KLA(20120420)

学
問
を
生
か
す社会が理解・支持する
社図書館・ライブラリアンの姿を考える
会
へ－『地域の情報拠点』の要件を巡って

神奈川県図書館協会総会平成24年度総会講演会
日時：2012年4月20日（金）
会場：神奈川県立青少年センター

1
岡本真
アカデミック・リソース・ガイド株式会社
代表取締役／プロデューサー

Copyright アカデミック・リソース・ガイド株式会社 All Rights Reserved. arg.ne.jp

学
問
を
生
か
す
社
会
自己紹介へ
2 －岡本真とアカデミック・リソース・ガイド株式会社


自己紹介（現在）
1. アカデミック・リソース・ガイド株式会社（2009年～）
 代表取締役／プロデューサー（2009年～）学
 ACADEMIC RESOURCE GUIDE編集長（1998年～）問
2. オーマ株式会社（2008年～）を
 代表取締役（2011年～）生
か
3. saveMLAKプロジェクト（2011年～）す
 プロジェクトリーダー（2011年～）社
4. iSPP 情報支援プロボノ・プラットフォーム（2011年会
～）へ
 共同代表理事（2011年～）
5. NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ（2002年～）
 理事（2010年～） 3


自己紹介（過去）
 1973年生まれ
 38歳学
 国際基督教大学（ICU）卒業（1997年）問
を
 日本政治思想史を専攻
生
 教育雑誌、学術書等の編集者等を経て、か
 1999年～2009年、ヤフー株式会社に在籍
す
社
 Yahoo!カテゴリ、Yahoo!検索、Yahoo!知恵袋、Yahoo!検会
索ランキング、Yahoo!ラボ等の企画・設計・運用、また産学へ
連携のコーディネートに従事

4


自己紹介（大学関係）
 兼任（大学関係）：
 国立情報学研究所産学連携研究員学
 早稲田大学 ITバイオマイニング研究所客員研究員問
 その他、北海道大学、東京大学、東京工業大学、流通科学
を
大学、兵庫県立大学、追手門学院大学、横浜市立大学、関生
西大学、甲南大学、大阪市立大学、明治大学、大妻女子大
か
す
学、関西学院大学、同志社大学、慶應義塾大学、早稲田大
社
学等で講義を担当
会
へ

5


自己紹介（図書館関係）
 兼任（図書館関係）：
 図書館総合展運営委員会委員学
 U40 - Future Librarian 事務局メンバー問
 任意団体Code4Lib JAPAN 事務局長を
生
 第25期東京都立図書館協議会委員か
 国立国会図書館デジタル情報資源ラウンドテーブル委員す
 マイニング探検会（図書館の未来を探る勉強会）共同主宰社
者会
へ

6


［参考］
 創業：
 2009年9月30日
学
 前史：問
 1998年7月11日創刊のメールマガジン“ACADEMIC を
RESOURCE GUIDE (ARG)”
生
 ビジョン：か
 「学問を生かす社会へ」す
 事業：社
1. コミュニティー創造、会
2. コラボレーション促進、へ
3. エンパワーメント支援、
4. ノウハウ提供
 体制：
7
 役員1名＋パートナー3名＋インターン3名


学
問
を
生
か
す
社
会
本日の目的と構成へ
8 図書館が必ずしも必要とされない時代において、
社会が理解・支持する図書館、
そして図書館を動かすライブラリアンのあるべき姿の検討


本日の目的と構成

学
問
1. 解説：「図書館」が必ずしも肯定されない時代を
生
か
す
2. 提起：「ライブラリアン」に求められる役割社
会
へ
3. 討論：「ライブラリアン」の存在意義

9


学
問
を
生
か
解説：す
「図書館」が社
会
必ずしも肯定されない時代へ
10 －デジタル化とウェブ化がもたらすもの


デジタル化とウェブ化がもたらすもの
－情報環境の革命的変化

学
問
を
生
か
デジタルす
ウェブ化社
化会
へ

11


－情報環境の革命的変化

学

図問
を
生
か
デジタル
化書ウェブ化
す
社
会
へ

館 12


補論：経済環境の革命的変化
－チープ革命と財政再建

学
問
を
生
か
チープす
財政再建社
革命会
へ

13


補論：経済環境の革命的変化
－チープ革命と財政再建

学

図問
を
生
か
チープ
革命書財政再建
す
社
会
へ

館 14


－情報探索行動の変化

学
デジタル化・ウェブ化問
を
生
か
す
社
会
へ

情報探索行動の変化 15


－大規模デジタル化・大規模ウェブ化

デジタル化・ウェブ化学
問
を
生
か
す
情報探索行動の変化社
会
へ

大規模デジタル化・大規模ウェブ化 16


－知識発見行動の変化

デジタル化・ウェブ化
学
問
を
生
情報探索行動の変化か
す
社
会
大規模デジタル化・大規模ウェブ化へ

知識発見行動の変化 17


－集積型図書館の終焉
デジタル化・ウェブ化
学
問
情報探索行動の変化を
生
か
す
大規模デジタル化・大規模ウェブ化社
会
へ
知識発見行動の変化

18
集積型図書館の終焉

－選択を迫られる図書館

学
問

継続を
生
か

図書館す
社
会

終焉へ

19



学
問

継続を
生
か

図書館す
社
会

終焉へ

20



学
問

継続を
生
か

図書館す
社
会

終焉へ

21



学
問
を
生
か

図書館継続す
社
会
へ

22


学
問
を
生
か
解説：す
会
23 －デジタル化とウェブ化の実態


国立国会図書館による電子図書館政策概観
 前史
 近代デジタルライブラリーの構築（後述）学
 2007年問
を
 長尾真（元京都大学総長／情報処理学者）の館長就任
生
 2008年か
 長尾スキーム（館長私案）の提唱す
社
 2009年会
 補正予算による約100億円の計上へ
 1960年代後半までの蔵書の大規模デジタル化に着手
 2012年
 著作権法改正案の国会提出（審議中） 24


長尾スキームの提唱から
大規模デジタル化の実現へ
 長尾スキーム（館長私案）の提唱（2008年～）
1. 国立国会図書館による蔵書の大規模デジタル化学
 総蔵書数：約3750万点問
2. 公共図書館等へのデータ配信（無償）を
 基本的には地方自治体が設置する公立図書館生
 館内での閲覧に限定か
す
3. 第三者機関を介したデータ配信（有償）と権利者への利益社
還元会
 国立国会図書館のデータを第三者機関を通じて、エンドユーへ
ザーに配信
 大規模デジタル化の実現
 補正予算による約100億円の計上
25
 1960年代後半までの蔵書の大規模デジタル化に着手


大規模デジタル化の現状

デジタル化デジタル化
資料種別所蔵数
実施済未実施
実施割合学
問
古典籍 29万冊 7万冊 22万冊 1/4
を
生
和図書 427万冊 88万冊 339万冊 1/5 か
す
和雑誌 455万冊 101万冊 354万冊 1/5 社
会
博士論文 39万冊 14万冊 25万冊 1/3 へ

合計 950万冊 210万冊 740万冊 1/5

2011年8月末時点 26


前史としての近代デジタルライブラリー
 国立国会図書館が所蔵する明治・大正・昭和前期刊行
図書のデジタル画像を収録（2002年～）学
 約57万冊をデジタル化問
 うち、約24万冊をウェブ公開を
生
か
す
社
会
へ

27


前史としての近代デジタルライブラリー

学
問
を
生
か
す
社
会
へ

膨大な著作権処理と文化庁長官裁定による処理
28


大規模デジタル化を巡る議論と論点
 議論の場
 2010年学
 デジタル・ネットワーク社会における出版物の利活用の推進に関す問
る懇談会（三省懇）の開催を
 総務省、文部科学省、経済産業省による共同運営生
 電子書籍の流通と利用の円滑化に関する検討会議か
 2011年～す
 知のデジタルアーカイブに関する研究会（知デジ研）の開催社
 総務省による運営
会
へ
 論点としての大規模デジタル化
 出版産業への配慮
 著作権の取り扱い
29
 国際的な競争環境への対応等


学
問
を
生
か
解説：す
会
30 －来るべき現実と適応すべき図書館像


デジタル化とウェブ化によって来るべき現実
－2つの見方

大規模デジタル化学
問
大規模ウェブ化を
生
か
す
社
会
へ
集積型図書館の終焉
貸出型図書館の転換 31


デジタル化とウェブ化によって来るべき現実
－2つの見方

集積型図書館の終焉学
問
貸出型図書館の転換を
生
か
す
社
会
へ
図書館の恩恵

空間の獲得時間の獲得 32


未来の図書館のためのグランドデザイン
－3つのレイヤーの発想

オペレーティングシステムとしての図書館学
•国立国会図書館を想定問
を
生
ミドルウェアとしての図書館か
す
•旧帝国大学系列の大学図書館、有力私立大学社
の大学図書館、都道府県立図書館を想定会
へ
アプリケーションとしての図書館
•上記以外の大学図書館、市区町村立の公共図
33
書館を想定

－特にアプリケーションとしての図書館の役割

集積型図書館の終焉学
問
貸出型図書館の転換を

再生
か
す
掲社
会
へ
図書館の恩恵

空間の獲得時間の獲得 34


－時間と空間の活用

時間の •収集・提供の学
問
を
活用多様化生
か
す
社
会
空間の •発見・遭遇のへ

活用多様化 35


－収集・提供の多様化としての地域資料
 高槻市立中央図書館
 高碕達之助資料学
 高槻が登場する文学作品問
を
生
か
す
社
会
へ

36


 南風原町立中央公民館図書室（当時）
 一点物資料の収集学
問
を
生
か
す
社
会
へ

37


 神戸大学附属図書館震災文庫
 阪神・淡路大震災の記録の収集・整理・提供・保存学
 現物を収集しつつ、デジタル化し提供問
を
生
か
す
社
会
へ

38


 横浜市立中央図書館「都市横浜の記憶」
 都市横浜の「記憶装置」としての図書館を謳った取り組み学
 「都市としての横浜」に関する本、雑誌、浮世絵等問
を
生
か
す
社
会
へ

39


－発見・遭遇の多様化

人々のマッチングプレイスとしての学
問
図書館を
生
か
•利用者を専門家とみなし、利用す
社
者同士が出会い、コラボレーショ会
へ
ンへと発展する仕掛けを提供して
いく図書館
40


－発見・遭遇の多様化

ラーニングコモンズとしての学
問
図書館を
生
か
•利用者が個人だけでなく集す
社
団で協調的に学び気づきあ会
へ
う自己学習を支援する仕掛
けを提供する図書館 41


学
問
を
生
か
す
提起：社
会
「ライブラリアン」に求められる役割へ
42 －最低要件の問題提起


知の総合プロデューサーとしての
「ライブラリアン」に向けて－各層での最低要件

オペレーティングシステムとしての図書館学
問
•社会インフラ的基盤の企画・設計・開発・運用を
生
か
ミドルウェアとしての図書館す
社
•収集・保存の責任、ロジスティックスの能力、学識会
へ
アプリケーションとしての図書館
•地域や専門分野に関する知見
43


知の総合プロデューサーとしての
「ライブラリアン」に向けて－全層での最低要件

コミュニケーション
学
「個」としても語りうる力問
を
生
か
ネットワーキングす
社
ノードをつなぐハブとしての働き会
へ

デザイン
44
ソーシャルデザイン、コミュニティーデザインの経験

学
問
を
生
か
す
討論：社
会
「ライブラリアン」の存在意義へ
45 －社会の理解と支持を得るために


「ライブラリアン」の存在意義
－社会の理解と支持を得るために
 １つの素材例示として
学

東日本大震災
問
を
生
か

と、
す
社
会
へ

どう向き合うか 46


［PR］図書館総合展
 5/27（日）：
 図書館総合展フォーラム2012 in 仙台図書館政策フォーラ学
ム2012「東日本大震災とMALUI連携」問
 大滝則忠・国立国会図書館新館長がご登壇を
 5/28（月）：生
か
 図書館総合展フォーラム2012 in 仙台「東北を訪ねるバスツす
アー－支援と受援の現場を巡る」社
 名取市図書館、南三陸町図書館を訪問会
 11/20（火）～11/22（木）：へ
 第14回図書館総合展
 出展者募集中
47


学
問
を
生
か
す社会が理解・支持する
社図書館・ライブラリアンの姿を考える
会
へ－『地域の情報拠点』の要件を巡って

神奈川県図書館協会総会平成24年度総会講演会
日時：2012年4月20日（金）
会場：神奈川県立青少年センター

48
岡本真
代表取締役／プロデューサー


KLA(20120420)

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