Sustainability について単なる Ecology の活動ではない営利企業として取り組むべき理由。 そして、それらに役に立つための Digital Twin の各部品について整理していきます。

1. Sustainability への取り組み
畠山 大有 | Daiyu Hatakeyama
Senior Cloud Solution Architect
Microsoft Japan
/dahatake
@dahatake
/in/dahatake
/dahatake
/dahatake
daiyu.hatakeyama@microsoft.com

3. サステナビリ
ティの課題と
機会

4. 差し迫った影響に対
処したら、変革的な
機能を活用して持続
可能な製品を開発し、
持続可能なビジネス
モデルを作成し、真
の競争上の優位性を
獲得します。
Incremental
今やっていることを、より良くする。これ
には、コアとなるビジネス機能を最適化す
る取り組みや、環境や社会に影響を与える
既存のプロセスを改善する取り組みが含ま
れます。
Innovative
現在行っていることを別の方法で行う。こ
れには、市場での地位を維持、強化するた
めに、社会的、環境的パフォーマンスを向
上させたり、影響を相殺するようなイノ
ベーションが含まれます。
Transformative
共有価値を生み出すために異なることをす
る。 これには、新しい市場、新しいマイ
ンドセット、新しいビジネスモデルへと企
業を推進するための変革が含まれます。
ネットゼロの未来と循環型経済がもたらす
商業的Opportunityをつかみます。
Horizon 1
Incremental improvement
 カーボン、水、廃棄物、生態系への影響を減
らすためのプロセスの最適化
 自動化されたサステナビリティレポート機能
 燃料効率を高めるルート最適化
Horizon 2
Tactical interventions
 カーボンオフセット＆カーボン インセット
 360°サプライチェーンの透明性
 リアルタイムのサステナビリティデータの可
視化に基づく、インサイト主導の意思決定
Horizon 3
Transformational change ​
 循環型ビジネスモデル
 持続可能な製品設計
 AI 対応のインテリジェント サプライチェーン
 AI 対応の what-if シナリオ計画と気候変動リス
ク モデリング
規制対応や
効率化・省力化
ここだけだと
“負担”が増すだ
け
変革の
Opportunity、
差別化の要因、
ビジネスチャン
スと
捉えて、
前向きに取り組
む
どう取り組むのか?

5. 持続的でない
人口増加
大量生産、大量販売、大量廃棄
を前提とした経済システムは、
豊かな暮らし
製品、サービス
生産・提供
資源・エネルギー
廃棄、環境負荷増
資源枯渇
経済的観点での Sustainability
Source: 「サステナビリティの取組みを学ぶ」 グロービス経営大学院 吉田 素文
教授

6. 大量生産・大量販売・大量廃棄の経済システム
「Take (資源を採掘して)」 「Make (作って)」 「Dispose (捨てる)」
製品 (物的資産) の
能力を無駄にしない
無駄な活動
(＝価値を生まない動き)
を減らす
必要とする資源・エネルギーを
減らす・環境への負荷を減らす
顧客体験
価値
製品
(物的資産)
製品を生み出す活
動
投入資源・
エネルギー
Output
Input
Output (価値)
Input (投入資源)
Sustainability
の向上は
の最大化
物的資産に依らない
顧客体験価値(豊かさ) の
向上機会を増やす
Source: 「サステナビリティの取組みを学ぶ」 グロービス経営大学院 吉田 素文
教授
経済的観点での Sustainability

7. 情報による価値の比重を増やす
デジタル化による
Sustainability
向上機会
未稼働の物的資産の
稼働率を高める 物的資産
を
その寿命
まで
使い切る
活動から無駄※を取り除く
※造りすぎ/手持ち/不良・手直し/在庫/運搬/動作/
加工そのもの
価値を生み出す活動での資源・
エネルギー消費・Co2・廃棄物等を
削減する
物的資産から
貴重な資源を
回収・再利用
Take Make Use Dispose
Distribute
提供価値の
情報へのシフト
資産の
シェアリング
サービス化
情報による視える
化・
活動の最適化
取引コストの
低減
環境・状況の
視える化と理解
Source: 「サステナビリティの取組みを学ぶ」 グロービス経営大学院 吉田 素文
教授
Sustainability と デジタル化
製品 (物的資産) の
能力を無駄にしない
無駄な活動
(＝価値を生まない動き)
を減らす
必要とする資源・エネル
ギーを
減らす・環境への負荷を減
らす
物的資産に依らない
顧客体験価値(豊かさ) の
向上機会を増やす

8. Lucas Joppa at Microsoft Research
Microsoft Research,
“40 under 40”, Fortune Magazine ※1
Microsoft におけるサステナビリティ戦略の開発と実行のリード
を担う。
環境科学とデータサイエンスの両面を持ち、炭素削減、水質改
善、
廃棄物削減などを、新たな Planetary Computing の開発を通じ
て、
地球環境の監視、モデル化、そして管理を目指す
Dr. Lucas Joppa,
Chief Environmental Officer
※1 Lucas Joppa | 2020 40 under 40 in Tech | Fortune
ビジネス、法務、政策渉外の専門家チームを指揮。
また、サイバーセキュリティ、プライバシー、人工知能、環境
の持続可能性、人権、移民、慈善活動など、テクノロジと社会
の接点となる重要な問題に取り組むマイクロソフトの活動を主
導する上で重要な役割を果たしています。
マイクロソフトのキャロル アン ブラウンと共著し、最近ベスト
セラーとなった
著書 「Tools and Weapons: The Promise and the Peril of the
Digital Age」 の中で、テクノロジ業界により大きな責任を担う
よう促すと
ともに、新しいテクノロジが生み出す課題に迅速に対応するよ
う
各政府に呼びかけています。
Brad Smith,
President and Vice Char
Brad Smith - News Center Japan (microsoft.com)

9. マイクロソフトの
CO2 排出量
CO2、SF6、CH4、N2O、HFCS、PFCS
間接排出 間接排出
直接排出
社有車
燃料の燃焼
自社使用のために購入した電力 購入した資材の生産
製品の使用
外部委託した活動
請負業者が所有する車両
廃棄物処理
従業員の出張
最大 10 万トン
最大 400 万トン 最大 1,200 万ト
ン

10. ネット ゼロ スコープ 1、2、3 - 必要な対策
カテゴリ 合計に対する割合 (%) 例
スコープ 1 直接の排出 < 1%
• 化石燃料を使用しないデータセンター
• キャンパスの車両の電気自動車化
• カーボン フリーの補助発電
スコープ 2 電力、冷暖房 12% • 100% 再生可能エネルギー (PPA)
スコープ 3
購入された製品とサービス
60%
• サプライヤー向けの再生可能電力
• 新しい調達プロセスとツール
• 建設における内包 CO2 の削減
資本財
燃料およびエネルギー関連
の
活動
3% • 再生可能電力
上流の輸送 1% • 低炭素輸送
廃棄物 < 1% • 廃棄物ゼロのキャンパスとデータセンター
出張 2% • 旅行の炭素予算
• 持続可能な航空燃料
従業員の通勤 2% • 1 人で利用する車両の削減および電気自動車化
下流の輸送 < 1% • 低炭素輸送のコミットメント
販売された製品の使用 20% • 省エネルギーの製品設計
• デバイス ユーザーのための再生可能電力
販売された製品のサポート
終了
< 1% • 循環型経済向けの製品設計
下流のリース資産 < 1% • テナント エンゲージメント
CO2 除去
• 植林および森林再生
• 土壌炭素隔離
• 海洋/沿岸生態系
• エンジニアリング
(炭素の回収、貯留、
原料としての利用な
ど)

11. Microsoft Datacenter
サーバー
キャパシティ
20年来のテクノロジー
2.0+ PUE
コロケーション
第１世代
高密度化
ラック
高密度化と展開
資源影響最小化
1.4 – 1.6 PUE
第２世代
2012
2009
1989-2005 2007
コンテナー
1.2 – 1.5 PUE
コンテナー、POD
拡張性と持続可能性
外気と水による経済的
な冷却
SLAの改善
第３世代
モジュラー
1.12 – 1.20 PUE
ITPAC
（組み立て式コンポーネント）
CO2抑制、適正サイズ化
早期運用
屋外空冷式
第４世代
統合化
1.07 – 1.19 PUE
統合システム
耐障害性の高いソフト
共通のインフラ
シンプルな運用
柔軟性と拡張性
第５世代
Future

12. 24/7 マッチングプラットフォーム
 再生可能エネルギーでの事業運営を可能にする
 必要な電力を選択し、Azure IoT Central上のSmart
Utilityサービスを使用して、時間ごとに選択したエネル
ギーと
消費量を一致させる
 Vattenfall との共同開発
以下のサイトで登録可能
 https://www.vattenfall.se/foretag/miljo/24-7-matching

13. 100% カーボンフリー Datacenter
- Microsoft Sweden -
Microsoft opens its sustainable datacenter region in Sweden, creating new opportunities for a cloud-first Sweden – Microsoft News Centre Europe
Vattenfall 社とのパートナーシップによる
24/7 hourlyでの エネルギーマッチングプログラ
ム
Energy and Environmental Design (LEED) Gold
certification の取得
再利用可能エネルギーの開
で、 bp, Enlight Renewable Energy, European
Energy, NTR, Prime Capital, wpd らと契約
Swedish Circular Center 設立による Serverな
どのハードウェアの再利用を促進 (ヨーロッパ
で3か所目)
100%外気による空冷。
雨水の湿度管理などデータセンター施設での利
用

14. Microsoft の
Software への
Update

15. 時間短縮

16. Edge Device | On Premise Microsoft Data Center
https://www.techempower.com/benchmarks/#section=data-r20&hw=ph&test=plaintext https://www.tpc.org/tpce/results/tpce_price_perf_results5.asp?resulttype=all

17. Microsoft Cloud for Sustainability
INSIGHTS
ACTION
DATA
Report
Reduce,
Remove,
Replace
Record
Dynamic
Calculation
お客様のデータに合わせた
柔軟な計算モデルを構築
Connection
Catalog
リアルタイムデータのため
の
包括的なコネクタ群
Common
Data Model
データ統合とレポーティン
グ
の迅速化
Partner
Solutions
ISVのポイントソリューショ
ンによる特化した削減戦略
と
業種毎の拡張
Offset
Marketplace
カーボンオフセットの
調達・管理の促進
Product
Allocation
透明性を実現するアロケー
ション
Actionable
Insights
アセットレベルのレポート
で
問題点を明確化
Reporting,
Goal Tracking,
& Maturity
組織のコミットメントと規
制遵守
のための目標達成
What-if
Analysis
削減計画と将来の計画を
裏付ける変数分析
Circular
Design
デザイン思考に取り入れら
れる
水資源と廃棄物の分析

18. Microsoft Azure
Microsoft Could for
Sustainability
Sustainability Common
Data Model
Power Platform
記録
Record
報告
Report
削減
Reduce
データ取込み 計算
レポーティン
グ
Power Platform
など
Dataverse
Digital Twin
(Custom App)
Any Service / Any Cloud
File

19. • SaaS
• 業種シナリオ毎のテンプレート

20. • Azure Cognitive Service - Form Recognizer
• 手書きの日本語対応も (Preview)
Form Recognizer Studio
アノテーション、ラベリング
学習済みモデル
カスタマイズ
{
"key": "Address:",
"values": [
"1111 8th st._Bellevue WA…
“boundingbox”:
“confidence”: 0.9
]
},
{
"key": "Amount",
"values": [
"$89,024.34"
]
}

21. 排出源
排出係数
組織
レポート
データの取り込
み
排出量の計算

22. 記録
アクティビティ 排出量
アクティビティ データを
関連する排出係数と組み
合わせて使用して計算す
る
モデル
プロファイル
マスター
データ
システム
初期システム データ
単位グループ
単位換算
レポートの設定
ソリューション全体で
使用されるマスター デー
タ
契約計器の種類
燃料の種類
産業プロセスの種類
車両の種類
参照
データ
組織
データ
排出量の影響の境界を
定義する組織の定義
組織単位
施設
リージョン マッピング*
毎月の収益
ライブラリ
各国の規制、ニーズに基
づく
排出量の計算をサポート
する
ライブラリのコレクショ
ン
ライブラリ
排出係数
係数マッピング
削減
レポート
分析
ダッシュボード ス
コープの洞察
レポート
スコアカー
ド
目標

23. 『xxx は、製造過程か
ら
廃棄まで、CO2 出さな
い
から、それにしよっ
か』

24. “日本車は壊れない”
Source: 大衆車 - Wikipedia
1958年トヨタ クラウン・ランドク
ルーザー
初の対米輸出
『愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ』
“日本車は燃費がいい”
1970年 ホンダ CIVIC CVCC
“Sustainability”
1973年 オイルショック・大気汚染

26. • Microsoft Cloud for Sustainability 製品サイト
https://www.microsoft.com/ja-jp/sustainability/cloud
• Microsoft Cloud for Sustainability 技術ドキュメント
https://docs.microsoft.com/en-
us/industry/sustainability/overview
• マイクロソフトのサステナビリティの取り組み
https://www.microsoft.com/ja-jp/sustainability
26

27. • https://aka.ms/sse/learn
• Principles of Green Software Engineering
• https://aka.ms/sse/blog
• Microsoft Dev Blog on Sustainable Software

28. Invent with purpose.