薬剤性肝炎 
(≒薬剤性肝障害) 
08211011河内健二 
2014 6.6 
参考文献病気が見える 
コトバンク 
http://kotobank.jp/word/%E8%96%AC%E5%89%A4%E6%80 
%A7%E8%82%9D%E9%9A%9C%E5%AE%B3
薬剤性肝炎とは 
• おおきく薬剤性肝障害 
• →①中毒性肝障害:肝細胞に直接毒性 
• →②薬剤性肝障害:個人個人の特異的アレ 
ルギー 
• 大部分は②
アレルギー反応 
• 薬は肝臓で分解・代謝される 
• 薬が肝臓で代謝された後の分子が、高分子のたんぱくと結合して 
抗原性を獲得し、肝細胞を標的に細胞性免疫異常がおこって肝細 
胞が障害されると考えられる 
• 自分の体内にはない異物と認識されて抗原となり、アレルギー反 
応を引き起こす 
• 抗原になるかどうかは遺伝的要因による 
• 予想がつかない服用するまでわからない 
• 少量の摂取でも起こる 
• 経口<注射剤の方が重篤
生じる病態 
• 肝細胞障害 
もしくは 
胆汁うっ滞 
が生じる
• 薬剤使用後4週間以内に発症することが多 
い 
• 同一薬剤を再使用すると短期間で発症する 
• 発生頻度に年齢や性差はほとんど関係な 
い
どのような薬剤で 
• 抗生剤 
• 抗がん剤 
• 精神科用剤 
• 鎮痛解熱剤 
• また、単独では肝障害を引き起こさなくても、複 
数の薬を一緒に飲むと肝障害が出る場合がある
薬剤性肝障害の臨床的分類 
肝細胞障害型胆汁うっ滞型 
トランスアミナーゼ 
(AST,ALT) 
↑ → 
胆道系酵素 
(ALP、γーGTP) 
→ ↑ 
症状 
(発熱、発疹、皮膚掻痒感、 
黄疸) 
軽度中~高度 
血液検査白血球↑ 好酸球↑ (アレルギー反応を示唆) 
薬物感受性試験リンパ球幼若化試験(+) 皮膚試験(+) 
主な原因薬剤アセトアミノフェン 
イソジアニド 
リファンピシン 
抗甲状腺薬
診断・鑑別について 
• 他の肝機能障害をきたす原因を認めない 
=肝炎ウィルスマーカー、過剰な飲酒、胆道疾 
患 
・綿密な薬剤使用歴の聴取 
・原因薬剤の中止による改善
発生機序による分類 
薬剤特異体質性中毒性 
アレルギー性異常代謝性 
頻度高中低 
機序過敏反応薬物代謝酵素の遺 
伝子多型 
薬物自体or 中間 
代謝物による 
用量依存性なしあり 
主な原因薬剤全ての薬剤で起こ 
る 
イソジアニド 
シクロスポリン 
アセトアミノフェン 
メトトレキサート 
など 
中毒性肝障害は肝臓の代謝能力を上回る量 
の薬を服用することで起きる
治療 
• 原因薬剤の中止が基本であり大部分は軽快 
する 
• 黄疸を認める場合には、入院治療が必要 
• 一般にグリチルリチンの静脈注射が有効 
• 。黄疸に対しては胆汁酸製剤ウルソデオキシ 
コール酸を内服し、黄疸の治りが悪いときに 
は副腎皮質(ふくじんひしつ)ホルモン(コルチ 
コステロイド)を使用
注意点 
• 肝障害の原因となった薬物を再度服用した場合、 
より重篤な肝障害が発現する可能性があること 
を十分に患者へ説明し、薬物性肝障害の既往 
の有無について、詳細に聴取することが肝要で 
ある。 
• 薬物性肝障害の重篤化を予防するには、その徴 
候をいかに早く把握するかが重要である。 
• 早期発見のためには、投与薬物が初回投与の 
場合、投与後定期的に肝機能検査を実施し、肝 
障害の早期発見に努める

4.5薬剤性 肝炎(≒薬剤性肝障害)