2014年2月9日

がん疼痛緩和と医療用麻
薬の適正使用推進のため
の講習会
広島国際会議場

すずらん薬局グループ

株式会社

ホロン
松谷 優司
1. すずらん薬局グループ紹介
2. 保険薬局・薬剤師の在宅緩和ケア
へのかかわり
3. 緩和ケア症例紹介

4. 在宅緩和ケアの中で必要とされる
薬局になるために
患者様やその生活を支える地域社会に。
ともに働く仲間が楽しく、
自己実現できる職場に。
そして、患者様、お医者様をはじめとする医

療・福祉の関係者に信頼され、地域社会の健康
と福祉の向上に貢献できるヘルスケア企業に。
広島市内
中区
(7店舗)
• 本店
• 袋町店
• 大手町店
• 紙屋町店
• 十日市店
• 吉島店
• 舟入店

安芸高田市
(1店舗)

12店舗
西区
(2店舗)
• 庚午店
• 古江店
安佐南区
(1店舗)
• 川内店

• 高宮店
安芸区
(1店舗)

• 船越店

廿日市市
(1店舗)
• 阿品(FC)

佐伯区
(1店舗)
• 五日市店

薬剤師
76名
管理栄養士
7名
FCを除く
在宅に関わる主な店舗
大手町店 8名の薬剤師
• 2005年3月 無菌調剤室設置
• HPN調製、注射薬の充填、抗がん剤の調製可能

川内店

6名の専任薬剤師

• 在宅業務中心の薬局として2007年4月開設
• 在宅緩和ケア、在宅患者(乳幼児をふくむ)
• 介護施設(有料老人ホーム、グループホーム)の薬剤管理

舟入店

6名の専任薬剤師

• 在宅業務中心の薬局として2012年1月開設
• 在宅緩和ケア、在宅患者(乳幼児をふくむ)
• 介護施設(有料老人ホーム、グループホーム)の薬剤管理
(2 0 0 5 年 3 月~2 0 1 3 年1 1 月末日 現在)

合 計
全患者数
(算定なし)

緩和ケア
無
菌
調
剤

2, 95 名
2
(6 7 6 名)

居 宅

施 設

641 名

1, 54 名
6

(3 8 名)

(6 3 8 名)

145 名

141 名

4 名

H P N (無菌調剤)

89 名

88 名

1 名

シリンジポンプ充填

12 件

12 件

0 件

2 件

2 件

0 件

シリンジポンプ レンタル

18 件

18 件

0 件

カンファレンス参加

67 回

67 回

0 回

インフューザーポンプ充填

男性:8 0 0 名

女性:1 , 9 5 名
4

一人暮らし:8 7 名
すずらん薬局川内店
15年ほど前
医師の往診同行からはじまる

地域社会で薬剤師職能を発揮するために
無菌調剤室の必要性を感じるように

2005年2月

無菌調剤室設置

在宅ホスピスを目指す医師と出会い、本格的に在宅緩和医療へ

地域連携の重要性を痛感・積極的な広報活動
→他職種の皆様のご理解→新たな取り組み課題→成長のチャンス
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦

患者さまの自宅の状況を実際に確認
薬の重なりや飲み合わせの確認
薬が効いているか、副作用がでていないかなどの確認
日常生活動作や生活の質に薬が影響していないか
きちんと飲めているか、薬の保管は適切か確認
薬の選択や飲み方・量に関する情報などを医師に報告
生活の状況や病状に応じた剤型や服用上の工夫を提案

⑧
⑨

適切な薬の選択とその評価・報告
食事が取れない方への薬局としての関わり
(中心静脈栄養、経腸栄養など)
医療材料、衛生材料等の供給と医療廃棄物の回収
退院時カンファレンスなどを通じて在宅チーム医療へ
の積極的参加

⑩
⑪
• 住み慣れた家で最期を迎えたい
• 限られた時間を家族とゆっくり過ごしたい
小さな子供たちの近くで過ごしたい
• 親を最期まで介護したい
• 病院ではできないことが自宅ではできる
旅行・家族との団らん・喫煙など
• 患者・家族の要望に応えるためにできること
• 疼痛の増強・副作用発現時への対策
• 容体の変化による投与経路変更の可能性
• 急変時の対応はどうするか?
• 家族の介護力・理解力は?
• 経済的なこと
• 家族ができることは家族に行ってもらう
ただし複雑なこと、自信がもてないことを
強要するのは在宅療養を困難にさせる

• 容体変化に対応できる十分な薬剤供給体制
• 薬で起こりうる副作用、容体変化した時の薬の
使用方法の十分な説明と理解
• 多職種間の密な情報共有
• 在宅療養が難しくなった時いつでも再入院でき
る安心感
• TPNがある場合
キット製剤使用でシンプルな処方へ

• 持続皮下注での疼痛コントロール
パッチ製剤への変更
プレフィルドシリンジ製剤の使用
• 保険薬局で使用可能な注射薬の制限のため
処方を見直す必要あり

カンファレンスでのすり合わせが大切
• 薬局が訪問するのは保険上週2回まで算定可
(緊急時の訪問は月4回まで)
• オピオイドは既に導入されている場合が多い
疼痛のアセスメントを継続、効果・副作用の確認
• レスキューの使用状況の確認
• 増量の提案
• 鎮痛補助薬の処方提案
• 場合によってはオピオイドローテーションが必要
チームの一員として職能を発揮できた
在宅移行への経緯
予後を理解した上で家族との生活を強く希望していたが、病状か
らHPN・緩和ケアへの対応が必要であり、在宅担当医は輸液管理や
緩和ケアに不慣れで、在宅移行に不安があった。

K病院地域連携科より、HPN・緩和ケアなどの対応が可能
か当薬局へ打診あり。薬剤師としてサポート可能である事
を確認後在宅開始なった。
薬局が関わった時の状況
オキシコンチンを朝夕服用していたが、早朝に疼痛が発現
し十分に眠れていなかった。早朝の痛みを緩和するため夕
服用分のオキシコンチンが増量されていたが、あまり効果
がなく、早朝の痛み発現、レスキュー服用で対応していた。
通院が難しくなり往診可能なクリニックに転院することが
きっかけで薬局が介入。初回訪問時のオピオイドの処方は
オキシコンチン15㎎朝食後服用、オキシコンチン30㎎
夕食後服用。レスキューとしてオプソ5㎎1回1包だった。
疼痛発現時の状況と経過
介入時の状況:イレウスがあるが、現状で痛みなどはなく
在宅で療養をしている。今後サンドスタチンの使用の可能
性が考えられ、シリンジポンプ使用も視野にいれる必要あ
り。
経過:イレウスの痛み発現、眠れないほどの痛み。Drより
サンドスタチン開始指示あり、モルヒネ+サンドスタチン
を薬局で調整しHPN側管よりシリンジポンプにて注入開始。
注入開始後疼痛は緩和された。その後患者の希望でパッチ
製剤のみでの疼痛コントロールに変更したが疼痛コント
テルモTE-361 PCA
すずらん薬局から
貸し出しています
輸液ポンプ

シリンジポンプ
カンファレンス得られた情報と在宅移行のための提案
・ロピオン点滴
・オキファスト40mg/
日
1日12ml以上使用
・レスキュー2時間分
看護師により早送り
・TPNにキシロカイン
など

・ボルタレン坐薬
・オキファスト60mg/日
(原液)
1日12ml以下に抑える
・レスキュー1時間分、PC
A
不足分はアンペックで対応
・交換時に訪問看護師が混注
• 多種類の医療用麻薬の調達と供給
状況によって様々な製剤が選択できる

• 医療用麻薬の使用方法の説明
薬剤師からの専門的な説明は説得力がある

• チーム内の薬物療法の専門家としての役割
処方の提案、効果判定、副作用モニタリングと対策

• 必要な物品の供給
輸液、医療・衛生材料、シリンジポンプなど
取り扱いに精通することも重要!
褥瘡関連の医療材料が1個から手に
入ればいいのに・・・・

看護師

口腔ケア、痰吸引のための医療
材料は包装単位が大きすぎる

在宅緩和医療には多種類の医療材料が必
要だが、不良在庫になることが多い

医師
ラコールやエンシュアを使うときの栄
養ボトルやチューブの予備が欲しい

患者さん
在宅で使用される医療材料や衛生材料などが、担当
する診療所や訪問看護ステーションに不良在庫になる
ケースが多い。
→必要なときに必要な量を購入できないかとの要望
が多く聞かれた。
栄養チューブ
20本入り 1個約250
円
栄養剤投与
(ボトルと胃瘻の接
続)
20mlカテーテルチップシリン
ジ
25本入り 1本約150円
胃瘻からの薬剤投与

50mlカテーテルチップシリ
ンジ
20本入り 1本約200円
胃瘻からの薬剤投与

栄養ボトル(イルリガート
ル)
5個入り 1個約500円
栄養剤投与(栄養剤の充
填)
エクステンションチューブ

滅菌ドレッシング

高カロリー用ルート
疼痛緩和のために医療用麻薬の持続皮下注が必要な患者様が存在する。

そのために必要なPCA付きシリンジポンプやディスポーザブルポンプ
が
在宅では調達が困難。

そのために退院できないケースや在宅から再入院になるケースがある。
器機説明
メンテナンス

ポンプ加算
1250点

リース
料

処方指示
医療・衛生材料、機器説明
薬剤、医療・衛生材料、機器説
明

看護
交換

指示
往診
交換

薬剤
機器設
置・説
明・回収
(セデーションに必要な薬・末梢輸液など)
(薬局間小分けのさらなる規制緩和)
薬食監麻発0701第4号
(無菌製剤処理加算対象・・HPN・抗がん剤のみ
乳幼児製剤・麻薬の充填など難度に応じた評価)

→病院からの小分けの超法規的措置
(輸液バック・輸液セット・携帯型ディスポーザブル注入ポン
プなど)
(特に注射薬が即必要な場合には対応に苦慮)
• 在宅緩和の現場で起こりうることを想定
できていない状態でつくられた制度

• 薬剤師が在宅緩和に積極的に参加し、制
度の問題点を提言していく必要がある

制度上、設備上の問題で「できません」は簡単
→どうやったらできるかを考えることが大切
Ⅲ-3 在宅医療の推進について
在宅医療を本格的に推進する上で、保険薬局薬剤師の
機能を最大限活用することは不可欠であると考える。
そのため以下について提案する。
①無菌製剤処理加算の正当な評価
②麻薬の薬局間小分けの緩和
③終末期の在宅移行等に限り病院からの特殊薬剤の小分
の超法規的措置
④保険薬局で使用できる注射薬の拡大
⑤地域在宅拠点薬局となる条件を備え実行している薬局
の
患者負担を増やさない評価。
中医協 総-3
25.12. 4
在宅における地域拠点薬局の役割
連携

地域
拠点薬局

居宅介護支援
事業所

在宅支援病院
院内薬局
地域連携室

連携

在宅患者

連携

薬局
連携

訪問看護
ステーション

地域
拠点薬局
連携

連携
地域
拠点薬局

薬局

在宅支援
診療所
ご静聴ありがとうございました

がん疼痛緩和と医療用麻薬適正使用講演会