1. 長崎県地域医療再生臨時特例基金事業
他機関合同による新人看護職員研修システムの構築
「eラーニング活用研修プログラムの開発」実践報告
長崎北徳洲会病院
坂本紀子・山内さち子
奥村健一・中武真弓

2. 目 的
1．循環血液量の回復。
2．脱水の治療（水、電解質の補給）。
3．酸塩基平衡障害の治療。
4．浸透圧、膠質浸透圧の調節。
5．栄養補給。
6．輸液路の確保。

3. 必要物品
静脈留置針 固定用テープ
輸液ｾｯﾄ（大人・小児）
延長チューブ
三方活栓
アルコール綿花
静脈留置針 固定用テープ
針box

4. 必要物品
•指示された薬品
•点滴スタンド
•肘枕•肘枕
•駆血帯
•プラスティック手袋
•マスク
•トレイ

5. 患者さまの準備
 一般状態の観察（血圧、脈拍、呼吸状態、皮膚の
状態など）を行います。
 薬剤アレルギーの有無の確認。
 患者さまへ輸液の目的、所要時間、輸液中の刺入 患者さまへ輸液の目的、所要時間、輸液中の刺入
部の保護などを説明します。
 事前に排尿を促します。
 創傷部を避けて注射するために四肢に創などない
か確認し、注射部位に応じて適切な体位にします。

6. 刺入部位の選択
 固定が容易（比較的平坦）な部位を選びます。
 体動などで点滴が漏れたり関節運動の影響を受け
やすい部位は避けます。
 シャントがないか、シャント増設の可能性がないか シャントがないか、シャント増設の可能性がないか
を確認し、シャント側の反対側での施行が望ましい。
 乳癌術後で、リンパ節郭清を行っている場合は、反
対側での施行が望ましい。
 麻痺側の反対側での施行が望ましい。

7. 刺入部位の選択
尺側皮静脈
橈側皮静脈
橈側皮静脈
前腕正中皮静脈
肘正中皮静脈
12～18㎝の間は橈骨神経
障害を防ぐために避ける

8. 手 順 １
① カルテで指示の確認を行う。（ダブルチェック）
② 手洗いを行い、必要物品を準備します。
③5Rの確認。
・Right drug （正しい薬）
・Right dose （正しい量）Right dose
・Right route （正しい方法）
・Right time （正しい時間）
・Right patient （正しい患者）
薬剤をとった時、点滴ルートに充填する時、患者に
施行する時などに必ず確認する。

9. 手 順 ２
④ 輸液の準備をして患者のもとへ行き、本人であるこ
とを確認、目的、所要時間などを説明します。
⑤ 適切な刺入部位を選択後駆血帯で締め、患者に母
指を中にして手を握ってもらいます。
⑥ プラスティック手袋を装着します。（フィットした手袋）
⑦ アルコール綿花で刺入部位を消毒し、注射部位の⑦ アルコール綿花で刺入部位を消毒し、注射部位の
皮膚を手前に軽く引っ張り伸展させます。

10. ⑧静脈留置針を皮膚に約15～20度の
角度で穿刺し、静脈に刺入します。
手 順 3
⑨逆血の有無を確認₍₁₎し,穿刺針が静脈内に入ったら駆血帯を外し、内筒を
固定して外筒を根元まで血管に沿ってゆっくりと挿入₍₂₎します。
（１） （２）

11. ⑩外筒を挿入₍₃₎後、内筒を完全に抜
き、すばやく延長チューブを接続
する。抜いた針は速やかに針box
に捨てます。
（３）
手 順 4
⑪輸液を接続し、接続部で皮膚を傷つけな
いよう保護して、刺入部の観察ができる
よう透明のドレッシングで固定します。
⑫輸液ルートの長さを十分に保延長チュー
ブをループにして確実に固定します。

12. 手 順 ５
⑬滴下速度を指示通り正確に調節します（輸液ポンプを
使用する場合も指示の滴下数を設定します）。
⑭患者の衣服を元通りにし、安楽な体位にして寝具を整
えます。
⑮滴下速度の調節後、しばらく観察を続け輸液速度に変
化がないか注射部痛や点滴漏れなどがないか観察し
ます。
⑯ナースコールを患者の手が届く位置に置き、異常時や
点滴終了の際には知らせるように説明します。
⑰使用した物品を後片付けます。

13. 注意事項
標準予防策の
遵守！！
シャント側や麻痺側での
点滴は避ける！！
使用薬品、患者名など
の5Rの3回確認！！
リキャップは
しない！！
一患者一トレイ！！

14. 引用参考文献
看護手順マニュアル 長崎北徳洲会病院
平成24年3月12日改定版24 3 12
藤井徹也：看護学生のための看護技術よくわ
かるBOOK，メジカルフレンド社，2012.

15. 作成者 奥村，山内，中武
所属 長崎北徳洲会病院
作成年月日 2013年11月8日
Virsion 1