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オンライン教育の展望:高等教育のデジタル化とリカレント教育の普及

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オンライン教育の展望:高等教育のデジタル化とリカレント教育の普及

  1. 1. オンライン教育の展望: 高等教育のデジタル化と リカレント教育の普及 重田勝介 北海道大学 情報基盤センター准教授 高等教育推進機構オープンエデュケーションセンター 副センター長 2019年6月20日 JMOOC総会 These slides are under the Creative Commons License Attribution-NonCommercial 4.0 International (CC BY-NC 4.0)
  2. 2. 重田勝介(しげたかつすけ) • 北海道大学情報基盤センター 准教授 • オープンエデュケーションセンター 副セン ター長 • 大学ICT推進協議会(AXIES) ICT利活用調査部会 主査 • Open Education Consortium Board member • JOCW代表幹事 • 専門分野:教育工学
  3. 3. MOOCとの関わり • 2014 オープンエデュケーション と未来の学び(JMOOC) • 2015 Effects of Radiation(edX) • 2016 戦争倫理学(JMOOC) • 2017 ようこそ、科学技術コミュ ニケーション(JMOOC) • 2018 戦争倫理学 • 2019 製作中 • のべ20000人の受講者を対象と した講座を開発・実施・運営 3
  4. 4. MOOC提供者・提供大学としての課題 • 開発と運営はとても大変 • 効果は正直,見えづらい • なぜやるのか?続けるのか? • ミッション再定義が不可欠 • 国内外の動向と事例から考察 • 日本のオンライン教育の,すなわち JMOOCの果たすべき役割は何か?
  5. 5. 高等教育のオープン化 ー Much of the interesting and innovative activity in higher ed happens around the concept of openness. 高等教育における興味深く革新的な活動の多くは 「オープン」の概念の周りで起こっている • Martin Weller (Professor, Open University, UK) A journey through open education – The Ed Techie http://blog.edtechie.net/ou/a-journey-through-open- education/
  6. 6. OER : open education for inclusive learning • Open Textbook(オープン教科書)の大規模導入 • 大学間連携(連邦政府,寄付財団支援)による OER Degreeの開発提供 • 教育機会の均等化を 達成するための 教育コンテンツ 6 https://www.insidehighered.com/digital-learning/article/2018/01/10/finding-oer-remains-challenging- solutions-abound
  7. 7. MOOC : open, but paid service • MOOCの開講による高等教育のショーケース • MOOC Degree(MOOCを使った学位 プログラム)の拡充 • 実務家教育への利用 7https://www.class-central.com/report/mooc-stats-2018/
  8. 8. MOOC+LAによる教育ビジネス革新 • 有料講座に変わりつつあるグローバルMOOC • コンテンツ閲覧は無料、能力認定有料(修了証) • コンテンツ閲覧から有料(Coursera) • LA(ラーニング・アナリティクス)による 教育の質向上 • 単位を落としそうな学生(at-risk student)の発見 • パーソナライズド学習の普及 • EdTech企業によるコンテンツ・プラットフォームの ビジネス化
  9. 9. EUにおけるオープンエデュケーション ①包摂と平等(Inclusive and equitable) • あらゆる人々を受け入れる教育と生涯教育へのアクセ スを拡張 ②教師と生徒の学習機会 • 教材基盤としてのOER ③デジタル社会に十全に 関わる知識の普及 • デジタルリテラシーへの 注力 Open Education and OER (ALT) https://www.alt.ac.uk/news/all_news /open-education-and-oer-guide-and- call-action-policy-makers
  10. 10. SDGs(持続可能な開発目標) Sustainable Development Goals • 国連開発計画(UNDP)により策定 • 4つ目の目標「Quality Education」 持続可能な開発目標(SDGs) | 国連開発 計画(UNDP) http://www.jp.undp.org/content/tokyo/ja/h ome/sdg/post-2015-development- agenda.html
  11. 11. EU:世界レベルでの普及活動 • 国際機関・学会による支援 • 教育機会の拡大と学習効果の向上を担う • SDGsを支える「教育インフラ」へ
  12. 12. 国際的な推進組織とコミュニティ
  13. 13. オープンエデュケーションの意義 • 教材共有 • 教育の機会均等に貢献(国際教育協力) • OERの再利用(リユース)による多様化 • 教育改善 • OERを教育現場で活用 • OER, MOOCを用いたブレンド型学習 • 生涯学習 • 広く一般に向けた学習機会の提供(MOOC) • Coursera, edX, FutureLearn, JMOOC… オープンエデュケーション:開かれた教育が変える高等教育と生涯学習 https://www.jstage.jst.go.jp/article/johokanri/59/1/59_3/_html/-char/ja
  14. 14. 教育改善 ✖️ オープン 北海道大学の事例
  15. 15. 北海道大学 オープンエデュケーション センター • 「北大の教育改善」に むけたオープン教育 • 教員・部局の教育ニーズに 応じたOER開発 • OERを授業に導入したブレ ンド型教育の導入 • OCWやMOOCによる北大 の教育を発信 https://www.open-ed.hokudai.ac.jp
  16. 16. OERの制作過程 教材設計 著作権処理 映像制作 配信
  17. 17. センターの活動を支えるスタッフ 17 • 学習管理シ ステムの活 用と運用 • 教材に含ま れる著作物 の権利処理 • IDに基づい た教材構造 の提案 • 学習内容の 理解度を高 めるビデオ 制作 映像 制作 教材 設計 シス テム 著作権 処理
  18. 18. 講義収録(STSIプログラム) 18 講義収録 電子黒板を用いた授業 →欠席学生等の補習に 利用(LMSで提供)
  19. 19. 19 手技の説明教材(獣医OSCE対策教材) 手技をわかりやすく 説明する教材開発 保健学科でも同様の 取り組み(看護師の実技) 手技教材(獣医学部OSCE対策)
  20. 20. eラーニング収録スタジオの設置 20
  21. 21. 教育プログラムの実施支援 • 大学院教育コア科目のeラーニング化 • FDコンテンツの開発提供 • 道内教養教育連携事業(双方向ビデオ会議) • 反転授業含めたブレンド型学習の実施支援 • アクティブラーニング授業の企画・立案のアドバイス • ICT活用教育導入のコンサルテーション • オープン化の 推奨 21
  22. 22. 学習分析ツールの開発 Katsusuke Shigeta.”Open Education Strategy at Hokkaido Region Utilizing OER“. p.19. Slideshare. http://www.slideshare.net/katshige?utm_campaign=profiletracking&utm_medium=sssite&utm_source=ssslideview 時間
  23. 23. 学習分析を踏まえた教材・教育改善 サイクルの構築 • ビデオの視聴ログとクイズの解答状況から学生の 予習状況を把握し教員に伝える • ビデオの視聴傾向とクイズの解答結果を照らし 教材改善ポイントを抽出する • MOOCディスカッションボードの議論内容を分析 教材改善ポイントを抽出する • 翌年度(MOOCの次回開講)に反映させる • 継続的な取り組み
  24. 24. OERの公開:学内・公開・MOOC • OERの用途に応じた提供方法の選択 LMS/ MOODLE etc. OCW/ iTunes-U MOOC開発と共有
  25. 25. 学内:LMSによる配信 • 学内:moodleベースの全学LMS(ELMS) • 連携大学:moodleまたはOpen edX MOOC LMS/ MOODLE/ etc. OCW/ iTunes-U 学内/協定校 向けの配信
  26. 26. 公開:オープンコースウェア(OCW) • 「北海道大学オープンコースウェア HU-OCW」 500以上の講義 2200のコンテンツ 年6万件アクセス 講義風景や実験映像
  27. 27. OCW活用事例:原子力人材育成プログラム • 2013年から継続実施(文科省外部資金) • 原子力教育をOCWコンテンツを用いて実施 • 放射能・放射線科学の基礎 • 放射線利用 • 放射線廃棄物処理(廃止措置) • 2015年 edX講座 2019年 JMOOC講座開講予定
  28. 28. MOOCの開講 • 2015 Effects of Radiation(edX) • 2016 戦争倫理学(JMOOC) • 2017 ようこそ、科学技術コミュニケーション (JMOOC) • 2018 戦争倫理学(JMOOC、教材改善の上再開講) 28
  29. 29. MOOC受講者向けVR教材の開発
  30. 30. OERの開発と学内利用実績 • 年間50程度の講義で400前後のOERを開発利用
  31. 31. 成果:学内教育の支援と各賞受賞 • 学内でICT教育のサービス機関として定着 • 2017年に日本e-learning大賞(オープンエデュ ケーション特別部門賞)を受賞 • 2018年にOpen Education Consortiumより「Open Education Award」を受賞 • 教育ベンチャー企業の設立:事業化 (株式会社オープンコンテンツサービス) 31
  32. 32. ICT活用教育の教職共同による教材改善 サイクルの構築 教育改善 教職員 ID 著作権 処理 映像収録 編集 学習管理 システム (LMS) 学習分析 (LA) 教材・教育改善
  33. 33. リカレント教育 ✖️ MOOC 地方創生カレッジの事例
  34. 34. 地方創生 カレッジ • 内閣府事業 • 2016年度から継続 • 地方創生に関わる 人材をeラーニン グで育成 • 150の講座 • 公認会計士の資格 更新講座に https://chihousousei-college.jp
  35. 35. コミュニティ運営「連携・共有ひろば」
  36. 36. 実施体制 • プラット フォームの 提供 • 講座 コンテンツの 提供 • 公募実施支援 • 講座 コンテンツの 質管理 • 全体統括 • 講座提供 団体の公募 日本 生産性 本部 オープン 教育 研究所 gacco Open Learning 講座提供 団体 内閣府
  37. 37. 講座提供団体(22団体) ‣東洋大学PPP研究センター ‣京都アライアンス (地域公共人材大学連携事業) ‣(公社)日本観光振興協会 ‣(学)関西学院大学 ‣(一財)地域活性機構 ‣(特非)現代経営学研究所 ‣ビジネス・ブレークスルー大学 ‣(株)経営共創基盤 ‣(一社)地域経営推進センター ‣(株)乃村工藝社 ‣(学)先端教育機構・事業構想 大学院大学 ‣(一社)クリエイティブタウン推進機構 ‣NSG(新潟総合学園)グループ ‣(一財)地域活性化センター ‣(公財)日本生産性本部 ‣(一社)日本ジビエ振興協会 ‣大日本印刷(株) ‣生涯活躍のまち推進協議会 ‣三菱UFJリサーチ&コンサルティング(株) ‣(株)つくばウエルネスリサーチ ‣筑波大学 ‣(株)日経BP
  38. 38. 人気講座 ●受講者数ランキング(2018年3月) 1位 事例に学ぶ地方創生の歴史的意義と現代的課題 2位 地方創生の戦略と新たな方向性 3位 地方創生の課題と成功する地域の条件 ●受講者による総合評価ランキング(2018年3月) 1位 地域活性化のためのマーケティング戦略~WEBマーケティング~ 2位 地域づくりのための対話力・リーダーシップ力・マネジメント力 活用 3位 事業と財務諸表との連動【地方創生のための財務諸表入門】
  39. 39. 39 eラーニングの受講者数は、2016年12月開講後約1年(2017年11月)で1 万人を突破。 2019年3月末時点では約1.8万人まで増加 778人 5,238人 7,252人 11,905人 16,137人 17,132人 18,018人 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000 16,000 18,000 20,000 3,925人 13,167人 18,672人 受講者
  40. 40. 40 地域別では幾分ばらつきがあるものの、概ね人口分布に準じて幅広い地域で受講 年代別では、「20代」から「50代」までの現役世代を中心に受講される (注)地域別、年代別ともに31年3月末時点 <地域別> <年代別> 北海道 6% 東北 5% 関東 32% 甲信越 4% 東海 22% 北陸 2% 関西 16% 四国 3% 中国 4% 九州・沖縄 6% 海外, 0.4% 10代 6% 20代 21% 30代 22% 40代 28% 50代 17% 60代以上 6% 受講者
  41. 41. 受講者 1,108 1,334 282 707 314 249 647 3,753 3,306 3,021 1,259 735 550 1,027 4,454 4,274 3,381 1,850 919 793 1,159 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 4,000 4,500 5,000 29/3月 30/5月 31/3月 民間企業,地方公務員,金融機関の受講者が大幅に伸びている リカレント教育の提供元として運営されている
  42. 42. 紹介事例のポイント • 北海道大学 • 学内教育の改善に特化してICT活用教育を推進 • 改善のためのデータ収集,国際化,広報のための オープン化 「ついでのオープン」は課題 • 地方創生カレッジ • 地方人材のリカレント教育に特化したオンライン教育 • 内閣府および実施団体による講座編成 • 「方向付け」ができればうまくいく • JMOOCが成しうる役割とは?
  43. 43. 「活動のハブ」としての協議会 • 講師,学習者,サービス提供団体を「つなぐ」 • JMOOCが何かをするのではなく,JMOOCによって つながった誰かと誰かが新しいことを実現する • まさしく「協議会」の役割 • オンライン教育活性化の「触媒」になるために • オープンイノベーションの実現を支援する • ビジネルモデルの確立を支援する • MOOCの教え手・学び手・運営者を接続する
  44. 44. OpenSimon • カーネギーメロン大学が開発し た教育ツールをオープン化 (githubで公開) • CTAT:パーソナライズ学習の教 材制作ツール • Datashop:学習履歴データの分 析ツール オープンイノベーションの事例 大学・企業に事例とコンセプトを 提示してオープンイノベーション を共に実現する https://www.cmu.edu/ simon/open-simon/
  45. 45. Lumen Learning • OERを教育コンテンツと して使った学習プラット フォーム(Waymaker) • OERの導入支援を行う教 育ベンチャー企業が開発 • 大学等に対するOER導入 コンサルティング ビジネスモデルの事例 大学・企業と共に EdTechサービスを 立ち上げる https://lumenlearning.com/ what/waymaker/
  46. 46. Open Pedagogy Notebook • Open Pedagogyの 事例集 • 教育者が実践を 投稿し公開し コミュニティを 形成 コミュニティ形成の事例 会員同士のノウハウ 共有の場を提供する https://openpedagogy.org
  47. 47. 日本におけるオンライン教育(≒JMOOC) の発展に向けて • オープンイノベーションの推進 • MOOC開発・利用を「本当に」産学連携で行う • ビジネスモデル • オープンなコンテンツを「使った」商売の普及支援 • コミュニティ形成 • 大学・企業への「サービス提供」に留まらない • 会員と共に「アイデア創出」し,積極的に調整する
  48. 48. オンライン教育の展望: 高等教育のデジタル化と リカレント教育の普及 重田勝介 北海道大学 情報基盤センター准教授 高等教育推進機構オープンエデュケーションセンター 副センター長 2019年6月20日 JMOOC総会 These slides are under the Creative Commons License Attribution-NonCommercial 4.0 International (CC BY-NC 4.0)

Editor's Notes

  • 【動画見せる(30秒程度)】

    このように指先の動きをわかりやすく伝えるために、適切なアングルを選択しています。

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