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豊田市の地域自治システム
- 3. 多様化する市民ニーズに対応できる住民自治②
■地域別による住民自治(都市内分権型)
市
意見集約
地域自治区 地域会議 民
地域自治区事務所 領
住民 域
税金の使い方を決める
+
行政サービスの 地域の協力活動
提供 (地域でできることは
地域で対応する)
行政組織
■地域住民意思の市政反映が拡充するとともに、地域のことは地域の
住民が自ら考え実行することができ、住民自治の充実につながる。
「地域自治システム」の活用へ 3
- 4. 地域自治システムを進めるための体制
地域自治区
地域会議 地域自治区事務所
(27地区) (地域支援課及び11支所)
集約した地域意見
主な 地域住民の意見の 主な
を市の施策や事業
役割 集約と調整 役割
に反映
都市内分権の推進 4
- 5. 地域自治システムを構成する2つの施策
地域住民自らが行動し 地域の意見を市の施策
課題を解決 に反映し課題を解決
わくわく事業 地域予算提案事業
(平成24年度:285件) (平成24年度:67件)
みんなの公益 課題の解決策を
活動を助成 市の予算に反映
補助金の使い方は
地域住民が決める
地域
地域住民 課題 地域と行政が
解決 協力
5
- 6. 「わくわく事業」の特色
①新たな税金の配分の仕組み
わくわく事業は住民の判断による、住民の活動に対
する補助金配分の仕組み。(これまでの行政側の都合
による補助金配分の仕組みとは180度発想が違う)
②公共性向上の波及効果
わく わく事業では、過去7年間で約16万人(年間
約2万3千人)の住民が活動に携わっており、公共性
の向上に関する波及効果は大きい。
③地域の独自性を重視
わくわく事業の採択基準は各地域会議が独自に設定。
公益性、実現性、自立性などを観点に地域 事情を考慮
した基準設定が可能。 6
- 8. 「わくわく事業」「地域予算提案事業」に
共通する特色
①自己実現や生きがいづくりの機会提供
参画する住民にとっては「満足感」「達成感」があ
り、自己実現(生涯学習)や生きがいづくりの場 と
なっている。
②コミュニティ・ビジネスの可能性
まちづくりに参画する地域住民・地域団体が増え、
その活動の質・量が向上し、コミュニティ・ビジネスへ
つながる自立した団体への変容の可能性がある。
③「まちづくり」は、最高のレジャー
「まちづくり」は「安(お金をかけず)・近(身近
なところで)・短(短い時間でも)」だけでなく、自他
ともに楽しみや誇りを実感できる最高のレジャーです。
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- 9. 具体的取組事例① わくわく事業
「高橋おせんしょの会」(高齢者の社会参加)
※おせんしょ=おせっかい
■設立経緯:地域貢献活動に熱意のある定年退職後の
地域住民により発足。
平成21年度より「わくわく事業」として
活動。
■活動内容:高齢者や障がい者を対象に、作業奉仕や
困りごと相談を小額の有償で実施。
(例:草刈、電球や蛍光灯の交換、換気扇の
清掃)
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- 12. 具体的取組事例① わくわく事業
「高橋おせんしょの会」(高齢者の社会参加)
■特色
・理念:自分たちの地域は自分たちで守り支えあう
→自立できる地域の環境づくり
・奉仕→喜び→自己研鑽のサイクルにより地域貢献
・既存の地域団体との連携を重視
・組織運営の充実(収益確保、会員加入促進など)
・コミュニティビジネス化により活動を自立へ
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- 13. 具体的取組事例② 地域予算提案事業
「ふじおか防災クラブ」(住民の積極的関与)
■設立経緯:平成20~22年度にわくわく事業補助金を受け、
防災意識の啓発を行い、一人でも多くの住民が災
害への備えを始めることを目的に活動を展開。
平成24年度からは、豊田市役所藤岡支所と共働
で地域予算提案事業の「災害時の自助・共助力向
上事業」を実施。
■基本理念 「行政に頼らず、自分の身は自分で守る」
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- 14. 具体的取組事例② 地域予算提案事業
「ふじおか防災クラブ」(住民の積極的関与)
■活動内容:防災・減災啓発事業の実施
(例:年齢別防災訓練、災害シンポジウム開催等)
■特色:・藤岡地区だけでなく他地域(高橋、足助、小原地区
など)へ出かけての活動
・青年会議所や福祉協議会などとの共働
・現場での実地経験(震災現場での支援活動も実施)
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- 18. 地域自治システムの効果
地域自治システム
相乗効果 地域予算
わくわく事業 提案事業
地域活動の担い手育成 公共領域での活動の場
住民主体による地域活動の促進
【効果】
①高齢化対策
②地域雇用の創出(経済的価値の可能性)
③コミュニティの活性化 18