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Similar to 在宅医療におけるスマートフォンとクラウド型地域医療連携システムの活用 Slideshare用 (20) 在宅医療におけるスマートフォンとクラウド型地域医療連携システムの活用 Slideshare用5. 赤ひげ先生からシステム医療へ
赤ひげ先生 システム医療
• 単独医師の診療所 • グループ診療(複数医師)
• 医療の心を重視 • 医療の心と技術の両方を重視
• 24時間365日を独りで対応 • 院内連携を行い持ち回りで対応
• 患者さんの信頼は絶大 • 安定した質の高い医療の提供
• バーンアウトする危険性あり • 仕組みで運営し、抱え込まない
8. 患者宅
当院の在宅業務の流れ
訪問診療
音声ファイル
記録の口述録音
電子化 ディクテーション
診療録 (テープ起こし)
診療録ファイル
記録の内容確認
記録をメールで送信
電子カルテ
診療所 電子化 への転記
診療録
メールで受信した 医師らへの
記録をカルテへ 診療録メール
送信
10. 在宅医療のチーム医療における
情報共有のあるべき姿
• いつでもどこでも必要な情報にアクセス出来ること
• 個人情報へのセキュリティが確保されていること
• 継続性のある簡単・安価なシステムにより、関係者
が等しく利用出来ること
スマートフォンやWebサービスを用いれば、
実現可能なのではないか?
15. よく使うiPhoneアプリ
1)定型文入力 「Maildash」
A老人ホーム
=>どこでも診療録や情報提供書をスムーズに作成
18. よく使うiPhoneアプリ
3)ファイル共有 Dropbox
インターネット経由で自動同期
iPhone Windows , Mac
sakurashinmachi
=>いつでも診療情報ファイルにアクセス
21. iPhoneから直接Fax送信
E-mail 電話回線
iPhone
相手先Fax
0312345678@fax.tc Fax番号 03-1234-5678
30. Aグループホーム
Bさん夫婦
Cさん
Dさん
Eさん(担当者会議)
Fさん(臨時)
往診スケジュール アドレス帳管理 ナビゲーション
医師が持つ全てのスマートフォンにシンク
34. よく使うiPhoneアプリ
6)Good Reader、M2Plus
Good Reader M2Plus Launcher
医学書や医療文献がまるごとスマートフォンに
37. 2001年に構築した世田谷区情報連携システム
システム構築費 8000万円(経産省の補助金事業)
診療所 データセンター 病院
アーバンクリニック 公開用
DB
電子カルテA 医療機関間情報共有 A病院
診療情報共有用DB ブロード 画像
ブロード •カルテDB…診療、処方 バンド
•画像DB…CT、X線.. オーダリング
バンド (VPN)
(VPN) •臨床DB…病歴..
Bクリニック
電子カルテB 定量的分析
統計分析サーバー
Cクリニック •カルテ検索 B病院
•回帰モデル
電子カルテC 患者情報 地域連携室
共有 Webサーバー
各家庭 インターネット
遠隔の医療機関
維持コストなどがかかりすぎて、現在は運用停止中、、、
38. スマートフォンによる在宅医療情報連携と業務効率化
豊富なアプリで情報収集 スマートフォンで作成した紹介状を
情報共有 E-mail経由でFax送信
Dropbox 患者サマリーから転記 fax 病院、訪看ST
薬局など連携先
して情報提供書作成
患者サマリーや各種書類は
ネット上やスマートフォン内に
Evernote GoodReader
あり、いつでも参照出来る 日々の記録や報告を
最新の医療文献などをネットでDL、 E-mailで行なう
スマートフォンに転送
患者サマリ 文献
診療情報提供書
電子カルテの診療記録を
スマートフォンで遠隔閲覧可能 救急搬送の際に、
スマートフォンで
WineCork
電子カルテ すぐさま情報提供書作成
スマートフォンで作成した
診療録を電子カルテに反映
ほとんど導入・維持コストが
医材や注射薬などの在庫 かからない(携帯電話代程度)
カメラで
患部写真や
状況をネットで共有 保険証を
撮影し
診療所スタッフ
メール転送 iPadで患者教育や脳活性
訪問予定や連絡先などは一括
入力し、Google経由で共有 Smart スマートフォンをバイクにマウント
Phone ナビ代わりに使用
在宅クリニック
検査結果、
訪看報告書 スケジュール
連絡先、ドキュメント 医療用マニュアル GPSナビゲーション 患者さん宅
Google Map
©医療法人社団プラタナス 桜新町アーバンクリニック
44. 患者教育ツールとして
• ご家族に行っていただく処置や
手技を動画でわかりやすく
– 点滴終了後の抜針の仕方
– 輸液ポンプのセットの仕方
– 褥創の処置方法 等
動画が流れます • 電子書籍として資料を見せる
– 在宅医療の導入説明資料
– 病状説明 等
48. 在宅医療の問題点
- 在宅医が尐ない
-多職種多事業所
の連携が難しい
-治療やケアの目標
が見えにくい
49. 情報共有の現状
患者宅にある連絡ノート 電話やfaxによるやりとり
訪問看護師側が感じる問題
医師側が感じる問題 • 診療情報が得られず、
• リアルタイムな情報にアクセス 治療方針が見えない
できない • 医師は忙しそうなので、
• 情報が集約されていない 電話で報告相談しづらい
• 記録情報の二次活用が出来ない • Faxで病状報告しても返事がない
50. 様々な業種が協業して患者宅を病室に
ケアマネージャー
在宅医
ホームヘルパー
訪問看護師
通所系サービス
訪問リハビリ
訪問薬剤師
スマートフォンによる情報共有を地域の多職種連携に展開
51. 当院の在宅業務の流れ
患者宅
診療所
毎回すべての診療記録を
地域連携先へ配信
電子化
診療録
Attention!
連携先との情報共有は
在宅医療の普及や質の
向上に欠かせない
54. スマートフォン連携アンケート結果 1
Q 在宅医との連携で困っていることは?
• 診療情報が得られず、治療方針がみえない
• Drは忙しそうなので、電話で報告相談しづらい
• Faxで病状報告をしても返答がない、あっても遅い
Q iPhone連携で変化したことは?
• 診療録の共有で治療方針が把握出来るので、患者への
病状説明を医師看護師間で統一できた
• リアルタイムに医師から指示をもらうことができた
• メールだと些細なことでも気軽に相談しやすかった
55. スマートフォン連携アンケート結果 2
Q スマートフォンを使った連携が、
日々の業務改善や診療の質の向上に寄与したか?
0% 20% 40% 60% 80% 100%
そう思う どちらでもない そうは思わない
理由
• スマートフォンのメールは操作が難しい、時間がかかる
• 訪問看護記録は紙媒体であるため、
記録が2度手間になり業務負担になってしまった
56. スマートフォン連携アンケート結果 3
Q 今後もメールやネットを介した情報連携を
続けたいですか?
スマートフォン連携実験で得られたもの
• スマートフォン回収後もパソコンや携帯を通じてメールでの
情報共有が活発化、チームの関係性が深まった
• 情報量が増えたことで、診断や治療への評価がより迅速
かつ正確に行えるようになった
58. クラウド型地域連携システムの試み
ケアマネージャー
在宅医
ホームヘルパー
訪問看護師
通所系サービス
訪問リハビリ
訪問薬剤師
ひとつのカルテを多職種全員で記録、共有
59. 地域連携の情報の流れ
クラウドシステムに
一元化することで、
全員で共有出来る 診療所
電子化
診療録
毎回すべての診療記録を
地域連携先へ配信
それぞれが互いに情報をやりとりせねばならない