XRについての基本的なことを整理した資料です。 XRの中でもVR/AR/MRの概念的な違いや特徴の説明と最近の事例情報をまとめています。

1. HoloLens/Windows Mixed
Reality Deviceについて
～XR技術についての基本～
Miyaura – 大阪駆動開発
2018/11/13

2. こんな人が話します
Miyaura Takahiro
◦ Twitter @takabrz1
◦ 某会社でSEしています。
◦HoloLensを中心としたXR技術を
探求
◦Microsoft MVP for Windows Development(2018-2019)
◦ カテゴリ：Mixed Reality
◦https://qiita.com/miyauraでMixed Reality開発Tips公開中！
2018/11/12 Copyright © 2018 Takahiro Miyaura 2

3. 本日のアジェンダ
XR技術につて
XRとは
 定義
 各技術の違い（VR,AR,MR）
 最近のAR事情
 XRデバイス
MR
 MRに必要な要素技術
 業界動向
 開発にかかわる企業
 事例
まとめ
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4. XRとは
VR
仮想現実
XR（クロスリアリティ）
AR
拡張現実
MR
複合現実
私は
ここがメインです
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5. XRとは
Mixed Realityの定義から見るXR（Microsoftが提唱する概念）
出典元:https://developer.microsoft.com/en-us/windows/mixed-reality/mixed_reality
Mixed Realityの考え方
Computer x Environment x Human = Mixed Reality
 Environment（環境）：
現実世界＋現実世界から収集できる情報
（例：空間認識、環境光、音声等、空間位置）
現実を
取り巻く環境
デジタルで表現
される世界
人が認識してい
る領域
【この定義のポイント】
現実世界から得られる情報＋デジタル＝Mixed Reality
環境とデジタルの情報を活用した領域で人が介在する
Mixed Reality
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6. 現実世界に仮想世界が溶け込む。ARよりも現実世界との相互性が高
現実世界上に仮想世界の情報を表示する
入力系のみは現実世界の情報
XRとは
違いはなに？
「現実世界」と「仮想世界（デジタルの情報）」の配分の違い。
VR(仮想現実)
MR(複合現実)
AR(拡張現実)
仮想 現実
仮想 現実
人の動き=現実世界
マーカとなる対象物=現実世界
現実世界全て
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仮想 現実

7. XRとは
最近のAR事情
Markerless
MRとの差は縮まりつつある
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8. XRとは
XRデバイス
Magic Leap One
出典元:「MixedReality2018最新情報総括 HoloLensもVRも全てが分かる50分」,高橋 忍,De:code 2018
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9. XRとは
HoloLens
複合現実（Mixed Reality)を体験できる市販化されている装置の１つ
単体で動作するスタンドアロン型デバイス（バッテリー内蔵型）
ベースはWindows 10
シースルーによる仮想の物体と現実空間を交差して扱える。
センサーを用いて空間情報をリアルタイムで解析、
仮想の物体を現実の座標系で扱うことができる。
６DOF(傾き3軸、移動3軸）で自己位置推定できることによる自由な体験
アプリケーションはUWP（Universal Windows Platform)
HoloLens
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10. XRとは
HoloLens
センサー類がたくさん
1. 環境認識カメラ
2. IRエミッター
3. Depthカメラ用エミッター
4. DepthカメラとRGBカメラ
5. マイク
センサー系のスペックを記載
専用プロセッサ（Holographic Processing Unit）で
解析し制御を行っている。
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11. XRとは
Windows Mixed Reality デバイス
PCでアプリケーションを動作させる
最低要件：CPU Core i7 第7世代以降等
（詳細:https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4039260/windows-10-mixed-reality-pc-hardware-guidelines）
PCパワーを使った高品質なVR体験が可能
デバイスはHMD（外部スクリーン）
センサー類によるポジショントラッキング
６DOF(傾き3軸、移動3軸）で自己位置推定できることによる自由な体験
モーションコントローラによる操作
Windows Mixed Reality デバイス
センサー系の機能はHoloLensのノウハウを踏襲している
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12. MR=Mixed Reality
MR（Mixed Reality）
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13. MRに必要な要素技術
センサーによる空間状況の把握（=空間マッピング）
6DOFによる空間内の自由な行動（自己位置推定等）
音声やスピーカー等入出力…etc
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14. 業界動向
先進テクノロジのハイプ・サイクル：2018年によると。。。
VRは普及期に入り表から消えた。
AR/MRは幻滅期に入っている。
AR/MRはこれからいろいろな課題が解決し普及するのか？
出典：ガートナー ジャパン株式会社,「ガートナー,「先進テクノロジのハイプ・サイクル：2018年」を発表 人とマシンの境界を曖昧にする5つの先進テクノロジ・トレンドが明らかに」,
https://www.gartner.co.jp/press/pdf/pr20180822-01.pdf
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15. 開発にかかわる企業
• XR関連技術を開発している企業体
• スタートアップ/ベンチャー企業
• XR専業として立ち上がっている。案件受注型
• ゲーム会社
• ３Dゲーム開発ノウハウをそのまま転用できるためSI開発へ参入する会社が増えた。
• ユーザ企業
• 自社課題を解決するための技術として導入＆検証
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16. 導入事例
自然災害や
危険作業事故の
疑似体験
医療トレーニング
医療業務支援
イメージ確認
現場支援
今までにない新しい
エンターテイメント
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17. 現実世界に災害時の状況を重ね合わせることで災
害の状況を追体験できる。
→防災意識を高める。
「自然災害」を疑似体験する(AR)
• https://www.youtube.com/watch?v=U0j9cCiI-aM
出典元:「ARアプリで「自然災害」を疑似体験 デモ動画が公開」, https://www.moguravr.com/ar-inundation/, mogura VR
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18. 【林業労働災害未然防止教材】
VR体験シミュレーター
出典元:「【林業労働災害未然防止教材】VR体験シミュレーター（Ver.2018)のレンタルを始めます！」,
http://www.f-realize.co.jp/information/index.cgi?no=58, 株式会社森林環境リアライズ
林業での事故防止のために考案。
実際のチェーンソーをコントローラとして利用。
林業という危険作業を疑似体験することで事故を未然に防ぐ
試み。
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19. Dynamics 365 Remote Assist
出典元:「Dynamics 365 Remote Assist」, https://dynamics.microsoft.com/en-us/mixed-reality/remote-assist/, Microsoft
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現場の作業者を有識者が支援するシステム。
Skypeで音声だけでなく、HoloLensで見ている内容を共有し作業のアドバイスを行う。
HoloLens側では空間に矢印や線を引くことができ、通話相手との意思疎通を向上

20. Dynamics 365 Layout
出典元:「Dynamics 365 Remote Assist」, https://dynamics.microsoft.com/en-us/mixed-reality/layout/, Microsoft
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仮想空間を活用して有識者が現場に出向かずに屋内設備のレイアウトを実施。
その情報をHoloLensに転送し、実際の現場で配置を再現。現場で再調整を実施する。
現場との作業を効率化する。

21. 米国でHoloLensを使用した手術システムが
FDA認証を通った話
出典元:「米国でHoloLensを使った手術システムが初の認証取得」, https://www.moguravr.com/opensight-augmented-reality-system/, mogura VR
医療システムの一部としてHoloLensを用いることは
各国でも取組みが進んでいる。
その中で米国のFDA認証が通ったことは大きな進歩。
これからの医療システムへの導入が期待される。
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22. Holoカート、ゴジラナイト
出典元：週刊アスキーhttp://weekly.ascii.jp/elem/000/000/405/405909/
小型のカートに乗りながらHoloLensを使って某カートゲーム
風をリアル再現
実際にアトラクションとして関東、東海方面で稼働している。
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23.  XR と AIによる情報補完
 障がい等で視覚や聴覚等弱い部分をほかの手段で補完
することが可能
 耳の聞こえにくい人⇒文字で表示
 目の見えない人⇒状況を音声で読み上げる
身体能力の補助
出典元：Mcrosoft Research, Seeing AI 2016 Prototype - A Microsoft research project, https://www.youtube.com/watch?v=R2mC-NUAmMk
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24. 如何にして現実世界の中で
自然にデジタルの情報を
利活用させるか。
XRが目指すべき方向性
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25. XRの当面の課題
• ハードウェア
• 概念を実現するデバイスが少ない
• コンシューマへの普及を考えると価格が高い
• 現在のデバイスにも制約が多い。
• 視野角がとれない
• 少し重たい
• ソフトウェア
• 明確な課題がある分野ではPOCが進んでいる
• これによりどのような問題が解決できるか決め手に欠ける
• 特定の分野ではなくあらゆる分野での活用が期待できるだけに・・・
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26. まとめ
• XRの定義について
• デジタルと現実の相互作用
• ARはマーカレス化によりMRに近づいている。
• MR動向
• 明確に課題を持っている業界はすでにPOC～実践導入に向かっている。
• 関連しない業界からの参入が見られる
• 現実世界の情報とデジタルの情報の融合が実現し、新たな課題解決のため技術
になりつつある。
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27. 大阪駆動開発
関西を中心に、IT系のおもしろそうなことを楽しんでやるコミュニティ
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