正に閲覧。
   佐賀県武雄市は市立図書館の指定管理者
    にTUTAYAを選定、貸出カードをTポ
    イントカードに、現在議論沸騰中。
    2012/7/4   高度情報化と社会生活   39
ソーシャルグラフについて

人間関係を「見える化」する手法




2012/7/4   高度情報化と社会生活   40
スモールワールド仮説
   世間って意外と狭い?
   「6次の隔たり」という仮説
   どんな人でも5人∼6人を間に介せば繋がれる
    というスタンレー・ミルグラムの仮説。
   1960年代に手紙で実験をしたみた。
   国内5人、海外7人ぐらいで相手に到達でき
    た。
   Facebook時代には何次の隔たりなのか?
 2012/7/4
  「3.74人」ぐらいを介したら世界中の
           高度情報化と社会生活    41
「弱い紐帯」のネットワーク
   就職活動についての調査。
 USAの社会学者 グラノベッター
 米国では意外にも就職のチャンスは普段の付
 き合いがない軽い知り合いからもたらされる
 ものが相当にある、という研究。
→日本では否定されている研究もある。
→日本は「強い紐帯」いわゆるコネで決まる?
   セレンディピティ(思いがけない出会い)
    2012/7/4   高度情報化と社会生活   42
スケールフリー・ネットワーク
   人のネットワークは人気者が中心
   知り合いが多い人はますます多くの知り
    合いが増える。
   財布の中身分布は正規分布にならない。
   パレートの法則やベキ法則など応用事例
    多し。人の集団は平均分布ではない。
   パーティではとりあえず、取り巻きの多
    い人に挨拶をしておくとか・・・
    2012/7/4 高度情報化と社会生活 43
ソーシャルグラフとは?
   人間関係を図式化したもの。




    2012/7/4   高度情報化と社会生活   44
ソーシャル・グラフ

            エッジ
                          ノード
  ノード
ノード(結節点)とエッジ(枝)
ソーシャル=関係性・社交   グラフ=図解
ソーシャルグラフ=関係を図解したもの
→ダイナミックな変化を構造解析可能にしたもの。

 2012/7/4    高度情報化と社会生活         45
ソーシャル・グラフ
   従来は人間関係を図解したものだが、
    ソーシャル・ネットワーク・サービスを
    使うことで、「エッジ=連結関係」の
    「方向性」や「関係性」のダイナミック
    な変化を解析することができるように
    なった。
   Facebookは人だけでなく、組織や場
    所、品物も含めたソーシャルグラフを創46
     2012/7/4 高度情報化と社会生活
Facebookのソーシャルグラフ
   ノード 
 人=アカウント 
 ページ(人の表現、モノや場所、情報)=
 パーマリンク=URL
   エッジ
 構造化されたリンク=XMLによって構造化さ
    れた記事や写真、リンクなど。
   リアルな人間、モノ、情報をフラットに
    2012/7/4
           高度情報化と社会生活 47
大学生のソーシャルグラフ

              家族やごく親しい友人
              数名∼十数名

           サークルの同級や親しいクラスメイト
           研究室の指導教授
                数十名∼百名程度
           学部生や学友、知り合いレベル
     先生やスタッフなど
             
        200名∼

         近隣の人など一時的なグループ
2012/7/4         高度情報化と社会生活    48
段階的なソーシャルグラフ
   日常的な関係∼親しい友だち
  メールや電話を頻繁にやりとりする。
   強い紐帯∼友達
 顔と名前が一致する関係=認知限界数。
 ダンバー数(群れの数) だいたい160名
   一時的な関係∼弱い紐帯∼友達の友達
 仕事や就職をもたらしてくれたりする
 セレンディピティ(予期しないこと)が起こる。
 2012/7/4 高度情報化と社会生活      49
強い紐帯は安定組織
   猿の群れ、会社の事業部など。
   一人のボスの管理限界という説も。
   組織としては安定をするが、新しいことが起こ
    りにくい人数。
   リスクはないけれど、出会いも無い。
   Facebookの平均友達数は130名らしい。
   ただ友達をこのくらい作っても次のステップに
    は進まないことが多い。
 2012/7/4
    セレンディピティをいかに生成するか?
            高度情報化と社会生活    50
弱い紐帯を如何につくるか?
Facebookの仕組み。
1.「友達の友達」に公開というモード。
 500名?レヴィ=ストロースの「地域共
 同体」
 高崎山B群549頭 C群816頭
2.インタレスト・グラフを形成する。
 興味の対象による連携。
2012/7/4   高度情報化と社会生活   51
インタレストグラフ
   テーマを選んでやりとりする、匿名掲示
    板など。
          ゲーム スポーツ


       音楽          食事・旅行
                   買い物
    2012/7/4   高度情報化と社会生活   52
ソーシャル+インタレスト

              家族やごく親しい友人

      ゲーム スポーツ数名∼十数名

            サークルの同級や親しいクラスメイト
            研究室の指導教授
            数十名∼百名程度

   音楽          食事・旅行
       学部生や学友、知り合いレベル
      先生やスタッフなど
             
         200名∼ 買い物
         近隣の人など一時的なグループ
2011/5/25
2012/7/4         高度情報化と社会生活     53
ソーシャルサービスの輪

        メールやチャット



      SalesForce.com Yammer


       mixi LINE
                          Twitter
         
2012/7/4    Facebook
             高度情報化と社会生活        54
様々なソーシャルサービス
   プラットフォーム志向
 Facebook Twitter LINE
   ビジネス志向
 SalesFroce Yammer LinkedIn
   ゲーム志向
 Mobage GREE mixi
   ニッチ(ジオメディアなど特定分野)
    2012/7/4   高度情報化と社会生活   55
Facebookの機能
   「友達」→実際の知りあい(強い紐帯)
     → 友達の友達(弱い紐帯)
 ※友達を広げようとするとプロフィールやウォールの
    公開、セルフ・ブランディングなどが必要。
   「グループ」 
 個人で参加 人数最大100人程度が限界か
 も?
   個人ページやコミュニティ →テーマを決
    2012/7/4
           高度情報化と社会生活 56
企業や組織のFacebookページ
   組織のWebサイトと連動をさせて
  公式のFacebookページを運営。
 会社、商品、担当者などのブランディン
 グが可能。
   顧客サポートやキャンペーンも
   ショッピングも可能(Fコマース)だ
    が、
 これはまだ未知数かも?
    2012/7/4   高度情報化と社会生活   57
ソーシャル・メディアの時代




2012/7/4   高度情報化と社会生活   58
ソーシャルメディアとは?
   利用者が情報発信可能であり、発信され
    た情報に対して人々の相互作用が促進さ
    れる仕組みがあるWebサイト。
   具体的には、ブログ、SNS(Social
    Networking Service、mixiな
    ど)、動画共有サイト(YouTubeな
    ど)、などもこれに当たります。
JMR生活総合研究所∼「マーケティング用語集」による解釈。
    2012/7/4   高度情報化と社会生活   59
2012/7/4   高度情報化と社会生活   60
ソーシャルメディアの二つの方向
   プラットホーム化
 →巨大SNS(Facebook)
 →コミュニケーションの基盤として。
   専門化
 動画、写真、音楽などに細分化する?
 Twitterなどリアルタイム、ミニブログ
 は?
    2012/7/4   高度情報化と社会生活   61
YouTube
   Googleが買収
   インターネット上の動画共有サービス
   サービスは全て無料
   著作権問題が常に
 →USAデジタルミレニアム法
 著作権者から指摘をうけたら削除をすれ
 ば免責になる法律。
    2012/7/4    高度情報化と社会生活   62
Flikr (フリッカー)
写真の共有サービス
一定量以上のアップロードは有料になる。
(フリーミアムモデル)
様々なソーシャルサービスの写真インフラ
 に。
写真サービスは競合が多い。
Google→Picasa
 2012/7/4   高度情報化と社会生活   63
ソーシャルメディア
   Web上に出現した、共有、共感、共創
    のための空間。
   発信の共有→ブログ、Wiki、
   映像や動画の共有→Flickr、YouTube
   つぶやきの共有→Twitter
   ブックマークの共有→del.cio.us
   ネット空間共有→Facebook
   3次元共有→SecondLife
   ゲームやモバイルの共有→Facebook・GREE・
    2012/7/4    高度情報化と社会生活    64
利用者評価によるコミュニティ
   レコメンデーション・サービス
   Amazonの評価システム
 kakaku.comのクチコミ掲示板
 ぐるなび
 食べログ など飲食店評価サービス。
→日本は匿名コメントが多数派だが、将来
 は実名ソーシャルメディアへ進化するか
 も?
 2012/7/4 高度情報化と社会生活 65
利用者による評価サイト
   ぐるなび
   食べログ
 →匿名の利用者によってお店を評価する
 サイト。
 リコメンデーション・サービス
 USAではFacebookやTwitterとリ
 コメンデーションサイトが融合しつつあ
 る。
 2012/7/4 高度情報化と社会生活   66
地域リコメンド∼yelp
   サンフランシスコエリアの地域のお店評
    サイトから全米に。
   基本的に実名ないし固定ハンドルで評価
   厳しい評価も載せる
   お店側の評価はそれぞれ
   この秋からiPhoneの基本アプリに

    2012/7/4   高度情報化と社会生活   67
USAでは地域掲示板も盛ん
   週末にスマートフォンからアクセス
   交換サイトやイベント情報
   雑談まで
→ craigslist
 クレイグさんが運営している巨大掲示板
 発言は登録制である。
 米国版「2ちゃんねる」だが、概して真面目
 新聞の3行広告を駆逐してしまった。
    2012/7/4   高度情報化と社会生活   68
ソーシャルのビジネス活用
   販売促進の手段として
   利用者ヒアリング
   社内SNS
→企業内のコミュニケーションの活性化
→プロジェクトベースのデータのやりとり
 に

    2012/7/4   高度情報化と社会生活   69
最近は社内での活用も
   社内ブログ
 →組織内の情報共有のため
   社内SNS
 組織内コミュニケーションの新機軸
 大きな組織では情報のやりとりが困難
 暗黙知も含めたコミュニケーションをい
 かに実現するか?
    2012/7/4   高度情報化と社会生活   70
SNSのプラットホーム化
   ソーシャルグラフ(人間関係)を他のS
    NSやコミュニケーションサイトと共有
    する動き。
 プロフをあちこちに書くのは面倒。
 他のアクティビティを持ってきたい。
   Google→Open Socialの提案
   Facebook→オープンソース化
 他SNS連携のためのツールが次々と出
    2012/7/4   高度情報化と社会生活   71
英国首相官邸の
               Webサイト

                 Twitter
                 Facebook
                  frickr
                  専用アプリ


2012/7/4   高度情報化と社会生活      72
ネットの政治的課題
   群衆が集まると正しい方向に行くとは限
    らない。とくに匿名ネットでは。
   祭り→発言の異様な盛り上がり
   ネットいじめ
   サイバーカスケード
   コメントスクラム
→自分自身で情報を評価する能力が問われ
 ている。
 2012/7/4 高度情報化と社会生活 73
ベンサム・パノプティコン
監視社会の象徴 フーコー 監視社会




2012/7/4   高度情報化と社会生活       74
WikiLeaksの出現
   国家が民衆から監視される社会の到来
   組織の悪事は内部崩壊する。
   尖閣ビデオのYouTubeへの投稿
   国家機密がネットに流出する時代。
   逆パノプティコン社会
   組織は倫理性を最重要課題にしないといけな
    い。
   企業も「利益追求」から「共有価値の創造」
    2012/7/4   高度情報化と社会生活   75
ソーシャルメディアと政治
   「ジャスミン革命」
   チュニジア ベン=アリ政権
 23年間にわたる独裁体制とメディア規
 制
 おもにFacebookを使って呼びかけら
 れた反政府デモにより、わずか3週間あ
 まりで国外逃亡に追い込まれた。
    エジプト、リビアと中東エリアに拡大76
 2012/7/4 高度情報化と社会生活
日本でもネットがパワーを
   FacebookやTwitterの呼びかけで原
    発再稼働反対のデモ。




    2012/7/4   高度情報化と社会生活   77
メディアの進化




2012/7/4   高度情報化と社会生活   78
メディアの進化
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  2012/7/4    高度情報化と社会生活   78
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災害とネットの利用∼電子行政




2012/7/4   高度情報化と社会生活   79

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7 4 socialmedia

  • 1. 高度情報化と社会生活  講師 藤野幸嗣  メールアドレス yuki@fujino.com  Facebook http://facebook.com/ fujino  講義資料のウェブのアドレス  http://www.fujino.com  講義用Facebookページ  http://facebook.com/fujinocom 2012/7/4 高度情報化と社会生活 1
  • 2. 本日の講義   第13回  ネットのプライバシー とソーシャル化の流れ 2012/7/4 高度情報化と社会生活 2
  • 3. 今週の課題  Facebookを使っていて不安に思うと ころ。  あるいは使い始めた際に心配であったこ となど。  既に解決をしているものでもかまいませ ん。  とくになければ、なし、でもかまいませ ん。 2012/7/4 高度情報化と社会生活 3
  • 4. 成績評価について  投稿の締切  7月25日(水)23時59分 締切。  これ以降の投稿は評価カウントしませ ん。  週6件の投稿×15週 90件の投稿で 成績評価します。多少の過不足はOK。  ページ全体としての運用度を評価しま す。 2012/7/4 高度情報化と社会生活 4
  • 5. 評価の日程  既に投稿が沢山ある人は先行して評価し ます。  基本的には締切日から一週間程度で評価 を終えます。  8月10日ぐらいまで、講義用のページ を公開しておいてください。  その後はそのままでも、閉鎖してもかま いませんが、できれば、そのまま残して 2012/7/4 高度情報化と社会生活 5
  • 6. NHKクローズアップ現代  6月26日放送 「忘れられる権利」特集  Twitterのふとした一言が大炎上  匿名アカウントが特定され、ネット中に 個人情報が拡散→離職。  再就職や社会復帰も困難になった事例。 2012/7/4 高度情報化と社会生活 6
  • 7. 匿名ツイッターは危険  「アカバレ」  ∼アカウントが実名と紐付けされる  連続してツイートを何ヶ月もしていると どうしても固有名詞が出てくる。  絡んでいる友達が実名を晒している。  昔からあるコテハン(固定ハンドル)の 危険性。 匿名でネットの言いたい放題は危険。  2012/7/4 高度情報化と社会生活 7
  • 8. 炎上すると∼  コメントスクラム(不特定多数から多数 のコメントが来る。  非公式RTによる急速な拡散  匿名掲示板によるトレースやスニーク  「特定」され実名がネットに晒される。  電凸=学校や会社に電話攻撃。 →社会的に抹殺されてしまいます。 2012/7/4 高度情報化と社会生活 8
  • 9. 忘れられる権利の主張  ネットはけっして忘れない。  クリック一つでデータの複製可  記事はバックアップに残る。  まとめサイトに残る。  検索エンジンに残る。  インターネット・タイムマシン 2012/7/4 高度情報化と社会生活 9
  • 10. EUでは法整備を検討  日本やUSAでは問題としてあげられて いるが、あまり大きな動きにはなってい ない。  プライバシーの考え方が異なる。  USAでは社交としてのネットの使い方 にコンセンサスがある。  日本はかなり危険。未来永劫ネットに名 前が残ってしまいます。 2012/7/4 高度情報化と社会生活 10
  • 11. ネットに実名は危険か?  通常の規範に則ってネットで情報を出す ことには何ら問題になりません。  問題は「規範」から外れる際に発生。  法令違反、名誉毀損、組織批判  熱狂的なファンがいる分野での批判的な 発言も炎上の要因になります。  社会人としての節度を保ったコミュニ ケーションを 高度情報化と社会生活 2012/7/4 11
  • 12. ソーシャルメディアの危険  公開や非公開の場を理解しないままに 使っている。友達からしかコメントが帰 らないのでクローズだと勘違いしてしま うこと。  たとえクローズな場でも、友達がシェア してしまうことがあります。  参加者同士がクローズな場というコンセ ンサスがある場いがいでの不用意な発言 2012/7/4 高度情報化と社会生活 12
  • 13. プライバシー1.0  プライバシー1.0 静謐な世界にいられる権利 フェルメール 「手紙を読む青衣の女」 ∼手紙に没入するため 社会から自分を消す行為が 2012/7/4 高度情報化と社会生活 13
  • 14. プライバシー2.0  Facebookで全世界にプロフィールを晒す。  スポットにチェックインして自分の居場所を晒 す。  近況報告で昼飯に何を食べたか、写真まで晒 す。 →シェアという行為は新しい社会規範だ。  マーク・ザッカーバーク  Sharing is the Social Norm 2012/7/4 高度情報化と社会生活 14
  • 15. 個人情報の問題とは?  氏名やメールアドレス、住所や電話番号 などは、個人を識別するための情報。 →相手に渡さないと意味がない、本来共有 されるべきもので、保護をされるものでは ない。 →逆に現状の「個人情報保護法」では、悪 意をもった収集や忘れられる権利などに対 応できない、不備が多い法律。 2012/7/4 高度情報化と社会生活 15
  • 17. ネットで実名をさらす行為  ブログや掲示板で実名をさらす行為は  「危険」だという考え方はどこからきたの か?  市民はネットは匿名でつかうべきものなの か?  「匿名の市民」という考え方は20世紀特 有のもので、実は普遍的な概念ではないの ではないか? 2012/7/4 高度情報化と社会生活 17
  • 18. 19世紀前半パリのパサージュ  産業革命によって豊富 な繊維商品がパリの街 に れる状況になっ た。  鉄とガラスで囲われた 「パサージュ」に新し い形態の商店が出現す Uploaded Flicklon August 5, 2007 by ktylerconklr る。 2012/7/4  Passage Vivienne 18 高度情報化と社会生活
  • 19. 消費社会とアーキテクチャ  19世紀パリの「マガザン・ド・ヌヴォテ」    直訳すると「流行品店」 都市型・匿名消費の嚆矢。  →大量生産の萌芽 それまでの商店は客が名乗って入店していた。 値段も客の顔を見てつけられていた。 正札制度、匿名のお客という「新機軸」 「グラン・マガザン」→デパートへ発展 2012/7/4 高度情報化と社会生活 19
  • 20. ボンマルシェ 1877 2012/7/4 高度情報化と社会生活 20
  • 21. 産業革命と大衆消費社会 Source: http://intranet.arc.miami.edu/rjohn/ARC%20268%20-%202003/Iron_and_Glass.htm. I assume that this image was created at the time so I assume it is in the public domain. 1851年 ロンドン万国博覧会 2012/7/4 高度情報化と社会生活 21
  • 22. 大衆消費社会の系譜  産業革命  大衆消費社会 対面販売から匿名販売へ  万国博覧会→百貨店の誕生  USAでは通信販売→シアーズカタログ    「大衆消費社会を家庭へ運ぶ」  聖書に次いで二番目に売れた書籍  →通信販売 ∼実名で、大衆を顧客化 2012/7/4 高度情報化と社会生活 22
  • 23. メディアザウルスの系譜 20世紀は電話の世紀、 そしてマスメディアの世紀・・・  電話の発明 1876年  無線通信   1895年     タイタニック遭難   1912年  ラジオ商業放送の開始  1922年  テレビ商業放送の開始  1939年  メディアザウルス    1993年 2012/7/4 高度情報化と社会生活 23
  • 24. タイタニックのSOSをうける 若き日のデビッド・サーノフ  A young David Sarnoff ( 1891 - 1971 ), reinacting his monitoring of the Titanic disaster of 1912 2012/7/4 高度情報化と社会生活 24
  • 25. 最初の放送はラジオのおまけ?  RCA(世界初の商業ラジオ放送局)  1918年∼   最初はラジオを買えば「放送」がついてきた、   コンサートの中継などをラジオメーカーがやって た。  1922年RCAのデビッド・サーノフが「広告付ラジ オ番組」のモデルを思いついた。  →コマーシャル放送の元祖。民間放送の誕生。  →工場で大量生産された消費財(石鹸)    ソープドラマ(昼メロ) 2012/7/4 高度情報化と社会生活 25
  • 26. 20世紀は匿名消費社会  都市型消費のライフスタイル  大衆消費社会 「皆が同じ製品を購入する」→大量生産。  つまり「無名の消費者」で十分。 必要なのはサイズだけ。S、M、Lとか。  大衆消費社会=数十年の特殊な時代  いまは、性別、年代など傾向分析→ワ 2012/7/4 高度情報化と社会生活 26
  • 27. メディアの特性 電話 1対1  パーソナル=コミュニケーション・ コンピュータ 数人対数千人 ソーシャル=コミュニケーション  テレビ 1対10万  マス=コミュニケーション 2012/7/4 高度情報化と社会生活 27
  • 28. 順調に発展するマスメディア  商業ラジオ放送  →商業テレビ放送  →カラーテレビ放送 宇宙探検、戦争、オリンピック、サッカー試合 など、プロスポーツとマスメディアは両輪  受動的メディアとエンタティンメント化  「頭をからっぽにして楽しむマスメディア」  20世紀の「大量生産」と「大衆化」をマス 2012/7/4 メディアは具現していた。 高度情報化と社会生活 28
  • 29. マスメディアの役割  大衆にとって重大な事実の報道  事実の解説と評価づけを行う  文化の世代間伝達  →しかし硬直化する危惧  →番組毎に切り替えられる思考  →テレビは2メートル離れて見る。 2012/7/4 高度情報化と社会生活 29
  • 30. マスメディアの変容と限界  独占でなければやっていけないビジネス  →批判やライバルを許さない利権商売  世界的なメディアの寡占化と硬直化  権力との融合による堕落  記者クラブ制度 政治や自治体などからの広 告収入にも依存する。  もちろん産業界からの広告が主な収益元  地域メディアも寡占へ メディアで報道しない事件は存在しない? 30  2012/7/4 高度情報化と社会生活
  • 31. 世界のメディア複合体 The Big 10 2012/7/4 高度情報化と社会生活 31
  • 32. 日本は中央のメディアの系列  全国紙と関東キー局5グループによるマスメ ディアの寡占状況。  →テレビは東京の話題しか放送しない。  →「台風も北海道へ去り」という発言NHK  地方新聞社も大半が一紙独占で、特定会社に 関わりのない内容は報道されない。 →しかしメディアに載らない社会活動が大半。 中小企業やNPOはどうやって自社の宣伝をす る? 2012/7/4 高度情報化と社会生活 32
  • 34. インターネットは情報の宝庫か?  テレビの著名ニュースキャスター(故筑紫哲也)は  かってインターネットを「便所の落書き」と酷評し た。  たしかにインターネットの情報は玉石混淆だ。  しかし、絶滅しかけているマスメディアよりはマシな のかもしれない。  ただし、マスメディア=ザウルスはまだ存在してい る。  それはインターネットがマスコミの補完として機能し ている要素も大きい→匿名社会(2ちゃんねる) 2012/7/4 高度情報化と社会生活 34
  • 35. 20世紀モデルから21世紀へ  ケータイによるパーソナルコミュニケーション  →友達、数名によるマイクロコミュニティは活発だ が、社会的パワーになるのか不明。  音声通話、メール、LINE、クローズなTwitter  マスメディアは寡占化により自己崩壊するか? →21世紀はソーシャル・メディアの時代  特定中数のためのコミュニケーション・ツールが台頭 する。 2012/7/4 高度情報化と社会生活 35
  • 36. メディアの特性 電話 1対1  パーソナル=コミュニケーション・ コンピュータ 数人対数千人 ソーシャル=コミュニケーション  テレビ 1対10万  マス=コミュニケーション 2012/7/4 高度情報化と社会生活 36
  • 37. ネット活用の可能性  マイクロ・コミュニティでなく  マスメディアでもない。  特定中数(グループや組織、そして新し い関係を持つための社交の仕組み)  とくに地域においてネットを活用するた めの適切な仕組がつくれないか?  26年間取り組んできましたが未だに事 例がありません。  2012/7/4 高度情報化と社会生活 37
  • 38. 実名消費社会への回帰  通信販売(実名、住所記載)  各種のポイントカード  記名式の交通ICカード 2012/7/4 高度情報化と社会生活 38
  • 39. 実名消費の問題も  ソフトバンクの代理店が探偵社に警察関 係者の自宅や電話番号を漏らして逮捕。  Pasmo(首都圏の私鉄交通ICカード) の利用履歴を駅員が不正に閲覧。  佐賀県武雄市は市立図書館の指定管理者 にTUTAYAを選定、貸出カードをTポ イントカードに、現在議論沸騰中。 2012/7/4 高度情報化と社会生活 39
  • 41. スモールワールド仮説  世間って意外と狭い?  「6次の隔たり」という仮説  どんな人でも5人∼6人を間に介せば繋がれる というスタンレー・ミルグラムの仮説。  1960年代に手紙で実験をしたみた。  国内5人、海外7人ぐらいで相手に到達でき た。  Facebook時代には何次の隔たりなのか?  2012/7/4 「3.74人」ぐらいを介したら世界中の 高度情報化と社会生活 41
  • 42. 「弱い紐帯」のネットワーク  就職活動についての調査。  USAの社会学者 グラノベッター  米国では意外にも就職のチャンスは普段の付 き合いがない軽い知り合いからもたらされる ものが相当にある、という研究。 →日本では否定されている研究もある。 →日本は「強い紐帯」いわゆるコネで決まる?  セレンディピティ(思いがけない出会い) 2012/7/4 高度情報化と社会生活 42
  • 43. スケールフリー・ネットワーク  人のネットワークは人気者が中心  知り合いが多い人はますます多くの知り 合いが増える。  財布の中身分布は正規分布にならない。  パレートの法則やベキ法則など応用事例 多し。人の集団は平均分布ではない。  パーティではとりあえず、取り巻きの多 い人に挨拶をしておくとか・・・ 2012/7/4 高度情報化と社会生活 43
  • 44. ソーシャルグラフとは?  人間関係を図式化したもの。 2012/7/4 高度情報化と社会生活 44
  • 45. ソーシャル・グラフ エッジ ノード ノード ノード(結節点)とエッジ(枝) ソーシャル=関係性・社交   グラフ=図解 ソーシャルグラフ=関係を図解したもの →ダイナミックな変化を構造解析可能にしたもの。 2012/7/4 高度情報化と社会生活 45
  • 46. ソーシャル・グラフ  従来は人間関係を図解したものだが、 ソーシャル・ネットワーク・サービスを 使うことで、「エッジ=連結関係」の 「方向性」や「関係性」のダイナミック な変化を解析することができるように なった。  Facebookは人だけでなく、組織や場 所、品物も含めたソーシャルグラフを創46 2012/7/4 高度情報化と社会生活
  • 47. Facebookのソーシャルグラフ  ノード   人=アカウント   ページ(人の表現、モノや場所、情報)= パーマリンク=URL  エッジ  構造化されたリンク=XMLによって構造化さ れた記事や写真、リンクなど。  リアルな人間、モノ、情報をフラットに 2012/7/4 高度情報化と社会生活 47
  • 48. 大学生のソーシャルグラフ 家族やごく親しい友人 数名∼十数名 サークルの同級や親しいクラスメイト 研究室の指導教授     数十名∼百名程度 学部生や学友、知り合いレベル 先生やスタッフなど               200名∼       近隣の人など一時的なグループ 2012/7/4 高度情報化と社会生活 48
  • 49. 段階的なソーシャルグラフ  日常的な関係∼親しい友だち   メールや電話を頻繁にやりとりする。  強い紐帯∼友達  顔と名前が一致する関係=認知限界数。  ダンバー数(群れの数) だいたい160名  一時的な関係∼弱い紐帯∼友達の友達  仕事や就職をもたらしてくれたりする  セレンディピティ(予期しないこと)が起こる。 2012/7/4 高度情報化と社会生活 49
  • 50. 強い紐帯は安定組織  猿の群れ、会社の事業部など。  一人のボスの管理限界という説も。  組織としては安定をするが、新しいことが起こ りにくい人数。  リスクはないけれど、出会いも無い。  Facebookの平均友達数は130名らしい。  ただ友達をこのくらい作っても次のステップに は進まないことが多い。  2012/7/4 セレンディピティをいかに生成するか? 高度情報化と社会生活 50
  • 52. インタレストグラフ  テーマを選んでやりとりする、匿名掲示 板など。 ゲーム スポーツ 音楽 食事・旅行 買い物 2012/7/4 高度情報化と社会生活 52
  • 53. ソーシャル+インタレスト 家族やごく親しい友人 ゲーム スポーツ数名∼十数名 サークルの同級や親しいクラスメイト 研究室の指導教授     数十名∼百名程度 音楽 食事・旅行 学部生や学友、知り合いレベル 先生やスタッフなど               200名∼ 買い物       近隣の人など一時的なグループ 2011/5/25 2012/7/4 高度情報化と社会生活 53
  • 54. ソーシャルサービスの輪 メールやチャット SalesForce.com Yammer mixi LINE            Twitter        2012/7/4 Facebook 高度情報化と社会生活 54
  • 55. 様々なソーシャルサービス  プラットフォーム志向  Facebook Twitter LINE  ビジネス志向  SalesFroce Yammer LinkedIn  ゲーム志向  Mobage GREE mixi  ニッチ(ジオメディアなど特定分野) 2012/7/4 高度情報化と社会生活 55
  • 56. Facebookの機能  「友達」→実際の知りあい(強い紐帯)      → 友達の友達(弱い紐帯)  ※友達を広げようとするとプロフィールやウォールの 公開、セルフ・ブランディングなどが必要。  「グループ」   個人で参加 人数最大100人程度が限界か も?  個人ページやコミュニティ →テーマを決 2012/7/4 高度情報化と社会生活 56
  • 57. 企業や組織のFacebookページ  組織のWebサイトと連動をさせて   公式のFacebookページを運営。  会社、商品、担当者などのブランディン グが可能。  顧客サポートやキャンペーンも  ショッピングも可能(Fコマース)だ が、  これはまだ未知数かも? 2012/7/4 高度情報化と社会生活 57
  • 58. ソーシャル・メディアの時代 2012/7/4 高度情報化と社会生活 58
  • 59. ソーシャルメディアとは?  利用者が情報発信可能であり、発信され た情報に対して人々の相互作用が促進さ れる仕組みがあるWebサイト。  具体的には、ブログ、SNS(Social Networking Service、mixiな ど)、動画共有サイト(YouTubeな ど)、などもこれに当たります。 JMR生活総合研究所∼「マーケティング用語集」による解釈。 2012/7/4 高度情報化と社会生活 59
  • 60. 2012/7/4 高度情報化と社会生活 60
  • 61. ソーシャルメディアの二つの方向  プラットホーム化  →巨大SNS(Facebook)  →コミュニケーションの基盤として。  専門化  動画、写真、音楽などに細分化する?  Twitterなどリアルタイム、ミニブログ は? 2012/7/4 高度情報化と社会生活 61
  • 62. YouTube  Googleが買収  インターネット上の動画共有サービス  サービスは全て無料  著作権問題が常に  →USAデジタルミレニアム法  著作権者から指摘をうけたら削除をすれ ば免責になる法律。 2012/7/4 高度情報化と社会生活 62
  • 64. ソーシャルメディア  Web上に出現した、共有、共感、共創 のための空間。  発信の共有→ブログ、Wiki、  映像や動画の共有→Flickr、YouTube  つぶやきの共有→Twitter  ブックマークの共有→del.cio.us  ネット空間共有→Facebook  3次元共有→SecondLife  ゲームやモバイルの共有→Facebook・GREE・ 2012/7/4 高度情報化と社会生活 64
  • 65. 利用者評価によるコミュニティ  レコメンデーション・サービス  Amazonの評価システム  kakaku.comのクチコミ掲示板  ぐるなび  食べログ など飲食店評価サービス。 →日本は匿名コメントが多数派だが、将来 は実名ソーシャルメディアへ進化するか も? 2012/7/4 高度情報化と社会生活 65
  • 66. 利用者による評価サイト  ぐるなび  食べログ  →匿名の利用者によってお店を評価する サイト。  リコメンデーション・サービス  USAではFacebookやTwitterとリ コメンデーションサイトが融合しつつあ る。 2012/7/4 高度情報化と社会生活 66
  • 67. 地域リコメンド∼yelp  サンフランシスコエリアの地域のお店評 サイトから全米に。  基本的に実名ないし固定ハンドルで評価  厳しい評価も載せる  お店側の評価はそれぞれ  この秋からiPhoneの基本アプリに 2012/7/4 高度情報化と社会生活 67
  • 68. USAでは地域掲示板も盛ん  週末にスマートフォンからアクセス  交換サイトやイベント情報  雑談まで → craigslist  クレイグさんが運営している巨大掲示板  発言は登録制である。  米国版「2ちゃんねる」だが、概して真面目  新聞の3行広告を駆逐してしまった。 2012/7/4 高度情報化と社会生活 68
  • 69. ソーシャルのビジネス活用  販売促進の手段として  利用者ヒアリング  社内SNS →企業内のコミュニケーションの活性化 →プロジェクトベースのデータのやりとり に 2012/7/4 高度情報化と社会生活 69
  • 70. 最近は社内での活用も  社内ブログ  →組織内の情報共有のため  社内SNS  組織内コミュニケーションの新機軸  大きな組織では情報のやりとりが困難  暗黙知も含めたコミュニケーションをい かに実現するか? 2012/7/4 高度情報化と社会生活 70
  • 71. SNSのプラットホーム化  ソーシャルグラフ(人間関係)を他のS NSやコミュニケーションサイトと共有 する動き。  プロフをあちこちに書くのは面倒。  他のアクティビティを持ってきたい。  Google→Open Socialの提案  Facebook→オープンソース化  他SNS連携のためのツールが次々と出 2012/7/4 高度情報化と社会生活 71
  • 72. 英国首相官邸の Webサイト Twitter Facebook frickr 専用アプリ 2012/7/4 高度情報化と社会生活 72
  • 73. ネットの政治的課題  群衆が集まると正しい方向に行くとは限 らない。とくに匿名ネットでは。  祭り→発言の異様な盛り上がり  ネットいじめ  サイバーカスケード  コメントスクラム →自分自身で情報を評価する能力が問われ ている。 2012/7/4 高度情報化と社会生活 73
  • 75. WikiLeaksの出現  国家が民衆から監視される社会の到来  組織の悪事は内部崩壊する。  尖閣ビデオのYouTubeへの投稿  国家機密がネットに流出する時代。  逆パノプティコン社会  組織は倫理性を最重要課題にしないといけな い。  企業も「利益追求」から「共有価値の創造」 2012/7/4 高度情報化と社会生活 75
  • 76. ソーシャルメディアと政治  「ジャスミン革命」  チュニジア ベン=アリ政権  23年間にわたる独裁体制とメディア規 制  おもにFacebookを使って呼びかけら れた反政府デモにより、わずか3週間あ まりで国外逃亡に追い込まれた。 エジプト、リビアと中東エリアに拡大76  2012/7/4 高度情報化と社会生活
  • 77. 日本でもネットがパワーを  FacebookやTwitterの呼びかけで原 発再稼働反対のデモ。 2012/7/4 高度情報化と社会生活 77
  • 78. メディアの進化 2012/7/4 高度情報化と社会生活 78
  • 80. メディアの進化  パーソナル=コミュニケーション   マス=コミュニケーション 2012/7/4 高度情報化と社会生活 78
  • 81. メディアの進化  パーソナル=コミュニケーション 20世紀型のメディア   マス=コミュニケーション 2012/7/4 高度情報化と社会生活 78
  • 82. メディアの進化  パーソナル=コミュニケーション 20世紀型のメディア 21世紀型のメディア   マス=コミュニケーション 2012/7/4 高度情報化と社会生活 78
  • 83. メディアの進化  パーソナル=コミュニケーション ケータイによるマイクロコミニュティ 20世紀型のメディア 21世紀型のメディア   マス=コミュニケーション 2012/7/4 高度情報化と社会生活 78
  • 84. メディアの進化  パーソナル=コミュニケーション ケータイによるマイクロコミニュティ 20世紀型のメディア 21世紀型のメディア 匿名掲示板   マス=コミュニケーション 2012/7/4 高度情報化と社会生活 78
  • 85. メディアの進化  パーソナル=コミュニケーション ケータイによるマイクロコミニュティ ソーシャル=コミュニケーション 20世紀型のメディア 21世紀型のメディア 匿名掲示板   マス=コミュニケーション 2012/7/4 高度情報化と社会生活 78

Editor's Notes

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