自己紹介

• 田中 宏幸
• (株)イリンクス 社長 / プログラマー
   – 現在Vita、PS3、フィーチャーフォンで
     ゲームやエンジン等作ってます。


• 一応プロマネの資格持ってます
   – 認定スクラムマスター (CSM)
   – PMI認定Project Management Professional
• Twitter : swiftnest
PMBOKって何?

• 「Project Management Body of Knowledge」
    – 日本語訳:プロジェクトマネジメント知識体系

• 「PMI」というプロジェクトマネジメントのデッカイ組織が作成
    – 米国標準協会(ANSI)で米国標準規格として承認
    – 会員は全世界154カ国

参考:PMP(Project Management Professional)」の資格保持者
       06年末        07年末       08年末       09年末       10年7月      10年11月
日本      18,009名     22,414名   25,580名     27,591名   28,952名     29,542名
世界     221,144名    268,802名   318,274名   361,238名   394,389名   409,159名



            事実上プロジェクトマネジメントの国際標準
PMBOKを読んでみる

■プロジェクトって何?
• 定められた期間内に今までにはない目標を達成する
 – 「有期性」と「独自性」があるもの

■プロジェクトの成功って何?
• プロジェクトに課せられた様々な「制約事項」を満たし
  プロジェクトの目的が達成されたどうか
• 制約事項:良くあるのは「スコープ(作業範囲)、タイム、コスト」

   「完成が大幅に遅れたけど、皆で頑張り、学ぶことも多かった。
        つまりこのプロジェクトは成功と言える!」

         PMBOK的には失敗プロジェクト
立ち上げ時

• プロジェクト憲章を作成
 – 要はプロジェクトの概要書
   • スコープ (企画)
     – 「FPSで16人同時ネット対戦有り。舞台は…」

   • ざっくりとしたスケジュールや予算、制約事項
   • 成功基準
     – 国内販売5万本、ファミ通でゴールド

   • 主要ステークホルダー(関係者)
     – クライアント、自社の管理部門


      双方の同意が取れたらプロジェクト開始
スコープとコスト

• スコープ
  – 企画書をズラズラーっと作業単位にリスト化
   • 最初は大雑把で段階的に詳細
        – PMBOKでは「段階的詳細化」という

  – スコープの変更はスケジュールなど全体に及ぶので
    プロジェクトの成功率に直結する
   • ゲームでは変更を抑制するのは難しいですが…

• コスト
  – 予算を月毎にグラフにする
   • 人月、外注費、設備費
スケジュール

• 基本はガントチャートやマイルストーン
 – 段階的詳細化
• プロジェクトの進行状況を確認するだけでなく
  作業待ちやクリティカルパスの確認にも有効
• 見積る際はPERTや三点見積りを使うと良い
 – 三点見積り
   • (4×「通常値」+「悲観値」+「楽観値」)÷6
     – この仕事多分5日で終わるけど、早ければ3日、最悪9日掛かるかな

     → (4 x 5 + 3 + 9) ÷ 6 = 5.3日
人的資源とコミュニケーション

• 人的資源
 – チーム活動(朝会、勉強会)
 – チームメンバー育成(コストや時間が掛かる!)
 – 役割と責任→組織図
• コミュニケーション
 – PMの仕事の80%はコミュニケーション
 – 方法(メール、掲示板、チャット)
 – 頻度と相手(上司やメンバー)
   • ここはなるべく立ち上げ当初に決めておく
品質とリスク

• 品質
 – 品質の維持
   • TDD,IC(Jenkins)、コードレビュー等

 – レビューと改善
   • 改善は結果よりプロセス(何故こうなったのか)を重視

• リスク
 – 起こりうるリスクを予め想定し、対策を検討しておく
   • 例)ハードの発売日が伸びた、メンバーが揃わなかった
   • 主な対策:「回避」「転嫁」「軽減」「受容」

 – PMBOKではかなり重要視
調達

• 調達する時期と内容
 – 調達内容例)外注、ミドルウェア、機材等
• 内外制分析
 – 内部で製作するのか、それとも外から入手するのか
• 評価基準とプロポーザル
まとめ

• 大きなプロジェクトを動かすためには
  それ相応の準備や期間が必要
• 予め準備しておくのと、いきあたりばったりでは
  プロジェクトの成功率が変わる
• 基本的なマネジメントは覚えておいて損は無い

       • ただし、PMBOKの原書は非常に
         難解なのでこの本から始めるのが
         オススメ

PMBOKで学ぶマネジメント基本のキ

  • 2.
    自己紹介 • 田中 宏幸 •(株)イリンクス 社長 / プログラマー – 現在Vita、PS3、フィーチャーフォンで ゲームやエンジン等作ってます。 • 一応プロマネの資格持ってます – 認定スクラムマスター (CSM) – PMI認定Project Management Professional • Twitter : swiftnest
  • 3.
    PMBOKって何? • 「Project ManagementBody of Knowledge」 – 日本語訳:プロジェクトマネジメント知識体系 • 「PMI」というプロジェクトマネジメントのデッカイ組織が作成 – 米国標準協会(ANSI)で米国標準規格として承認 – 会員は全世界154カ国 参考:PMP(Project Management Professional)」の資格保持者 06年末 07年末 08年末 09年末 10年7月 10年11月 日本 18,009名 22,414名 25,580名 27,591名 28,952名 29,542名 世界 221,144名 268,802名 318,274名 361,238名 394,389名 409,159名 事実上プロジェクトマネジメントの国際標準
  • 4.
    PMBOKを読んでみる ■プロジェクトって何? • 定められた期間内に今までにはない目標を達成する –「有期性」と「独自性」があるもの ■プロジェクトの成功って何? • プロジェクトに課せられた様々な「制約事項」を満たし プロジェクトの目的が達成されたどうか • 制約事項:良くあるのは「スコープ(作業範囲)、タイム、コスト」 「完成が大幅に遅れたけど、皆で頑張り、学ぶことも多かった。 つまりこのプロジェクトは成功と言える!」 PMBOK的には失敗プロジェクト
  • 5.
    立ち上げ時 • プロジェクト憲章を作成 –要はプロジェクトの概要書 • スコープ (企画) – 「FPSで16人同時ネット対戦有り。舞台は…」 • ざっくりとしたスケジュールや予算、制約事項 • 成功基準 – 国内販売5万本、ファミ通でゴールド • 主要ステークホルダー(関係者) – クライアント、自社の管理部門 双方の同意が取れたらプロジェクト開始
  • 6.
    スコープとコスト • スコープ – 企画書をズラズラーっと作業単位にリスト化 • 最初は大雑把で段階的に詳細 – PMBOKでは「段階的詳細化」という – スコープの変更はスケジュールなど全体に及ぶので プロジェクトの成功率に直結する • ゲームでは変更を抑制するのは難しいですが… • コスト – 予算を月毎にグラフにする • 人月、外注費、設備費
  • 7.
    スケジュール • 基本はガントチャートやマイルストーン –段階的詳細化 • プロジェクトの進行状況を確認するだけでなく 作業待ちやクリティカルパスの確認にも有効 • 見積る際はPERTや三点見積りを使うと良い – 三点見積り • (4×「通常値」+「悲観値」+「楽観値」)÷6 – この仕事多分5日で終わるけど、早ければ3日、最悪9日掛かるかな → (4 x 5 + 3 + 9) ÷ 6 = 5.3日
  • 8.
    人的資源とコミュニケーション • 人的資源 –チーム活動(朝会、勉強会) – チームメンバー育成(コストや時間が掛かる!) – 役割と責任→組織図 • コミュニケーション – PMの仕事の80%はコミュニケーション – 方法(メール、掲示板、チャット) – 頻度と相手(上司やメンバー) • ここはなるべく立ち上げ当初に決めておく
  • 9.
    品質とリスク • 品質 –品質の維持 • TDD,IC(Jenkins)、コードレビュー等 – レビューと改善 • 改善は結果よりプロセス(何故こうなったのか)を重視 • リスク – 起こりうるリスクを予め想定し、対策を検討しておく • 例)ハードの発売日が伸びた、メンバーが揃わなかった • 主な対策:「回避」「転嫁」「軽減」「受容」 – PMBOKではかなり重要視
  • 10.
    調達 • 調達する時期と内容 –調達内容例)外注、ミドルウェア、機材等 • 内外制分析 – 内部で製作するのか、それとも外から入手するのか • 評価基準とプロポーザル
  • 11.
    まとめ • 大きなプロジェクトを動かすためには それ相応の準備や期間が必要 • 予め準備しておくのと、いきあたりばったりでは プロジェクトの成功率が変わる • 基本的なマネジメントは覚えておいて損は無い • ただし、PMBOKの原書は非常に 難解なのでこの本から始めるのが オススメ