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諸葛亮、出師の表を上書し、北征に向かう
- 2. 第 68 集 出師北伐(孔明、出師の表を奏上し、魏討伐へ)2009.10.6 更新
―「3 時間で~」第 71,72 話参照
チャプター① 解説「魏の曹丕が病没し、太子曹叡が即位し、....司馬懿を驃騎大将軍に任じ、
雍州・涼州を統括させた」~
チャプター② 雍州・涼州総督の司馬懿を失脚させる策をねる馬謖と孔明~
チャプター③ 蜀主・劉禅の前で北征(対魏戦)の重要性を説く孔明、だが劉禅は...
チャプター④ 趙雲にさんざん打ち破られ、ブツブツ言いながら陣に戻る魏の都督・夏侯楙~
~蜀将・魏延に城を乗っ取られた安定太守・崔諒、天水に逃れようとして今度は
孔明に阻まれる。
本第 68 集のあらすじは以下の通り(1→3):
1魏の曹丕が亡くなり太子・曹叡が魏皇帝の座につき、司馬懿は蜀と国境を接する雍州、涼州の
統括を任された。孔明はこれを蜀の脅威ととらえ心配するが、参謀・馬謖の策により上手く司
馬懿を失脚させる。
2司馬懿の脅威がなくなった為、孔明は蜀主・劉禅に出師の表を上奏。
劉 禅宛の
「 出師の
表」を書く
孔明
なかなかの
達筆だ!
北征(対魏戦)の途につくため、先ず漢中に駐屯し、老将・趙雲を先鋒に三十万の軍を率いて出
陣。
- 3. 対魏戦のた
めの駐屯
地・漢中に
向かう蜀軍
対する魏の都督は、曹操の娘婿でもある夏侯楙(夏侯淵の子)。夏侯楙は、西涼の大将・韓徳と
4 人の息子たちと出陣する。が、韓徳父子は趙雲にあっけなく斬り捨てられ、夏侯楙は惨めに
敗退。一時部下の進言により少し持ち直すが、結局孔明の戦略に負け、南安城に敗走する。
3南安城の守りは堅いため、孔明は策を用いて落とそうと考える。それは先ず、南安の北と西に
ある安定城と天水城に「夏侯楙が救援を求めている」という偽の情報を与え、この二城から救
援軍が出た後、軍備が手薄になった二城を乗っ取る。そして、これによって南安城を孤立させ、
落とそうというもの。
この計画に基づき、手始めに安定の崔太守を城外におびき出し、
「夏侯楙が救援を求めている」と
いう手紙(実は、孔明が、安定城
からおびき出すために偽造したも
の)を読む安定太守・崔諒
- 4. その間に魏延に安定城を乗っ取らせ、行き場を失った崔太守の軍を挟み撃ちで捕らえ、投降さ
せる。
この第 68 集から、いよいよ孔明による6度にわたる北征(魏討伐)が始まる。この北征の内容は、
本 DVD で言えば第 77 集「秋風五丈原」まで、つまり計10集にわたって描かれている。なにし
ろ北征は孔明の長年の念願、そして北征の最後で孔明はその生涯を閉じる。孔明を忠義の士とし
て有名にしたのも、まさしくこの北征なのだ。
ところで、私はここで「北征」と書いたが、タイトルでは「出師北伐」となっている。なぜ、あ
えて「北征」に直したかと言うと、
「三国志演義」の原文では「北征」となっているからだ。
それと「北伐」と言うと、
「北京の軍閥政府を倒すため、華南の国民党革命政府(総司令:蒋介石)
が行った戦争(1926-28)」が有名であり、時代が違うので混同することはないものの、そちらの
イメージが付きまとってしまうことを恐れたからだ。という訳で、これからもここでは「北征」
に統一しようと思う。
孔明最後の活躍の場・北征、以下ごゆるりとお楽しみ下さい!