なぜ組織には
デザインが必要なのか?
コミュニティデザインにできること

             12.11.2012

            菊池宏子
今夜の内容
01.   コミュニティをデザインする背景
02.   なぜ組織にはデザインが必要なのか?
03.   あいちトリエンナーレ2013
      ボランティア・スタッフ育成
      4 KEY STEPSとSHOW&TELL
04.   本日のまとめ
01.
コミュニティをデザインする背景
コミュニティとデザイン


COMMUNITY    何らかの共有部分を見出した
『COMMON UNITY 』という共同体


DESIGNいい構成やアイディアを具体的に、工夫しな
がら形成するプロセス

「デザインとは、現状を少しでも望ましいものに変えよ
うとするための一連の行為である。」
                  Herbert Simon (1968)
1960年代の北米の時代背景から

多様的な考え、行動を求められた時代
『新しい観点からものごとを考える』
アメリカでの社会的変動が背景にあり、市民・住民運動や人
権問題、他民族国家が持つ、様々な問題が表面化した時代。




新しい『職能』と『職業』を問い直す
古典的な都市計画論から、人々の意見を取り入れる市民参加
型まちづくりプロセスへ
コミュニティデザインのはじまり
多数の専門領域が基盤となっているが、多様性があり、
どの専門領域に収まるものではない。

          コミュニティ
          デザイン領域

   建築                    人間工学
            アー ト
   造園       社会学           心理学
  都市計画
                   ソ ー シ ャル ワ ー ク

ハード場所を育てる          ソフト人を育てる
コミュニティデザインとは	




日常生活をとりま + その環境・場所で
く環境・場所を元     生活するひとを育
気にする為の作業       てる作業


ハード場所を育てる    ソフト人を育てる
その環境・場所で
今夜のフォーカスは	
     生活するひとを育
                  てる作業


                ソフト人を育てる
02.
なぜ組織にはデザインが必要なのか?
組織の中で『もの・こと』を機能させるた
めには、仕組み・進め方、そこに携わる
『ひとの能力』をデザインする必要がある。



様々な要素を丁寧に み取り、それぞれの
要素を「デザイン」という作業をすること
で、機能的な組織やシステムへ導く。
03.
あいちトリエンナーレ2013
3年に一度の国際芸術祭

揺れる大地ーわれわれはどこに立っているのか:
場所、記憶、そして復活
ボランティア・スタッフ育成
4 KEY STEPS

               今夜のフ
                   ォーカス
                       はこちら
                           	
  
STEP   1.   コンテクスト化
STEP   2.   チームワーク認識
STEP   3.   ラーニングプロセス
STEP   4.   オーナーシップ
STEP 1.   コンテクスト化
全体像をわかってもらう・理念・仕事の進め方など


               自分/個人(Individual)

               チーム(Group/Team)

               組織(Organization)

               活動分野(Sector)
               コミュニティ
               (Community)
あいちトリエンナーレの場合


          自分/個人(Individual)
          ボランティア・スタッフ
          チーム(Group/Team)

          組織(Organization)
           テーマ(企画概念)
          活動分野(Sector)
           組織理念
          コミュニティ
           運営人事
          (Community)
           地域性
           目的、方針など
STEP 2. チームワーク

     こと	
  
⼤大切切な
    お互いに任せる仕組みをつくる
     CO-DEPENDENCY & TRUST


    それぞれの違いを尊重し、
     適材適所の能力・役割分担を心がける
     SELF & TEAM ASSESSENT


    定期的に各自のプロセスを話し合える
     環境をつくるMOTIVATION & CHECK-INS
任せる仕組み
企 画 運 営 チ ーム 人 事 式 図 な ど 、
きちんと組織図の中に組み込むという意識が必要
        キュレーター     アシスタント・キュレーター


        プロデューサー

        アーキテクト

        コミュニティ                 ボランティア
 芸術監督              エデュケーター
         デザイナー                     スタッフ

          広報

        公式デザイナー

                  愛知県国際芸術推進室
任せる仕組み 表 の 顔 & 架 け 橋 と して
                     無償で働く・応援するサポーター?	
  
                     いいえ、チームメンバーです!	
  
          現代美術
         パフォーミング              ボ
           アーツ                ラ
           オペラ      プ         ン
                    ロ         テ
  あいち
         映像プログラム
                              ィ          観衆・来客
トリエンナー              グ         ア          Audience
   レ      普及・教育
                    ラ         ・
           広報       ム         ス
                              タ
         公式デザイナー              ッ
                              フ
         事務局/推進室

                   OUTPUT   ENGAGEMENT LINE
STEP 3. ラーニングプロセス
 自主的に行動できるような仕組みを作る

          	
  
     ほしいこと
覚えていて
    ラーニングプロセスには個人差があります

   その人にあったプロセスをデザインできれば効果的。
     忍耐強く、丁寧に!
   質問の差別化をしない。「こんなことも知らない
    の?!」は禁句。
   コミュニケーションがとれないのは誰のせい?
     話し手と聞き手がいることを忘れずに。
意思疎通の為の簡単なツールとは?
SHOW-and-TELL
パブリックスピーキングとコミュニケーション

北米、オーストラリアなどでは、幼稚園や小学生の教
育方法・科目として取り入れる。リーダーシップ育成、
アイスブレーキングなどにも応用されている。
基本
1.  お題・トピックを決める
2.  アイテム(大切なもの/思い出の品など)を持ち寄る
3.  見せながら(SHOW)、それに関したストーリーを話す(TELL)
4.  質問に答える
                          簡単で
効果                        す	
  
  自分を知るきっかけから、自信へつながる
  ものに気持ち・思いが挿入できる
  筋道が通る物事の理由を述べられるようになる
  リサーチ能力が上がる・WHYの肉付け、論理的に考える
  人とシェアすることの喜びを覚える
SHOW&TELLは、ここを育てる
ボランティア・スタッフに問われる能力から

                         コミュニケーション
      プロ意識と品格            リテラシー
 Professionalism&Pride
                         Understanding&Presentation
責任をもった行動ができる力

      自主性・人間力            社会性・順応性 
                         Sociability&Adaptability
   Humanity&Humility
                         「伝えたい気持ち」と「伝えるちから」
自分の魅力をみつけ、生かす
                         まわりを見渡せる力

      創造性・想像性            洞察力と観察力
 Creativity&Innovation
                         Compassion&Literacy
工夫する・応用できるちから
                         ひとの思いを瞬時に読み取るちから
STEP 4. オーナーシップ
組織の一員としての役割や仕事の進め方を理解して行動する
自分が組織を共に作っているんだ!という感覚。

      しいこと	
  
覚えていてほ
   常に意見が出せる居心地の良い
 環境(場所・雰囲気)を作る
 A SENSE OF OWNERSHIP


   責任の意向と責任能力を高める
 RESPONSIBILITY


  信頼関係から、組織の一員として
 自主的行動へ結び着く
すべてのレベルでのオーナーシップを

       自分/個人
       (Individual)     自分
       チーム(Group/
       Team)            運営チーム
       組織
       (Organization)   あいちトリエンナーレ
       活動分野(Sector)
                        アートとまちづくり
       コミュニティ
       (Community)      愛知県・地元の地域
05.   本日のまとめ
なぜ組織にはデザインが必要なのか?

組織は、
  個人の能力だけでなく、組織としての能力が問われる
      ひとが変わっても、組織がしっかりしていれば、
   きちんと引き継がれる。その為に、


デザインによって、
  見えにくく、図りにくいものごと(ソフト面)の視覚化を
   することで、息の長い、継続的に関われるシステム・基
   盤が築かれる
あいちトリエンナーレ2013という
3年に1度の組織を、今後も継続させる為
に、やるべきこと?


ひとのつながりを尊重した、連携的なスタ
イルを構築し、現場で働く人々が、活動し
やすい環境(基盤・プラットフォーム)を
デザインする必要がある。
ありがとうございました。

【schoo WEB-campus】なぜ、組織にデザインは必要なのか? 先生:菊池宏子