PRML#17 (最終回)
12.4補習: 独立成分分析

       2010-09-11
   YOSHIHIKO SUHARA
     id:sleepy_yoshi
      @sleepy_yoshi
おことわり
• これからの話は全て↓に書かれています




                       1
ポイントだけ
•   独立成分分析とは?
•   必要なのは独立性。
•   ガウス分布、ダメ、ゼッタイ。
•   目的関数いろいろ、解き方もいろいろ。




                         2
独立成分分析とは?



            3
PRML的な流れ
• 線形ガウスモデル
 – 主成分分析


• 線形非ガウスモデル
 – 独立成分分析
  • 非線形ICAもあるらしいが…




 非ガウス分布を用いた潜在変数の線形変換に
  よって観測変数が得られるというモデル
                        4
問題設定: 未知音源分離
    M台のマイク       N人の話者 
     (観測変数)         (潜在変数)




                              5
※簡単のため〃M=Nの例を用いる
未知音源分離の定式化
• 観測変数は潜在変数の線形変換で表現

                    = 
     1 = 11 1 + 12 2 + 13 3
     2 = 21 1 + 22 2 + 23 3
     3 = 31 1 + 32 2 + 33 3


結論
     s1, s2, s3が統計的に独立であれば〃
         A, s共に計算することが可能                    6
必要なのは独立性。
• 独立性
                   

           =          ( )   (12.89)
                   =1




• 無相関性 ≠ 独立性




                                                7
ガウス分布、ダメ、ゼッタイ。
• 潜在変数sにガウス分布は利用できない
• 理由: ガウス分布は混合してしまうと分離でき
  ないから
 – 厳密には、ひとつのガウス分布まではOK
       4
       2
       0
       -2
       -4




            -2   0   2     8
ガウス分布、ダメ、ゼッタイ。
• 確率的主成分分析では…
 – 潜在変数空間の分布が平均0の等方的ガウス分布
 – 潜在変数の空間を変化させても尤度関数の形は変わ
   らない

             =  +  2         (12.36)

 = というを用いて → と変換

           =   +  2 
                    
                                                   9
目的関数いろいろ、解き方もいろいろ。
• 目的関数
 –   尤度最大化
 –   情報量最大化
 –   相互情報量最小化
 –   …


• 解き方
 – 勾配法
 – EMアルゴリズム
 –…

                 10
尤度最大化の例
                                               線形変換の式
• 線形変換の式を利用して                                                            1
                                                               =         (−1 )
                                                                       det 


   = det    = det                     ( )   ここで  = −1
                                               
   = det          ( )
                                 
                                                                                  = 
                                                                                = 

の個の観測値  1 ,  2 , … , ()があるとすると〃尤度は
T個の点で評価でき〃Bの関数とみなせる

             () =           det                ( ())
                                                            
                                        

あとは尤度を取って勾配法で最適化
                                                                                        11
参考文献
• ウェブ上にも参考資料は多い
• 一冊挙げるとすればコレ




                  12
おわり


      13

Chap12 4 appendix_suhara