33. AND は1項対1項で #1 AND #2
AND は情報が減る過程 → 多項の AND
で一気に減ると、問題点が分析できない
A B
A not B B not A
A and B
A or B
33
34. ブロック化
全体的な検索課題を概念的要素に分析した
ブロックをANDで結合する
A or B or C ・・・ M or N ・・・ R or S ・・・and and ・・・
基本形は:
検索語 or 検索語 ・・・ でブロックを作る(同質な要素の累積)
→ ブロックを and で掛け合わせる(異質な要素による互い
の制約)
→ 絞り込みはブロック化のプロセスの外に置く: 以上がすべ
て終了後、最後に研究デザインなどの形式的な絞り込み
ブロック ブロック ブロック
34
35. 検索はリスク
AND を重ねれば重ねるほど、検索漏れのリス
クは増大する
優先順位を決め、それに従って検索する
より確実に検索でき、かつ重要なブロックが優先
目標件数を下回ったら、そこで検索を止める35
ブロック ブロック ブロックand and ・・・
件数は絞られていくが ・・・ 思わぬ検索漏れのリスクも増大
38. フレーム(PICOT)からブロックの構成へ
すべてを検索しなければならないわけではない
再現率低下(検索漏れ)の危険性が高いブロックはでき
るだけ検索しない → T-I( -C(-P-O)) の優先順位で
PICOT 重要性 危険性 ■特に検索しない場合 ☆特に検索する場合
T 高 低 ■I が決まれば T も (稀に、T が決まれば I も)ほ
ぼ決まる場合(例. がんマーカー) → T か I のど
ちらか一方のみ、または T or I にするI 高 やや低
C
研究目的
による
やや高
■ごく一般的な検査手法の1つである場合、または
検索困難な場合(例. 問診)
P やや低 低~高
☆問題構成上きわめて重要で、かつ確実に検索で
きる患者属性(例. 新生児) ■状況(例. 入院前)、
症状(例. 痛みが強い)、一般的な属性(例. 男)
O 低 高 ☆副作用研究など 38
39. I-C の構成には幾つかの選択肢がある
※ここには主なものを示す
T I C P OAND
「I and C」型: I と C 両方を含む研究のみを探す
AND ANDAND
「I or C」型: I と C のどちらかを含む研究を広く探す
T I C P OAND AND ANDOR
「I 」型: C は度外視し、I を含むことだけを条件に探す
T I P OAND AND AND
( )
( )
( )39
40. 選択はレビュー方針に従う
ブロック構成の型 メタアナリシス 検索に関して予想される問題
I and C 1研究内での直接比較 Cの検索の不確実性による漏れ
I
1研究内での直接比較
I 単独での評価
研究間比較 Cに検索漏れ‐バイアスの可能性
I or C 研究間比較 スクリーニング件数が過大になる
実際のレビューでは I 型が多く、IandC型、IorC型はごく少数
ここでは検索上の問題だけ挙げたが、これらとは別に分析に関係する問題(例えば
直接比較は該当研究数が過少になりやすく、研究間比較は研究間の異質性を考
慮しなければならない)もあり、それらをも考慮した上でどんな分析をするか―その
ためにどんな文献収集が必要か―という手順で考えられなければならない。
40
49. NOT で差分の件数・内容を見る
2つの検索方法間の質的違いが確認できる
49
A B
A not B B not A
A and B
A or B
手順2 続き
9 3 not 5 1
10 3 not 7 0
11 5 not 7 75
12 7 not 5 75
・2-3 は 6-7 に包含されるので不要
・11 の 75 件が(DTA であるかどうか
は別にしてテーマ的に)的外れなもの
ばかりなら、4 の検索語選択は不適
切で 4-5 は不要と考えられる