河野ゼミ
『プレゼンテーションの作り方』
2019年7月2日(火)
情報システム学系
ゲーム・アプリケーション研究室
河野義広
TOKYO JOHO UNIVERSITY
テーマとコンセプト
 テーマ
 プレゼンテーションスキルの必要性
 メッセージを伝える効果的なスライドの作り方
 コンセプト
 プレゼンテーションスキルは説得・説明の場面で役立つ
⇒伝えたいメッセージをしっかり伝えることが大事
 パワーポイントはメッセージを伝えるためのツール
 スライドの構成や伝え方が大切
 アニメーションや効果は補助的に利用
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TOKYO JOHO UNIVERSITY
前回の振り返り
 皆さんにとっての学びとは?
 これまでの学んできたこと
 壁を乗り越えた経験とそのから得たこと
 何のために学ぶのか?
 振り返ってみよう
 各自『自分にとっての学び』を考える:5分
 4名程度のグループで共有:10分
 各グループに発表してもらいます
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TOKYO JOHO UNIVERSITY
エグゼクティブサマリ
 プレゼンテーションはなぜ必要か?
 伝えたいメッセージがあるから
 企画の提案、商品の説明
 相手の説得、研究紹介など
 エグゼクティブサマリ
 伝えたいメッセージをまとめた1枚のスライド
 本当に時間がないときは、そのスライドだけ見せる
 あとはそれを伝えやすくするための肉付け
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TOKYO JOHO UNIVERSITY
プレゼンテーションにおける3S
 プレゼンテーションにおける3S
 シナリオ:話の構成
 スライド:プレゼン資料
 スピーチ:話し方
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シナリオ
スライド スピーチ
伝えたいメッセージ
TOKYO JOHO UNIVERSITY
シナリオ
 シナリオ(話の構成)で大切なこと
 Point1. 結論を最初に示す
 最初に結論を述べてから理由を話す
 ビジネスの基本
 Point2. ナンバリングで示す
 話の論点を3~4つにまとめる
 適切な言葉に集約する
 Point3. ツリー構造で理解を促す
 ツリー構造でコンテンツを設計する
 階層が深くなる毎に内容を具体化する
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TOKYO JOHO UNIVERSITY
シナリオのPoint1:まずは結論
 結論を最初に示す
 例:結論を最初に伝えると分かりやすくなる
 ①Aさんは優秀だと思います。何故なら次の3つの根拠があります。
 ②第1に、英語で日常会話ができます。
 ③第2に、職場で最もパソコンを上手に使いこなしています。
 ④第3に、交渉力も相対的に高いからです。
7
結論
1
2 3 4
根拠が3つ
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シナリオのPoint2:ナンバリング
 ナンバリングとは?
 論点に番号を明示して相手に伝えること
 例:第1に~~、第2に~~。
 3~4つにまとめる⇒聴衆が覚えられる数
 考えてみましょう
 次の情報から論点を作成してください
1. B君は、ゼミの後輩の面倒見がよく、気遣いができる
2. B君は、ゼミの先生の話をよく聞き、その方針を理解している
3. B君は、ゼミのメンバーと積極的にコミュニケーションをしている
 論点「B君は、ゼミ長に抜擢される」
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TOKYO JOHO UNIVERSITY
シナリオのPoint3:ツリー構造
 ツリー構造でコンテンツを設計する
 1段目はコンセプトを設計する
 2段目以降は3つ程度にまとめる
 網羅的に設計する(MECEの必要性)
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○○勉強会を企画しよう!
興味深い
テーマ
知識のある
講師
人が集まる
場所
コンセプト3つ程度が目安!
TOKYO JOHO UNIVERSITY
MECE
 MECE とは?
 Mutually Exclusive and Collectively Exhaustiveの略
 ダブりなくモレなくの意味
 MECEの例
 「人間」の切り口で分解する
 ダブリ:コスト増、モレ:誤った結論の可能性
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男 女 男 女
子供 子供
老人
人間
○MECEになっている ×子供にダブリあり ×老人、子供のみはモレあり
TOKYO JOHO UNIVERSITY
スライド
 スライド(プレゼン資料)で大切なこと
 Point1. 文字・図表に統一感を持たせる
 文字の大きさ、フォントなどはスライドマスターで統一
 文章と図表の位置関係を決めておく
 Point2. 文章は簡潔に示す
 体言止めの徹底化
 「1文=1意味」を心掛ける
 Point3. 文字修飾に自分ルールを作る
 赤文字、青文字、波線、下線に自分なりのルールを作る
 例)赤:特に強調したいキーワード、青:参照する内容
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TOKYO JOHO UNIVERSITY
スライドのPoint1:統一感
 文字の大きさ、フォントはスライドマスターで統一
 スライドマスターで設定できること
 各レベルでのフォント、サイズ、色、スタイルなど
 表紙スライドの配置、背景、フッタ情報
 ホーム画面でのフォント変更はしない
 文章と図表と位置関係を決めておく
 聴衆にとって目線が上下するのは負担になる
 位置関係を決めておくと伝わりやすい
 例)文章は上部、図表は下部など
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TOKYO JOHO UNIVERSITY
スライドマスター
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TOKYO JOHO UNIVERSITY
スライドのPoint2:簡潔な文章
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 体言止めの徹底化
 聴衆は長い文章を読まない
 読んでいるだけのスライドでは聞く意味がない
 ○○の□□となるように心掛ける
 1文=1意味
 ポイントが明確だと分かりやすい
 1文を短くすることが大切
⇒「1文=1意味」を心掛ける
TOKYO JOHO UNIVERSITY
スライドのPoint3:自分ルール
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 自分ルールを作る意味
 自分で話す際に要点を思い出すきっかけ
 聴衆の理解の助けになる
 自分ルールの例
 自分が納得できる適度な数のルールを作る
文字修飾 意味
赤文字 強調したいキーワード
青文字 参照する内容(URL、文献など)
太文字 重要な事柄
下線 解決すべき課題
波線 提案する内容
TOKYO JOHO UNIVERSITY
プレゼン作成演習
 テーマ
 あなたにとっての学びとは何でしょうか?
 これまでの経験で得られたこと
 何のために学ぶのか
 やること
 テーマに沿ったエグゼクティブサマリを作ってみましょう
 シナリオを意識した構成(結論、ツリー構造、ナンバリング)
 スライドでの簡潔な表現(統一感、体言止め)
 スライドはグループで作成する
 作成時間:30分
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TOKYO JOHO UNIVERSITY
スピーチ
 スピーチ(話し方)で大切なこと
 Point1. 聴衆に向かって話すことを意識する
 アイコンタクトを使う
 原稿は読まない
 Point2. 好感の持てる話し方
 前を向いて話す
 ゆっくりと明瞭に話す
 あーとか言わない
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TOKYO JOHO UNIVERSITY
スピーチのPoint1:聴衆を見る
 アイコンタクトを使う
 1文を1人に対して話す
 キーパーソン(積極的に聞く人)にアイコンタクト
 ときにはアイコンタクトをしない
 原稿は読まない
 話す内容は「数字以外は暗記」、「画面は見ない」が理想
 読み上げるだけの原稿なら、配布した方がよい
 伝えたいのは、それ以外の“何か”があるはず!
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TOKYO JOHO UNIVERSITY
スピーチのPoint2:落ち着いて
 前を向いて話す
 下を向いて話したのでは伝わらない
 聴衆の方を見て話す
 ゆっくりと明瞭に話す
 聞き取れないと意味が無い
 350文字/分が通常のスピード
 あーとか言わない
 余計な擬音はノイズになる
 原因:「沈黙=間」が怖い
⇒あ行が出るようなら「沈黙」を活用する 19
TOKYO JOHO UNIVERSITY
発表練習の時間
 テーマ
 あなたにとっての学びとは何でしょうか?
 やること
 作成したエグゼクティブサマリの発表練習をしましょう
 グループ内で一人ずつ発表してみましょう
 スピーチを意識した話し方が大切です
 各自の持ち時間は1分
 練習時間:10分
 発表は来週やります
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TOKYO JOHO UNIVERSITY
プレゼン発表会
 全員が発表します
 発表時間:1分
 ツッコミ:5分
 積極的な質疑をお願いします
 他人の発表はよく聞き、課題を伝えてあげましょう
 自分の発表にも活かしましょう
 プレゼン技術は練習あるのみです
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プレゼンの作り方2019

  • 1.
  • 2.
    TOKYO JOHO UNIVERSITY テーマとコンセプト テーマ  プレゼンテーションスキルの必要性  メッセージを伝える効果的なスライドの作り方  コンセプト  プレゼンテーションスキルは説得・説明の場面で役立つ ⇒伝えたいメッセージをしっかり伝えることが大事  パワーポイントはメッセージを伝えるためのツール  スライドの構成や伝え方が大切  アニメーションや効果は補助的に利用 2
  • 3.
    TOKYO JOHO UNIVERSITY 前回の振り返り 皆さんにとっての学びとは?  これまでの学んできたこと  壁を乗り越えた経験とそのから得たこと  何のために学ぶのか?  振り返ってみよう  各自『自分にとっての学び』を考える:5分  4名程度のグループで共有:10分  各グループに発表してもらいます 3
  • 4.
    TOKYO JOHO UNIVERSITY エグゼクティブサマリ プレゼンテーションはなぜ必要か?  伝えたいメッセージがあるから  企画の提案、商品の説明  相手の説得、研究紹介など  エグゼクティブサマリ  伝えたいメッセージをまとめた1枚のスライド  本当に時間がないときは、そのスライドだけ見せる  あとはそれを伝えやすくするための肉付け 4
  • 5.
    TOKYO JOHO UNIVERSITY プレゼンテーションにおける3S プレゼンテーションにおける3S  シナリオ:話の構成  スライド:プレゼン資料  スピーチ:話し方 5 シナリオ スライド スピーチ 伝えたいメッセージ
  • 6.
    TOKYO JOHO UNIVERSITY シナリオ シナリオ(話の構成)で大切なこと  Point1. 結論を最初に示す  最初に結論を述べてから理由を話す  ビジネスの基本  Point2. ナンバリングで示す  話の論点を3~4つにまとめる  適切な言葉に集約する  Point3. ツリー構造で理解を促す  ツリー構造でコンテンツを設計する  階層が深くなる毎に内容を具体化する 6
  • 7.
    TOKYO JOHO UNIVERSITY シナリオのPoint1:まずは結論 結論を最初に示す  例:結論を最初に伝えると分かりやすくなる  ①Aさんは優秀だと思います。何故なら次の3つの根拠があります。  ②第1に、英語で日常会話ができます。  ③第2に、職場で最もパソコンを上手に使いこなしています。  ④第3に、交渉力も相対的に高いからです。 7 結論 1 2 3 4 根拠が3つ
  • 8.
    TOKYO JOHO UNIVERSITY シナリオのPoint2:ナンバリング ナンバリングとは?  論点に番号を明示して相手に伝えること  例:第1に~~、第2に~~。  3~4つにまとめる⇒聴衆が覚えられる数  考えてみましょう  次の情報から論点を作成してください 1. B君は、ゼミの後輩の面倒見がよく、気遣いができる 2. B君は、ゼミの先生の話をよく聞き、その方針を理解している 3. B君は、ゼミのメンバーと積極的にコミュニケーションをしている  論点「B君は、ゼミ長に抜擢される」 8
  • 9.
    TOKYO JOHO UNIVERSITY シナリオのPoint3:ツリー構造 ツリー構造でコンテンツを設計する  1段目はコンセプトを設計する  2段目以降は3つ程度にまとめる  網羅的に設計する(MECEの必要性) 9 ○○勉強会を企画しよう! 興味深い テーマ 知識のある 講師 人が集まる 場所 コンセプト3つ程度が目安!
  • 10.
    TOKYO JOHO UNIVERSITY MECE MECE とは?  Mutually Exclusive and Collectively Exhaustiveの略  ダブりなくモレなくの意味  MECEの例  「人間」の切り口で分解する  ダブリ:コスト増、モレ:誤った結論の可能性 10 男 女 男 女 子供 子供 老人 人間 ○MECEになっている ×子供にダブリあり ×老人、子供のみはモレあり
  • 11.
    TOKYO JOHO UNIVERSITY スライド スライド(プレゼン資料)で大切なこと  Point1. 文字・図表に統一感を持たせる  文字の大きさ、フォントなどはスライドマスターで統一  文章と図表の位置関係を決めておく  Point2. 文章は簡潔に示す  体言止めの徹底化  「1文=1意味」を心掛ける  Point3. 文字修飾に自分ルールを作る  赤文字、青文字、波線、下線に自分なりのルールを作る  例)赤:特に強調したいキーワード、青:参照する内容 11
  • 12.
    TOKYO JOHO UNIVERSITY スライドのPoint1:統一感 文字の大きさ、フォントはスライドマスターで統一  スライドマスターで設定できること  各レベルでのフォント、サイズ、色、スタイルなど  表紙スライドの配置、背景、フッタ情報  ホーム画面でのフォント変更はしない  文章と図表と位置関係を決めておく  聴衆にとって目線が上下するのは負担になる  位置関係を決めておくと伝わりやすい  例)文章は上部、図表は下部など 12
  • 13.
  • 14.
    TOKYO JOHO UNIVERSITY スライドのPoint2:簡潔な文章 14 体言止めの徹底化  聴衆は長い文章を読まない  読んでいるだけのスライドでは聞く意味がない  ○○の□□となるように心掛ける  1文=1意味  ポイントが明確だと分かりやすい  1文を短くすることが大切 ⇒「1文=1意味」を心掛ける
  • 15.
    TOKYO JOHO UNIVERSITY スライドのPoint3:自分ルール 15 自分ルールを作る意味  自分で話す際に要点を思い出すきっかけ  聴衆の理解の助けになる  自分ルールの例  自分が納得できる適度な数のルールを作る 文字修飾 意味 赤文字 強調したいキーワード 青文字 参照する内容(URL、文献など) 太文字 重要な事柄 下線 解決すべき課題 波線 提案する内容
  • 16.
    TOKYO JOHO UNIVERSITY プレゼン作成演習 テーマ  あなたにとっての学びとは何でしょうか?  これまでの経験で得られたこと  何のために学ぶのか  やること  テーマに沿ったエグゼクティブサマリを作ってみましょう  シナリオを意識した構成(結論、ツリー構造、ナンバリング)  スライドでの簡潔な表現(統一感、体言止め)  スライドはグループで作成する  作成時間:30分 16
  • 17.
    TOKYO JOHO UNIVERSITY スピーチ スピーチ(話し方)で大切なこと  Point1. 聴衆に向かって話すことを意識する  アイコンタクトを使う  原稿は読まない  Point2. 好感の持てる話し方  前を向いて話す  ゆっくりと明瞭に話す  あーとか言わない 17
  • 18.
    TOKYO JOHO UNIVERSITY スピーチのPoint1:聴衆を見る アイコンタクトを使う  1文を1人に対して話す  キーパーソン(積極的に聞く人)にアイコンタクト  ときにはアイコンタクトをしない  原稿は読まない  話す内容は「数字以外は暗記」、「画面は見ない」が理想  読み上げるだけの原稿なら、配布した方がよい  伝えたいのは、それ以外の“何か”があるはず! 18
  • 19.
    TOKYO JOHO UNIVERSITY スピーチのPoint2:落ち着いて 前を向いて話す  下を向いて話したのでは伝わらない  聴衆の方を見て話す  ゆっくりと明瞭に話す  聞き取れないと意味が無い  350文字/分が通常のスピード  あーとか言わない  余計な擬音はノイズになる  原因:「沈黙=間」が怖い ⇒あ行が出るようなら「沈黙」を活用する 19
  • 20.
    TOKYO JOHO UNIVERSITY 発表練習の時間 テーマ  あなたにとっての学びとは何でしょうか?  やること  作成したエグゼクティブサマリの発表練習をしましょう  グループ内で一人ずつ発表してみましょう  スピーチを意識した話し方が大切です  各自の持ち時間は1分  練習時間:10分  発表は来週やります 20
  • 21.
    TOKYO JOHO UNIVERSITY プレゼン発表会 全員が発表します  発表時間:1分  ツッコミ:5分  積極的な質疑をお願いします  他人の発表はよく聞き、課題を伝えてあげましょう  自分の発表にも活かしましょう  プレゼン技術は練習あるのみです 21