第8回医療系eラーニングの発表スライド（一部、削ってますが）。

1. 医学部臨床実習における
eラーニングおよびeポートフォリオを
導入した教育実践の現状と課題
自治医科大学
淺田義和、石川鎮清、岡崎仁昭

2. 発表概要
• 自治医科大学の臨床実習において、eラーニングお
よびeポートフォリオの導入を行った。
• 主に資料の掲載・共有や臨床実習での学習記録につ
いて、利用が見られた。
• 利用数の更なる増加に加え、著作権対応なども含め
て、定期的なFDを通じた利用の浸透を図る必要あり
• COIなし

3. 背景
• 自治医科大学医学部では、2013年度より
• 4年生および5年生にiPadを配付
• eラーニングおよびeポートフォリオのトライアル
• を実施している。
• ※H24∼ 基礎・臨床を両輪とした医学教育改革による
グローバルな医師養成「国際的な地域医療教育の構築」

5. 目的
• 導入初年度における
• 利用方法の策定
• 1年間の利用状況整理
• 今後の利用改善に向けた課題や対策の検討

6. 方法（１）
• eラーニング（moodle）および
eポートフォリオ（manaba folio）の導入
• moodleは数年前から「導入はされていた」模様
• 2013年度でのトライアル利用
• moodle → 主に資料置き場として
• manaba → 主に学習記録置き場として

7. 方法（２）
• シミュレーション実習（3/10∼3/14）
• manaba → iPadで撮影した写真を課題提出
• moodle → 最終日に知識テスト ＆
即時フィードバック（with 統計情報）

8. 方法（３）
• 教員向けFD
• iPad操作、moodle & manaba の操作に関する
ガイダンス的なFDを実施
• ５∼７月、および1，2月の2回に分けて実施
• iPadの使い方、システムの使い道（初回）
• manaba folioの具体的な操作方法（2回目）

9. 結果（１）
• それぞれの画面は次の通り。
※無線がつながれば、実画面もお見せします

11. • 資料によっては小テストに落とし込んだ方が
使えそうなものもある。

15. 結果（２）
• 実践例
• 診療科ごとに資料を公開 → 内科系７＋外科系１
ローテに限らず、いつでも閲覧可能
• 新聞記事など、一部掲載を見送ったものも。
• manabaの投稿をレポート代わりにした科も存在
• 既にメールでポートフォリオをしていた科
→ 今年度はメール継続、次年度から段階的移行
• 投稿数やコメント数は教師・学生によってバラバラ

16. 結果（３）
• manaba folioでの投稿件数
• トータルで370件の投稿
• 4年生 292件（班平均18.2 8.6）
5年生 78件（班平均6.5 1.5）
• 各投稿についたコメントの総数は1105件
4年生 686件、5年生 192件、教員 227件
• シミュレーション実習の課題写真例は次の通り

17. 結果（４）
• moodleトラブル（2014年3月14日）
• 一斉テスト中にサーバダウン、原因は
データベースへの負荷増大
→ その場で再起動して対応。
その後、設定を変更してもらったうえで、
メモリの増設も検討。

18. 結果（５）
• 学生アンケート
• iPadの利用に関する説明解説の希望

19. 考察（１）
• manaba folioの日々の投稿数が少ない
• 学生が投稿してもやりっぱなしになってしまう
→ 教員へのFD、システムの改善
• 何を書けばいいか分からない（フォーマット、
テンプレートが欲しい）という声も
→ システムの改善

20. 考察（２）
• moodleに載せて良い教材・資料の線引き
• 著作権問題。中には「紙配付でもまずい」ものも
→ FD（eラーニングに限らず、より広く）
• 公開されている動画はリンクなどで対応。
but…公開されているけど、
「○○限定で使って下さい」と書いてるものは？

21. 考察（３）
• 学生へのiPad教育
• アンケートでは3∼4割の学生から希望あり
• 使いやすいアプリの紹介、
Office系ソフトの使い方、
PDF閲覧＋書き込みの方法、etc.

22. 結論
• 自治医科大学の臨床実習において、eラーニングお
よびeポートフォリオの導入を行った。
• 主に資料の掲載・共有や臨床実習での学習記録につ
いて、利用が見られた。
• 利用数の更なる増加に加え、著作権対応なども含め
て、定期的なFDを通じた利用の浸透を図る必要が
あることが分かった