2011年4月14日(木)
       メディア事業開発会議


ネット通販の利用実態とソーシャルメディア



      通販エキスパート協会
           渡辺友絵
通販市場の規模と現状




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通販の市場規模

◎2009年度の市場売上高は
 4兆3,100億円(前年度比4.1%増)と拡大


◎前年度比1,700億円増加と過去最高に


◎2008年度の伸び率(6.7%増)と比べると
 2.6ポイント低下・・・やや鈍化傾向

                (社)日本通信販売協会調査
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通販売上高の推移(JADMA資料)




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通販売上高上位企業(2009年度)
アマゾンジャパン       4,000億円(33.3%増)
アスクル           1,889億円(0.8%減)
ジャパネットたかた      1,491億円(8.8%増)
千趣会            1,472億円(6.9%減)
ニッセンHD         1,414億円(9.0%減)
ベネッセコーポレーション   1,291億円( - )
ディーエイチシー       1,102億円(3.7%増)
ジュピターSC        1,090億円(2.5%増)
ミスミグループ本社        891億円(19.0%減)
ベルーナ             822億円(4.5%減)
                    (日本流通産業新聞調査)
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ネット通販の市場規模

◎2009年度のネット通販市場売上高は
 上位300社程度で1兆7,000億円
 (前年度比約12~15%増)
*サービス系コンテンツを除いた物販売上高

◎ヤフー、楽天、DeNAなどショッピングモールの流通総
 額を加えると、サービス・コンテンツ系を除く物販単独
 の取り扱い高は約3兆円超まで拡大


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ネット通販の上位企業

アマゾン・日本事業             4,000億円
千趣会(ベルメゾンネット)           710億円
DELL(デル)             700億円
ニッセン(ニッセンオンライン)          610億円
ファミリーマート(ファミマ・ドットコム) 537億円
パルシステム連合会(オンラインパル)           441億円
ジャパネットたかた               393億円
ヨドバシカメラ(ヨドバシドットコム)      380億円
ディーエイチシー(DHCオンライン)         346億円
ソニースタイル・ジャパン(SonyStyle) 350億円
 日流eコマース 2009年度調査:推定値も含む
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勢い増すインターネット通販

<特徴と傾向>
◎「純ネット」が伸び「カタログ併用」と逆転
 (ニッセンや千趣会は純ネットが半数超に--コスト低減、新
規客開拓につながる)
*千趣会の場合:671億円のネット売上高のうち、441億円が純ネット
 (2009年度の場合)
◎「家電」「パソコン」「書籍」が伸長
 (ネット通販売上高ランキング上位企業のうち約半数が
  この3ジャンル…「食品宅配」も拡大)
◎「F1層」対象のECファッションモールが急成長
 (マルイヴォイ、スタイライフ、スタートトゥデイ、マガシークなど)
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モバイル通販の可能性

<特徴と傾向>
◎09年のEC売上高は9,681億円'前年比11%増(
◎そのうち「物販系」は4,248億円'前年比13%増(
        'モバイルコンテンツフォーラム調査(
◎20代女性と30代男女が中心層
◎商材別ではファッション系商品がトップ
◎カタログ通販企業も100億円超に'全売上高の1割以上と拡大(
◎リアル店舗展開の小売事業者も参入
◎モバイル専業通販企業の業績が伸長
'ブランディング、シーエー・モバイル、ナッティなど。雑誌コラボや占いサ
ービスなどでも訴求(
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ネット通販の現状(2010年JADMA調査)

◆利用頻度:「週3回以上」が5.1%と前年比1.5ポイントアップ(
 20代男性が14.1%と突出・アマゾンサイトの利用者と相関あ
 り)
◆注文商品点数:1回当たりの購入は調査開始の08年以来1
 品目が60%を維持(男性が7割近い利用率で主力商品は書
 籍やDVD、ゲームソフトなどのため衝動買いにつながりにく
 い)。4品目以上は5%にとどまる
◆利用金額:1カ月では「5,000円未満」が34.4%とトップ。「1万
 円~3万円」を合わせると「3万円未満」が90%を占める(女
 性の50代は3万円以上が14.8%とやや高い)。20代では「
 5,000円未満」が男性で41.5%、女性で37.0%を占めている


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ネット通販の現状(2010年JADMA調査)
◆購入品目:「本・雑誌・コミックス」が50.0%で最多。「食料品・
 飲料(アルコール除く)」が34.9%、「レディースファッション・
 靴」が28.0%。08年以来「DVD・ビデオソフト・CD」がやや減
 尐し、「メンズファッション・靴」が微増
◆購入の情報源:「メルマガ」が30.8%とトップ。「企業のネット
 サイト」が28.3%、「クチコミサイト」が19.2%と、ネット経由の
 情報が中心。年齢が高くなるほど「メルマガ」が増える。20
 代男性は「個人・企業のネットサイト」が最も多く、20代女性
 は「クチコミサイト」「実店舗」がトップ。
◆購入の決め手:「クチコミサイト」(28.6%)、「企業のネットサ
 イト」(23.5%)、「実店舗」(15.6%)の順。



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ソーシャルメディアの活用事例




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ソーシャルメディアの活用(スマートフォン)

◎iPhoneをはじめとした各種端末の誕生で、「アプリ化
 」や「サイト最適化」などを行う通販・EC事業者が次
 々に登場
   →従来の携帯サイトとは異なる「新しい売り場」
   となる可能性も
<対応策>
 *PCサイトと同じ情報量を
 *無駄を排除したシンプルな操作性
 *ツイッターなどとの連携
 *電子カタログも見られるアプリを導入
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ソーシャルメディアの活用(スマートフォン)

◎千趣会
 昨年夏と比較的早期にiPhone向け電子カタログア
 プリを展開、基幹カタログ「暮らす服」などを投入
 した

*「ベルメゾンネット」の受注画面に移行して注文
* PCがまだiPhone最適化に対応していないため操作性が
  課題
*iPad展開もしているがこちらは操作しやすいため、受注完
  了まで至るケースが多い


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ソーシャルメディアの活用(スマートフォン)

◎ドクターシーラボ
 昨年9月からスマートフォンサイトを新設
 自社の既存モバイルサイトを変換して活用
(低コスト・短期間で可能)
*スマートフォンならではのカスタマイズを開発
*化粧のしかたなどの動画や、GPS機能で実店舗を検索
 できる機能
*モバイル通販の売上高はネット通販全体の3分の1弱程
 度
*モバイル通販顧客中でスマートフォン利用者はまだ0.5
 ~1%程度
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ソーシャルメディアの活用(スマートフォン)

◎楽天
 2008年末からiPhone向けに「楽天市場」の画面最
  適化に着手。画面に合わせたシンプル設計を優
  先した

*無駄を排した操作性で「迷いなく使えるサイト」に
*PCのお気に入り商品などは見ることができる仕組み
*利用者が多い30~40代男性を意識した商品をトップペー
 ジで紹介
*「楽天市場」のアプリ化を目指す

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ソーシャルメディアの活用(ツイッター)

◎ニッセン
 自社の社員が出演するテレビショッピング型の動画
配信を実施。サークル的なノリで商品を紹介し、受
注サイトへ誘導。番組の告知に「ツイッター」を活用
した。
◎オイシックス
 季節性が強い商品(トウモロコシやトマトなど)の販
促を「ツイッター」で展開。ツイートした人を抽選で“
食べ放題”の産地ツアーに招待した。生産者を応援
するコメントが集まり、フォロワー増加につながった。

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ソーシャルメディアの活用(フェイスブック)
<モデルを活用>
 ◎アイム(イマージュHDの小会社)
昨年末に通販機能を設置しファンページから化粧品「ライス
フォース」全商品の購入が可能に。タレント・モデル、ヘアメ
イクなど著名利用者のインタビュー記事を掲載する。ロイヤ
ル顧客の囲い込みに最適と判断


◎ニッセン
ファンページを立ち上げイメージキャラクター香里奈さんの
画像やテレビCM動画などを展開。キャンペーン告知も行う
。

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ソーシャルメディアの活用(フェイスブック)
<ギャザリング>
 ◎ネットプライス
ファンページのギャザリングコーナーに設けた「いいね!」ボ
タンをクリックすると、その分だけ商品の価格が下がる仕組
みを導入。液晶テレビでは1クリック当たり100円を値引き。
開始後2週目には300回以上クリックされ、最低販売価格に
達した。同企画は継続化し、お年玉キャンペーンなどでファ
ンを増やした
<1商品単位でファンページ>
 ◎カタログハウス
「USBスピーカー」など商品ごとにファンページを開設。売れ
 筋商品へのこだわりや特徴を伝えて販促する
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通販業界における人材育成




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業界の特徴と課題

<通販・EC業界の特徴>
*マーケティング、商品開発、媒体制作、販売・受注管理、顧
 客対応、物流、配送、決済と幅広い業務に分かれている
*社員は各自が分担する業務の知識しかない
*全業務のフローを理解しておく必要がある
*通販に必須な広告表現では法律知識が不可欠
<業界における人材育成の課題>
*通販・EC業務のフローを理解しておくことが重要
*各業務を一気通貫で学びノウハウ蓄積することが必要
*従来は通販に特化した人材教育の場や教材がなかった


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第2回「通販エキスパート検定」を実施
)試験日:2011年5月29日'日(
)受験会場:東京・機械振興会館
       大阪・大阪府私学教育文化会館
)「3級'初級(」に加え「2級'中級(」も導入
)対象 ●「3級」は通販・EC企業入社後3年程度の人や
       通販企業の周辺事業者
     ●「2級」は通販企業の中堅実務者やある程度売
       上高とキャリアがあるネットショップオーナー
)特徴 ●全国で企業団体受検も実施
     ●「通販エキスパート検定3級」および「通販エキ
       スパート検定2級」の公式テキストを朝日新聞
       出版から発行
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男女比率&年代比率


              <申込男女比率>
               男性が女性の2倍




<年代別申込比率>
30代が約4割とトップ
20代が約3割を占める
  )合格率は76%

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ご静聴ありがとうございました。




一般社団法人 通販エキスパート協会
  (http:/www.tsuhan-exa.org)
         渡辺友絵
  watanabe@tsuhan-exa.org

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