「ネットワークを作る」
ってどういうこと?
2016-07-01 @未踏ブースト会議
一般社団法人未踏 理事
サイボウズ・ラボ 西尾泰和
一般社団法人未踏の目的
“一般社団法人未踏(以下Mitou Foundation)は、
経済産業省所管の独立行政法人情報処理推進機構
(以下IPA)の事業である未踏事業のOB/OGを中
心に、創造的人材を多角的に支援し、業界横断的
なネットワークをつくることで、ITを中心とした
イノベーションを加速することを目的に設立され
た社団法人です。“
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http://www.mitou.org/
一般社団法人未踏の目的(要約)
ネットワークをつくることで、
イノベーションを加速すること
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「ネットワークを作る」
ってどういうこと?
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事例: 電子工作勉強会@2009年
上田さん(2006下)主催
西尾が電子工作に触れるきっかけになった↓
参加者
西尾(2002) 大島(2006上)
稲津・中山・上野(2006下)
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事例: 電子工作勉強会@2009年
上田さん(2006下)主催
西尾が電子工作に触れるきっかけになった↓
参加者
西尾(2002) 大島(2006上)
稲津・中山・上野(2006下)
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未踏OB向けなのでいきなり
Arduino互換回路を作った
ブースト会議
Q: 採択年度の違う上田さんとどうやって知り
合ったのか?
A: ブースト会議がきっかけ
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年度の違う採択者を橋渡し
ブースト会議にOB/OGが呼ばれることで
現役生コミュニティとOB/OGコミュニティが
橋渡しされるシステム
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類似システムの拡大再生産が必要
OB・OGは毎年どんどん増えていくが
ブースト会議に参加できる人には上限がある。
ブースト会議のような機能を持った場を
自分たちで作り出していかなければいけない!
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どうやって作る?
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実装方法
以前の発表で5つの構成要素を挙げた。*
ここではそのうちの2つ
・小規模で密なコミュニティ
・境界をまたぐ
をおさらいする。
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* 未踏研究会キックオフでの発表:
生産性向上ワーキンググループについて
http://www.slideshare.net/nishio/ss-51288295
小規模で密なコミュニティ
大人数のグループでは発言に遠慮が生じて、
活発な議論が起こりにくい。
全員の顔が見える
「小規模で密なコミュニティ」が必要だ。
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30人が上限ぎりぎりぐらい?
ゼロから作る必要はない
既にいくつも存在する
• 未踏同期のコミュニティ
• 「同じPM」コミュニティ
• 「同じ大学出身」コミュニティ
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物によってはあまり「小規模で密」ではない
→「同期かつ同じ大学」と掛け合わせで小さく濃くなる
未踏以外に視野を広げると…
• 同じ研究室
• プログラミングシンポジウム *
• セキュリティキャンプ **
• U-22プログラミングコンテスト
• サイボウズラボユース
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* 参加者の約2割が未踏関係者
** チューター制度が採択年度の異なる採択者をつなぐ
未踏社団の「研究会」とは
小規模で密なコミュニティを
興味関心に基づいて
作るアプローチ
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IoT、Medical Crisis(医療)、起業、機械学習ビジネス、プログラミング教育、etc.
プロジェクト=一緒に働く場
複数人が共通の目的のために協働する
「プロジェクト」もコミュニティの一つの形。
ただ集まるだけよりも密な繋がりができる。
中高生向け未踏説明会、IoT合宿、未踏ジュニア
色々なプロジェクトでOBたちが協働している
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イベントは「人が集まる場」であると同時に運営側にとっては「一緒に働く場」である。
集まるのが最初の一歩
一緒に居続けるのが進歩
一緒に働くのが成功
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小規模で密なコミュニティ
イベントなどでただ集まるだけではなく、
それをきっかけに継続的に連絡を取り合い* 、
協力して何かを成し遂げる。
そんな機会を増やしていきたい。
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* 年1~2回でもいいと思う
「小規模で密」のデメリット
小規模で密なコミュニティは、
単独ではタコツボ化を起こす
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境界をまたぐ
みんな複数のコミュニティに属している
・未踏
・X社
・Y研究室
・趣味のサークルZ etc.
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情報の仲介で価値を生む立場
境界をまたぐ人は、片方のコミュニティから
もう片方のコミュニティに情報を仲介することで
周りの人に価値をもたらすことができる立場。
この立場を自覚して、仲介する人が増えると、
コミュニティが橋渡しされていく
→これをネットワークと呼んでいる
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1対1ではなく観察者を導入
1対1の人間関係は裏切り
に対して弱い
「境界をまたぐ人」Zが
つないだ人間関係は、
その存在が裏切りの抑止
力として機能しやすい。
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X Y
X Y
Z
まとめ
小規模で密
いきなり「同期+OB/OG全員と密な関係」は
無理なので、小規模でよいから密に。
一緒に居続ける
年1~2回でもコミュニケーションの機会があれ
ば、ゆっくりでも関係が深まっていく。
境界をまたぐ
複数のコミュニティの仲介は有益な活動
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過去の発表
2015-08-04 未踏研究会キックオフ
「生産性向上WGについて」
http://www.slideshare.net/nishio/ss-51288295
2015-11-21 未踏中間合宿
「コミュニティによる生産性向上のすすめ」
http://www.slideshare.net/nishio/ss-55412704
2015-12-13 未踏忘年会
「創造的人材のための知財LT」
http://www.slideshare.net/nishio/lt-56113139
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過去の発表
2016-01-09 プログラミングシンポジウム
サイボウズのスポンサーセッションにて。
p.9 から未踏社団の話
(参加者92人中18人が未踏関係者だった)
http://www.slideshare.net/HirokazuNishio/2016-
57037815
2016-04-26 「未踏社団でのkintoneの活用」
業界横断的グループウェア実験の解説など
http://www.slideshare.net/nishio/kintone-
61372573
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「ネットワークを作る」 ってどういうこと?