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クリニカルクラークシップ指導医講習会
学習⽬目標の設定と
振り返り(リフレクション)
孫  ⼤大輔
東京⼤大学⼤大学院医学系研究科
医学教育国際研究センター
2014.7.29
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臨臨床教育の重要性
•  適切切に⾏行行われれば、臨臨床との関連性により学⽣生が動
機づけられる
•  学⽣生たちが患者と共に学ぶことは、強⼒力力で効果的な
学習経験であり、特に、フィードバックが与えられ
たときは効果が増す
•  患者に接しな...
効果的学習のFAIR原則
•  多くの医学⽣生は有能であり、これらの原則に
沿った指導者からの援助があれば、期待される
学習アウトカムを達成できる
Ø Feedback(フィードバック)
Ø Activity(能動性)
Ø Individ...
学習⽬目標の設定
•  学習経験が、期待される学習⽬目標に合致するよう、
学習⽬目標を慎重に計画する:学⽣生が経験することと
学習⽬目標が乖離離していないか?すべての学⽣生に⾝身に
つけてもらいたい⽬目標は何か?
•  学習⽬目標を提⽰示するだ...
学習⽬目標の設定:その他
•  指導者が⼀一⽅方的に話すのではなく、学⽣生に⾃自⼰己
紹介をさせたり、将来考えている診療療科なども
話してもらう(良良好な学習環境づくり)
•  オリエンテーション時に、当該診療療科の実習全
体のイメージをもたせ...
振り返り(省省察)の重要性
学⽣生はいかに学ぶのか?
•  認知理理論論によると「学習」とは、すでに持っている知識識
と新しい知識識との相互作⽤用を通じて情報を処理理すること
•  新しく獲得された知識識の質は、持っている知識識(prior
k...
Kolbの経験学習サイクル
実践
概念念化省省察
経験
肺炎患者の治療療についての学習
p  経験  :  肺炎患者マネジメントの臨臨床経験
をする
p  省省察  :  経験を感染症学や⽼老老年年医学の枠組
みで捉え直す
p  概念念化...
振り返りを効果的にするために
•  構造的な振り返りを利利⽤用する(できたこと、できな
かったこと、感想(感情)、次への課題)
•  効果的な質問をする:「そこでは何を学びました
か?」「そこでどう感じましたか?」「次に同様の
患者に出会ったら...
課  題
•  学⽣生の成⻑⾧長や、学習アウトカムの達成度度を評価するのは
かなり難しい
•  学⽣生はしばしば受動的で、⾃自らのことを話したがらず
「対話」になりにくい
•  しかし、学⽣生は実はフィード
  バックをいつも欲している
•  ...
詳しく勉強したい⽅方のために
•  「医学教育ABCー学び⽅方、教え⽅方」
•  「医学教育を学び始める⼈人のために」
(いずれも篠原出版新社)
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クリニカルクラークシップにおける学習目標設定と振り返り

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東大病院の新任指導医を対象としたクリニカルクラークシップFDでのミニレクチャー。
簡単に学習理論(経験学習モデルなど)とからめて、学習目標設定と振り返りについて説明しています。

Published in: Health & Medicine
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クリニカルクラークシップにおける学習目標設定と振り返り

  1. 1. クリニカルクラークシップ指導医講習会 学習⽬目標の設定と 振り返り(リフレクション) 孫  ⼤大輔 東京⼤大学⼤大学院医学系研究科 医学教育国際研究センター 2014.7.29 1
  2. 2. 臨臨床教育の重要性 •  適切切に⾏行行われれば、臨臨床との関連性により学⽣生が動 機づけられる •  学⽣生たちが患者と共に学ぶことは、強⼒力力で効果的な 学習経験であり、特に、フィードバックが与えられ たときは効果が増す •  患者に接しながらの学習は、知識識・技能・態度度が結 ぶついたケアの全⼈人的アプローチにつながり、プロ フェッショナリズムを育むことを促す 2
  3. 3. 効果的学習のFAIR原則 •  多くの医学⽣生は有能であり、これらの原則に 沿った指導者からの援助があれば、期待される 学習アウトカムを達成できる Ø Feedback(フィードバック) Ø Activity(能動性) Ø Individualization(個別化) Ø Relevance(関連性) 適切切な学習 ⽬目標の設定 効果的な ふりかえり 3
  4. 4. 学習⽬目標の設定 •  学習経験が、期待される学習⽬目標に合致するよう、 学習⽬目標を慎重に計画する:学⽣生が経験することと 学習⽬目標が乖離離していないか?すべての学⽣生に⾝身に つけてもらいたい⽬目標は何か? •  学習⽬目標を提⽰示するだけではなく、学⽣生の将来の キャリアにどう結びつくか関連性を説明する •  可能なら、学⽣生ごとの学習ニーズを聞き出し、個別 の学習⽬目標を計画させる(指導者と学習者の対話が 重要):個別化 4
  5. 5. 学習⽬目標の設定:その他 •  指導者が⼀一⽅方的に話すのではなく、学⽣生に⾃自⼰己 紹介をさせたり、将来考えている診療療科なども 話してもらう(良良好な学習環境づくり) •  オリエンテーション時に、当該診療療科の実習全 体のイメージをもたせる(スケジュール、経験 内容、⽬目標と評価⽅方法) •  評価基準を明確に伝えることで、学習が促進さ れる(出席、発表、試問、レポート) 5
  6. 6. 振り返り(省省察)の重要性 学⽣生はいかに学ぶのか? •  認知理理論論によると「学習」とは、すでに持っている知識識 と新しい知識識との相互作⽤用を通じて情報を処理理すること •  新しく獲得された知識識の質は、持っている知識識(prior knowledge)が活性化されたか、いかに⼊入念念にされたか によって決まる •  振り返り(省省察・内省省:reflection)の時間を持つこと で、先⾏行行知識識と新しく学んだ知識識が再構成され、学習が 定着する→指導者は振り返りをファシリテートする 6
  7. 7. Kolbの経験学習サイクル 実践 概念念化省省察 経験 肺炎患者の治療療についての学習 p  経験  :  肺炎患者マネジメントの臨臨床経験 をする p  省省察  :  経験を感染症学や⽼老老年年医学の枠組 みで捉え直す p  概念念化  :  肺炎のマネジメントを⾃自分なり に⾔言語化してみる p  実践  :  ⾃自分なりに理理解した肺炎マネジメ ントの枠組みを次の症例例に活かす 7
  8. 8. 振り返りを効果的にするために •  構造的な振り返りを利利⽤用する(できたこと、できな かったこと、感想(感情)、次への課題) •  効果的な質問をする:「そこでは何を学びました か?」「そこでどう感じましたか?」「次に同様の 患者に出会ったらどうアプローチする?」 •  フィードバックをする(経験や省省察に意味づけ:概 念念化をする) •  学⽣生同⼠士の議論論を促す(⾔言いやすい雰囲気を作る) 8
  9. 9. 課  題 •  学⽣生の成⻑⾧長や、学習アウトカムの達成度度を評価するのは かなり難しい •  学⽣生はしばしば受動的で、⾃自らのことを話したがらず 「対話」になりにくい •  しかし、学⽣生は実はフィード   バックをいつも欲している •  教育は指導者と学習者の相互   作⽤用で作り上げるもの 9
  10. 10. 詳しく勉強したい⽅方のために •  「医学教育ABCー学び⽅方、教え⽅方」 •  「医学教育を学び始める⼈人のために」 (いずれも篠原出版新社) 10

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