2012.7.11の読書会用資料です。リーンスタートアップの第一部をまとめました。

1. サービス開発者の読書会
「リーンスタートアップ」
第一部のまとめ
2012.7.11 @ ConnectStar

2. 1.定義

3. スタートアップとは組織だ
• スタートアップとは、とてつもなく不確実
な状態で新しい製品やサービスを創り出さ
なければならない人的組織である。（p41）
• 技術的ブレークスルーや単なるアイデアで
はない。
• 組織である以上、マネジメントを避けて通
るわけにはいかない。

4. 何のためのマネジメント？
• 予定通りに完成させたり、予算内でおさめるため
じゃない。（だって不確実性が高いんだから）
• スタートアップの目標は、できるかぎり早く、作る
べきモノ —顧客が欲しがり、お金を払ってくれるモ
ノ—を突きとめることだ。(p30)
• でも、それが何かは分からない。
• だから学ばなければならない。しかも効率的に。
• そのためのマネジメント手法がリーンスタートアップ

5. 誰が対象？
リーンスタートアップの対象という意味では、
アントレプレナー ≒ イントレプレナー
（企業内起業家）
もちろん僕たちも対象です。

6. 2.学び

7. 価値がすべての基準
• リーンな考え方における価値とは顧客
にとってのメリットを提供するものを
指し、それ以外はすべて無駄だと考え
る。
• しかし、スタートアップにおいては、
その価値が分からない状態。だから検
証による学び(validated learning)が必要。

8. 問うべきなのは
• 「この製品を作れるか？」 ×
• 「この製品作るべきか？」 ○

9. いわば検証駆動開発
• リーン・スタートアップ・モデルにおい
ては、製品も機能もマーケティング
キャンペーンも、スタートアップが行う
ことはすべて、検証による学びを得る
ための実験だと考える。

10. おまけ：アジャイルとリーンの違い
• プロセスは似ているが目的が違う。
✓ アジャイル → ソフトウェアを作る
✓ リーン → 価値を生み出す

11. 3.実験

12. 戦略を検証するための実験
リーン・スタートアップでは、スタートアッ
プが行うことを「戦略を検証する実験」とし
てとらえなおす。戦略のどの部分が優れてい
てどの部分が狂っているのかを検証する実験
だ。実験は科学的手法にのっとって行う。ま
ず、何が起きるのかを予想する仮説を組みた
てる。次に、予測と実測とを比較する。

13. ビジョンに基づいて進める
科学的実験が理論に基づくように、ス
タートアップの実験はビジョンに基づい
て進める。ビジョンを中心に持続可能な
事業を構築する方法を明らかにすること
が実験の目的である。

14. 製品 最適化
戦略 ピボット
ビジョン （ここはぶれない）
戦略の検証がリーンスタートアップの肝どころ

15. 価値仮説と成長仮説に分解
• 価値仮説
- 顧客が使うようになったとき、製品やサービスが本
当に価値を提供できるか否かを判断するもの。
（顧客に直接聞いてもよいが精度のよい答えは得ら
れない）
• 成長仮説
- 新しい顧客が製品やサービスをどうとらえるかを判
断するもの。（新しい顧客にどう広がっていくか）

16. アーリーアアダプターを探せ
• 仮説検証のためにテストユーザーを選ぶと
きに大事なのは、平均的な顧客をみつける
のではなく、アーリーアダプター（製品を
もっとも強く欲している顧客）をみつける
こと。
• そういう顧客のほうが失敗に寛容でもある
し、フィードバックも返してくれることが
多い。

17. コンシェルジュ型実用最小限の製品
(Concierge Minimun Viable Product)
• 検証を行うのに完全な製品は不要。
• 検証可能であればよい。
• ただし、どのようなテストを行えばよ
いかに決まったやり方はない。僕たち
のアイデアと知見が必要。

18. コダック社の事例
1. 我々が解決しようとしている問題に消費者は気づい
ているか？
2. 解決策があれば消費者はそれを買うか？
3. 我々から買ってくれるのか？
4. その問題の解決策を我々は用意できるのか？
この4つの問いに答えることをチームに求める。
途中を飛ばして4にいってしまいがち。

19. クックさんの言葉
「成功とは機能を提供することではあり
ません。成功とは、顧客の問題をどうし
たら解決できるのか学ぶことです」