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4-2・5 冠動脈造影
- 1. 冠動脈造影
必要性とリスク
unit 4 :循環器- ②
case:無痛性心筋梗塞糖尿病既往
陳旧性慢性心不全感染症で急性増悪呼吸困難
2014 9/12
Group 9
08211011 河内健二
- 2. 冠動脈造影検査とは
• 略称・英語名:CAG coronary angiography
冠状血管造影
• 観察される事項: 冠動脈狭窄の部位・程度
→用途:虚血性心疾患のうち慢性冠動脈疾患の精密確定用
= 狭心症器質性安定
冠痙縮性
心筋梗塞陳旧性無痛性
- 4. 冠動脈造影の必要性
他の検査との比較more
・冠動脈CT →遠くの静脈から造影剤を入れる
細血管の診断は若干CAGより苦手
冠動脈CTの狭窄診断精度は90%以上だが
冠動脈壁に石灰化があるところではどうしてもCT画像の判定が難しくなる
よって、胸痛の患者のスクリーニング
心臓血管手術の術前のスクリーニング用として
CTで異常のある患者→
次に冠動脈造影検査という使い方
また脈が速い人や、不整脈の多い人は検査が上手く行かな
いため、脈を整える薬剤を使用する。不整脈等の病状によっては検査を出来ないこともある
またSTENT治療後の定期検査用
・more 血管内視鏡と血管内エコー
→さらに
不安定プラーク安定プラークの識別が可能
カテーテル使用侵襲は同じ
- 5. 具体的方法
• CAGは左心カテーテル法
• =大腿動脈、上腕動脈、橈骨動脈にカテーテ
ルを挿入
• 心臓カテーテルの先端を
• 左冠動脈あるいは右冠動脈の入り口にすす
め
・造影剤を注入
・X線撮影
- 7. 冠動脈造影≒心臓カテーテル
リスク→ 同意書必要
侵襲性→穿孔発作増悪
【大出血など】動脈の血圧は高いため、止血がうまくいかないと大出血や大きな血腫(血の塊)が生じて危険な状態になる可能性があ
る
• 【弁逆流】腱索にひっかかり切断
• 【脳梗塞】カテーテルに付いた血の塊が脳にとんで、脳梗塞を起こす
• 【脳出血】異物であるカテーテル用の抗血液凝固剤しようにより
• 【心不全が増悪】
• 検査をきっかけに心筋の収縮力が弱まる
• 【不整脈】
造影検査を行う際に造影剤をカテーテルから器械で圧力をかけて押し出すがカテーテルと心臓の壁が密着していると、心臓の筋肉の中に
造影剤が入り込むこと筋肉内注入がおこるとなる
【低酸素状態】
気管内挿管を行う際には、口の中や気道に分泌物が多い場合などには気管が見えにくい場合もあります。その際には気管内挿管に時間
がかかり、その間に低酸素状態になったり、脳障害が発生したりすることがある
【麻酔使用によるショック】
局所麻酔剤の副作用でショック状態となって血圧が下がったり脳障害や死に至ったりする重大合併症が起こることがある
【放射線障害皮膚障害】
など