標準的なバス情報フォーマット(GTFS-JP)による
オープンデータ整備効果および活用事例
東京大学 生産技術研究所
伊藤昌毅
柏ITS推進協議会 公共交通部会
2020年2月5日
千葉県柏市 東京大学柏の葉キャンパス駅前サテライト
伊藤 昌毅 (Twitter @niyalist)
• 東京大学 生産技術研究所 特任講師
– ユビキタスコンピューティング
– 地理情報システム技術
– ヒューマン・コンピュータ・インタラクション
• 経歴
– 静岡県掛川市出身
– 2008-2010 慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科
特別研究助教
– 2010-2013 鳥取大学 大学院工学研究科 助教
– 2013-2019 東京大学 生産技術研究所 助教
– 2019- 現職
• 委員など
– くらしの足をみんなで考える全国フォーラム 実行委員
– 国土交通省 バス情報の効率的な収集・共有に向けた検討会
座長
– 国土交通省 公共交通分野におけるオープンデータ推進に関
する検討会 委員
– 経済産業省 官民データの相互運用性実現に向けた検討会
座長
• 標準フォーマット関連
– バス情報の効率的な収集・共有に向けた検討会 座長(H28年度)
– 標準的なバス情報フォーマット利活用検討会 座長(H29年度)
– バス情報の静的・動的データ利活用検討会 座長(H30年度)
• オープンデータ関連
– 公共交通分野におけるオープンデータ推進に関する検討会 委員(H29年度-R1年度)
• MaaS関連
– 都市と地方における新たなモビリティサービスのあり方懇談会 委員(H30年度)
– 新モビリティサービス推進事業有識者委員会 委員(R1年度)
• 交通政策審議会
– 交通政策基本計画小委員会 委員(R1年度-)
伊藤×国土交通省
• オープンデータ関連
– 官民データの相互運用性実現に向けた検討会 座長(H29年度)
– 情報共有基盤 利用促進ワーキンググループ 委員(H30年度)
伊藤×経済産業省
• 沖縄観光2次交通の利便性向上に向けた検討委員会 座長(H30
年度-R1年度)
• 群馬県バスロケーションシステム実証実験 アドバイザー(R1
年度)
• その他自治体主催のイベントでの講演多数
– 静岡県掛川市、石川県能美市、群馬県、島根県安来市、沖縄県、富山県、岐阜県、
北海道など
伊藤×地方自治体
IT×交通のインパクト
• 審議会などで議論された政策に基づきインフラ整備
– 長期的な視点で大規模、総合的に検討され後戻りは想定しない
• モビリティの形態ごとに事業が成り立ち制度が作られる
– 法律、習慣、企業、組織などとして固定化されがち
• IT・アプリは業務効率化や利便性向上、交通の本質ではない
これまで:「計画」の時代の交通
自家
用車
バス
タク
シー
電車
路面
電車
道路線路
線路
レンタ
カー
アプリアプリアプリアプリアプリ
制度・政策
重厚長大
軽薄短小
7
伊藤・ 交通政策基本計画
小委員会資料より
• ユーザから伝わる絶え間ない圧力に応えながら進化
• 出発点はユーザの移動需要や実績、評価
– アプリを通じてその場その時のユーザデータがリアルタイムにフィードバック
これから: ユーザ主導のITサービスとしての交通
自家
用車
バス
タク
シー
電車
路面
電車
レンタ
カー
道路・線路
制度・政策
変化の圧力
アプリ・サービス
ユーザ 8
MaaS
Mobility as a Service
ITが主導する交通の現在の到達点
• ドア・ツー・ドアの移動に対し、 様々な移動手法・サービスを組み合わ
せて1つの移動サービスとして捉えるものであり、ワンストップでシーム
レスな移動が可能となる。
• 加えて、様々な移動手段・サービスの個々のサービス自体と価格を統合
して、 一つのサービスとしてプライシングすることにより、いわば「統
合一貫サービス」 を新たに生み出すものであり、価格面における利便性
の向上により利用者の移動行動に変化をもたらし、移動需要・交通流の
マネジメント、さらには、供給の効率化も期待できる。
• 小売・飲食等の商業、宿泊・観光、物流などあらゆるサービス分野との
連携や、医療、福祉、教育、一般行政サービスとの連携により、移動手
段・サービスの高付加価値化、より一層の需要の拡大も期待できる。
MaaSとは?
(国交省 都市と地方の新たなモビリティサービス懇談会中間とりまとめより)
• いつでもどこでも「その時・その場で・他に何も使わずに」解決す
るのが当たり前に
– 知りたい→WebやSNS検索
– 届けたい→SNSでシェア
– 売りたい→カメラで撮ってメルカリに
– 行きたい→乗り換え案内やGoogle Maps
• 利用者の「したい・欲しい」の種に気付かせ、阻害せずに具体的な
形に落とし込めるようにUI/UXが進化中
– 明確に「何をしたい」を持たなくても、アプリとの対話の中で欲求を形成・具現化
MaaSの背景: IT・スマホの普及・発展
Whim by MaaS Global
• ヘルシンキ(フィンランド)でMaaSを実現
• Whim というアプリを通して鉄道、バス、タ
クシー、自転車などの組み合わせ検索や予約決
済を実現
https://time-space.kddi.com/digicul-column/world/20161209/1772
• xx
Whimの利用
https://note.mu/kakudosuzuki/n/n01c8ab0f9b84
「全ての交通サービスが自分の
ポケットの中にある」
という、
今までに感じたことのない
異次元の感覚
• xx
統合の度合いで4段階のレベルが提唱されている
http://www.tut.fi/verne/aineisto/ICoMaaS_Proceedings_S6.pdf
Whimのプラン: 料金により交通行動を誘導
• GAFAに匹敵する強大なプ
ラットフォーマーが出る説
世界はMaaSの覇権競争?
• 覇権は無理、複数プラット
フォーマーが共存する説
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00150/00002/https://business.nikkei.com/atcl/report/15/226265/112900306/
• 各自動車会社が持つモビリ
ティ事業を統合
– Car2Go, Moovel、 ParkNowな
ど
• 統合的なモビリティサービ
スプロバイダを目指す
ダイムラー・BMWの
連携
https://note.mu/niyalist/n/nd34413e79ac3
• Toyota and Softbank
ああ
Stockholder of
Uber (US), DiDi (China),
Grab Taxi (Singapore),
Ola (India)
MONET設立
公共交通の実情:
次のモビリティの本命ではあるが、
デジタル化において大きく遅れている
標準的なバス情報フォーマットによる
オープンデータという土台作り
Google Mapsで検索出来るだけではない!
地域の公共交通は乗換案内に出てこない
地域の公共交通は乗換案内に出てこない
データ整備にはコストが掛かるため
利用者数が少ない地域のバスにまで
手が回らない
交通事業者が自ら
標準形式のオープンデータを用意して
乗換案内に提供する
日本の公共交通データ流通の現状
JR 私鉄
交通新聞社 JTBパブリッシング
乗換案内サービス事業者
私鉄 バス バス バス
バスデータに関しては、集約して販売する
事業者がなく、乗換案内事業者それぞれが
独自で一社一社のデータを集めている
私鉄
公共交通データは4グループが存在
NAVITIME
駅すぱあと 駅探 乗換案内 ジョルダン 乗換案内
Yahoo!乗換案内 Google Maps
Apple Maps
データ
提供
データ提供(一部のみ)
データ+
エンジン提供
鉄道中心
海外の事例: 交通事業者がオープンデータを提供
• 路線図、時刻表、リアルタイム車両位置情報などのデータの利用を開放
• 自由に使ってもらうことで、アプリの作成や工夫を凝らした印刷物などの情
報提供を促進
• アメリカ、ヨーロッパでは当たり前になりつつある
• 大企業、ベンチャー−企業、個人がアプリ開発
オープンデータから様々なアプリが開発される
DB Open Data Hackathon
• ドイツ鉄道によるソフトウェア開発者との交流イ
ベント
– ハッカソン: ハック+マラソン 限られた時間内にソフトウェ
アを開発しアイディアや出来を競うイベント
– ベルリンにてこれまで7回開催
• 最新回(2017年5月12ー13日)はJR東日本をパー
トナーとして開催し、DBだけでなく山手線などの
データを提供して実施
– 最速で日本語ブログに報告
GTFS形式
• 世界で広く使われる形式
• 乗換案内に必要な情報(バス停・駅+路線+時刻表+運賃)をまとめて格納
したファイル形式
バス停/駅+路線 時刻 運賃
• 県庁、市役所、地元IT企業等とGTFSによるオー
プンデータ化を実現
– Google Mapsへ提供可能に
• アイデアソン、ハッカソンで地域でのデータ活用
を目指す
2014年〜 静岡県でコミュニティバスのオー
プンデータ化の取り組み
• 交通の専門家は学会に結集している
• ならばそこに参加してオープンデータ
を訴える
学会発表を繰り返す
「交通ジオメディアサミット 〜 IT×公共交通
2020年とその先の未来を考える〜」 開催
• 2016年2月12日開催(東大駒場第2キャンパス コンベンションホール) 195人来場
• 産(現場寄り): JR東日本、バイタルリード(出雲市の交通コンサルタント)
• 産(IT寄り): ジョルダン、ナビタイム、ヴァル研究所(駅すぱあと)
• 官: 国土交通省、学: 東京大学(私)
• コミュニティ: Code for Japan、 路線図ドットコムなど
バス情報の効率的な収集・共有に向けた
検討会(2016年12月〜2017年3月)
• 事務局: 総合政策局公共交通政策部交通計画課
• 外部委員
– 伊藤昌毅 東京大学生産技術研究所(座長)
– ー川雄一 株式会社構造計画研究所
– 伊藤浩之 公共交通利用促進ネットワーク
– 井上佳国 ジョルダン株式会社
– 遠藤治男 日本バス協会
– 櫻井浩司 株式会社駅探
– 篠原雄大 株式会社ナビタイムジャパン
– 丹賀浩太郎 株式会社工房
– 別所正博 公共交通オープンデータ協議会
– 山本直樹 株式会社ヴァル研究所
各社のエンジニアが集まった
ワーキンググループを開催
• 東大生産技術研究所に
各コンテンツプロバイ
ダのエンジニアなどが
集まり、バスデータの
フォーマットについて
集中討議
• データ項目のひとつひ
とつを徹底議論
2017年3月31日
「標準的なバス情報フォーマット」公開
• GTFSリアルタイムをベースにバスロ
ケデータの標準化にも対応
• GTFS-JPの改定作業
– 2年経って40項目以上の検討、見直し事項が蓄
積
• 国交省バス情報の静的・動的データ利
活用検討会
– バスロケ事業者も委員に
2019年3月 標準的なバス情報フォーマット 第2版
• Webページからデータを誰でもダウンロード出来るように
オープンデータとして公開
2018年3月:7事業者
石川県能美市「のみバス」
2017年1月からGTFS形式でオープン
データ公開。Google Mapsから検索
も可能に。
福岡県新宮町
2016年末からGTFS形式でバス、
渡船のデータ整備。Google
Mapsから検索を可能に。
山梨県
主要2事業者(山梨交通、富
士急行)及び一部のコミュニ
ティバスデータを2017年2月
よりGTFS形式で公開。
静岡県島田市・焼津市
OpenTrans.itによって2016年から
GTFS形式でデータ公開。Google
Mapsから検索も可能に。
宇野バス(岡山)
フリーのダイヤ編成システム「その筋屋」を
利用し、GTFSデータとGTFS Realtimeデータ
を公開。Google Mapsからリアルタイム位
置を加味した検索が可能に。
北海道室蘭市
独自形式で公開していたオープンデー
タをCode forがGTFS化、公式にも反
映。
2018年7月:23事業者
2018年11月:30事業者
2019年2月:90事業者
2019年7月:126事業者
2019年10月:146事業者
54
2020年2月:183事業者
55
なぜこれだけの
ムーブメントになったのか?
• GoogleはGTFS形式によるオープン
データを推奨
– ほぼ選り好みせずデータを掲載
– 検索の統計情報も公開
• 乗換案内に掲載されていない自治
体やバス事業者が利用促進のため
にデータ整備
• 訪日外国人が利用するのはGoogle
Maps
Google Mapsに載るから
• バスロケやアラートを標準フォーマットで積極公開、利便性向上へ
GTFSリアルタイムで攻めの情報発信
• ツールの開発が進む
• 各地で勉強会を実施
• 運輸局が独自にマニュアル作成
自分でも出来そうだから
• 佐賀、富山、群馬、沖縄
• その他にも続々と・・・
国交省・運輸局・自治体が推進するから
62
• 自治体、運輸局、事業者と連携してGTFS-JPの整備の呼び掛け、技術協力
– バス事業者が周辺の事業者のデジタル化を啓蒙・指南する「バス芸人」が全国で誕生
• 「その筋屋」「西沢ツール」「見える化フォーマット」等のITツールを開
発、配布
– 中小事業者の業務のデジタル化を支援するとともに、IT企業に対し方向性を示す
• IT事業者、研究者などへのデータ活用アピール
• イベントの開催や関係者の交流の促進
• フォーマット仕様のアップデートや国際連携
「標準的なバス情報フォーマット広め隊」として
公共交通のオープンイノベーションを開拓
全国でさまざま講演
• 2018年3月3日(土) 東大生研 コンベンションホールにて
180名の参加者
– 22件の発表:国土交通省、トラフィックブレイン、その筋屋、みちのりHD、九
州産業大学、青森市営バス、NEXCO西日本、ヴァル研究所など
公共交通オープンデータ最前線 in インター
ナショナルオープンデータデイ2018 開催
Google Mapsがゴールではない
ワンソース・マルチユース
• データを使った様々なアプリ開発や
交通分析が実現
• データ分析やアプリ開発によって公
共交通の利便性が向上
公共交通
オープンデータ
乗り換え案内 マイ路線図・マイ時刻表
交通分析
service_id 平日
route_name 250号線 [3102](片上→岡山駅)
行ラベル 計画 最小 中央値最大
06:52 83 92 102 106
08:40 78 78 83 90
10:35 76 76 80 84
15:11 75 79 81 88
17:05 85 87 98 111
総計 79.4 82 89 96
0
20
40
60
80
100
120 06:52
08:40
10:35
15:11
17:05
計画 最小
中央値 最大
サイネージでの活用
• 群馬県・富山県では2018年度整備したデータを活用しバスロ
ケーションシステムの整備を推進
– GTFSリアルタイムデータのオープン化にも取り組む
バスロケーションシステムの基礎データ
https://www.pref.gunma.jp/04/h21g_00088.htmlhttps://toyama.vtfm.jp
• 北海道十勝MaaS実証実験の
基盤データの一部はGTFS-JP
オープンデータ
• 小田急+VAL研究所のMaaS
プラットフォームに採用
MaaSの基盤データとして
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ss/stk/hokkaido-tokachi-maas.htm
https://www.slideshare.net/KenjiMorohoshi/20200128shikoku-gtfsjp
• Aa
市民発のアプリも登場
https://play.google.com/store/apps/details?id=work.momizi.unomap&hl=jahttps://sonohino-kibunshidai.org/aobus_now/
青バスなう! UnoMap
• a
市民発のアプリ・ノウハウも登場
GTFSリアルタイム表示 開発ノウハウ提供
https://qiita.com/hiroshi_toyoshima/items/ecac6d074390544b6e9ehttp://gtfs.boo.jp/
• 概要:
– 2018年10月13日(土)、岡山市にて、参加者約20名
• 実習内容:
– アプリ開発(講師: 伊藤昌毅) Node.jsでWebアプリ
– データ分析(講師: 太田恒平) QGISで路線図作成
公共交通オープンデータ技術実習
〜はじめよう!GTFSを使ったアプリ開発とデータ分析〜
• 公共交通オープンデータの紹介
や、それを利用したプログラミ
ング方法を解説
– GTFSとODPTデータを紹介
– QGIS、SQL、Processing、Lineボット
などで活用
• 122ページの書籍を300部以上
販売
技術書展6で同人誌を販売
地域コミュニティが
データ活用
富山県資料
Code for Saga
• Code for Saga今年のテーマが
「公共交通の利用促進」
• 2018年11月17日にアイディアソ
ン開催!
– 伊藤も参加予定!
地域のITコミュニティが
データ活用を議論
公共交通・CivicTechなどのコミュニティに越境
交通事業者のデジタル化
• 業務そのものをデジタル化し
て楽に
– ダイヤ改正、仕業編成、バス停向け
時刻表作成、運賃改正、届出書類作
成・・・・・・
– ダイヤデータ、営業データ、車両
データ、労務データなどを一元管理
• 結果的に最新のデータが常に
作成出来る体制
バス事業者: 業務のデジタル化で継続的データ整備
• お盆の日のみ走る臨時便を事
前に情報提供
• その日を設定した検索にだけ
案内される
• Google Mapsはデータを送信
してからほぼ48時間以内で更
新されるらしい
臨時便への対応
• バス乗り場の位置や名称
まで含んだ案内を実現
• 事業者が必要と思うレベ
ルの情報提供が可能
先進事例:
乗り場を含めたバス案内
先進事例(佐賀市営バス・祐徳バス):
正確な情報でバス→バスの乗換も安心
• 佐賀空港から「枝梅酒造」を検索
• バス停位置が正確だから「県庁前」での乗換も
不安なし!
• リアルタイムデータも掲載準備中
• aa
「その筋屋」からAlertを発行
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=2147510275507193&set=a.1460801354178092&type=3&theater
交通ITベンダー: 囲い込みから相互運用性へ
運賃マスター
バス停・路線
マスター
時刻マスター
車両マスター
乗務員マスター
車載器
GPS
位置・時刻
行先表示
ドライブレコーダー
デジタルタコグラフ
電子スターフ
運賃表示器
入力
バス停通過
入力
系統番号
運賃箱
整理券発券
バス車両
スピーカー
運賃表示
データ
LEDパターン
データ
音声データ
仕業データ
押ボタン
勤怠・運行実
績DB
低頻度
毎日以上
リアルタイム
バスロケ
サーバ
GTFS
GTFS-RT
営業所など バス車両内外システムのモデル図(理想?) by 伊藤
位置情報
通過情報
系統・便ID
走行実績
運賃実績
ドラレコ
点
呼
中頻度
制御
実績
データ
運輸事業のデジタル化に向かって
• 2019年現在、交通事業者と国交省(運輸局)とのやり取りは
紙とハンコ
• ファイルされた紙は死蔵され政策立案に活かせず
• 交通事業者にデジタル化のインセンティブ無し
交通行政: 届出のデジタル化と活用へ
未だ紙ベース: 公共交通事業者からの申請・届出
申請上限運賃
原稿上限運賃
変更実施運賃
原稿実施運賃
運賃計算キロ
5段組三角表を
キングファイルで提出
事業者も行政(運輸局)も
辛い
運輸局に100申請以上
集まりチェックしきれない
青森市交通局の消費税対応における申請の例
88
Photo: ©KOBE TOURISM BUREAU
GTFS-JPデータを用いた乗合バス事業の
電子申請に向けた基礎検討
〜帳票地獄からの脱却による働き方改革を目指して〜
第59回土木計画学研究発表会
トラフィックブレイン 太田 恒平
共著 水野羊平(永井運輸), 三浦公貴(青森市交通部), 伊藤昌毅(東京大学)
• 交通事業者から運輸局への届出をデジタル化
– ダイヤ改正、路線変更や廃止、臨時便、バス停新設など利用者に関わるほとんど
の変更に届出が発生
– 運輸局では過当競争のチェックなどを行っている
• デジタル化で行政(運輸局・自治体)がデータ活用
– 交通サービスが地域の移動を十分支えているか品質のモニタリング
– データを活用した地域交通のプランニング
• 交通事業者の業務のデジタル化の呼び水として
– デジタルで届け出るためには社内情報が一貫して管理されている必要
– 業務の効率化に加え、MaaSに必要な柔軟なオペレーションを実現するために
提言2: 申請・届出のデジタル化
90
内閣府 規制改革推進会議 に提案
高松駅13:00発の到達圏
https://qiita.com/niyalist/items/1d3941761df3969f16a2
行政は対応できるのか?
• 地域公共交通活性化再生法(2007年
制定)により、行政が主導して地域
公共交通を計画、実現する枠組みが
明確化。
• 特徴(伊藤の理解)
– 地域のことは地域(事業者、住民、行政な
ど)で
– 全体をネットワークで考える
– やる気のある地域を金や制度でサポート
– まちづくりとの連携
行政の役割の高まり
• 市町村が主体となり、地域の交通事業者や利用者などを集めた
協議会を開催できる
地域公共交通会議など
出展: 中部運輸局愛知運輸支局
「地域公共交通会議等運営マニュアル」
http://wwwtb.mlit.go.jp/hokushin/hrt54/com_policy/pdf/H29startup-koutuukikaku1.pdf
• 国交省若手職員を対象にしたIT研
修を自主企画
• API、クラウドコンピューティング、
オープンデータなどを手を動かし
て実感することを意図
• ちょっと難しかったかも。。。
ファイルからデータへ: 国土交通IT実践
ワークショップ
次のステップ
• 2020年3月7日(土) 東大生研 にて
• https://geomedia2020.peatix.com
交通ジオメディアサミットin インターナショ
ナルオープンデータデイ2020 開催
• 2020年3月4日(水)都内にて
• 続報お待ちください
関東運輸局による
標準的なバス情報フォーマットセミナー (案)
• http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/transport/sosei_transport_tk_000067.html
国交省公式ページが充実
• Facebookグループ
GTFS/バスオープンデータ友の会
情報収集とコミュニケーション
• メーリングリスト
https://www.gtfs.jp/blog/about_ml/https://www.facebook.com/groups/492835051529368/
より良い移動を、より良い地域を
力を合わせて作りましょう!
オープンデータは、いろいろな人の
知恵や力を結び付けるきっかけ

標準的なバス情報フォーマット(GTFS-JP)によるオープンデータ整備効果および活用事例