SIerとクラウドの付き合い方

SIerとクラウドの付き合いかた

グロースエクスパートナーズ株式会社
ビジネスプラットフォーム事業統括マネージャ
チーフITアーキテクト

日本Javaユーザグループ幹事
日本Springユーザー会幹事

鈴木雄介

Copyright © 2009 Growth xPartners, Inc. All rights reserved.

アジェンダ
• SIerの置かれている状況
• クラウドで起きていること
• SIerとクラウドの付き合い方

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SIerの置かれている状況
• よくわかるSIer涙目の構図
1. サブプライム、金融危機でSIerのお得意様の金融・メーカー様
が大打撃を食らう。
2. 先行き不透明なので、GW明けぐらいの今期のIT予算が相当カ
ットされた数字になった所が続出。
3. 大手がプロパーの仕事がなくなってきたのでプロパーで人数減
らしてまわし始める。
4. 大手から仕事をもらっていた中小SIerの案件が枯渇し始める。
5. 技術者の稼動が空き始める会社が続出する。
6. ｢え、なにそれこわい・・・｣という仕事でも取り始める。
7. 営業努力もむなしくトラブル案件が増える
8. 売上下がる⇒利益下がる⇒モチベーション下がる⇒売上下がる
⇒利益下がる(ry

最近SIerがだいぶヤバくなっている件 - GoTheDistance
http://d.hatena.ne.jp/gothedistance/20090723/1248331426 3

• 「業界の問題」は、本当に問題か？
– ユーザー側に技術系リテラシがない
• SIerが技術トレンドや業界動向に関する一括変更を担保
– 多重下請け構造
• 段階的なリスクヘッジと人的リソース調達の柔軟性確保
– 判断が遅い、レビュープロセスが重厚長大
• 監査、内部統制、リスク管理は当然やるべき
– 技術が古い
• プロジェクト管理精度向上のために技術抑制は必要
– 保守運用やハードウェアが高い
• SIerが顧客側の開発時一括コストを負担
– 一括請負契約
• サブシステム間、チーム間での調整をSIerが実施可能
がんばってるけど顧客のためになってる？と悩むあなたへ - arclamp.jp アークランプ
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http://www.arclamp.jp/blog/archives/it_management_developmenet.html

• Big waveが来てしまった
– 潜水艦や防波堤を持っているならいいけど、何
もしなければ、波に飲み込まれる
– 問題が構造的に積層しているので、すぐに改善
されるわけではない
• では、どうするか？
– 自分から変わる努力をしないと溺れる
– とはいえ、少なくとも、現状を全て否定してゼ
ロからやり直すのは不可能
– 連続的に変わっていくしかない 5 big wave surfing tahiti By thelastminute
Copyright © 2009 Growth xPartners, Inc. All rights reserved. http://www.flickr.com/photos/thelastminute/1973927918/

クラウドで起きていること
• クラウドとは？
– サーバサイドコンピューティングリソースの圧
倒的な「規模の経済性」の実現
• 電力のような従量課金型利用
• 強固なセキュリティ、スケール対応機能
– 色々と問題はある
• ざっくり言えばガバナンス系の問題が多い
– クラウドを利用して新しいスタイルのシステム
開発が実現しはじめている

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• エコポイントの交換申請サイト
– 主体：環境省、経済産業省、総務省

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Copyright © 2009 Growth xPartners, Inc. All rights reserved. http://eco-points.jp/

• エコポイントの交換申請サイト
– 構築はおそらく1ヶ月以下
– Salesforce.comのForce.com Sitesを利用
• スケーラビリティと短期導入のために合理的な判断
– 官公庁案件
• “今回は、まさに、官公庁の人が、メンタル・ハザー
ドを越えて、実質的な効果を選択してくれたことです
。間違いなく、一番安く実現したことも事実です。”
» 「エコポイント」の申し込み画面はクラウド上に。開発期間わずか1カ月？ - Publickey
（http://www.publickey.jp/blog/09/1.html）に対する宇陀社長のコメント

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• クラウドで生きるSIer
– 栗原潔さん（元ガートナー）
• （Dreamforce ’08での感想）コンサルティング会社
も数多く出展しておりSalesforce.com社をプラット
フォームとしたエコシステムが確実に構築されている
ように見えます。「クラウドが普及するとSIerの出番
はなくなる」という見方はどう考えても間違ってると
思えます。 http://blogs.itmedia.co.jp/kurikiyo/2008/11/dreamforce-b6b8.html

– アピリオ（http://www.appirio.com/）
• Salesforce.comやGoogle Appsに特化したシステム
開発企業 http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20090219/325092/

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SIerとクラウドの付き合い方
• クラウドでは儲からない
– 現状の案件は小規模なモノが多い
– インフラ構築/保守が不必要になる
• でも、視点を変えれば利用価値があるの
ではないか？
– Big waveを自らの力で乗り切るヒントになる
可能性がある
– というわけで、弊社の事例を紹介します
• ※これだけが正解ということではない
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そのまえに弊社について
• グロースエクスパートナーズ（株）
» http://www.gxp.co.jp/
– 2008/7/4設立。約70名
– 目的：顧客のパートナーとして一緒に成長する
ことを目指す
– 構成：ソフトウェア・エンジニア、インフラ、
サポート、グラフィックデザイナ、マーケッタ
で
– 状況：基本プライムのみ、人出しなし

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そのまえに弊社について
先が見えない時代だからこそ、
お客様と共に
成長したい！
知らない

コンサル共創
ユーザー側

シフト
知っている

プロダクト開発御用聞き
モノ売り人だし

知っている知らない 12
システム開発側

• SaaSのインフラとしてEC2を採用
– 「tentouミエルカ」
• 店頭マーケティング支援に特化したSaaS
• マーケチームとエンジニアチームの協業で開発を進め
ている
• 地図や動画など、新しい要素を柔軟に取り入れている

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• なぜSaaSなのか？
– 自分たちの強みを提案するための実例
• 多様なメンバーや柔軟な情報分析力
• つまり、営業窓口としての役割
– 永遠のβ版
• セールスフォースは10年間でv30を提供しているが、
全てのユーザーが常に最新版を使っている
• 顧客の意見反映がリアルタイムにできる

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• なぜEC2なのか？
– セキュリティは最高
• IDは厳密に管理
– 柔軟なリソース変更
• まだ、ユーザー数が安定しない
– 最悪は自社サーバへ切替可能
• ちなみに自社サーバは全て仮想化済み

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まとめ
• SIerは厳しい状況にあり、変化は不可避
– Big waveに飲み込まれつつある
• クラウドを使った新しいシステム開発が
生まれつつある
– 世界的には大きな変化が起きている
• SIerなりにクラウドを活用すれば、波に
乗れる（かも）
– 敵にするか、味方にするかは自分次第
– ぜひ、いろいろと意見交換させてください！
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ご清聴ありがとうございました。


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