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2019年度地域フィールドラボ発表資料 槇さん
Code for Japanの地域フィールドラボ活動報告会の発表資料です。本資料は札幌市で「効率的・効果的なオープンデータ推進とGIS運用」に取り組んだ槇さん(富士通)の資料になります。
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0 札幌市 地域フィールドラボ 活動報告書 2019年 3月14日 富士通株式会社 槇
康仁
2.
報告の流れ 1.はじめに 2.仮説と方針 3.庁内ヒアリング 4.活動結果からのご提案 5.研修活動終了後の庁内の動き 6.おわりに 1
3.
1.はじめに(研修概要、課題、現状) ■研修概要 ・研修先 : 札幌市まちづくり政策局政策企画部企画課(ICT戦略推進担当) ・活動テーマ
: 効率的・効果的なオープンデータ推進とGIS運用 ・研修期間 : 2018年11月8日~2019年1月31日 ■札幌市様の現状 ・判明しているだけでも、庁内で35個の個別のGISが存在する。 ・判明しているだけでも、GIS所管課は25課ある。(全課619課) ・各GIS用データは共有基本データベースに集積されている。 ・複数の部課が共通して使用するGIS(庁内GIS)がある。 ・市民GIS(札幌市地図情報サービス)により、 市のデータの一部を市民が参照可能である。 ■札幌市様の課題 ・オープンデータを推進しているが、各部署の理解が十分に進んでいない。 ・業務内容ごとにシステム基盤やデータ形式が異なるGISが運用されている。 2
4.
2.仮説と方針 仮説1 : 庁内のGIS利用職員に課題・要望はあるが、共有できていないのではないか? [庁内、庁外有識者からの情報収集で見えたこと] 現在は庁内職員に対しての課題・要望の調査がされておらず、共有できていない。 [私のアクション方針] 庁内のGIS所管/利用職員にヒアリングし、課題・要望を発掘することで、課題・要望への解決策を提案する。 [庁内、庁外有識者からの情報収集で見えたこと] 現状の市民向けGIS、及びオープンデータは市民ニーズを反映していない。 [私のアクション方針] 今回の研修期間では市民ニーズ調査は実施困難と判断し、調査は見送る。ただし、どのように市民ニーズを調 査すべきかを政)企画課と検討し、提案する。 仮説2
: 市民向けGISは、市民からのニーズが反映されていないのではないか? 3
5.
■ヒアリングの進め方 ・業務でGISを良く利用していそうな部課を対象とする。 ・対話の会話から、担当者の自由な意見を収集する。 ・事前質問シートを送付し、その回答内容を元にヒアリングする。 ・可能であれば、実際のシステムの操作シーンを確認する。 ・GIS上でのデータ連携のイメージデモを提示する。(※当デモは、Code for Sapporo
古川氏にご提供いただきました。) 3-1.庁内ヒアリング – ヒアリングの進め方 事前質問シート イメージデモ 4
6.
3-2.庁内ヒアリング – 実施実績 ヒアリングを実施した対象の部課、及びシステムに関する情報は下表のとおり。 No.
担当課 対象システム システムの使用ケース 1 危)危機管理対策課 市民GIS(札幌市地図情報サービス) ハザードマップ情報を地図上に表示するために使用する。 2 建)みどりの推進課 公園緑地GIS 開発行為の公園設置判断図の作成等の業務のために使用する。 3 政)都市計画課 都市計画情報等閲覧システム 等計3システム 市の指定した場所の都市計画情報等の確認、印刷のため等に使用する。 4 都)管理課 建築行政業務支援システム 建築基準法に基づく確認申請や定期報告等のために使用する。 5 建)総務課、建)道路認定課 総合道路管理システム 市が管理する道路情報を一元管理するために使用する。 6 財)固定資産税課 札幌市固定資産税地理情報システム 固定資産税に係る土地の評価、公開用地番図及び路線価図の作成のた めに使用する。 7 教)学校施設課 札幌市学校適正配置計画策定支援システム 学校規模適正化対象区域の選定、検討のために使用する。 8 環)事業廃棄物課 庁内GIS 不法投棄された場所の位置情報の確認、入力のために使用する。 9 環)環境対策課 大気騒音係 庁内GIS アスベストを含む建物の位置情報の確認、入力のために使用する。 10 環)環境対策課 水質係 庁内GIS 地下水の場所の位置情報の確認、入力のために使用する。 11 保)環境衛生課 営業指導係 庁内GIS 温泉・公衆浴場・旅館等の周囲施設の位置情報の確認のために使用する。 12 保)環境衛生課 ビル衛生係 庁内GIS 地下水汚染地域周囲の飲用井戸の位置情報の確認等のために使用する。 13 保)環境衛生課 住まいの衛生係 庁内GIS 毒蛾の発生する位置情報の確認、入力のために使用する。 14 総)システム調整課 ①共有基本データベース ②庁内GIS ③市民GIS(札幌市地図情報サービス) 庁内のGISデータの管理、庁内及び市民向けのGISの運用を行う。 5
7.
3-3.庁内ヒアリング – 実施状況 6
8.
4-1.活動結果からのご提案 – 3つの取組みの提案 情報収集やヒアリング活動の結果、大きく3つの問題が見られた。それぞれに対応した取組みを 札幌市様に提案した。 庁内システム及び環境の 見直し 職員の知識・意識の 底上げ 市民ニーズの把握 庁内システムの課題・要望 職員のGIS及びオープン データの知識・意識不足 市民ニーズの調査不足 問題
取組み 7
9.
4-2.活動結果からのご提案 – ①庁内システム及び環境の見直し 庁内システムに対して挙げられた課題・要望の要点と、その提案内容は下表のとおり。 No.
庁内システムへの課題・要望の要点 提案 1 他部課が持つデータを自由に閲覧、出力できたら便利。せめて 庁内のGISが持つデータとして何があるかを知りたい。 庁内のGISが持つデータの一覧を表示できるようにする。 2 データ更新のために業者に外注して作業依頼しているが、職員 自身が効率的に更新できたら便利。 職員が容易にデータ更新できるように、ツール及びその手 順を用意し、システム利用職員に配布する。 3 システムを庁外利用できず、現場で状況を確認し庁内に戻っ てシステムに入力するため、手間がかかっている。 現場で直接システム入力できるように、庁外持ち出し可端 末及びそのためのインフラを配備する。 4 庁内向けQGISがあるにもかかわらず、庁内職員にそのQGIS の存在が周知がされていないため、利用されていない。 庁内向けQGISの存在及び利用方法を職員に周知する。 また、職員からのQAのサポート体制も設ける。 5 そもそも庁内のGISに対する課題や要望を誰に伝えたら良いか わからない。 システム所管側とシステム利用側とで定期的に課題・要 望を共有し、庁内業務効率化に資するようシステム改善 に取組む。 8
10.
4-3.活動結果からのご提案 – ②職員の知識・意識の底上げ GISのデータ連携等の利活用やオープンデータ化に関しては消極的な意見が見られ、知識・意識 の不足が原因にあると感じられた。意見の要点と、その提案内容は下表のとおり。 No.
GIS利活用やオープンデータ化に関する意見 提案 1 自業務の範囲でGISを使っているが、GISの更なる活用方法 を考えたことがない。 GISのシステムそのもの、及び何ができるかという有効活用 の可能性を学ぶために、有識者によるGIS講習会を開く。 また、部課同士でどんなデータがあるかを知り、データにどん な可能性があるかを検討するために、部課横断の勉強会 やアイデアソンを行う。 2 自業務で使用しているGISデータを、他部課が何に役立てられ るかを考えたことがない。また、便利そうなGISデータが庁内にあ るのか、又はどの部課がデータを持っているかがわからない。 3 GISに関する詳しい知識を身につけたいが、何から覚えたらよい かがわからない。 4 個人情報を含むデータは、オープンデータ化すると被害・不利 益を被る人が出るためオープンデータ化は望ましくない。 オープンデータの有効利用を考えるためにも、知識・意識 の底上げのために、有識者によるオープンデータ講習会を 開く。 個別の対応として、個人情報を含むデータは匿名加工す る、精密性が低いデータについては前提事項を明記する、 データ形式が一般的でないものはデータクレンジングする、 等の対応が考えられる。 5 精密性が低いデータのため、オープンデータ化して精密性を求 められることを危惧している。 6 データ形式が一般的でなく、オープンデータ化しても利活用でき ないと考えている。 9
11.
4-4.活動結果からのご提案 – ③市民ニーズの把握 今回の活動では市民ニーズの調査を断念したが、市民向けのデータやサービスが現状市民目線 に立っていないことが課題である。課題の詳細と、その提案内容は下表のとおり。 No.
課題の詳細 提案 1 現状公開されている市民GIS(札幌市地図情報サービス) は市民ニーズに基づいていなく、またそのシステムの利用状況も 把握していない状況である。 また、公開中のオープンデータも同様に、市民ニーズに基づいた ものではない状況である。 市民向けのはずのサービスが、市民目線に立っていないことが 課題であると考えており、市民ニーズに基づいたシステム、デー タとするための取組みが必要である。 札幌市に寄せられた「市民の声」の中から、公開を望む データ、又はデータを公開することで解決に繋がるものにつ いては、該当するデータのオープンデータ化を積極的に検 討する。頻繁に寄せられた意見については、特に優先度を 上げて検討する。 2 他の自治体で有効活用されているオープンデータは札幌 市でも潜在的に市民ニーズがあるものと考えられる。その 事例に倣ってオープンデータ化への検討をする。 3 シビックテックを推進するため、GISやオープンデータに繋が ることをテーマとした市民向けイベントを開催し、参加された 市民のGISやオープンデータへの意見、要望を採取する。 その意見、要望に基づいたデータやサービスを検討する。 10
12.
5-1.研修活動終了後の庁内の動き (1) 3/11(月)に、札幌市様において職員様向けの「データ利活用セミナー」が開催されました。 ※ イメージです 11
13.
5-2.研修活動終了後の庁内の動き (2) 時期は未定ですが、職員様向けのGIS関連セミナーも開催される予定です。 ※ イメージです 12
14.
6.おわりに(学んだこと、謝辞) 謝辞 本研修を通じて学んだこと Code
for Japanのみなさま 研修活動の進め方のご相談に乗っていただき、特に古川様にはGISやオープンデータの現状説明からデモ画面提供 等の心強いサポートをいただきました。本当にありがとうございました。 札幌市 政)企画課(ICT戦略推進担当)のみなさま 庁内業務や研修活動に関するご相談、各課との調整、資料のレビューに夜遅くまでご協力いただき、充実して研修 活動に取り組むことができました。また、研修テーマ以外の対話にも気さくに応じていただき、楽しく過ごすことができまし た。本当にありがとうございました。 みなさま、貴重な経験をさせていただき、心よりお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。 課題に対する仮説を立てて検証しながら進める手法 絵やデモを見せて視覚的にイメージを与えて認識を共有する手法 課題や要望を持つ人に直接話を聞き、課題の本質や具体的な解決方法を共に検討する手法 13
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