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医療連携支援室開設の試み 平田先生
- 1.
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当法人施設在宅医療部・
医療連携支援室の開設による、
病診介護連携支援への新たな試み
1
◯平田 剛史1)、飯塚 以和夫1)、岡登 季代美1)、松本 晶子1) 、
渡部 聡子1)、松崎 邦子1) 、 遠藤 拓郎1)、 長瀬 健彦1)2)、
鈴木 正道1)、畠中 正孝1)3)、大石 佳能子4)
1)医療法人社団プラタナス 施設在宅医療部
2)医療法人社団プラタナス 鎌倉アーバンクリニック
3)医療法人社団和五会 鷺沼ファミリークリニック
4)医療法人社団プラタナス
- 2.
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医療法人社団プラタナスでは、機能強化型在宅療養
支援診療所における在宅医療に取り組み、一般個人
宅および施設における在宅患者数約1700名、在宅看
取り数約240名の診療実績を挙げている。
当施設在宅医療部では、主として有料老人ホームに
居住する多数の患者診療における質の高い医療提
供を目標に、積極的に業務改善へ取り組んでいる。
今回、医療連携支援室を設置して、病診介護連携支
援の構築と強化を目論みした。その概要を供覧する。
緒 言
2
- 3.
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医療法人社団プラタナスの組織(2012年8月現在)
3
医療連携支援室
統括部長
医療法人社団プラタナス
理事長
用賀アーバン
クリニック
院長
鎌倉アーバン
クリニック
院長
施設在宅
松原アーバン
クリニック
院長
施設在宅
一般在宅
桜新町アーバン
クリニック
院長
一般在宅
イーク丸の内
院長
- 4.
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方 法
4
医療連携支援室は、医師、看護師、事務(事務長、他)、MSW
(連携担当)ら、多職種を主要構成員とした。
その目標は、「高質で効率的な医療提供のための連携、在宅医
療従事者の負担軽減、多職種協動の課題に対する解決」の支
援とした。
業務は、
①病院連携と搬送先病院探 し
②紹介状作成等の支援など、搬送先病院や介護施設等、
異なる機関に対する患者情報の共有
③待機医師・看護師らによる臨時往診
④往診看護師、支援室員らによる、診療補佐、医材管理など、
多職種協動の課題に対する解決策の支援。
⑤各種マニュアル、業務フローの整備
- 5.
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各主治医
セカンド
コールドクター
臨時往診対応
ドクター
病棟
当直ドクター
サード
コールドクター
セカンド
コール対応NS
臨時出動NS
救急外来
救急搬送
病診連携外来受診予約
医師
看護師
担当事務
支援
医
療
連
携
支
援
室
多職種にて機能強化した支援体制
5
- 6.
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P=0.28
課題例①: 臨時往診対応
6
臨時往診対応は満足度と医療の質向上に繋がるが、主治医が
往診できない場面は多々発生する
4.29
4.36
4.2
4.25
4.3
4.35
4.4
4.45
プラタナス平均 往診数上位平均
プラタナス平均
往診数上位平均
(n=33) (n=10)
- 7.
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○月×日
(月)
○月×日
(火)
○月×日
(水)
○月×日
(木)
○月×日
(金)
○月×日
(土)
○月×日
(日)
午前
(9:00〜
12:30)
セカンドコール 支援室 支援室 支援室 支援室 支援室
セカンド
コール
兼往診
(当直):F
(8:00〜
19:00)
セカンド
コール:G
往診
当直):H
往診待機医師 ①A ②B
①A
②B
③C(大船)
①A
②B
③C
①A
看護師 A B C D E
事務 A B C D E
午後
(12:30〜
18:00)
セカンドコール 支援室 支援室 支援室 支援室 支援室
往診待機医師
①A
②B
③C
①A
②B
③C
①A
②B
③C(大船)
①A
②B
③C
①A
②B
看護師 A B C D E
事務 A B C D E
夜間
(18:00〜9:00)
セカンドコール/
往診(当直)
A B C D E
セカンド
コール:G
当直:H
支援室の「往診待機医師」による解決
7
- 8.
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1)業務日誌作成による業務報告(例)
2) Information Sharing (I.S)の活用(例)
往診日
開始
時間
終了
時間
患者数
往診
医師
同行
看護師
同行
事務
ホーム
看護師
家族面談件
数
IS記載
患者数
サマリ変更
患者数
患者状況、家族面談、ホーム要望
等の特記事項
その他連絡事項
例)
○月×
日
10:00 15:00 25
○○医
師
○○看護
師
○○ ○○看護師 1 1 3
ホーム長より、健康診断の結果につい
て、ホームに問い合わせが多く困ってい
る、との相談あり。結果については健診
クリニックの責任なので、プラタナスで
は如何ともしがたいと回答した。
来週よりインフルエンザの予
防接種を開始する
1週
目
2週
目
3週
目
4週
目
更新日時 医療処置 施設名 担当医 患者氏名 問題疾患
問題疾患の病状経
過
問題疾患に対する
処置等
問題疾患について
の家族説明
救急搬送・延命措
置
看取り 対応日 対応Dr
○月×日
看取り
◯◯ ◯◯ ◯◯ 認知症
誤嚥性肺炎
誤嚥性肺炎にて、
O23L投与でSpO2:
90%
vitaLは安定している
が、急変の可能性
あり。
ロセフィンキット 1g/
日 ソルデム3A
500ml 点滴静注
を開始。
誤嚥性肺炎にて点
滴加療を開始しま
したが、急変時に
病院搬送受診を検
討いたします。
原則、搬送を考慮。
(都度、要家族相
談)
現時点で
case by
case
○月×日 ◯◯
○月×日
処置
*** *** *** 胃癌末期 先週頃から、食事服
薬摂取困難、倦怠
感の増強を認めた。
リンデロン4mg/日
タケプロンOD15mg/
日 ○月×日より服
薬中止。
施設で麻薬使用し
ない方針を受け、
ご家族へ説明、了
承済み。
原則、要望なし。 苦痛なけれ
ば、施設内
での看取り
を要望。
○月×日 ***
臨時往診に備えた情報共有
8
オンラインストレージを活用して、医療関係者全員による情報共有化を図る
- 9.
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医療法人社団プラタナス 松 原 ア ー バ ン ク リ ニ ッ ク
2013年○月×日作成
診 療 情 報 提 供 書(サマリー)
156-0043 東京都世田谷区松原5-34-6
電話 /FAX
医療法人社団プラタナス 松原アーバンクリニック
担当医 施設在宅医療部 ○○ ××
______________________________________________________________________________
患者氏名: ○○ ×× (○○ ××) 様
患者生年月日: 昭和○年○月×日生、 ○×才
患者住所: ○○××
施設名: ○○
施設住所: ○○××
施設電話番号/FAX:○○− ××/○○− ××
_______________________________________________________________________________
既往歴・家族歴・感染症・アレルギー情報など:
血液型:不詳
感染症:B (-) C(-) ワ氏 (-) MRSA 不詳 TB 不詳
介護度 不詳、ADL 不詳、認知度 認知なし
アレルギー歴: 不詳
既往歴:
2012年○月×日 食欲不振、背部痛にて〇×病院受診。
胸部CTにて右肺内、肺門部に腫瘍指摘。胸椎転移を認めた。
2012年○月×日 胸椎転移へ放射線治療実施。(計30Gy、~1/10)
同日、当院初診となった。
傷病名:
右肺癌、転移性骨腫瘍、癌性疼痛、てんかん、高血圧
_______________________________________________________________________________
現在の状態:
・〇×病院MSWの〇×様からのご紹介にて。右肺癌胸椎骨転移、(stage Ⅳ)放射線治療
施行中(計30Gy)のお方である。胸部CTの画像診断のみで、病理細胞検査の確定診断
には至っていない。
・保証人はご長女様。娘様は病名告知あり、余命半年前後、とご了承をいただいてい
る。ご本人は病名についてはある程度のご理解であり、余命は知らされていない。
・ ご本人様及びご家族様が、現病状下でホームのご生活を続けたい、との要望あり、
癌終末期の在宅緩和診療と疼痛治療のため、今回の在宅訪問診療導入の経緯とな
られた。
問題点:
・24時間対応訪問看護ステーションの導入前までは、〇×病院呼吸器内科を主の診療先
として当院は補助の役割を担い、救急を要する際は〇×病院受診にてご対応いただく
方針とした。また、24時間看護師対応のホームへ移られることも検討中である。
救急搬送先:ご家族相談(ホーム経由)。急変救急時は、関東中央病院搬送にて。
DNR:基本的に、急変時DNRの方針(要ご家族相談)。
________________________________________________________________________________
現在の処方内容:
1) ビオフェルミン配合錠 3 錠 毎食後 3 x
2) アムロジピン錠5mg 1 錠 朝食後 1 x
3) テグレトール錠200mg 1 錠 朝食後 1 x
4) ロキソニン錠60mg 3 錠 毎食後 3 x
5) タケプロンOD錠15mg 2 錠 朝夕食後 2 x
6) ガスモチン錠5mg 2 錠 朝夕食後 2 x
7) エンシュアリキッド250ml 3 P 毎食後 3 x
________________________________________________________________________________
その他:
_______________________________________________________________________________
オンライン
ストレージを
利用して
情報共有化
を図る。
「総括文書」の活用
9
- 10.
- 11.
- 12.
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結 果: 臨時往診件数の月次推移
12
0
5
10
15
20
25
30
35
40
45
50
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月11月12月
臨時往診件数推移 (2011‐2012、件)
11臨時往診
12臨時往診
- 13.
- 14.
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結 果: 救急搬送対応件数の月次推移
14
(2011年~2012年、松原アーバンクリニック 全22ホーム調べ)
- 15.
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0
5
10
15
20
25
30
35
40
松原アーバン 鎌倉アーバン 鷺沼ファミリー
病診連携数推移
2012/4/1
2013/2/1
課題例②: 病診連携強化
15
地域の医療資源・機能を把握して、関係機関へ支援提供の働きかけを行
なった。
- 16.
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課題例③:「医療の質の標準化」に基づく機能強化
16
1) 通常業務: 「施設在宅医療部マニュアル」作成、運用の試み
→各診療所間の共通指針を策定、医療の質の標準化と開かれた医療を担保
・インフォームドコンセント、初診時、カルテ記載、定期往診での診療、他科依頼、
病院搬送、臨時往診の判断基準、看取り、施設で行う処置と方法、セカンドコール、
待機医師への依頼方法、等。
2) 緊急対応: 「有事に対応する包括的行動指針」の策定
・セカンドコールが繋がらない、感染症発生、医療事故、家族やホームとのトラブル、
クリニック職員の急な欠勤・遅刻・早退(や長期の入院)、大規模な自然災害や
停電等の社会インフラ障害発生時
◯ 危機管理マニュアル: グレード分けして報告・指示体制を明確化、
専門的解決に対応する機能別委員会を設置。
・医療事故【誤用、診断・・・】→事故調査委員会
・感染症: 【インフルエンザ、疥癬など】→感染症対策委員会
・自然災害等→災害対策委員会
◯ 緊急対応:
・トラブル:施設、家族
・クリニック職員の急な欠勤・遅刻・早退
- 17.
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結 果
17
今回、医療連携支援室の導入に基づく業務改善効果と
して、以下を得られた。
①施設往診頻度数増加による医療の質と満足度の向上
②病診連携促進による、より円滑な入院の確保
③業務、情報、体制整備によるリスクの軽減、質の向上
④法人内医師、スタッフ、介護施設従事者の負担軽減
- 18.
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考 察
18
機能強化型在宅療養支援診療所において専門の医療
連携支援室を開設した結果、病診介護連携支援に基づ
く質の高い診療の場の提供が可能となり、医療の質や
内外における満足度向上への寄与が期待できた。
今後、医介連携の更なる強化を通じて、在宅医療の質
の向上へ貢献したいと考える。