Successfully reported this slideshow.
We use your LinkedIn profile and activity data to personalize ads and to show you more relevant ads. You can change your ad preferences anytime.
情報処理学会 デジタルドキュメントシンポジウム




  IA+CMS により、コンテンツの
  制作・管理・配信はこう変わる


               2009-11-27
              楽天株式会社
        ...
自己紹介(CMS関連の知識・経験)

1. Webコンテンツ制作・管理を15年
    制作・開発・マーケティング                   (1995~)

2. コンサルタントではなく実践者
    事業会社でCMSを企画・導入 ...
はじめに
増え続けるWebサイト。企業によるiPhone用サイトやアプリ公開
も当たり前になりつつあります。
多様化し増え続けるコンテンツを作成・管理するために、現場
は混乱しています。短縮し続けるリードタイム、確認不足による
誤情報の配信、異...
はじめに
情報アーキテクチャ(IA)とコンテンツ管理(CMS)で
コンテンツの制作・管理・発行を革新することで、
   企業・組織の業務プロセスはどう変わるか?
   制作者の仕事や要求スキルはどう変わるか?
   顧客は何ができるようになるの...
Agenda

A) 複雑化するコミュニケーション
B) コンテンツを管理するために
C) 制作・管理・発行はこう変わる
D) 実践事例
E) 今後に向けた提言




          © 2009 Makoto Shimizu   5 /...
A. 複雑化するコミュニケーション

なぜIA+CMSが必要なのか?

マーケティングコミュニケーション現場の課題
 1.   ユーザー視点:期待外れ
      •    そもそも公開されていない
      •    存在するが、たどり着け...
A. 複雑化するコミュニケーション

なぜIA+CMSが必要なのか?


 2.   企業(組織)の視点:管理コストが増加
      •   発行物の種類や量が増えている
          •   コンテンツや機能も複雑化
      • ...
A. 複雑化するコミュニケーション
参考文献:
コンテンツマネジメントパーフェクトガイド〔基本・計画編〕
   Chapter 8. CMSが必要となる時期を把握する

                   コンテンツが多すぎる        ...
A. 複雑化するコミュニケーション

なぜIA+CMSが必要なのか?

マーケティングコミュニケーション現場の課題
 1.   ユーザー視点:期待外れ                   ?
 2.   企業(組織)の視点:管理コストが増加

...
Agenda

A) 複雑化するコミュニケーション
B) コンテンツを管理するために
C) 制作・管理・発行はこう変わる
D) 実践事例
E) 今後に向けた提言




          © 2009 Makoto Shimizu   10 ...
B. コンテンツを管理するために

そもそも「コンテンツ」とは?

   1.   人から人へ伝えるための情報
   2.   8割は非定型・非構造型
   3.   変化し続ける生物
          相手や時期、見せ方によって意味が変化
...
B. コンテンツを管理するために

後回しにされてきたコンテンツ管理

データ:   扱いやすいためシステム化が進行    DB

コンテンツ: 箱(ファイルサーバ)だけ用意
   「クリエイティブな人に任せておこう」
  「手作業や運用でカバ...
B. コンテンツを管理するために

「コンテンツ」を管理するための考え方

   1.   コンテンツのライフサイクルを管理する

         収集                   管理               発行

     ...
B. コンテンツを管理するために

「コンテンツ」を管理するための考え方

 1.   コンテンツのライフサイクルを管理する
 2.   コラボレーションを管理する
       ワークフローで定型業務を自動化
       テンプレートにより...
B. コンテンツを管理するために

同時に情報の整理も必要

   情報アーキテクチャ=IA
    知識やデータの組織化を意味し、「情報をわかり
    やすく伝え」「受け手が情報を探しやすくする」た
    めの表現技術である。      ...
B. コンテンツを管理するために

IAの方法論(ツール)
 調査
  ヒューリスティック調査/エキスパートレビュー
  認知ウォークスルー
  ユーザビリティ テスト
 設計
  ペルソナ/シナリオ
  コンセプト モデル/コンセプトダイアグ...
B. コンテンツを管理するために

IAの設計による効果

 1.   コンテキスト + コンテンツ + ユーザー
 2.   検索 + ボキャブラリ + ナビゲーション


      把握・コントロールできるようになる
       見つけ...
Agenda

A) 複雑化するコミュニケーション
B) コンテンツを管理するために
C) 制作・管理・発行はこう変わる
D) 実践事例
E) 今後に向けた提言




          © 2009 Makoto Shimizu   18 ...
C. 制作・管理・発行はこう変わる

制作はこう変わる                                           制作   管理   発行


  Before
    発行物やチームにより異なるプロセス
    • ...
C. 制作・管理・発行はこう変わる

制作はこう変わる                                      制作       管理      発行


  After
       作る(素材)と使う(組版・配信)を区別
...
C. 制作・管理・発行はこう変わる

管理はこう変わる                            制作   管理   発行


  Before
    素材が共有されずに二重投資
    • ファイルサーバーが満タンになりDVD保...
C. 制作・管理・発行はこう変わる

管理はこう変わる                                     制作   管理    発行

  After
     保証された内容と質と網羅性
    • 内容を説明するメタデ...
C. 制作・管理・発行はこう変わる

発行はこう変わる                                    制作      管理   発行


  Before
    発行物ごとに並行、変更は手でコピーし反映
    • 一...
C. 制作・管理・発行はこう変わる

発行はこう変わる                                           制作   管理   発行


  After
      更新を他のシステムへ自動配信
      レイ...
C. 制作・管理・発行はこう変わる

変わる結果

       収集             管理              発行
                      R
                               ...
ただし…

 現実は理想通りにはならない
   作り方や考え方を変える必要がある
  • 減るものもあれば増えるものもある
   変革には大きな投資が必要
  • 現場の草の根改善には限界がある
   日本ならではの事情




       ...
ISOもHCDのプロセスを改善の反復と定義

   コンテンツ管理も同じ

           利用状況の
           把握と明示

                            ユーザーと組
要求に対する      要求...
Agenda

A) 複雑化するコミュニケーション
B) コンテンツを管理するために
C) 制作・管理・発行はこう変わる
D) 実践事例
E) 今後に向けた提言




          © 2009 Makoto Shimizu   28 ...
D. 実践事例:ITベンチャー

ITベンチャーのWeb立ち上げ・運用改善

 以前の課題
   仕様は頭の中
    • ソースコードを調べないと分からない
    • 所要時間が予測不能
    • 予期しない不具合が発生
   サイト間で...
D. 実践事例:ITベンチャー

 ITベンチャーのWeb立ち上げ・運用改善

      IPOに向けた経営課題
       新規サービスを毎月立ち上げ、事業拡大を
                                     ...
D. 実践事例:ITベンチャー

ITベンチャーのWeb立ち上げ・運用改善

 システムとプロセスを大幅に改善してゴール達成




  日経BP『日経システム構築』2005.7号



                   © 2009 Ma...
D. 実践事例:楽天

大規模ネットビジネスを支えるコンテンツ管理




             5300万会員の
             楽天経済圏




                                     32...
D. 実践事例:楽天

   ビジネスの拡大を見越して7年前に導入

1997年   1998年    1999年     2000年           2001年    2002年




2003年    2004年     2005年 ...
更新件数(単位:件)




                                    0
                                        5,000
                       ...
D. 実践事例:楽天

短期の改善サイクル反復が可能に

   常に実験・検証を行っている
   Web解析やA/Bテストにより定量的に評価
   変更は改善として奨励する文化

   楽天にとってCMSは不可欠の「インフラ」
    役割の明...
D. 実践事例:B2C

B2C企業のマーケティング用コンテンツ管理

  サイトとコンテンツの増加で管理に限界
         積極的なメディア展開のための先行投資
         コンテンツをライブラリ化し、効率よく活用したい
 効率・...
D. 実践事例:B2C

コンテンツのマルチユースが多い
   大量の印刷物とWebサイトを管理
   新製品は企画段階からコンテンツ制作を開始
   大量の変更で更新漏れが発生
   シングルソースのためにCMSを導入
    ドキュメント管...
D. 実践事例:B2C

画像や原稿、企画書なども管理が必要

    関連ファイルが無いと再利用しにくい
    使える部品を検索できることが重要

ソースドキュメント     コンポーネント                 複合ドキュメント...
D. 実践事例:B2C

予想以上に大規模なプロジェクトに

       5年かけて段階的に導入
       1.   制作・管理・発行プロセスを標準化
       2.   コンテンツを整理・構造化
       3.   最後にシステ...
D. 実践事例:B2C

汎用コンテンツのライフサイクルを管理

       制作         管理                      発行


       文書管理     DITA                    WC...
D. 実践事例:B2C

 各種システムを連携

     CMSを中心にコンテンツを収集・管理・発行
                             検索・閲覧・入手


                           社内ポ...
D. 実践事例:B2C

発注側が主体的・戦略的に推進

 全社的なグローバル展開
  US本社に提案し、グローバルプロジェクト化
   外圧をテコに国内の推進を強化

 組織体制を変更
   アセットの制作・管理・活用を分割
   個人の評価...
D. 実践事例:官公庁

10万ページ以上のアーカイブサイト

   既存の更新はほとんどない
   毎週数百ページを追加
   数年ごとにリニューアルを試みるが、上層階層
   のみで断念→何世代ものデザインが混在
 CMSでサイトをコントロ...
D. 実践事例:官公庁

小さく始めて大きく育てる

  未体験の業務プロセスは要件定義できない
   想像ベースのRFPには限界がある
   使ってみて分かることが多い

     最初から変更を想定しておく
     フェーズ分けして導入
...
D. 実践事例:官公庁

引越(リニューアル)は育てるチャンス

  引越先の収納能力に合わせて量を調節する
   不要なものは捨てる/アーカイブ化(退避)
  引越日という締め切り(時間の制約)がある
   ある程度割り切る大胆さが必要
  ...
Agenda

A) 複雑化するコミュニケーション
B) コンテンツを管理するために
C) 制作・管理・発行はこう変わる
D) 実践事例
E) 今後に向けた提言




          © 2009 Makoto Shimizu   46 ...
E. 今後に向けた提言

何を管理したいのか明確に

 本当に管理すべき「コンテンツ」は何か?
  Webページ・サイト (社外・社内)
  汎用コンテンツ                 (文書・素材・配信物)
  制作プロセス       ...
E. 今後に向けた提言

なぜ、どう管理したいのかを明確に

 管理の目的は組織により異なる
  大量の制作・更新作業をこなすため
  確実なプロセスでミスを減らすため
  変化や変更に素早く対応するため
 だからこそ、システムに求められる役割...
E. 今後に向けた提言

社内コンテンツこそ管理が必要

 社内ドキュメント(イントラ・ファイルサーバ)は重要
   社員の生産性や製品の品質に直結
   中身はカオス状態 →重複・散在・埋没
   IT部門がハコのみ導入し、消極的に管理

 ...
E. 今後に向けた提言

コンテンツは抱え込まずに流通させる

 コンテンツの「編集」「保管」から「流通」へ
   一元管理は非現実的
   コンテンツの抽出・変換方法を標準化すれば
   いい
 システム間のデータ交換を促進する標準化が進行中...
E. 今後に向けた提言

コンテンツとノウハウを貯めて勝つ

    蓄積こそが圧倒的な優位性につながる
        工夫と改善を繰り返し、ノウハウを貯める
        コンテンツを貯めて最大活用する
効果・効率




       ...
ご清聴ありがとうございました。



 最新版の資料は「実践CMS★IA」で公開します



      実践CMS

      mak00s


                          http://www.cms-ia.inf...
(参考)オンラインで読める記事

ロフトワーク WebEXP.jp
『CMSとIA〜デジタル時代を生き抜く情報整理術』
  1. CMSとIAの接点:溢れる情報を整理しよう
      http://www.webexp.jp/feature/...
Upcoming SlideShare
Loading in …5
×

IA+CMSにより、コンテンツの制作・管理・配信はこう変わる

1,743 views

Published on

Webにおける情報アーキテクチャ(IA)とコンテンツ管理(CMS)の考え方と事例紹介。実際何がどう変わるのか?今後の課題は?

【情報処理学会デジタルドキュメント研究会 『第7回デジタルドキュメントシンポジウム』 基調講演資料】

Published in: Business
  • Be the first to comment

IA+CMSにより、コンテンツの制作・管理・配信はこう変わる

  1. 1. 情報処理学会 デジタルドキュメントシンポジウム IA+CMS により、コンテンツの 制作・管理・配信はこう変わる 2009-11-27 楽天株式会社 清水 誠
  2. 2. 自己紹介(CMS関連の知識・経験) 1. Webコンテンツ制作・管理を15年 制作・開発・マーケティング (1995~) 2. コンサルタントではなく実践者 事業会社でCMSを企画・導入 (2005~2008) 3. 運用改善の標準化と推進 楽天でアクセス解析・ABテスト (2008~) 文部科学省CMSアドバイザー委員 © 2009 Makoto Shimizu 2 / 51
  3. 3. はじめに 増え続けるWebサイト。企業によるiPhone用サイトやアプリ公開 も当たり前になりつつあります。 多様化し増え続けるコンテンツを作成・管理するために、現場 は混乱しています。短縮し続けるリードタイム、確認不足による 誤情報の配信、異なる担当による一貫性のない表現、把握しき れない掲載箇所の更新漏れ、原稿紛失による二重コスト、問い 合わせへの返答遅延。人を増やしても追い付かず、規模拡大 と共に生産性が下がり続ける。 これは、根性と徹夜で乗り切れるような問題ではありません。 必要なのはリソースではなく、情報を整理・蓄積・活用するため のプロセスとシステムなのです。 © 2009 Makoto Shimizu 3 / 51
  4. 4. はじめに 情報アーキテクチャ(IA)とコンテンツ管理(CMS)で コンテンツの制作・管理・発行を革新することで、 企業・組織の業務プロセスはどう変わるか? 制作者の仕事や要求スキルはどう変わるか? 顧客は何ができるようになるのか? また、IA+CMSの実践事例として、 ITベンチャーのWeb立ち上げ・運用プロセス改善 大規模ネットビジネスを支えるコンテンツ管理 B2C企業におけるマーケティング用コンテンツ管理 などを紹介します。 © 2009 Makoto Shimizu 4 / 51
  5. 5. Agenda A) 複雑化するコミュニケーション B) コンテンツを管理するために C) 制作・管理・発行はこう変わる D) 実践事例 E) 今後に向けた提言 © 2009 Makoto Shimizu 5 / 51
  6. 6. A. 複雑化するコミュニケーション なぜIA+CMSが必要なのか? マーケティングコミュニケーション現場の課題 1. ユーザー視点:期待外れ • そもそも公開されていない • 存在するが、たどり着けない • 質が低く、答えになっていない ? ユーザー 企業 © 2009 Makoto Shimizu 6 / 51
  7. 7. A. 複雑化するコミュニケーション なぜIA+CMSが必要なのか? 2. 企業(組織)の視点:管理コストが増加 • 発行物の種類や量が増えている • コンテンツや機能も複雑化 • 納期短縮、見切り発車後の変更が多い • 人が増え、事務や誤解も増える • 原稿や指示書が見つからない • すれ違いで手戻り © 2009 Makoto Shimizu 7 / 51
  8. 8. A. 複雑化するコミュニケーション 参考文献: コンテンツマネジメントパーフェクトガイド〔基本・計画編〕 Chapter 8. CMSが必要となる時期を把握する コンテンツが多すぎる 寄稿者が多すぎる コンテンツの項目 多様な執筆者 コンテンツタイプ 複雑な情報源 変更が多すぎる 発行物が多すぎる コンテンツの処理量 コンテンツのチャネル デザインの修正 パーソナライゼーション 図8-1 CMSが必要か否かを判断するために考えること 参考文献:コンテンツマネッジメントパーフェクトガイド〔基本・計画編〕、p.171 © 2009 Makoto Shimizu 8 / 51
  9. 9. A. 複雑化するコミュニケーション なぜIA+CMSが必要なのか? マーケティングコミュニケーション現場の課題 1. ユーザー視点:期待外れ ? 2. 企業(組織)の視点:管理コストが増加 ギャップを埋めるために必要なのは 質や量の変化に耐えられる情報基盤(IA) コンテンツならではの管理方法(CMS) © 2009 Makoto Shimizu 9 / 51
  10. 10. Agenda A) 複雑化するコミュニケーション B) コンテンツを管理するために C) 制作・管理・発行はこう変わる D) 実践事例 E) 今後に向けた提言 © 2009 Makoto Shimizu 10 / 51
  11. 11. B. コンテンツを管理するために そもそも「コンテンツ」とは? 1. 人から人へ伝えるための情報 2. 8割は非定型・非構造型 3. 変化し続ける生物 相手や時期、見せ方によって意味が変化 編集を加え続ける必要がある 4. バリエーションやバージョンの派生物が多い 特徴を踏まえた管理(取り扱い)が必要 参考文献:コンテンツマネッジメントパーフェクトガイド〔基本・計画編〕、 p.40 データ・情報・コンテンツを定義する © 2009 Makoto Shimizu 11 / 51
  12. 12. B. コンテンツを管理するために 後回しにされてきたコンテンツ管理 データ: 扱いやすいためシステム化が進行 DB コンテンツ: 箱(ファイルサーバ)だけ用意 「クリエイティブな人に任せておこう」 「手作業や運用でカバーできる」 ところが… コンテンツの量や多様性、重要度が増大 高まるニーズを受けてソリューションが発達 / 51
  13. 13. B. コンテンツを管理するために 「コンテンツ」を管理するための考え方 1. コンテンツのライフサイクルを管理する 収集 管理 発行 Web 執筆 制作 変換 他のシステム 統合 CMS 取得 印刷物(DTP) 参考文献:コンテンツマネッジメントパーフェクトガイド〔基本・計画編〕、 p.139 © 2009 Makoto Shimizu 13 / 51
  14. 14. B. コンテンツを管理するために 「コンテンツ」を管理するための考え方 1. コンテンツのライフサイクルを管理する 2. コラボレーションを管理する ワークフローで定型業務を自動化 テンプレートにより編集権限を開放 把握・コントロールできるようになる © 2009 Makoto Shimizu 14 / 51
  15. 15. B. コンテンツを管理するために 同時に情報の整理も必要 情報アーキテクチャ=IA 知識やデータの組織化を意味し、「情報をわかり やすく伝え」「受け手が情報を探しやすくする」た めの表現技術である。 (Wikipedia) IAの構成要素 コンテクスト 分類・組織化 ラベリング(用語) コンテンツ ユーザー ナビゲーション 検索 参考文献:Web情報アーキテクチャ、 p.24 参考文献:Web情報アーキテクチャ、 p.46 © 2009 Makoto Shimizu 15 / 51
  16. 16. B. コンテンツを管理するために IAの方法論(ツール) 調査 ヒューリスティック調査/エキスパートレビュー 認知ウォークスルー ユーザビリティ テスト 設計 ペルソナ/シナリオ コンセプト モデル/コンセプトダイアグラム カード ソート コンテンツ インベントリ User ExperienceやHCD サイトマップ (Human-Centered Design) プロトタイピング において重要な役割を果たす ワイヤフレーム © 2009 Makoto Shimizu 16 / 51
  17. 17. B. コンテンツを管理するために IAの設計による効果 1. コンテキスト + コンテンツ + ユーザー 2. 検索 + ボキャブラリ + ナビゲーション 把握・コントロールできるようになる 見つけやすく、伝わるようになる 情報が増えても管理が破たんしない 変化・変更に強くなる © 2009 Makoto Shimizu 17 / 51
  18. 18. Agenda A) 複雑化するコミュニケーション B) コンテンツを管理するために C) 制作・管理・発行はこう変わる D) 実践事例 E) 今後に向けた提言 © 2009 Makoto Shimizu 18 / 51
  19. 19. C. 制作・管理・発行はこう変わる 制作はこう変わる 制作 管理 発行 Before 発行物やチームにより異なるプロセス • 制作アプリケーションの種類・バージョン・フ ォーマット・作り方が異なる 最終アウトプットに特化した制作方法 • 納期が早い印刷物の制作がWebより先行 • 画像は色域が狭いCMYKで編集してしまう R C G B > M Y © 2009 Makoto Shimizu 19 / 51
  20. 20. C. 制作・管理・発行はこう変わる 制作はこう変わる 制作 管理 発行 After 作る(素材)と使う(組版・配信)を区別 汎用的な素材を作り、集め、変換し保管 R G B 制作 企画 執筆 編集 承認 変換 統合 CMS 取得 参考文献:コンテンツマネッジメントパーフェクトガイド〔基本・計画編〕、p.140 © 2009 Makoto Shimizu 20 / 51
  21. 21. C. 制作・管理・発行はこう変わる 管理はこう変わる 制作 管理 発行 Before 素材が共有されずに二重投資 • ファイルサーバーが満タンになりDVD保存 • InDesignで画像を抽出しWebチームへ • 退職により関連ファイルがPCから消滅 © 2009 Makoto Shimizu 21 / 51
  22. 22. C. 制作・管理・発行はこう変わる 管理はこう変わる 制作 管理 発行 After 保証された内容と質と網羅性 • 内容を説明するメタデータ 使いやすい適度な粒度 • 制作者にとってのユーザビリティ CMS 誰がどこで使っているか検索可能 • 影響範囲を把握した上で変更/削除 基準に基づき廃棄される • 契約切れ画像や低価値ファイルはノイズ 参考文献:コンテンツマネッジメントパーフェクトガイド〔基本・計画編〕、p.189 © 2009 Makoto Shimizu 22 / 51
  23. 23. C. 制作・管理・発行はこう変わる 発行はこう変わる 制作 管理 発行 Before 発行物ごとに並行、変更は手でコピーし反映 • 一貫性を保てない、コピペや変換で質劣化 製品カタログ(冬) 製品カタログ(春) 簡易版 簡易版 点字 点字 会報誌A 会報誌A 会報誌A 会報誌A DM DM DM DM © 2009 Makoto Shimizu 23 / 51
  24. 24. C. 制作・管理・発行はこう変わる 発行はこう変わる 制作 管理 発行 After 更新を他のシステムへ自動配信 レイアウト(組版)を一部自動化 • 変更も適用 Web 担当 他のシステム CMS 担当 印刷物(DTP) 担当 参考文献:コンテンツマネッジメントパーフェクトガイド〔基本・計画編〕、p.247 © 2009 Makoto Shimizu 24 / 51
  25. 25. C. 制作・管理・発行はこう変わる 変わる結果 収集 管理 発行 R Web 執筆 G B 制作 変換 他のシステム 統合 CMS 取得 印刷物(DTP) 把握・コントロールできるようになる メッセージの一貫性が向上する 無駄なコストが削減される 多様な発行物に対応できる © 2009 Makoto Shimizu 25 / 51
  26. 26. ただし… 現実は理想通りにはならない 作り方や考え方を変える必要がある • 減るものもあれば増えるものもある 変革には大きな投資が必要 • 現場の草の根改善には限界がある 日本ならではの事情 © 2009 Makoto Shimizu 26 / 51
  27. 27. ISOもHCDのプロセスを改善の反復と定義 コンテンツ管理も同じ 利用状況の 把握と明示 ユーザーと組 要求に対する 要求事項を満 織の要求事項 設計の評価 たす の明示 設計による解 決策の作成 試行錯誤と柔軟な ISO13407 インタラクティブシステムの人間中心設計過程 対応が必要 How? © 2009 Makoto Shimizu 27 / 51
  28. 28. Agenda A) 複雑化するコミュニケーション B) コンテンツを管理するために C) 制作・管理・発行はこう変わる D) 実践事例 E) 今後に向けた提言 © 2009 Makoto Shimizu 28 / 51
  29. 29. D. 実践事例:ITベンチャー ITベンチャーのWeb立ち上げ・運用改善 以前の課題 仕様は頭の中 • ソースコードを調べないと分からない • 所要時間が予測不能 • 予期しない不具合が発生 サイト間でバラバラ • 選任スタッフしか対応できない 運用効率が悪い 変更に弱い(怖い) © 2009 Makoto Shimizu 29 / 51
  30. 30. D. 実践事例:ITベンチャー ITベンチャーのWeb立ち上げ・運用改善 IPOに向けた経営課題 新規サービスを毎月立ち上げ、事業拡大を 改革 毎月 立ち上げを! 改革の 1. 運用効率を改善する→開発期間を3分の2に ゴール 2. 変化を受け入れるシステムにする 3. ROIを明確化する © 2009 Makoto Shimizu 30 / 51
  31. 31. D. 実践事例:ITベンチャー ITベンチャーのWeb立ち上げ・運用改善 システムとプロセスを大幅に改善してゴール達成 日経BP『日経システム構築』2005.7号 © 2009 Makoto Shimizu 31 / 51
  32. 32. D. 実践事例:楽天 大規模ネットビジネスを支えるコンテンツ管理 5300万会員の 楽天経済圏 32 © 2009 Makoto Shimizu 32 / 51
  33. 33. D. 実践事例:楽天 ビジネスの拡大を見越して7年前に導入 1997年 1998年 1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 33 © 2009 Makoto Shimizu 33 / 51
  34. 34. 更新件数(単位:件) 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 40,000 45,000 2002/04 2002/06 2002/08 2002/10 2002/12 2003/02 2003/04 2003/06 2003/08 2003/10 2003/12 2004/02 2004/04 D. 実践事例:楽天 2004/06 2004/08 2004/10 2004/12 2005/02 2005/04 2005/06 2005/08 2005/10 2005/12 2006/02 2006/04 2006/06 2006/08 2006/10 3,008,459 のファイル 2006/12 2007/02 2007/04 © 2009 Makoto Shimizu 2007/06 2007/08 8,060 のテンプレート 2007/10 2007/12 2008/02 2008/04 2008/06 650 人の社内ユーザー 2008/08 2008/10 2008/12 2009/02 2009/04 2009/06 0 2,064 のワークフロー(日平均) 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000 8,000 9,000 テンプレート登録累計数(単位:件) 増え続けるコンテンツの管理を支えるCMS 34 34 / 51
  35. 35. D. 実践事例:楽天 短期の改善サイクル反復が可能に 常に実験・検証を行っている Web解析やA/Bテストにより定量的に評価 変更は改善として奨励する文化 楽天にとってCMSは不可欠の「インフラ」 役割の明確化により容易な更新を実現 大量の配信を管理 35 / 51
  36. 36. D. 実践事例:B2C B2C企業のマーケティング用コンテンツ管理 サイトとコンテンツの増加で管理に限界 積極的なメディア展開のための先行投資 コンテンツをライブラリ化し、効率よく活用したい 効率・効果 投資するほど er Aft 有効活用できる Before コンテンツの量 © 2009 Makoto Shimizu 36 / 51
  37. 37. D. 実践事例:B2C コンテンツのマルチユースが多い 大量の印刷物とWebサイトを管理 新製品は企画段階からコンテンツ制作を開始 大量の変更で更新漏れが発生 シングルソースのためにCMSを導入 ドキュメント管理とWebのCMSを併用 自動フォーマット変換やXML出力を導入 社内ポータルでコンテンツの再利用を促進 担当A 担当B 担当C © 2009 Makoto Shimizu 37 / 51
  38. 38. D. 実践事例:B2C 画像や原稿、企画書なども管理が必要 関連ファイルが無いと再利用しにくい 使える部品を検索できることが重要 ソースドキュメント コンポーネント 複合ドキュメント • 取材スクリプト • テキスト部品 • HTML • レイヤー付画像 • 画像部品 • 印刷用PDF/X • 企画書 • テンプレート CMS © 2009 Makoto Shimizu 38 / 51
  39. 39. D. 実践事例:B2C 予想以上に大規模なプロジェクトに 5年かけて段階的に導入 1. 制作・管理・発行プロセスを標準化 2. コンテンツを整理・構造化 3. 最後にシステム(CMS)を導入 2004 2005 2006 2007 2008 標準化 DAM コンテンツの整理・構造化 制作・管理プロセスの構築 CMS導入 DM WCM © 2009 Makoto Shimizu 39 / 51
  40. 40. D. 実践事例:B2C 汎用コンテンツのライフサイクルを管理 制作 管理 発行 文書管理 DITA WCM DM WCM 画像管理 XML 画像 社内 (DAM) ポータル 翻訳メモリ リポジトリ 自動組版 (印刷物) © 2009 Makoto Shimizu 40 / 51
  41. 41. D. 実践事例:B2C 各種システムを連携 CMSを中心にコンテンツを収集・管理・発行 検索・閲覧・入手 社内ポータル Web DAM 信 配 API 他の 抽出・加工 Web システム DM WCM カタログ DB 分散したリポジトリ 自動組版 手作業DTP © 2009 Makoto Shimizu 41 / 51
  42. 42. D. 実践事例:B2C 発注側が主体的・戦略的に推進 全社的なグローバル展開 US本社に提案し、グローバルプロジェクト化 外圧をテコに国内の推進を強化 組織体制を変更 アセットの制作・管理・活用を分割 個人の評価システムとの連動(ただし企画倒れ) © 2009 Makoto Shimizu 42 / 51
  43. 43. D. 実践事例:官公庁 10万ページ以上のアーカイブサイト 既存の更新はほとんどない 毎週数百ページを追加 数年ごとにリニューアルを試みるが、上層階層 のみで断念→何世代ものデザインが混在 CMSでサイトをコントロールできる状態に コンテンツと管理プロセスの整理を優先 既存コンテンツの移行は不可能と割り切った 管理業務が増えたため、専任チームを常駐 © 2009 Makoto Shimizu 43 / 51
  44. 44. D. 実践事例:官公庁 小さく始めて大きく育てる 未体験の業務プロセスは要件定義できない 想像ベースのRFPには限界がある 使ってみて分かることが多い 最初から変更を想定しておく フェーズ分けして導入 例 • 管理対象を徐々に広げていく • ワークフローは後から導入 • CMS導入後、毎月システムを改修 © 2009 Makoto Shimizu 44 / 51
  45. 45. D. 実践事例:官公庁 引越(リニューアル)は育てるチャンス 引越先の収納能力に合わせて量を調節する 不要なものは捨てる/アーカイブ化(退避) 引越日という締め切り(時間の制約)がある ある程度割り切る大胆さが必要 次の引越しに先送りも 終わった後は整理されてキレイに 忘れていた不要物を捨てられる 価値あるモノは発掘されて利用促進 © 2009 Makoto Shimizu 45 / 51
  46. 46. Agenda A) 複雑化するコミュニケーション B) コンテンツを管理するために C) 制作・管理・発行はこう変わる D) 実践事例 E) 今後に向けた提言 © 2009 Makoto Shimizu 46 / 51
  47. 47. E. 今後に向けた提言 何を管理したいのか明確に 本当に管理すべき「コンテンツ」は何か? Webページ・サイト (社外・社内) 汎用コンテンツ (文書・素材・配信物) 制作プロセス (制作・管理・配信) C ontent W eb M anagement ≠ C ontent S ystem M anagement © 2009 Makoto Shimizu 47 / 51
  48. 48. E. 今後に向けた提言 なぜ、どう管理したいのかを明確に 管理の目的は組織により異なる 大量の制作・更新作業をこなすため 確実なプロセスでミスを減らすため 変化や変更に素早く対応するため だからこそ、システムに求められる役割は HTMLエディタ Webアプリケーション ドキュメント管理システム 情報の構造化と再利用を促進するシステム © 2009 Makoto Shimizu 48 / 51
  49. 49. E. 今後に向けた提言 社内コンテンツこそ管理が必要 社内ドキュメント(イントラ・ファイルサーバ)は重要 社員の生産性や製品の品質に直結 中身はカオス状態 →重複・散在・埋没 IT部門がハコのみ導入し、消極的に管理 イントラネットへのCMS導入が進んでいる WebのCMSのみでは力不足の場合も © 2009 Makoto Shimizu 49 / 51
  50. 50. E. 今後に向けた提言 コンテンツは抱え込まずに流通させる コンテンツの「編集」「保管」から「流通」へ 一元管理は非現実的 コンテンツの抽出・変換方法を標準化すれば いい システム間のデータ交換を促進する標準化が進行中 保管フォーマット: XML、DITA 通信方式: Webサービス、CMIS © 2009 Makoto Shimizu 50 / 51
  51. 51. E. 今後に向けた提言 コンテンツとノウハウを貯めて勝つ 蓄積こそが圧倒的な優位性につながる 工夫と改善を繰り返し、ノウハウを貯める コンテンツを貯めて最大活用する 効果・効率 つ 圧倒的な 勝 て 優位性 め 貯 惰性で継続 頭打ち= 相対的に下落 時間 © 2009 Makoto Shimizu 51 / 51
  52. 52. ご清聴ありがとうございました。 最新版の資料は「実践CMS★IA」で公開します 実践CMS mak00s http://www.cms-ia.info © 2009 Makoto Shimizu / 51
  53. 53. (参考)オンラインで読める記事 ロフトワーク WebEXP.jp 『CMSとIA〜デジタル時代を生き抜く情報整理術』 1. CMSとIAの接点:溢れる情報を整理しよう http://www.webexp.jp/feature/200811/20081125_cmsia1.html 2. コンテンツ管理の本質:リポジトリとは http://www.webexp.jp/feature/200902/20090203_cmsia2_1.html 3. 音楽ファイル(MP3)をCMS流に管理しよう http://www.webexp.jp/feature/200906/20090627_cmsia3_1.html 『CMS選定の表ワザ・裏ワザ』 ロフトワーク諏訪社長×楽天 清水氏のメール対談 http://www.webexp.jp/feature/200911/20091104_ascii1.html © 2009 Makoto Shimizu / 51

×