第8回マニュフェスト大賞優秀賞を受賞しました。「ネット選挙・コミュニケーション戦略賞」。2013年10月31日に研修会でプレゼンしたスライドの「完全版」。プレゼンは3分間だったので割愛し駆け足で説明。ここに完全版を公開し共有します。議員になって半年（応募時はまだ4か月程度でしたが）、市民の時から描いていた住民への情報発信とコミュニケーション。これまであまり関心を示さなかった方へどのようにアプローチしていくか、が大きな課題でしたが、ネットを含めたツール全体を設計することで効果をあげることができる！と仮説を立てて実践中。ポイントは、ツールの特徴と役割に応じての使い分けと導線設計を含めた「プランニング」「コンテンツ」「デザイン」の３点。部分的に成果は出ているものの、引き続き検証しブラッシュアップしていきます。

1. 第8回
マニュフェスト大賞優秀賞受賞
白井 亨（しらい とおる）
小金井市議会議員
効果的な“住民とのコミュニケーション”の設計について
子育て × 賑わい × 繋がり の好循環の仕組みをつくろう

2. はじめに
「ネット」はあくまでコミュニケーションの手段の一つ。
コミュニケーションをしっかり体系的に設計し実践する
ことで、住民とのコミュニケーションをもっと効果的に
図ることができるはず。

3. 問題意識

4. 何が、モンダイ？

5. 何が、モンダイ？

6. 何が、モンダイ？
議会・議員
「伝えているつもり」が全然
伝わっていない。伝える必
要性を感じていない議員も。
市民
「お任せ」でいいと思っている。
政治家の必要性を感じていない。
信頼できないと思っている。など

7. データからわかること①
※小金井市議会の「市民アンケート」より
「活動内容を知らない」人が半数を超えるにも関わらず、月額報酬
が「高い」と感じている人が多い。
知らないのに「高い」と感じられるのは何故か。知らないから
「高い」と感じているのではないか。

8. データからわかること②
そもそも、名前を知ってもらえなければ、活動内容の
評価はできないのではないか。

9. データからわかること③
執行
機関
議決
機関
市長と議会の違い、議会や議員の役割を知ってもらう必要
性がある。

10. データからわかること④
関心はある（58.3％）。ただ、傍聴に「来たことがない」が9割。
①物理的な障壁 →時間が合わない（平日は仕事）
②心理的な障壁 →行ったことがない場所への不安
③動機の欠如 →「行く理由」がない

11. まとめ
“市民がいかに議会のことを知らないか”
が明らかにされたといえるのではないか。
市政と併せて議会を「見える化」
することは必要
まずは議会のこと、議員のことを「知ってもらう」ことから
始めないと、ごく一部の人たちの意志だけで議決をおこ
なっている、と言われても仕方ない。
自分の税金がどう使われれいるのか、住んでいるまちがどうなっていくの
か、子どもを育てる環境について等、市民が自分の意見を反映でき
る議会という存在を認識してもらうことからがスタートではないか。

12. 取組み

13. コンセプト
Ｃｏｎｃｅｐｔ
Ｃｏｎｔｅｎｔｓ
Ｄｅｓｉｇｎ
全体設計
情報の性格、
その質と量
デザイン管理
各ツール等の役割を
明確にしたコミュニケー
ション設計
情報発信する
コンテンツの工夫
設計に応じたデザイン
マネジメントの徹底
Ｐｌａｎｎｉｎｇ

14. Ｐｌａｎｎｉｎｇ
ツールライ
ンナップ①
▼ペーパーツール「こがおもマガジン」
（A5×４P、フルカラー）
▼ペーパーツール「ほぼ隔週版」
（A４両面、モノクロ）
▼定例外ごとに発行（予定）
▼3か月ごとの市政ダイジェスト
▼ポスティング配布
▼3週間ごとの発行
▼市政の最新情報
▼駅頭のみでの配布

15. Ｐｌａｎｎｉｎｇ
ツールライ
ンナップ②
▼ネットメディア
WEBサイト
blogやfacebook
へのリンク、お知らせ
更新
Blog
議員、議会での活動、
市政の記事的情報
Facebook（会派）ページ
Facebook（個人）
Twitter
普段の生活（議員＆プライベー
普段の生活（議員＆プラ
ト）を赤裸々に発信
イベート）を赤裸々に発信
議員、議会での活動、
市政の状況の情報

16. Ｐｌａｎｎｉｎｇ
アプローチ
興味関心が
高い人
ツールの特性を踏まえ、市民の関心の度合いに
よって各ツールの位置づけを分類した上で使い分け
市民
かならず選
挙には行く
層
関心が低い層
関心が極度
に低い層

17. Ｐｌａｎｎｉｎｇ
全体設計
ペーパーツール
「こがおもマガジン」
駅前やSNSでコミュニ
ケーションを重ね、イベ
ントや事務所などリア
ルなコミュニケーション
へ誘導。住民の声を聴
く機会の実現
ペーパーツール
「ほぼ隔週版」
WEBサイト
全体情報を確認
会員化でチラシ直送
プライベート色濃い
Facebook（個人）
プライベート色薄い
Twitter
Facebook（会派）ページ
Blog
議会カフェ
事務所
ほぼ毎月開催。
10名前後でスラ
イド使い報告と
意見交換を実施
地元地域の商
店街に事務所。
ふらり相談の受
け皿に。

18. Ｐｌａｎｎｉｎｇ
マッピング
漏れとダブりがないか、マッピングでチェック
即時性（高い）
一方向
ストックエリア
即時性（低い）
ストックから→フローへ。フローから→ストックへ。
双方向

19. Ｃｏｎｔｅｎｔｓ
情報の性格、質と量について
Twitter
▼1日３～15程度
▼フロー
▼不特定多数
▼匿名性あり
【内容】
小金井、子育て、市
政、議員、地域活性
※テキストメイン
Facebook
Facebook（個人） （会派）ページ
▼1日１～２程度
▼フローとストック
▼知人及び不特定多数
【内容】
議員をやっている白井亨と
いう個人の普段の生活
※写真やリンク付き
▼２～３日に１程度
▼フローとストック
▼知人関係中心
【内容】
小金井、市政、議会、議
員
※写真やリンク付き
Blog
▼1週間に１～２程度
▼ストック
▼PULL型
▼不特定多数
【内容】
市政動向、議会動向
※編集記事
各ツールの性格と読む人が違ってくる為、
同記事のSNS同士の連動は一切しない。

20. Ｃｏｎｔｅｎｔｓ
何を伝えるか？（facebook個人ページの場合）
プライベートと仕事を特に分けずに投稿＝
白井亨という「人」を知ってもらう。

21. Ｃｏｎｔｅｎｔｓ
何を伝えるか？（facebook会派ページの場合）
「～をおもしろくする控室」
議員しか知らないコトや、議員を身近に感
じてもらう為に必要なコトなども投稿。

22. 「デザインマネジメント」について
Ｄｅｓｉｇｎ
どれだけ精度が高い情報も、
読んでもらえなければ、意味がない。
まずは、手にとってもらうことから。
では、主に「誰」に読んで欲しいのか？
（優先順位が必要）

23. 「デザインマネジメント」について
Ｄｅｓｉｇｎ
H25年7月21日執行参議院議員選挙の年代別投票率
20代・30代と他の世
代の差が小さくなってき
たとはいえ、依然20～
40代の投票率は低い。
特に、20・30代

24. 「デザインマネジメント」について
Ｄｅｓｉｇｎ
【18～29歳】
3人に2人が知人がほとんどいない
資料：小金井市平成20年市民意向調査より抜粋
【30～39歳】
▼地域に面識・交流のある知人の数
半数以上が知人がほとんどいない
この世代が地域に対する「想い」「こだわ
り」が薄いことがうかがえる。

25. 「デザインマネジメント」について
Ｄｅｓｉｇｎ
▼カラーマネジメント

26. スライドの「魅せ方」
Ｄｅｓｉｇｎ
議会報告＆意見交換会をスライドを作成して
投影し情報共有。「伝わる」手法を採用。

27. コミュニケーションの新しい取り組み①
Slide Share
「スライドシェア 議会カフェ」で検索
ページ送りで見やすい
議会報告＆意見交換会をで使ったスライドを
共有しています。ご覧いただきご意見ください。

28. コミュニケーションの新しい取り組み②
この4月から議員になった新人有志4名で合同
イベントをやります。

29. ご清聴、
ありがとうございました。