1. 酸素吸入
～ボンベ、鼻カニューレ法～～ボンベ、鼻カニューレ法～
医療法人是心会久保内科病院
金武美知子・神園まゆみ・前田明美

2. 酸素療法は、空気中の酸素（約２１%）より高濃度の酸
素を供給して、細胞内の酸素を維持し、血中の酸素含有
量を保持する
①低酸素血症の改善、予防
目 的
①低酸素血症の改善、予防
②換気仕事量の減少
③心筋仕事量の減少
酸素ボンベは、
①車いすやストレツチャーでの移動時 ②中央配管がない場所等で
患者さんに酸素投与する際に使用します。

3. 【酸素ボンベの取扱い】
火気厳禁
保管場所の周囲に火気、引火の可能性が
酸素ボンベ使用時の
注意①
あるところには置かない
直射日光は避ける
高温な場所は避け、40℃以下の場所で保管
固定する
倒れないように、架台に立てて固定

4. 酸素ボンベの表示色である「黒色」と
表示ラベルで「酸素」であることを確認する
酸素ボンベ使用時の
注意点②
表示ラベルで「酸素」であることを確認する
原則未使用のものを使用．使用済みを使う
場合、圧力計が「５ＭＰa以下」の場合は使用
しない

5. ①酸素ボンベ・架台 ②圧力計付き酸素流量計 ③スパナ
必要物品
④加湿器 ⑤滅菌蒸留水 ⑥鼻カニューレ

6. １.新しい酸素ボンベの封を切り、
ネジ式の防塵キャツプをはずす
取扱い方法
危険！
②ボンベは倒れないように
架台に固定されているか。
危険！
①周囲に火気がないか確認

7. 確認！①接続部のゴムパツキンの劣化の有無
②ボンベの口金付近にゴミがないか
手順：①酸素流量計を接続する。↓
２．圧力計付き酸素流量計を取り付け、固定する
②スパナで確実に絞めて
固定する
注意！
★正面から目盛が見えるか
★床に対して垂直であるか
↓
斜めは流量が不正確となる

8. ３．流量計を酸素ボンベに取り付ける
手順
①加湿器ﾎﾞﾄﾙに ②流量計に取り付ける
滅菌蒸流水を入れる
確認！
水位は加湿器ボトルの
上限にあわせる
③酸素ボンべのバルブをゆっくり開け
全開にする
確認！①流量計のダイヤル目盛が「０」である
②圧力計で酸素の残量を確認する
＊圧力計が「５ＭＰa以下」の場合は使用
しない
上限にあわせる

9. 手順：
①流量計を開け、墳出口で酸素の
流出を確認し一旦閉じる。
４．酸素の流出を確認し、鼻カニューレを接続する
確認！
加湿器の水泡だけで流出の確認をしない
②流量計に鼻カニューレを接続する
加湿器の水泡だけで流出の確認をしない
確認！
・酸素漏れがないことを確認する
（移動時）
・車椅子に酸素ボンベを取り付ける
滅菌水は、酸素の流出を確
認する意味で使っています。
感染予防に努めましょう！

10. ①指示書確認内容：
「患者氏名（フルネーム）」 「生年月日」 「酸素吸入方
法」 「酸素流量」 「開始時間」を確認する
５．実施内容を「指示書」で確認し、患者に説明する
②実施の説明と同意を得る：
患者本人に「氏名」・「生年月日」を確認する
酸素吸入を行うことを説明し、同意を得る
③周囲に火気がないことを確認する

11. 手順：流量計の開閉口を静かに開けて、
指示された流量に合わせる
６．流量設定
確認！
①指示通りの流量であるか
（球の中央でメモリを読む）
②指示の酸素流量は、移動の
前後により変更はないか

12. 手順：
①装着：鼻カニューレの２つの突起を上向にし、患者
の鼻腔に入れる
７．鼻カニューレを患者に装着し、酸素を投与する
②固定：チューブを耳介の上に置き、顎の下か頭部に
回し、長さを調節する。頬部に絆創膏固定でする
③投与：酸素は指示どおり供給されていることを確認
する

13. 観察内容
①患者の呼吸・全身状態
８.投与中の患者観察
呼吸数、呼吸の深さ、
ＳｐＯ2
意識の状態、表情等
②酸素投与器具の状態
③酸素流量計の確認
④酸素ボンベの残量の確認
・ﾁｭｰﾌﾞの接続部のゆるみは？
・チューブのからまり、ゆるみ、ずれは？
設定は指示された量か？
予定時間迄足りるか？

14. ①流量計の開閉口を閉じる ②ボンベの開閉口を閉じる ③流量計に残った酸素を
減圧弁からを完全に放出
９．酸素ボンベの後片付け
④スパナで酸素流量計を外し ⑤ボンベの残量を確認し、
加湿器の蒸留水を捨てる 所定の場所 へ

15. １）坂本すが 山元友子 井手尾千代美 監修
ビジュアル臨床看護技術 照林社 ２００７年 ２１４－２２１
２）永井敏枝 監修 ビジュアル看護技術２観察・検査・処置
参考文献
２）永井敏枝 監修 ビジュアル看護技術２観察・検査・処置
中央法規 ２０００年 ３１６－３２８
３）臨床看護 第２３巻第４号 １９９７年４月 ４５１－４５４
４）猪又克子 清水芳 監修 臨床看護技術 パーフェクトナビ
２０１０年 １７６－１８８
５）看護技術がみえるｖ0l．２臨床看護技術 第１版
２０１３年 ２３８－２６５
６）宮本顕二 救急医学 ３０（７）８２６－８３０、２００６

16. 作成者 金武美知子作成者 金武美知子
神園まゆみ
前田明美
所属 久保内科病院
作成年月日 ２０１３年１１月１３日
Ｖｉｒｓｉ0ｎ １