日本心理学会第87回大会の公募シンポジウム「心理療法研究の最前線：エビデンスと個別性の双方を尊重するために」で用いられたスライド資料です (8つある資料の8個目)。 指定討論に対する菅原 大地 先生 (筑波大学) のコメント資料となります (他の話題提供者は口頭で回答しています)。議論の様子の一端をぜひお楽しみください！

1. 全体討議
菅原大地
（筑波大学）
2023年9月13日

2. 伊藤先生のコメントについて
「魅力」の伝え方①：治療の技術をシェアする
会員しか
読めない
事例論文
セラピーの
工夫をオープン
にシェアする
閉じた世界
での事例検討
オンラインや，
他職種も巻き込んだ
オープンな事例検討

3. 伊藤先生のコメントについて
「魅力」の伝え方②：面接室から離れる
研究者ウェルビーイング・ワークショップ

4. 伊藤先生のコメントについて
効果検証：個と全体の変化を表現する
治療の変化のパターンを記述する

5. 伊藤先生のコメントについて
学び：修得 × 学びを深める 〇
→PBT =セラピーの「考え方」
→学んだ分だけ力になる
・学派を問わずに学ぶ
・色んな治療技法を学ぶ
・心理学以外も学ぶ
・実践して学ぶ
・クライエントから学ぶ

6. 伊藤先生のコメントについて
学び：餅は餅屋
・専門家に相談できるネットワークを作る
・オンラインを活用する
PBT勉強会
オンラインCBT

7. 杉原先生のコメントについて
今の答え：ある一定まで高まる
画一的な介入よりも，自分の悩みに焦点が
当たった介入のほうが効果が高い

8. さらなる問い①
問い：目指すのは治療効果の最大化なのか？
う
つ
症
状
0
100
介入前 介入後 フォロー
アップ
う
つ
症
状
0
100
介入前 介入後 フォロー
アップ

9. さらなる問い②
問い：「効果」以外の軸も重要では？
←
治
療
効
果
→
0 0
100
100
←
治
療
効
果
→
←治療を受けられる人→
100
←治療を受けられる人→
100

10. EEMM グリッド
治療
同盟

11. ACTの相互作用モデル
セラピーでの相互作用
クライエントのマインド セラピストのマインド
Hayes, Strosahl, & Wilson (2012)

12. もっと拡張したモデル
クライエントのEEMM
セラピストのEEMM
時間（変化，進化，発達）
… … … …
… … … …
…
…
…
…
遺伝
文化
遺伝
文化
セラピーの「場」