示唆に富んだ思考、変革をもたらす知見、目に見える成果
カルチャー・メーカーが率いる組織は
2倍の速度で成長を遂げる
GETTING TO EQUAL 2020
カルチャー・メーカーが
価値の創出を促進
平等な社会の実現には組織文化の変革が欠かせません。
しかし、依然として変革が進められていない企業や組織が
多くあるのが実情です。
67%
男性
77%
女性
女性では77%、男性では67%の社員が、
職場で活躍するためには組織文化が重要
だと考えています。
社員の多くが、
「職場で活躍するためには
組織文化が重要である」と回答
Q:社員が職場で活躍するために、次の要素はどの
程度重要だと思いますか?
11個の要素のうち8個以上の文化的要素を
「(非常に)重要」と回答した社員の割合
(単位:%、男女別)
出典:従業員調査(女性回答者=14,900、男性回答者=15,213)
社員は組織文化の
向上に強い関心を
寄せている
Q. 社員が職場で活躍するために、次の要素は
どの程度重要だと思いますか?
11個の要素のうち8個以上の文化的要素を
「(非常に)重要」と回答した社員の割合
(単位:%、世代別)
組織文化が重要と答えた人の内、特に若い世
代にその傾向がみられます。世代別に見た組
織文化に対する関心度では、ベビーブーマー
(団塊の世代)が64%であるのに対し、Z世
代では75%にのぼります。
出典:従業員調査(ベビーブーマー世代の回答者=3,047、X世代の回答者=9,863、Y世代の回答者=15,474、
Z世代の回答者=2,043)
Baby Boomers
1944-1964
Gen X
1965-1980
Gen Y
1981-1994
Gen Z
1995 or later
64%
70%
75%
75%
アクセンチュアでは過去3年にわたり、各国の
様々な企業および従業員を対象に意識調査を
行ってきました。
インクルーシブな組織文化を構築するための経
営陣の取り組みに対する評価はほぼ横ばいです。
社員が職場環境の改善を実感できていないこと
が分かります。
よりインクルーシブな組織文化の構築における経営陣の
取り組みに対する社員の意識を示す指標
フルスコア=100(完全なコミットメント)とし、
9つの質問を用いて算出した数値
社員は企業の
インクルーシブな組織文化に
対する取り組みは
「進んでいない」と評価
55 58 55
2018 2019 2020
出典:従業員調査(2018年の回答者=19,522、2019年の回答者=15,629、2020年の回答者=30,282)
経営層は組織文化の
重要性を認識してい
るものの、優先度は
低いままです。
Q. 企業の収益と長期的な存続のために、次の要素はどの程度重要だと思いますか?
「重要」と回答した割合(単位:%、トップ2ボックス、重要度を5ポイントで算出)
経営層の多くが「平等の組織文化が重要である」と回答
75%(女性)
65%(男性)
出典:経営層調査(回答者=1,748)
業績 63%
業務のダイバーシティ化
自然環境への影響の低減および
サステナビリティ
64%
68%
68%
72%
75%
77%
77%
平等で多様性を受け入れる企業文化
新しいテクノロジーの責任ある活用
適切な人材の獲得と維持
イノベーション
ブランドに対する評価
経営層の68%が、平等で多様性を受け入れる企業文化がビジネスの成功に重要であることを
理解しています。
業績
76%
72%
57% 54% 54%
34%
21%
17%
ブランド
および
品質
イノベーション 事業拡大 人材 ダイバーシティ 組織文化 環境
経営陣の76%が「業績」、を最
優先に考えていると回答した一
方、「平等」を最優先に挙げた
経営層は21%にとどまりました。
Q. 現在の組織における最優先課題は次
のうちどれですか?
16項目のうち最大5項目までの選択回
答による割合(単位:%)
企業における組織文化の向上に対する
取り組みの優先度は依然として低い状況
出典:経営層調査(政府機関以外の組織の回答者= 1,656 )
平等で多様性を受け入
れる企業文化に関して
経営層の認識と社員の
認識の間には大きな
ギャップが存在してい
ます。
経営層の68%が、社員が職場における問題提起や
革新的な挑戦に対して、失敗を恐れず自分らしく振
る舞うことができ、また、能力を存分に発揮できる
職場環境が構築できていると考えています。しかし、
同様の回答をした社員はわずか36%でした。
多くの経営層は、社員が活躍
できる職場環境を提供してい
ると認識
出典:従業員調査(女性回答者=14,900、男性回答者=15,213)
Q. 社員が能力を存分に発揮できる職場環境に関する次の
質問に「はい」または「いいえ」で答えてください。
社員が能力を存分に発揮できる職場環境に関する質問に
5つ以上「はい」を選択した回答者の割合(単位:%)
36%
社員
68%
経営層
組織文化の成熟度に関して、経営層の認識と実際の体験に
もとづく社員の認識の間には大きなギャップが存在
Q. 従業員向け :組織やチームで仕事をする上で感じていることを最も適切に表している記述は次のうちどれですか?
経営層向け:組織における受容性に対する社員の評価を最も適切に表している記述は次のうちどれですか?
現在の職場で「まったく受容されていない」と感じている社員の割合は、経営層が想像している
数値のおよそ10倍です。
26%
37%
18%
51%
36%
10%
20%
2%
まったく受容されていない 全面的に受容されているある程度は受容されているあまり受容されていない
44%
88%
社員
経営層
出典:従業員調査( 2018年の回答者=19,522、2019年の回答者=15,629、2020年の回答者
=30,282)
Q. 社員の在宅勤務や担当業務の進め方などにおける個
人の裁量はどの程度与えられていますか?
選択回答のうち「概ね与えられている」と「全面的に
与えられている」の割合(単位:%)
Q. 社員の働く時間や場所についての柔軟性はどの程度
実現されていますか?
選択回答のうち「大幅な柔軟性」と「完全な柔軟性」
の割合(単位:%)
経営層の76%が「社員は自らが働く時間、場
所、方法について適切にコントロールできる
環境にある」と回答しています。一方、同様
の回答を選択した社員はわずか29%でした。
柔軟な働き方の実現度について
も、経営層と社員との間には大
きなギャップが存在
出典:従業員調査(女性回答者=14,900、男性回答者=15,213)
29%
社員
76%
経営層
社員の多くが、職場においてセンシティブな問題を
安心して報告・相談することができないと回答
上司への指摘・相談、メンタルヘルス・身体的な障がい等、センシティブな話題について、社員は
職場で安心して提起することができないと感じています。
出典:経営層調査(リーダーの全回答者=1,748、カルチャー・メーカーの回答者=112、社員調査の回答者
=30,282)
Q. 経営層向け:社員は次の行動をどの程度安心して行うことができると思いますか?
従業員向け :社員として次の行動をどの程度安心して行うことができますか?
選択回答のうち「かなり安心」「全面的に安心」の割合(単位:%)
上司の行動に関する懸念を提起する
社員
経営層
自身のメンタルヘルスに関する
懸念を報告・相談する
自身の身体的な障害に関する事項を
報告する
担当業務における課題や目標達成が困難だと
感じた際に、マネジャーおよび監督者に
報告・相談する
自身がLGBT+であることを
開示する
81%
65%
81%
61%
84%
67%
81%
66%
77%
64%
Copyright © 2020 Accenture. All rights reserved. 占有/機密情報。 14
経営層と社員の認識ギャッ
プを半分まで埋めることが
できれば、双方に大きな恩
恵がもたらされます。
認識のギャップを埋めることで社員に良い影響を及ぼす
認識のギャップを半分ほど埋めることができれば、社員のインクルージョンへの意識、昇進に対する意欲、
組織への定着率において、極めて肯定的な影響がもたらされるでしょう。
インクルージョン
社員が全面的に受容されている
という安心感が向上
自身がチームの主要メンバーで
あると感じる女性社員の割合は4
人中1人から3人中1人以上に増加
( 43%*上昇 )することが期待で
きます。男性社員においても5%
の上昇が見込まれます。
社員の昇進に対する意欲が向上
管理職としてのポジションを強く希
望する女性社員の割合は24 %から
29%まで増加(21%* 増)が期待で
きます。男性社員についてはさほど
変化は見られないでしょう。
社員の帰属意識が高まり転職者
が減少し、定着率が向上
今後1年以内に転職や退職を検討
しない女性社員の割合は、85%か
ら89%に増加(約5%*上昇)
することが予想されます。
また、男性社員においても
定着率が約1%*の上昇が見込まれ
ます。
意欲 定着率
*変化の割合
認識のギャップを半分埋めることで、世界の年間の利益が33%増加すると予測されています。
例えば2019年の世界規模の企業利益で考えた場合、3兆7,000億米ドルの増加に相当します。
経営層と社員の間の認識のギャップを半分ほど
埋めることができた場合、世界規模でもたらさ
れる利益
単位:1兆米ドル(2019年時点)
認識のギャップを埋めることで世界規模の経済効果を創出
出典:従業員調査(2018年の回答者=19,522、2019年の回答者=15,629、2020年の回答者=30,282)
3.7
11.3
潜在的利益
現在の利益
(2019年)
世界規模の企業利益の
年間上昇率(単位:%、
アクセンチュア独自の
モデルシナリオに基づ
いて算出)
+33%
Copyright © 2020 Accenture. All rights reserved. 占有/機密情報。 17
経営層と社員の認識の
ギャップを埋めるには、
経営層自らが職場をより
オープンに変えていく
「カルチャー・メー
カー」になることがカギ
アクセンチュアが定義した先見の明を持つ一部の上級幹部職グループが「カルチャー・メーカー」に
該当し、インクルーシブな組織文化を「主張、実行、促進」する存在です。調査では、経営層のうち
6%(女性の経営層のうち9%)が、カルチャー・メーカーとして組織文化の変革に全力で取り組んで
います。
カルチャー・メーカーとは
出典:従業員調査(女性回答者=14,900、男性回答者=15,213)
平等な組織文化の構築に対する取り組みにおける
役割ごとに経営層を分類
役割分類ごとの経営層の割合(単位:%)
「主張、実行、促進」するカルチャー・メーカーとは
• 主張:インクルーシブな組織文化を構築することが
組織の優先課題であると明確に主張する
• 実行:組織文化の重要性を認識し、変革を個人的な
目標と捉えて行動する
• 促進:インクルーシブな組織文化の確立にあたり、
関係する人々にメリットと目的を提示し協力を得て
取り組みを推進する
カルチャー・メーカー
「主張・実行」するが
「促進」しない
「主張」するが
「実行・促進」しない
組織文化が組織の存続にさほ
ど重要ではないと考えており、
「主張・実行・促進」しない
全経営層
32%
31%
31%
6%
女性経営層
25%
32%
34%
9%
ジェンダーバランスが
とれている
若い世代が多い 成長を続ける組織を
率いている
カルチャー・メーカーの統計データ
カルチャー・メーカーとしての資質を有する経営層は男女比のバランスがとれており、若い世代が多い
ことがわかりました。カルチャー・メーカーがリーダーシップを発揮している企業は、他グループと比
べて2倍の速度で成長しています。
カルチャー・メーカーの
男女比=55:45(単位:%)
経営層の平均的な
男女比は68:32(単位:%)
カルチャー・メーカーは
ミレニアル世代が68%を
占める
経営層に同世代が占める
平均的な割合は59%
カルチャー・メーカーの割合は
収益10億ドル超の企業の平均で
25%
全企業の平均では19%
出典:従業員調査( 2018年の回答者=19,522、2019年の回答者=15,629、2020年の回答者=30,282)
カルチャー・メーカーは、社員にとって組織文化が重要で
あることを認識
カルチャー・メーカーは、給与の透明性、休暇取得、創造性を発揮できる自由な環境などを整備す
ることが社員の能力を引き出す上で重要だと理解しており、社員に近い認識を持っています。
出典:経営層調査(リーダーの全回答者=1,748、カルチャー・メーカーの回答者=112、社員調査の回答者
=30,282)
Q. 経営層自身/社員が職場で活躍するために、次の要因はどの程度重要だと思いますか?
トップ2ボックス、重要度を5ポイントで算出(単位:%)
差別やハラスメントのない環境
カルチャー・メーカー
社員
全経営層
給与の平等と透明性
創造性を発揮するための
自由と信頼の保障
家族休暇の有無
働く場所や時間についての
柔軟な裁量
92%
87%
76%
94%
82%
72%
93%
84%
77%
88%
79%
67%
78%
76%
68%
カルチャー・メーカーは急速に成長する組織でリーダー
シップを発揮している
カルチャー・メーカーが率いる組織は、平均的な
組織の2倍以上の速度で成長を遂げていることが
分かりました。
出典:経営層調査(リーダーの全回答者=1,748、カルチャー・メーカーの回答者=112)
Q. 過去3年間で組織の売上とEBITDA(利
益)はどの程度拡大または縮小しました
か?
平均増加率(単位:%)
全経営層 カルチャー・メーカー
売上
3.7%
8.2%
EBITDA(利
益)
2.3%
7.3%
リーダーとしての
強い信念と覚悟
• リーダーとして、組織文化が重
要であるという強い信念と覚悟
を持つ
• 組織文化の取り組みを優先する
• 取り組みの進捗をベンチマーク
テストで評価する
• 具体的な目標を設定して社内外
に公開する
• 遂行中も、取り組みによるメ
リットとその意義を明確に提示
する
理解に根ざした言動 誰もが活躍できる
環境
• データだけにとどまらないコ
ミュニケーションを促進する
• 社員との継続的な対話を推進す
る
• 顔を合わせて話し合える場を設
定する
• フォーカスグループによる調査
と評価を実施する
• フィードバックにもとづき迅速
かつより良い変化を推進する
• カルチャー・メーカーを育成する
• 次世代のカルチャー・メーカーを
育てるための機会を創造する
• 組織に合った文化を経営層と社員
が共に協力して構築する
• 具体的で実行可能なソリューショ
ンを開発し、実行する
優れた組織では、業績および生産性の向上や人材育成と同様に、
平等で多様性を重んじる組織文化の確立を重要だと考えています。
平等で多様性を受け入れる企業文化を確立または実証してい
るアンカー組織
アクセンチュア・ジャパン独自の施策“Project PRIDE”
アクセンチュアで働く一人ひとりがプロフェッショナルとしてのあり方に自信と誇りをもてる
よう、 2014年9月から意識・文化の風土改革の検討を始め、2015年4月に日本独自の施策とし
て「Project PRIDE」を始動しました。
ビジネスコンサルティングで培った手法に基づき「制度」と「意識」の両輪から施策を重ねた
結果、残業時間の削減、有休取得率の向上、離職率の低下につながりました。
社員が働きやすい環境・企業文化を整備した
ことで、「Project PRIDE」開始以来、社員数
も大幅に増加し、男性は2.3倍、女性は4.6倍
の人数になっています。
また、アクセンチュア・ジャパンの業績も6
期連続で2桁成長となっています。
アクセンチュアは、これからも社員一人ひと
りがもつ能力を最大限に発揮できるよう、変
革を続けていきます。
――代表取締役社長 江川 昌史
日本におけるGetting to Equalの取り組み
お客様の多種多様な課題を解決するた
めに必要なのは、多様なバックグラウ
ンドを持つ人材がコラボレーションし
活躍する組織・チームだとアクセン
チュアは考えています。
アクセンチュアは早くからダイバーシ
ティの重要性に着目し、採用、教育研
修、意識改革の推進、そしてモデルとなるキャリアあ
るいは働き方を実現している社員とのネットワーキン
グなど、先進的なアプローチで取り組んできました。
アクセンチュアのインクルージョン&ダイバーシティ
の基本となるのはEquality(平等)の理念です。
性別や国籍はもちろんのこと、年齢や採用形態(新卒
か中途採用か)などの違いによって評価基準やキャリ
アの機会に差がないように配慮しています。グローバ
ル全体で、全てのリーダーシップが、全ての社員に
とって平等な職場環境の実現にコミットしています。
――執行役員 インクルージョン & ダイバーシティ
統括 堀江章子
THANK YOU

GETTING TO EQUAL 2020