行政サービスにデータ資産を活かす:
公共交通データを可視化するQGIS演習
東京大学 大学院情報理工学系研究科
附属ソーシャルICT研究センター
伊藤昌毅
事業推進のためのデータ活用
2021年12月8日
千葉県千葉市 市町村アカデミー
• Windows、Macなどで動作
– 最新リリースと長期リリースがあ
り、行政の現場での利用なら「長
期リリース」のほうがよさそう
QGISをダウンロード・インストール
https://qgis.org/ja/site/forusers/download.html
QGIS起動
• データをどうまとめ、どう表示するかが「プロジェクト」とし
て管理される
– データそのものは管理されないので、読み込んだファイルを消してはいけない
• 初回:
– プロジェクト→新規
• 保存:
– プロジェクト→名前を付けて保存
• データを失わないため、定期的に上書き保存を心掛ける
プロジェクト
• 背景地図として使う地図は地理院タイルが使いやすい
– ライセンス的な意味でも
• 以下3種がお勧め URLをメモする
– 標準地図・淡色地図・年度別空中写真(2007年以降)
地理院地図(地理院タイル)
https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html
• 背景地図として地理院タイルを使う
– ブラウザ→XYZ Tiles →新規接続
地理院タイルの登録(初回のみ)
• レイヤは表示される地図データ
• ドラッグアンドドロップ
• アニメのセル画のように、何重にも
データを重ねることが出来る
• 一番下に地理院タイルを置くことが多
い
• 地図がうまく表示されないときは、拡
大縮小や、レイヤを右クリック→レイ
ヤの領域にズームなど
QGISの「レイヤ」へ読み込む
• 拡大・縮小、スクロールなどが自由に可能
• 手や虫眼鏡で操作
地図の操作
• 適当な地域のGTFSデータを探してダウンロード
– https://tshimada291.sakura.ne.jp/transport/gtfs-list.html
– ZIPファイルのまま(解凍しない)
GTFSデータの読み込み
• QGISのプラグイン「GTFS-GO」を使用可能にする
– プラグインを検索し「インストール」
GTFS-GO の登録(初回のみ)
GTFSデータの読み込み
• 上段:ダウンロードしたGTFS
ファイルを指定
• 下段: 「出力先フォルダ」に
データが書き込まれるので、
データを保存したいフォルダを
指定する
• 引いた状態: 路線が色分けされ表示
• ズームした状態: 路線とバス停が表示
「経路と停留所を描画」を選んだ場合の表示
• 区間ごとに走っている本数を太さと数で表示
• 平日・休日などで数が違うため、日付の指定は重要
• 「stopを名寄せ」したほうがいい
• 「発時刻で抽出」することで、「通勤時間帯のバス本数」など
を取り出して扱える
• 上級編: 「stop_id の区切り文字」は ZIPファイルを解凍して
stops.txt を見ると確認できる
「運行頻度を集計」を選んだ場合
• 数字は本数。左側通行と
して読む
• 30本: 約30分に一本。
これより少ないと通常の
移動手段としては使いづ
らいのではないか
• 100本: 約10分に一本。
運行本土が高いと言える。
「運行頻度を集計」を選んだ場合の表示 1
• 引いて見ることで、
エリアにおける公共
交通の全体像を把握
「運行頻度を集計」を選んだ場合の表示 2
通勤時間帯を抽出
• 本数の非対称性が明らかに
• 南(下)から本八幡駅に向かうバス
が(26本)逆方向のバス(17本)
よりかなり多いことが分かる
• 本家からダウンロードした場
合、QGISへの読み込みには、
煩雑な追加の作業が必要
• 250mメッシュ、500mメッ
シュ、町丁目別などデータの
種類は豊富
国勢調査の人口データ
https://www.e-stat.go.jp
• 西沢明氏が公開している「簡
易100mメッシュ人口デー
タ」が使いやすい
• ただし、あくまで国勢調査
500mメッシュを元に推定し
たものである点に注意
• GTFSと同じエリアのデータ
をダウンロードし解凍する
人口データ(処理済み版)をダウンロード
https://home.csis.u-tokyo.ac.jp/~nishizawa/teikyo/kani_100m_download2015.html
• 「ベクタレイヤを追
加」から解凍したファ
イルの中にある shp 形
式のデータを読み込み
QGISに人口データを読み込み
• 読み込んだ状態では、約 100m
× 100m の四角で埋まるだけ
• 色の濃淡で人口を表現する
人口データの見た目を調整
表示の調整 その1
• 人口データのレイヤを右クリック
→プロパティを選択
• 「シンボロジ」→「連続値による
定義」→値を PopTに設定
表示の調整 その2
• 何段階に色分けするか、
どのように配分するかな
どを決める
• ここまで出来たらいちど
「適用」をクリック
• 人口分布による色分
けが実現
人口分布の表示
レイヤーの順番などの調整
• 順番の調整
– マウスでドラッグアンドドロップすることで、表示順序が
変えられる
– 下から、地図→人口→路線図 の順で表示するべきである
• チェックマーク
– ✓によって一時的に表示/非表示を切り替えられる
• レイヤグループ
– ▶ を押して ▼ とすると、レイヤの中に更にレイヤが入っ
ている場合がある。これは、レイヤをグループ化したもの
であり、一括して順番や表示の有無を切り替えられる
– 順番調整の際に混乱しがちなので注意
人口分布の表示調整: 透明度
• レイヤプロパティ→シンボ
ロジの画面下にある「レイ
ヤレンダリング」の▶をク
リックし、展開
• 「不透明度」を60%程度に
調整
• よりわかりや
すくするため
に、色なども
調整してくだ
さい
不透明度を設定した人口分布
人口の数字を表示
• レイヤプロパティ→ラ
ベルで「単一定義」を
選択
• 値として「PopT」
• あくまで按分した人口なので、少数以下を含んでいる
• そのまま表示しても煩雑なため、四捨五入
• 値の欄を floor( “PopT” ) と書き換える
表示する人口を四捨五入
• xx
数字にフチを付け見やすく
Before
After
• 人口のラベルは地図を縮
小したときは煩雑になり
すぎる
• 地図の拡大率に応じて表
示の有無を切り替える
• 最少縮尺を 1:10000 くら
いにするといい
縮尺に応じたラベル表示の有無
• 地図を見ると、つい俯瞰で分
かったつもりになってしまい
ますが、人間の目線とは大き
く違います
• 地図を目一杯拡大して、現地
を想像することも忘れないで
ください
鳥の目と虫の目
• QGISは地理空間情報に関わる多岐にわ
たる機能を備えています
• 使いこなすのは大変ですが、業務に役に
立ちそうな機能などを探してみてくださ
い
• インターネット上の情報の他に、「業務
で使うQGIS」という本があり、網羅的
に機能が紹介されています
更に学ぶために

公共交通データを可視化するQGIS演習