仮説
・個人学習より集団学習の方が
 学習者の学習意欲が高まる。

*活動(折り紙)を通して、個人で進めるよりグルー
 プで教えあいながら進めた方が、学習がはかどった
 ことから
検証①

論文名
『学習者が集団学習をしていると実感できる機能を有する
e-Learning Systemの開発と評価』
(梅村透、赤堀侃司、赤倉貴子)


日本教育工学会論文誌      29(Suppl.), 173-176 , 2005
検証結果①

        Group A:集団学
        習を取り入れたe-
        learningを用いて
        学習したグループ

        Group B:集団学
        習を取り入れない
        e-learningを用い
        て学習したグルー
        プ
検証②
『自ら学ぶ意欲の育成と持続をめざして―追求過程
 にひとり学習と集団学習を位置づけた試み―』
(上之園強)
研究紀要 平成元年度, 33-38, 1990-03-25

●論文の仮説
   追求過程に、児童一人ひとりが自力で解決する
  「ひとり学習」と集団で思考し吟味する「全員学
  習」の2ステップを設定するならば、児童は意欲
  的で深まりのある学習ができるのではないか。
検証結果②
検証結果②
ひとり学習          集団学習
・自分で学んでいるという   ・わからないことがはっ
 自覚と喜び          きりする(明確)
・自分で自分なりに考えを   ・まちがいをなおせる
 深められる楽しさ       (修正)
・自分で調べる楽しさや喜   ・新しいことが分かる
 び              (拡充)
・調べる方法を自分にまか   ・やっぱりそうかと分か
 されている喜び        る(共感強化)
検証結果②
●ひとり学習を位置づけることにより、児童は、学習の
  主体者としての自覚がより強化され、一方で、自分で
  自由に調べたりまとめたりすることの楽しさが増幅さ
  れているといえる。


●ひとり学習のあとに全員学習を位置づけることにより、
  児童は、目当てに対する自分の考えを自ら修正・深
  化・補充したりまた共感したりして深めることができ、
  そのことの楽しさや喜びが学習への意欲を高めている
  といえる。
検証② その他の論文
●論文名
『学びの共同体つくりの授業技法としての協同学習』             217-
 224
(原田信之)
岐阜大学教育学部研究報告       教育実践研究     第11巻   (20
 09)
●論文名
『学習プログラミングの実験的研究         第23報告
   -集団学習の個人に及ぼす効果の検討-          』
(小池栄一・島田昌幸・河野義章・渡辺祥子)
日本教育心理学会総会発表論文集 (10), 78-79, 1968-09-20
検証③

論文名
『ピアノ演奏技術に及ぼすM.L. での集団レッスン効
 果』
(柏瀬愛子)
名古屋女子大学 紀要 41 (人・社) 115-127
 1995
検証結果③
アンケートの集計結果より
●個人レッスン・集団レッスンを組み合わせるのが
 良いという意見が半数以上である

●履修者の技量によって「進み方が早くて着いてい
 けない」「待ち時間が長すぎる」
  →グレード制の導入
*グレード制のデメリット

 外部刺激が尐なくなると、自分のいるグレードに甘んじるなどの課題
 がある
まとめ

●集団学習の方が個人学習より良い結果をもたら
 すこともあるが、個人学習と集団学習を組み合
 わせることによりさらに良い結果を得られる。

●しかし、集団学習におけるグループ編成におい
 てはグレード制などメリット・デメリットを考
 慮しつつ効果的な編成を行う必要がある。

教育社会心理学「折り紙」プレゼン