More Related Content
More from Kenji Kawanai (20)
上部消化管内視鏡 できることできないこと
- 2. そもそもlearning isuue 動機
• 「再出血する可能性も考えられるため、放射線科と外科医にも念のため
相談した」
→他の科の医師にも登場してもらい、手伝ってもらうほどの事態の可能性が
あるらしいそれはつまりいったいどういうこと?
• 「内視鏡的には止血できない場合には血管造影での止血や開腹手術を
行わなければないこともありうる」
• →どんな時こういう風に判断しなければならないのか?
判断の基準・目安はあるのか?
いわゆるコンサルトタイミングは?
+ 内視鏡今回緊急内視鏡検査&クリップによる止血だけど
「内視鏡」→ってすごそうだけどどこまで君できるの? 適用範囲
- 3. 上部消化管内視鏡術の大別
構造ー機能内視鏡先端部
うにょうにょ動く
照明レンズ
対物レンズ
送気・送水ノズル
吸引兼かん子口
0 検査:観察(撮影)&生検→病態把握診断治療計画
①止血術機械的化学的熱的
②静脈瘤出血待期的予防→局注止血:EIS 硬化剤注入
緊急時→機械的止血:EVL 結紮術oリング
③病変切除
隆起性病変→ スネア輪っかで切除:ポリペクトミー
隆起少ない病変→ 粘膜切除:EMR
大きい病変→ E粘膜下層剥離:ESD
- 4. 内視鏡止血法とは
内視鏡的止血術の種類と方法適応
機械的
クリップ止血法→組織侵襲が極めて少ない出血点明らかな時
化学的局注
純エタノール局所注射法→血管の収縮凝固作用→血栓形成
ベッドサイドでもできるオールマイティーきわめて強力な止血効果
但し組織傷害が強く穿孔の危険性
高張Na ・エピネフリン法血管収縮フィブリノイド変性上に比べ組織傷害軽度
クリップ法との併用など
熱凝固的
ヒータープローブプローブ先端250℃ 接線方向の出血点にも止血が可能
water jet system クリーンしながら出血点確認できる
アルゴンプラズマ非接触型焼灼凝固→広範囲均一に組織凝固できる
表層血管びらん性出血に有効深部には不向き
- 7. 消化器内視鏡ガイドラインのお言葉
スタッフ休日夜間連携について
• 「(引用) 緊急内視鏡はスタッフの多い時間はもちろん、夜間や休日でも施行す
る必要に迫られるため、その体制を日頃より構築しておくことが重要である。
• 特に、緊急内視鏡の頻度として最も多い消化管出血例ではショックを伴うことが多く、
迅速、安全に施行するためには内視鏡検査処置に精通した医師、看護師、検査技師、
内視鏡技師よりなる複数の医療スタッフによるチーム医療が必要である
• また緊急内視鏡スタッフには内視鏡医の他に介助する医師または看護師の合計2名
が最低限必要であり、夜間・休日にも連絡できるよう体制を整ええておく必要がある
• 内視鏡治療には自ずから限界があることを認識し、内視鏡的な治療法で解決できな
いときには、躊躇なく次の治療を選択する判断が要求される。特に外科的な処置が必
要になることもあるので、緊急手術に備えて外科との連絡体制も整えてておくことが
じゅうようである。」
→いざというとき連絡できてちゃんと来る人間関係・体制構築
休日呼び出しオンコール待機必要性はアリ可能性アリそれができる集団
(患者を殺すわけにはいかない医者の宿命ライフスタイル)