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Edu socipsyc2011 01
- 3. 授業目的と到達目標 人が学び,成長する過程においてコミュニケーションがいかに本質的に関わっているかを,心理学を中心に,教育学,人類学,認知科学などの研究知見に基づいて理解し,関連する専門知識を身につける。 (1)この100年間ほどの教育研究トレンドの変遷とその理由を行動主義以前,行動主義,認知主義,認知主義以降の4つに分けて説明することができる。 (2)認知発達について,ピアジェとヴィゴツキーの理論の違いを説明することができる。 (3)学習においてコミュニケーションが果たす役割について自分の考えを論じることができる。 3 加えて,授業を通して コミュニケーション力も培ってほしい
- 7. この授業の展開 前半 教育心理学理論を素朴につくる 受講生が現代人に必要なスキルを互いに教える その教授学習過程を他の受講生が観察する 素朴につくった教育心理学理論を洗練させる 後半 自分たちのつくった理論とプロの理論を関連づける 理論が社会の実践にどのように貢献できるか明確化 7
- 8. 授業の背景にある問題意識 新しい社会「知識基盤社会」の到来 過去の学校モデルへの執着 世の中の問題には答えがあるという誤った信念 国内「学力」競争に勝つことが人生の成功に繋がるという誤った信念 社会や組織ではなく,個人の利益だけを追い求める狭い自己意識 このような社会では従来の理論は役立ちにくい 「活動理論」の可能性 ヴィゴツキー -> レオンチェフ -> エンゲストローム の系譜 しかし,理論だけでは分かりにくい 自らの素朴理論を自分たちの過去経験に基づいて構成し,それと照らし合わせながら,プロの理論を理解する 「理論」というものを体験的に理解してほしい 8