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災害時における情報支援
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災害コミュニケーションシンポジウム(2015年12月26日(土)東京電機大学千住キャンパス)での発表資料
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災害時における情報支援
1.
災害時における情報支援 一般社団法人情報支援レスキュー隊(IT DART) 及川卓也
2.
Agenda ● 災害時における情報の流れと必要な情報技術 ● 情報支援スペシャリストのニーズ ●
情報支援レスキュー隊(IT DART)の活動報告と今後 の計画 ● (災害時における情報技術の役割)
3.
災害時における情報の流れと必要な情報技術
4.
災害時における情報の流れ MaterialsPeople ORG ・Manuplate ・Mash Up
5.
災害時における情報の流れと情報通信技術 MatrialsPeople ORG ・Manuplate ・Mash Up ① ② ③ ④
6.
①人と物の情報/データ収集 人の持つ携帯端末や各種センサー、デバイスなど からの情報/データ収集 ● スマートデバイス ● IoT 課題) ●
バッテリー 検討/対応状況) ● 予備バッテリー ● 乾電池充電器 ● ソーラー充電器 ● インフラとして整備 ● 大容量 vs 重量 ● 充電速度 vs 重量 ⇒ 抜本的な技術革新が必要
7.
8.
9.
10.
11.
②ラストワンマイル通信 課題) ● 基地局の安定性 ● キャリアの通信路 検討/対応状況) ●
気球インターネット* ○ Google Projet Loon* ● マルチコプター/無人飛行機経由のイン ターネット* ○ Facebook Connectivity Lab ● 衛星インターネット専用基地局搭載車 ○ NICTきずな ○ Mozilla Japan MozBus * 実際の災害での実績なし スマートフォンの場合などは直近の基地局までの 通信のように、インターネット網につなげるまでの 通信
12.
13.
14.
Facebook Connectivity Lab
(Internet.org)
15.
16.
17.
②ラストワンマイル通信 課題) ● インターネット通信への依存 検討/対応状況) ● MCA無線 ●
メッシュ通信 ● P2P通信 例)OpenGarden FireChat 2014年香港のデモなどで使われ、有名に。 例)NTTドコモ Adhoc Communication SDK 2015年3月の第3回国連防災世界会議の関連事 業「防災産業展in仙台」において発表。 例)Anonymous AirChat 例)goTenna
18.
19.
Adhoc Communication SDK
20.
21.
22.
③インターネット接続 災害時のキャリアや ISPの通信の安定性 課題) ● ネットワーク・インフラへの被害 検討/対応状況) ●
JANOGでの議論 ● 米国DIRS (Disaster Information Reporting System)
23.
④データセンター/サーバー データセンターやサーバーの安定性・信頼性 課題) ● データセンターやサーバーのダウン、または 過負荷によるサービス停止 検討/対応状況) ● 災害時の運用ノウハウ(
BCP) ● クラウドの使用
24.
情報の収集+加工+活用 発災後の情報は国や自治体などさまざまな組織か ら発信される。情報が組み合わされ、また別の組 織で活用されることもある。 最終的には復旧・復興に役立てられることが多い。 ① 情報入力・収集&情報抽出 ② 可視化&予測 例)Googleの東日本大震災での事例 ①
避難所にある安否情報を写真で収集し、ボラン ティアによりテキストデータに変換。それを Person Finderに入力。 車の運行情報を自動車メーカーに集まるカーナビ の情報から取得。 ② Person Finderの情報を公開。また、他組織と 情報の交換。 車の運行状況を可視化することで通行可能な道路 を表示。
25.
地理空間情報 地理空間情報が災害時の情報として重 宝される。 ● Googleマップ ● OpenStreetMap ●
QGIS ● eコミプラットフォーム 被災地域の最新情報の提供 ● 国土地理院 航空写真 ● 情報収集衛星 ● Google ○ 航空写真 ○ DigitalGlobe FirstLookプログ ラム ○ Skybox ● マルチコプター ○ ドローンバード
26.
27.
地理空間情報への情報の入力 簡易な入力方法が望ましい。 ● 表計算アプリケーション的な慣れた インターフェイス ● 住所から緯度・経度への自動変換 ●
複数レイヤーの重ねあわせ GISへの標準登録方法以外に入力方法 の簡易化を実現する手段として以下の ようなものが利用可能/提案中 ● Google Fusion Tables ● .maploy - アーバンデータチャレン ジ(UDC)応募作 ● BeatMap - IT DART開発
28.
Google Fusion Tables CSVやスプレッドシートデータをアップロード。 地図上にデータを配置したり、通常のグラフ表示、ネットワークグラフにしたりさまざまな ビジュアライズが可能。 他データとの重ねあわせが用意。 デモ
29.
Excelなどで作成可能なシンプルなCSVフォー マット&LinkDataやData for Citizenからのイン ポートも可能
30.
.maployに登録されたデータは誰でも自由 に組み合わせて表示比較可能。
31.
32.
33.
情報システムのセキュリティ 災害時に、至急ダウンしたシステムの復旧を進めたり、迅速に代替システムを立ち上げ たりするようなことが要求されるが、システムのセキュリティ要件については妥協するこ となく、安全・安心・堅牢なシステム構築を心がけなければいけない。 ● 災害時だからこそ ● 平時より訓練が必要
34.
情報支援スペシャリストのニーズ
35.
情報支援スペシャリストのニーズ
36.
情報支援スペシャリストのニーズ MaterialsPeople ORG ・Manuplate ・Mash Up ① ② ③ ④
37.
情報入力+収集(①と②)および情報拡散(③) さまざまな理由により、情報を共有しない/できな いことも多い。 ● インターネット接続デバイスを持っていない。 (バッテリー切れを含む) ● インターネット接続ができない。 ●
どのような情報を共有するべきかわからな い。 ● プライバシーなどの懸念から、他者に情報を 共有することがはばかられる。 ● 命の安全を確保したり、衣食住を確保したり することに懸命で情報支援を呼びかける余 裕が無い。
38.
情報加工+活用(④〜) 情報がインターネットなどを介して集まったとして も、被災地域の自治体などでは情報支援を行えな い。 ● システムがダウンしており対応できない。 ● スペシャリストの不在 ○
IT技術者がいない。 ○ 災害時の役割分担などが決まっていない。 ● 他作業よりも優先度が低くなってしまってお り、手が回らない。 ● 個人情報などに対する懸念などがあり、積 極的な活用に踏み切れない。 ● 他組織との連携や支援呼びかけなどを行お うにも、どのような組織や団体があるかわか らない。また連携/支援要請の仕方もわか らない。
39.
情報支援レスキュー隊(IT DART)の活動報告と今後の計画
40.
情報支援レスキュー隊(IT DART) ミッション:発災後即座に活動を開始し災害急性期から本格的な復 興事業が始まるまでを活動期間として、情報の収集・活用・発信に 関わる支援活動を機動的に行うこと。 ● 情報収集:発災時、直ちに被災地に赴き、現地における情報 支援ニーズを継続的に収集する。 ●
情報活用:時々の情報支援ニーズに基づき必要な人材、機 材、サービス、プログラム開発を調達・提供するコーディネート を行う。 ● 情報発信:被災地の状況やニーズを継続的に発信し、被災地 の時々の生の現状を広く知らせる。 情報 活用 収集 発信
41.
北関東・東北 豪雨災害に対する活動
42.
ワーキンググループ活動 ● 情報システムWG ● 提携・協定促進WG ●
隊員活動WG ● 情報分析・発信WG
43.
まとめ 災害時における情報技術の役割
44.
情報技術 災害時においては、情報が中心。技術は情報を入力・収集・加工・活用するための手段 の1つにすぎない。 すべてをデジタル技術で実現することにこだわらず、最適な手段を選ぶ必要がある。 ただし、特に後方支援に関しては効率性や応用性を考慮し、デジタル技術での解決を平 時より進めることが肝要である。
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