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十二指腸潰瘍と血液検査? 
PBL② 消化器case2 
若い奥さん育児ストレス不規則食事朝食準備中吐血でショック事件 
2014.5.22 
08211011 河内健二
そもそもlearning issue 動機 
結果、十二指腸潰瘍進行による急性大量出血→ショック状態であったが 
内視鏡検査の前に行った血液検査の結果で 
(+吐血=上部消化管出血と合わせて) 
どれくらいまで診断の予想・鑑別疾患可能性にいて言及できるものなのか? 
• 緊急血液検査 
血算: 11800/μℓ 
生化学: Total Protein:4.8g/dl 
BUN 28.5mg/dl 
のさす意味は?
まず潰瘍とはおさらい 
• 上皮細胞表面における急性炎症 
の転帰の一つ 
英語名:Ulcer 
攻撃傷害因子 
Vs 防御修復因子 
のバランスにおいて 
上皮回復が追い付かず 
上皮欠損しているもの 
消化管ではさらに細かく 
びらん:粘膜筋板までの欠損 
潰瘍:粘膜筋板より深く
(胃潰瘍と十二指腸潰瘍の比較) 
塩分 
食後痛みのタイミング空腹時 
• 食事をすると一時的に治まるのが特徴ですが、これは 
• 食べると胃酸中性に近づく∧胃にとどまる 
• 空腹時少しずつ幽門から十二指腸へ∧酸性強いそのままの少し漏れ出てくる 
ということだろうと
十二指腸潰瘍 
• 内視鏡的所見 
• 病見えそのまんま
十二指腸潰瘍の症状 
• 慢性 
痛み:心窩部痛上腹部痛空腹時 
胸やけ 
違和感・不快感:腹部膨満感食欲不振 
悪心(おしん)=嘔気(おうき) 
合併症: 出血 
消化管穿孔 
貧血鉄欠乏性(便) (高齢者:自覚症状を医療sideに伝えきれない) 
• 免疫的にどうなる? 
→上皮からの傷害だから少し炎症反応だろう
免疫的にどうなる? 
→とりあえず血液検査 
でわかるものは 
• ピロリ菌とそれに対する抗体の有無 
• CPRや白血球:炎症反応がないかを調べる補助的診断検査 
• Hb・RBC低下: 出血がじぞくてきにあれば貧血が認められ、 
• MCV低下):持続消耗性出血による小球性低色素性貧血(を呈してくる場合が多い。 
• 尿素窒素(BUN) BUN/Cr比の上昇: 
活動期の出血の場合、胃内に蛋白成分が漏出し蛋白異化によって高くなることでが認められ臨床的に出血兆候の指標 
として用いられる。 
• 血清尿素窒素濃度(BUN) 
:血清カリウム値が日頃よりも上昇していれば、上部消化管から出血した血液中の血球が腸管で破壊・吸収されたので 
はないかと疑う。 
• 血液中のペプシノーゲンⅠ・Ⅱ 
胃酸分泌の状態や胃炎の状態を推測することができます。高値なら胃十二指腸潰瘍を疑い、低値なら萎縮性胃炎や胃 
癌を疑います。したがって血液検査でペプシノーゲンⅠ・Ⅱを測定して低値がでたら胃カメラ検査で胃の中を詳しく調べる 
必要がある。ただし、この検査は保険の適応がないため実費となります。
炎症と言えば→CRP について 
• どのようなときに検査するか 
• ・あらゆる炎症、感染症、腫瘍、外傷などのスクリーニングとして 
• ・炎症性疾患の経過観察として 
• 疑われる病気 
• 高値の場合感染症、悪性腫瘍、自己免疫疾患、組織壊死、炎症性疾患など 
• C反応性たんぱくは、人体内で炎症性の刺激や細胞の破壊が生じると急激に増加してくる主に肝臓で作られておりタンパク質成分で 
あり、このように症状に反応して増加する物質を「急性相反応物質」と呼びます。 
• C反応性たんぱくは、健常児の人体の血中にはほとんど存在しない物質です。 
• ですからCRP検査値は、様々な疾患の可能性を検討する指標として用いられております。 
• C反応性たんぱくは、体内に炎症症状組織崩壊性病変を発症すると「発症から2~3時間」という短時間の間に急激に血中量が 
増加する特徴を持っております。 
• 更に、C反応性たんぱくは「2~3日間」で血中量がピークに達し、ピーク後は急速に血中量が低下していく特徴を持っております。 
• CRP血液検査はこのような急性相反応物質であるC反応性たんぱくの特徴から 
• ☆急性の炎症の発生の確認 
• ☆細胞の破壊の程度の確認 
• などを調べる指標として検査が実施されます。
CRPについて 
• 高度の上昇を見た場合次の事が考えられます。 
• ①細菌感染症・・肺炎、尿路結石、胆道感染症、虫垂炎、 
敗血症など、細菌による感染があると上昇を見ます。 
• ウイルス感染では上昇の程度は低い。 
• ②組織崩壊・・虚血性障害、心筋梗塞、肺梗塞、悪性腫瘍、 
外傷、外科手術、熱傷等。 
• ③膠原病・・慢性関節リウマチ、皮膚筋炎、強皮症、血管 
炎等。 
• 又、中程度の上昇が見られた場合、体のどこかに炎症が 
起きている事が考えられます。
• 【CRP数値の基準値の範囲】 
• 範囲単位(mg/dl) 
• 一般的な基準値の範囲0.3mg/dl 以下 
• 軽い炎症などが検討される範囲0.4~0.9 
• 中程度の炎症などが検討される範囲1.0~2.0 
• 中程度以上の炎症などが検討される範囲2.0~15.0 
• 重体な疾患の発症の可能性が検討される範囲15.0 
~20.0
こんどは炎症に関係するものとして 
WBC 
• 【白血球数の基準値の範囲一覧表】 
• 数値の範囲単位(個/μl) 
• 高値の範囲10000以上 
• 基準値の一般的範囲3500~9800 
• 低値の範囲1000(1500)以下
• 基準外(高値) 
• 軽度8000 ~ 12000 
• 中程度12000 ~ 50000 
• 重度50000 ~
• 陽性反応が強い場合は、結核などの感染症、 
膠原病、リウマチ熱、心筋梗塞、肝硬変、敗 
血症、悪性腫瘍など。弱陽性の場合もウイル 
ス性疾患、急性肝炎、脳炎、内分泌疾患など 
の疑いがあります。 
• 数値が高いと感染症や白血病、がんなどが 
疑われます
結論:今回のケース 
あんまはっきりはわからないよ 
①吐血起こしやすい 
→胃・十二指腸潰瘍 
食道静脈瘤 
マロリーワイス 
②白血球上昇 
→細菌感染症白血病がんストレス喫煙風邪妊娠 
→軽度上昇白血病がん喫煙酒ないだろうから 
→とにかく炎症傷害系だろ 
③総タンパク出血で低下で矛盾しない 
(潰瘍=治らないうちは微小な炎症慢性してるだろ) 
∴潰瘍→出血だろと予想はできることはできるかもしれない 
あと血液検査する一般的動機 
処置・検査に入る前に処置前の全身の一般的状態情報記録 
が知りたかったのではないか

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十二指腸潰瘍と血液検査

  • 1. 十二指腸潰瘍と血液検査? PBL② 消化器case2 若い奥さん育児ストレス不規則食事朝食準備中吐血でショック事件 2014.5.22 08211011 河内健二
  • 2. そもそもlearning issue 動機 結果、十二指腸潰瘍進行による急性大量出血→ショック状態であったが 内視鏡検査の前に行った血液検査の結果で (+吐血=上部消化管出血と合わせて) どれくらいまで診断の予想・鑑別疾患可能性にいて言及できるものなのか? • 緊急血液検査 血算: 11800/μℓ 生化学: Total Protein:4.8g/dl BUN 28.5mg/dl のさす意味は?
  • 3. まず潰瘍とはおさらい • 上皮細胞表面における急性炎症 の転帰の一つ 英語名:Ulcer 攻撃傷害因子 Vs 防御修復因子 のバランスにおいて 上皮回復が追い付かず 上皮欠損しているもの 消化管ではさらに細かく びらん:粘膜筋板までの欠損 潰瘍:粘膜筋板より深く
  • 4. (胃潰瘍と十二指腸潰瘍の比較) 塩分 食後痛みのタイミング空腹時 • 食事をすると一時的に治まるのが特徴ですが、これは • 食べると胃酸中性に近づく∧胃にとどまる • 空腹時少しずつ幽門から十二指腸へ∧酸性強いそのままの少し漏れ出てくる ということだろうと
  • 5. 十二指腸潰瘍 • 内視鏡的所見 • 病見えそのまんま
  • 6. 十二指腸潰瘍の症状 • 慢性 痛み:心窩部痛上腹部痛空腹時 胸やけ 違和感・不快感:腹部膨満感食欲不振 悪心(おしん)=嘔気(おうき) 合併症: 出血 消化管穿孔 貧血鉄欠乏性(便) (高齢者:自覚症状を医療sideに伝えきれない) • 免疫的にどうなる? →上皮からの傷害だから少し炎症反応だろう
  • 7. 免疫的にどうなる? →とりあえず血液検査 でわかるものは • ピロリ菌とそれに対する抗体の有無 • CPRや白血球:炎症反応がないかを調べる補助的診断検査 • Hb・RBC低下: 出血がじぞくてきにあれば貧血が認められ、 • MCV低下):持続消耗性出血による小球性低色素性貧血(を呈してくる場合が多い。 • 尿素窒素(BUN) BUN/Cr比の上昇: 活動期の出血の場合、胃内に蛋白成分が漏出し蛋白異化によって高くなることでが認められ臨床的に出血兆候の指標 として用いられる。 • 血清尿素窒素濃度(BUN) :血清カリウム値が日頃よりも上昇していれば、上部消化管から出血した血液中の血球が腸管で破壊・吸収されたので はないかと疑う。 • 血液中のペプシノーゲンⅠ・Ⅱ 胃酸分泌の状態や胃炎の状態を推測することができます。高値なら胃十二指腸潰瘍を疑い、低値なら萎縮性胃炎や胃 癌を疑います。したがって血液検査でペプシノーゲンⅠ・Ⅱを測定して低値がでたら胃カメラ検査で胃の中を詳しく調べる 必要がある。ただし、この検査は保険の適応がないため実費となります。
  • 8. 炎症と言えば→CRP について • どのようなときに検査するか • ・あらゆる炎症、感染症、腫瘍、外傷などのスクリーニングとして • ・炎症性疾患の経過観察として • 疑われる病気 • 高値の場合感染症、悪性腫瘍、自己免疫疾患、組織壊死、炎症性疾患など • C反応性たんぱくは、人体内で炎症性の刺激や細胞の破壊が生じると急激に増加してくる主に肝臓で作られておりタンパク質成分で あり、このように症状に反応して増加する物質を「急性相反応物質」と呼びます。 • C反応性たんぱくは、健常児の人体の血中にはほとんど存在しない物質です。 • ですからCRP検査値は、様々な疾患の可能性を検討する指標として用いられております。 • C反応性たんぱくは、体内に炎症症状組織崩壊性病変を発症すると「発症から2~3時間」という短時間の間に急激に血中量が 増加する特徴を持っております。 • 更に、C反応性たんぱくは「2~3日間」で血中量がピークに達し、ピーク後は急速に血中量が低下していく特徴を持っております。 • CRP血液検査はこのような急性相反応物質であるC反応性たんぱくの特徴から • ☆急性の炎症の発生の確認 • ☆細胞の破壊の程度の確認 • などを調べる指標として検査が実施されます。
  • 9. CRPについて • 高度の上昇を見た場合次の事が考えられます。 • ①細菌感染症・・肺炎、尿路結石、胆道感染症、虫垂炎、 敗血症など、細菌による感染があると上昇を見ます。 • ウイルス感染では上昇の程度は低い。 • ②組織崩壊・・虚血性障害、心筋梗塞、肺梗塞、悪性腫瘍、 外傷、外科手術、熱傷等。 • ③膠原病・・慢性関節リウマチ、皮膚筋炎、強皮症、血管 炎等。 • 又、中程度の上昇が見られた場合、体のどこかに炎症が 起きている事が考えられます。
  • 10. • 【CRP数値の基準値の範囲】 • 範囲単位(mg/dl) • 一般的な基準値の範囲0.3mg/dl 以下 • 軽い炎症などが検討される範囲0.4~0.9 • 中程度の炎症などが検討される範囲1.0~2.0 • 中程度以上の炎症などが検討される範囲2.0~15.0 • 重体な疾患の発症の可能性が検討される範囲15.0 ~20.0
  • 11. こんどは炎症に関係するものとして WBC • 【白血球数の基準値の範囲一覧表】 • 数値の範囲単位(個/μl) • 高値の範囲10000以上 • 基準値の一般的範囲3500~9800 • 低値の範囲1000(1500)以下
  • 12. • 基準外(高値) • 軽度8000 ~ 12000 • 中程度12000 ~ 50000 • 重度50000 ~
  • 13. • 陽性反応が強い場合は、結核などの感染症、 膠原病、リウマチ熱、心筋梗塞、肝硬変、敗 血症、悪性腫瘍など。弱陽性の場合もウイル ス性疾患、急性肝炎、脳炎、内分泌疾患など の疑いがあります。 • 数値が高いと感染症や白血病、がんなどが 疑われます
  • 14. 結論:今回のケース あんまはっきりはわからないよ ①吐血起こしやすい →胃・十二指腸潰瘍 食道静脈瘤 マロリーワイス ②白血球上昇 →細菌感染症白血病がんストレス喫煙風邪妊娠 →軽度上昇白血病がん喫煙酒ないだろうから →とにかく炎症傷害系だろ ③総タンパク出血で低下で矛盾しない (潰瘍=治らないうちは微小な炎症慢性してるだろ) ∴潰瘍→出血だろと予想はできることはできるかもしれない あと血液検査する一般的動機 処置・検査に入る前に処置前の全身の一般的状態情報記録 が知りたかったのではないか