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Ecological Momentary Assessment：
実験デザインと結果への影響
Experience Sampling Method
ＡＴＲ脳情報通信総合研究所
専任研究員川島一朔
This research was supported by a KDDI collaborative research contract.

日本認知・行動療法学会
利益相反（ＣＯＩ）開示
筆頭発表者名：川島一朔
演題発表に関連し、開示すべきＣＯＩ関係にある
企業などはありません。

Laboratory
measurement
実験室での測定では、
本当に知りたいコトが測れない

Questionnaire
質問紙はバイアスが心配
Laboratory
measurement

Ecological
Momentary
Assessment
そこでＥＭＡ Experience sampling method (ESM) とも

日常生活における、
ある瞬間の状態について繰り返し回答させる手法
How do you feel?
Very Bad Very Good
Ｑ
Ｑ
Ｑ

Palm Pilot (2000)
Kane et al. (2007)
iPhone 15 (2023)
ＥＭＡデバイスは変わった

アプリによって簡単に実践することが可能
Gmail + GAS
Nakatani et al. (2019)
Ho et al. (2020)
text message
Smith et al. (2018)
MetricWire
Seli et al. (2018)
SurveyPocket
Ottaviani et al. (2015)

ＥＳＭの実験デザインは悩ましい
何日間
続ける？
３日
３１日
1日に
何回？
３０回
１回
1回に
何問？
１問
３０問
実験デザインによる
結果への影響は？
・・・・・・

何日間
続ける？
1日に
何回？
1回に
何問？
Ecological momentary assessment of mind-wandering:
meta-analysis and systematic review
Kawashima et al., 2023

Instrumental/ritualistic smartphone use and problematic
smartphone use: Ecological momentary assessment study
Topic 1
Topic 2

何日間
続ける？
1日に
何回？
1回に
何問？
マインドワンダリング（Mind-Wandering: ＭＷ）
現在取り組んでいる課題から注意がそれ、
関係のないことがらを考えてしまうこと。
考えてしまっている状態。
マインドワンダリングのＥＭＡ研究を２５件集め、
デザインについてレビュー・メタ解析
今、ＭＷしてた？
Yes

? - 実験の日数
- １日のサンプリング回数
- 質問の分岐
いくつかの実験デザイン（設定）が結果に影響を及ぼすか調査
etc.

Does your
mind wander?
Is it
negative?
Aware of
that?
About past? About
yourself?
R U with
someone?
Happy?
Sad?
Tired?
So tired?
Tired of
answering?
FINISH!!
YES
NO
……
..."NO"
N|MW − N|MW
質問を分岐させる先行研究がよくみられる

MW rate 34.504%
Q = 534.686
p < .001
N = 16
Compliance 76.727%
Q = 1266.747
p < .001
N = 16
メタ解析の結果

β = − 0.899
(p = .132)
質問を分岐させても、ＭＷ報告は変わらない

β = 1.259
(p < .001)
実験日数が増えると、より頻繁にＭＷが報告される

β = − 0.857
(p = .011)
頻繁に質問を送ると、ＭＷが報告される頻度が減る

β = 10.555
(p = .026)
被験者のスマホを使うと、より頻繁にＭＷが報告される

実験日数が増えると、より頻繁にＭＷが報告される
頻繁に質問を送ると、ＭＷが報告される頻度が減る
被験者のスマホを使うと、より頻繁にＭＷが報告される
Reactivity？

Reactivity（観察者効果）はＥＭＡに付きもの
運動行動
水分摂取

ＭＷ研究におけるReactivityについては言及されない

MW…?
…OK!
MW…?
…MW!
ＭＷについて日頃から意識することで、ＭＷをして過ごす時間が減る？

実験日数が増えるとより頻繁にＭＷ
頻繁に質問を送るとＭＷ頻度が減る
頻繁にＭＷに意識を向けさせるほど
Reactivity増強？
日数を経て実験に慣れ、
Reactivity減少？
Reactivityから結果を解釈できる

MW?
MW?
MW?
…
Reactivityから結果を解釈できる
MW
専用のデバイスを
携帯させることで…
ＭＷのリマインダ
として機能した？

長ければ長いほどより自然なデータ
実験期間はどのくらいにすべきか？
先行研究の最頻値は７日間

snooze
どのくらいの頻度でサンプリングをすべきか
低頻度にした方がより自然なデータ
先行研究の最頻値は８回/day

そのほかのポイント
専用のデバイスを用いないほうがより自然なデータ
生理指標などを測定する場合は、
慣れるための期間を設けるのも手
回答率に影響した変数はなし

回答率への影響について先行研究では
実験日数質問頻度質問数
Wen et al.,
2017
Jones et al.,
2018
Vachon et al.,
2019
Eisele et al.,
2020
Hasselhorn et al.,
2021

Instrumental/ritualistic smartphone use and problematic
smartphone use: Ecological momentary assessment study
問題のあるスマートフォン使用
（Problematic Smartphone Use: ＰＳＵ）
スマホの使用をコントロールすることができず、
過剰なスマホ使用によって問題が生じ、
スマホ使用に対して依存的になっている状態。
問題のあるスマートフォン使用に２パターン
あることをＥＭＡで実証した

道具的
Instrumental 儀式的
Ritualistic
２パターンのＰＳＵ

儀式的
Ritualistic
だらだらとスマホを触り続ける儀式的ＰＳＵ
game
SNS
news
movie
etc.

道具的
Instrumental
特定の対象に夢中になる道具的ＰＳＵ
Specific
content

ＰＳＵ傾向が強まると、道具的 or 儀式的に偏る？
スマホを使いながら
別のことを考える頻度
ＰＳＵ傾向

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