1. 教育社会心理学
第３回
教えることの歴史（１）
富田英司
愛媛大学教育学部
2010/10/26
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2. Moodle上で授業時間外に
取り組む３つの課題
• ピアジェの言う操作とは何か？
• ピアジェの言う均衡化とは何か？
• ピアジェ理論によると，なぜ人は徐々に
発達せず，段階的に発達すると考えられ
ているのか？
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3. Moodle：来週までのノルマ
• 今日からすぐに始めること
– 今日配布した資料を読むこと
• 今週木曜の正午以降に始め，来週火曜の
午前中までに行うこと
– Moodle上の自分のグループのフォーラムの
いて，２回以上自分の意見を投稿すること
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4. この授業でMoodleを使う時の
一般的な決まり事
1. 自分のグループの他のメンバーに一週間に2回
以上質問すること
2. 質問されたら必ず答えること
3. 他のグループの議論は是非閲覧して下さい。但
し，他グループの議論には参加しないこと。
4. 教科書や配付資料，その他の本やウェブページ
などを引用する際は，引用情報を詳しく掲載す
ること
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5. 今日の内容
1. ムードルでの学習について
– 活動状況の統計
– アンケートの実施
– 今後の課題展開
2. 教科書
– 第２章
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6. Moodleへのアクセス状況
（2010年11月2日午後14時半時点）
10/27
水
10/28
木
10/29
金
10/30
土
10/31
日
11/1
月
11/2
火
閲覧 4 74 95 183 694 1444 1076
書込 0 0 2 0 20 42 51
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7. 今後の課題展開
• 今週の課題
– まだ３つ全ての課題に回答していない人は来
週の時間までに投稿する
– 最低2回はグループ内の人に質問する
– その他，きまりはこれまでと同じ
• moodleでの議論は11月いっぱい継続
– 11月第2週 フェイズ２開始
– 11月第4週 プレゼンテーション
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8. 教育史
• 古代ギリシャ
– プラトンの『メノン』･･･観念論
• 中世の教会
• 宗教革命と印刷技術の発明･･･経験論
• 市民社会のための教育
• 国民国家のための教育
• 新しい市民社会のための教育
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知識は人々の
経験の結果
人の知は先験的に
規定されている
＝経験以前の話

9. 教授学の成立 The First Pedagogy
• Comenius『大教授学』
– いろいろな意味で世界初の体系的な教授学
1. 段階に分かれた学校制度の構想
– 幼児学校，初等学校，中等学校，大学
2. ラテン語→母国語への翻訳
– 民衆教育へのアプローチ
3. 教育内容と教育方法の接合
– 教科書『開かれた言語の扉』：一種の百科事典
4. メディアミックス
– 挿絵つき教科書の採用
｢印刷機｣としての教師，｢紙｣としての子ども
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10. 合自然の教育学
Developing Independent-Minded Citizens
• Pestalozzi『探究』
• 自然主義教育学のルソーに影響を受ける
• 市民革命：封建主義からの解放は魂の解放を意
味しない。不平等,貧困,略奪,不公平な競争。
→人間の内面からの主体的な解放が重要
• 孤児と貧困児童のための学校運営
– 合自然の認識論と教育方法：労働重視,親的な教師像
– 「あいまいな直観から言語的概念へ」
• 子どもの近代的な主体の獲得過程
– ただし，教師や学校の役割は限定的
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11. 国民国家の教育学
Pedagogy for Nation States
• Herbart『一般的教育学』
– 一斉授業の普及と制度化
– ペスタロッチの「直観から概念へ」に影響
– 教育学と心理学の統合
– 教育目標を「品性」の陶冶に置いた
– 教育過程：｢管理(態度)｣｢訓練(意欲)｣｢教授(知識)｣
– 教授過程：明瞭→連合→系統→方法
• ヘルバルトの段階的教授
• 特徴：｢主体の脱落｣｢国民国家の建設｣｢個人の脱落｣
• ZillerとReinへと引き継がれ，世界に影響
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12. 進歩主義的教育
Progressive Education
• Dewey「実験学校(1896-1904)」
– 産業社会の発展 → 民主主義の担い手を育てる教育
– 子どもの関心や興味から出発する活動的学習
• 学校の整備に尽力
– 学校は社会の縮図：学校での主体的な経験が，民主
主義を支える市民を育成する
• 現代教育への影響
– Kilpatrick「プロジェクトメソッド」
– ｢フリースクール｣｢総合的な学習の時間｣｢話し合い｣
– 知識伝達から「学び」や「学びあい」への展開
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13. 効率主義の教育学
Engineered Approach to Education
• Bobbit
– カリキュラムの科学的研究の創始者
• テイラーによる「科学的経営の原理」を援用
• 組み立て工場における生産過程を教育に持ち込む
• ｢教育目標｣という概念が登場
• 国家主義と産業主義の二重支配構造が確立
– Chartersへと継承
• 教育工学へと発展
– 例）Instructional Design：ADDIEモデル
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14. 14
1592-1670 Comenius
1445 印刷機の発明
1561-1626 Bacon
1632-1704 Lock
1746-1827 Pestalozzi
1776-1841 Herbart
1817-1882 Ziller
1859-1952 Dewey
1847-1927 Rein
1876-1956 Bobbitt
1875-1952 Charters
1871-1965 Kilpatrick
1887-1973 Parkhurst
1789 フランス革命
1760 英 産業革命
1541 カルバン宗教改革
1688 英 名誉革命
帝国主義の台頭
1693 『教育に関する考察』

15. 理解の確認
• ソクラテスは対話教育を重視したが，現代におけ
る対話教育の考え方とどのように異なるか？
• 世界で最初に教育を体系化した人は？
• 主体を育成するという教育目標はどこから？
• 帝国主義は教育にどのような影響を与えたか？
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16. 古典的条件づけ
条件付け前の状態
• ベル：無条件刺激 定位反射：無条件反射
• エサ：無条件刺激 唾液分泌：無条件反射
条件付け後の状態
• ベル：条件刺激 定位反射：無条件反射
唾液分泌：無条件反射

17. 行動主義の限界点
• S-Rが行動の最小単位
– S-Rの組み合わせは不変でないといけない
– いつも同じ刺激が同じ反応を引き起こす？
• 新しい行動は徐々に学習される
– 一度だけでも学習されることはないの？
• どんな子どももどんな職業にでもなれる
– 生まれつき決まった個人傾向はないの？