立命館小学校 講演会
“R”の時代 (ver 2.0)
―大人と子どもは何を共有し、創出できるか?―
木村修平(立命館大生命科学部生命情報学科准教授)
kimuras@fc.ritsumei.ac.jp / Twitter: @syuhei
2016年4月9日(土)@立命館小学校
立命館小学校 講演会
講師の紹介
• 木村 修平 / Syuhei KIMURA
• 1977年 京都市山科区 出身
• 立命館大学 生命科学部 生命情報学科 准教授
• 高等英語教育におけるICT利活用
• 米国ミシガン州立大学 社会科学部 卒業
• 立命館大学大学院 言語教育情報研究科 修了
• 慶應義塾大学SFC 研究生(村井純研究室)
• 複数回の転職を経て現職。英語とICTに救われてきた人生
を送る
• Twitter: @syuhei
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立命館小学校 講演会
プロジェクト発信型英語プログラム
• Project-based English Program: PEP
• 鈴木佑治先生(慶応義塾大学名誉教授・立命館大学客員教
授)が提唱・実践した英語教育カリキュラム
• 生命科学部・薬学部・スポーツ健康科学部・総合心理学部で
実施
• 学生が、自分自身の興味・関心に基づいて「プロジェクト」を立
ち上げ、その成果を英語で発表
• ICTをフル活用した発信型英語教育で成果
• 詳しくは、PEP-RG.JP をご覧ください
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立命館小学校 講演会
PEPの授業風景
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立命館小学校 講演会
講演を始める前に:おことわり
• 本講演で述べるのはすべて木村個人の主観的かつ体験的な
参考意見です
• 一部に極論とも言える表現が見受けられると思いますが、それ
も全て木村個人の考えに基づくものとご理解ください
• 具体的な企業名やハードウェア、ソフトウェア、サービスなどの
名前が頻繁に登場しますが、木村が特定の企業とアフィリエイ
ト契約を結んでいるなどのセールス目的は一切ございません
• 製品やサービスのご購入、ご契約、ご利用に際しては皆さんご
自身のご判断と責任でお願い申し上げます
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立命館小学校 講演会
今日のキーワード:5つの“R”
• Reliability 信頼の置き方
• Responsibility 責任の所在
• Respect 敬意というセーフティネット
• Redefinition 再定義
• Remix 今あるモノやヒトを混ぜ直す
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デジタルネイティブとの向き合い方
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時間軸
ICT習熟度
0〜12歳
保護期 13〜18歳
見守り期
19歳〜
独立期
子どもの習熟度
親の習熟度
立命館小学校 講演会
Reliability 信頼の置き方
• ハードウェア/ソフトウェアへの信頼
• 購入前、インストール前にネット上のレビューで確認を
• 素性の知れないソフト(スパイウェア/アドウェア)はインストールしない
• ソフトウェアやファームウェアは更新されるもの。ほったらかしにしない
• セキュリティ
• アンチウィルスソフトウェアの導入
• 定義ファイルの更新を忘れずに
• 参考:Symantec And Security Starlets Say Anti-Virus Is Dead
• アカウント管理ソフトの導入(ユーザーとしての責任。後述)
• 万が一に備えて
• メーカーによる製品保証(通常は1〜2年)、量販店による延長保証
• Surfaceが故障した場合:Surfaceオンラインサービスセンター
• Apple製品の場合:AppleCare
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立命館小学校 講演会
Responsibility 責任の所在
• アカウント管理の重要性
• パスワードは「覚えない」が基本
• 参考:増え過ぎたパスワードを管理しよう!
• ペアレンタルコントロールによるコンテンツ制限
• 主要なブラウザはすでに対応済み
• 規制し過ぎると抜け道を見つけたがるもの
• 参考:「制スマホ」も役立たず 抜け道探してゲームに興じる
• 無断課金にどう対応するか
• クレジットカードの管理(番号、パスワード、明細チェック…)
• システムレベルでのソリューション例:iOS8のファミリー共有
• 子どもに責任感を持たせる工夫
• 約束事を明文化(契約書に明記)する
• 参考:Gregory’s iPhone Contract(和訳記事)
• 参考:保護者のためのあたらしいインターネットの教科書(中央経済社)
• 「夜になったらスマホもおふとんへ」(岡山県立矢掛高校)
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立命館小学校 講演会
Respect 敬意というセーフティネット
• 増加するSNSユーザーの一方で…
• 参考:2014年度 SNS利用動向に関する調査
• 日本はSNS先進国と言えるのか?
• 参考:ソーシャルネットワークサービスの利用度で日本は49ヵ国(地域)中最下位
• ネットいじめはなぜ起こるのか?どう防ぐのか?
• 参考:Why Do Some Kids Cyberbully Others?
• 参考:RETHINK: An Effective Way To Prevent Cyberbullying
• ネット上に多面的な個人を形成し、それに敬意を持つ姿勢が重要
• 子どもの目に触れる場所で、大人がネット上で互いに敬意を示し合う
• 参考:iRules: What Every Tech-Healthy Family Needs to Know about Selfies,
Sexting, Gaming, and Growing up
• もちろん、SNSに参加しないことへの敬意も必要
• 参考:Waldorf School Of The Peninsula In California Succeeds With No- And Low-
Tech Education
• 誰もがネットの中で何かを評価する主体であり、誰かに評価される客体と
なる時代が来るかも…?(2014年) ← もう来た
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立命館小学校 講演会
Redefinition 再定義
• スマートデバイスと無線ネットワークの普及が既存のライフスタイル
を大きく変える可能性
• 情報収集
• ニュース収集アプリ:Gunosy, SmartNews, NewsPicks
• キュレーション型ニュース配信:Newsy
• 娯楽
• Hulu, Spotify, iTunes Store, Kindle, NetFlix, NHKオンデマンド
• タクシー
• Uber
• お金のやり取り
• Venmo
• 宿泊
• Airbnb
• カーナビ
• Google Maps, CarPlay
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立命館小学校 講演会
Remix 今あるモノやヒトを混ぜ直す
• 大人と子どもが、ICTを通じて学び合い、知恵を共有することはできない
か?
• 子ども×子ども
• 子ども同士で“デジモノ” を作るなどのプロジェクト型協働学習
• 玩具:ROBOT Turtles
• プログラミング・キャンプ:Life is Tech, Tech Kids CAMP
• 参考:化学反応ゲーム入門編発売 中学生社長のケミストリー・クエスト → Elementio
• 大人×子ども
• 玩具:ROBOT Turtles
• プログラミング:MindStorms, Scratch, Tickle
• ワークショップ参加:ワークショップコレクション@青山学院大学
• 一緒に学ぶ:Coursera, Udacity, edX, eboard, gacco
• 大人×大人
• 大人(保護者・教職員)同士でオープンかつレスペクトフルな勉強の場
• 参考:「パソコンできるだけで威張ってる」? PTAのモヤモヤ
• オープンデータで学校業務を円滑に&効率的に
• 参考:データシティ鯖江(XML,RDFによるオープンデータ化の推進)
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大人の皆さんへのお願い
• 親も子どもも、ネットの世界では同じ「ネットユーザー」同士
• LINE、Twitter、Facebook、SnapChat、やってみませんか?
• 大人がICTの恩恵を享受し、子どもと情報をシェアする
• 新聞・テレビからキュレーションメディアの時代へ
• ICTへの投資を必要以上に惜しまない
• 無駄遣いを奨励するわけではないが、ICT機器は”速さ”が命
• ムーアの法則:集積回路上のトランジスタ数は1.5年ごとに倍になる
• “互換性”の高いスキルや知識をベースにする
• 日本型タコツボ組織の罠
• なぜタッチタイプが重要か?
• 入力速度と編集速度の違い
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簡単なチェック
• SNSアカウントを3つ以上持っている?
• SNSから情報を収集している?
• 子どもとSNSで繋がっている?
• 子どもの端末にペアレンタルコントロールを設定している?
• 使用しているスマホのOSのバージョンが言える?
• 使用しているパソコンのOSのバージョンが言える?
• 自宅のネットワーク環境を把握している?
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立命館小学校 講演会
おわりに
“The best way to predict the future is to invent it.”
Allan Kay
「未来を予測する最善の手段は、未来を創造することだ」
アラン・ケイ
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“R”の時代 ver 2.0

  • 1.
    立命館小学校 講演会 “R”の時代 (ver2.0) ―大人と子どもは何を共有し、創出できるか?― 木村修平(立命館大生命科学部生命情報学科准教授) kimuras@fc.ritsumei.ac.jp / Twitter: @syuhei 2016年4月9日(土)@立命館小学校
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    立命館小学校 講演会 講師の紹介 • 木村修平 / Syuhei KIMURA • 1977年 京都市山科区 出身 • 立命館大学 生命科学部 生命情報学科 准教授 • 高等英語教育におけるICT利活用 • 米国ミシガン州立大学 社会科学部 卒業 • 立命館大学大学院 言語教育情報研究科 修了 • 慶應義塾大学SFC 研究生(村井純研究室) • 複数回の転職を経て現職。英語とICTに救われてきた人生 を送る • Twitter: @syuhei 2
  • 3.
    立命館小学校 講演会 プロジェクト発信型英語プログラム • Project-basedEnglish Program: PEP • 鈴木佑治先生(慶応義塾大学名誉教授・立命館大学客員教 授)が提唱・実践した英語教育カリキュラム • 生命科学部・薬学部・スポーツ健康科学部・総合心理学部で 実施 • 学生が、自分自身の興味・関心に基づいて「プロジェクト」を立 ち上げ、その成果を英語で発表 • ICTをフル活用した発信型英語教育で成果 • 詳しくは、PEP-RG.JP をご覧ください 3
  • 4.
  • 5.
    立命館小学校 講演会 講演を始める前に:おことわり • 本講演で述べるのはすべて木村個人の主観的かつ体験的な 参考意見です •一部に極論とも言える表現が見受けられると思いますが、それ も全て木村個人の考えに基づくものとご理解ください • 具体的な企業名やハードウェア、ソフトウェア、サービスなどの 名前が頻繁に登場しますが、木村が特定の企業とアフィリエイ ト契約を結んでいるなどのセールス目的は一切ございません • 製品やサービスのご購入、ご契約、ご利用に際しては皆さんご 自身のご判断と責任でお願い申し上げます 5
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    立命館小学校 講演会 今日のキーワード:5つの“R” • Reliability信頼の置き方 • Responsibility 責任の所在 • Respect 敬意というセーフティネット • Redefinition 再定義 • Remix 今あるモノやヒトを混ぜ直す 6
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    立命館小学校 講演会 Reliability 信頼の置き方 •ハードウェア/ソフトウェアへの信頼 • 購入前、インストール前にネット上のレビューで確認を • 素性の知れないソフト(スパイウェア/アドウェア)はインストールしない • ソフトウェアやファームウェアは更新されるもの。ほったらかしにしない • セキュリティ • アンチウィルスソフトウェアの導入 • 定義ファイルの更新を忘れずに • 参考:Symantec And Security Starlets Say Anti-Virus Is Dead • アカウント管理ソフトの導入(ユーザーとしての責任。後述) • 万が一に備えて • メーカーによる製品保証(通常は1〜2年)、量販店による延長保証 • Surfaceが故障した場合:Surfaceオンラインサービスセンター • Apple製品の場合:AppleCare 8
  • 9.
    立命館小学校 講演会 Responsibility 責任の所在 •アカウント管理の重要性 • パスワードは「覚えない」が基本 • 参考:増え過ぎたパスワードを管理しよう! • ペアレンタルコントロールによるコンテンツ制限 • 主要なブラウザはすでに対応済み • 規制し過ぎると抜け道を見つけたがるもの • 参考:「制スマホ」も役立たず 抜け道探してゲームに興じる • 無断課金にどう対応するか • クレジットカードの管理(番号、パスワード、明細チェック…) • システムレベルでのソリューション例:iOS8のファミリー共有 • 子どもに責任感を持たせる工夫 • 約束事を明文化(契約書に明記)する • 参考:Gregory’s iPhone Contract(和訳記事) • 参考:保護者のためのあたらしいインターネットの教科書(中央経済社) • 「夜になったらスマホもおふとんへ」(岡山県立矢掛高校) 9
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    立命館小学校 講演会 Respect 敬意というセーフティネット •増加するSNSユーザーの一方で… • 参考:2014年度 SNS利用動向に関する調査 • 日本はSNS先進国と言えるのか? • 参考:ソーシャルネットワークサービスの利用度で日本は49ヵ国(地域)中最下位 • ネットいじめはなぜ起こるのか?どう防ぐのか? • 参考:Why Do Some Kids Cyberbully Others? • 参考:RETHINK: An Effective Way To Prevent Cyberbullying • ネット上に多面的な個人を形成し、それに敬意を持つ姿勢が重要 • 子どもの目に触れる場所で、大人がネット上で互いに敬意を示し合う • 参考:iRules: What Every Tech-Healthy Family Needs to Know about Selfies, Sexting, Gaming, and Growing up • もちろん、SNSに参加しないことへの敬意も必要 • 参考:Waldorf School Of The Peninsula In California Succeeds With No- And Low- Tech Education • 誰もがネットの中で何かを評価する主体であり、誰かに評価される客体と なる時代が来るかも…?(2014年) ← もう来た 10
  • 11.
    立命館小学校 講演会 Redefinition 再定義 •スマートデバイスと無線ネットワークの普及が既存のライフスタイル を大きく変える可能性 • 情報収集 • ニュース収集アプリ:Gunosy, SmartNews, NewsPicks • キュレーション型ニュース配信:Newsy • 娯楽 • Hulu, Spotify, iTunes Store, Kindle, NetFlix, NHKオンデマンド • タクシー • Uber • お金のやり取り • Venmo • 宿泊 • Airbnb • カーナビ • Google Maps, CarPlay 11
  • 12.
    立命館小学校 講演会 Remix 今あるモノやヒトを混ぜ直す •大人と子どもが、ICTを通じて学び合い、知恵を共有することはできない か? • 子ども×子ども • 子ども同士で“デジモノ” を作るなどのプロジェクト型協働学習 • 玩具:ROBOT Turtles • プログラミング・キャンプ:Life is Tech, Tech Kids CAMP • 参考:化学反応ゲーム入門編発売 中学生社長のケミストリー・クエスト → Elementio • 大人×子ども • 玩具:ROBOT Turtles • プログラミング:MindStorms, Scratch, Tickle • ワークショップ参加:ワークショップコレクション@青山学院大学 • 一緒に学ぶ:Coursera, Udacity, edX, eboard, gacco • 大人×大人 • 大人(保護者・教職員)同士でオープンかつレスペクトフルな勉強の場 • 参考:「パソコンできるだけで威張ってる」? PTAのモヤモヤ • オープンデータで学校業務を円滑に&効率的に • 参考:データシティ鯖江(XML,RDFによるオープンデータ化の推進) 12
  • 13.
    立命館小学校 講演会 大人の皆さんへのお願い • 親も子どもも、ネットの世界では同じ「ネットユーザー」同士 •LINE、Twitter、Facebook、SnapChat、やってみませんか? • 大人がICTの恩恵を享受し、子どもと情報をシェアする • 新聞・テレビからキュレーションメディアの時代へ • ICTへの投資を必要以上に惜しまない • 無駄遣いを奨励するわけではないが、ICT機器は”速さ”が命 • ムーアの法則:集積回路上のトランジスタ数は1.5年ごとに倍になる • “互換性”の高いスキルや知識をベースにする • 日本型タコツボ組織の罠 • なぜタッチタイプが重要か? • 入力速度と編集速度の違い 13
  • 14.
    立命館小学校 講演会 簡単なチェック • SNSアカウントを3つ以上持っている? •SNSから情報を収集している? • 子どもとSNSで繋がっている? • 子どもの端末にペアレンタルコントロールを設定している? • 使用しているスマホのOSのバージョンが言える? • 使用しているパソコンのOSのバージョンが言える? • 自宅のネットワーク環境を把握している? 14
  • 15.
    立命館小学校 講演会 おわりに “The bestway to predict the future is to invent it.” Allan Kay 「未来を予測する最善の手段は、未来を創造することだ」 アラン・ケイ 15