「ネットワークを作ることで
イノベーションを加速」
ってどういうこと?
2016-06-28
生産性向上WG(兼 理事)
サイボウズ・ラボ 西尾泰和
一般社団法人未踏の目的
“一般社団法人未踏(以下Mitou Foundation)は、
経済産業省所管の独立行政法人情報処理推進機構
(以下IPA)の事業である未踏事業のOB/OGを中
心に、創造的人材を多角的に支援し、業界横断的
なネットワークをつくることで、ITを中心とした
イノベーションを加速することを目的に設立され
た社団法人です。“
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http://www.mitou.org/
一般社団法人未踏の目的(要約)
ネットワークをつくることで、
イノベーションを加速すること
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「ネットワークを作ることで
イノベーションを加速」
ってどういうこと?
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昨年の未踏研究会のおさらい*
知識の習得コストを下げる例として
2009年に行われた上田さんによる
電子工作勉強会を紹介した*
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* 未踏研究会キックオフでの発表:
生産性向上ワーキンググループについて
http://www.slideshare.net/nishio/ss-51288295
先に上田さんから解説のあった
「IoT合宿」みたいなもの
ブースト会議
僕が採択年度の違う上田さんと
知り合ったきっかけはブースト会議だった。
ブースト会議は、新しく採択された現役生が
他の採択者・OB・OGの前でプレゼンをする場
開発期間終了後のOB・OGが「何が後輩のために
有益か」を考え、貢献する機会
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類似システムの拡大再生産が必要
OB・OGは毎年どんどん増えていくが
ブースト会議に参加できる人には上限がある。
ブースト会議と類似の機能を持った場を
自分たちで作り出していかなければいけない!
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どうやって作る?
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実装方法
以前の発表で5つの構成要素を挙げた。*
ここではそのうちの2つ
・小規模で密なコミュニティ
・境界をまたぐ
をおさらいする。
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* 未踏研究会キックオフでの発表:
生産性向上ワーキンググループについて
http://www.slideshare.net/nishio/ss-51288295
小規模で密なコミュニティ
大人数のグループでは発言に遠慮が生じて、
活発な議論が起こりにくい。
全員の顔が見える
「小規模で密なコミュニティ」が必要だ。
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以前は「作ることがが必要だ」と書いていたが……
ゼロから作る必要はない
既にいくつも存在する
• 未踏同期のコミュニティ
• 「同じPM」コミュニティ
• 「同じ大学出身」コミュニティ
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物によってはあまり「小規模で密」ではないかもしれない
未踏以外に視野を広げると…
• 同じ研究室・同じ会社
• プログラミングシンポジウム *
• セキュリティキャンプ **
U-22プログラミングコンテスト
サイボウズラボユース
• TECH LAB PAAK ***
• TechShop
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* 参加者の約2割が未踏関係者 ** チューター制度が採択年度の異なる採択者をつなぐ
*** 半期ずつオーバーラップする会員制コワーキングスペース
未踏社団の「研究会」とは
小規模で密なコミュニティを
興味関心に基づいて
作るアプローチ
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プロジェクト=一緒に働く場
複数人が共通の目的のために協力して働く
「プロジェクト」もコミュニティの一つの形。
ただ集まるだけよりも密な繋がりができる。
“集まるのが最初の一歩、
一緒に居続けるのが進歩、
一緒に働くのが成功” - ヘンリー・フォード
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イベントは「人が集まる場」であると同時に運営側にとっては「一緒に働く場」である。
小規模で密なコミュニティ
というわけで、小規模で密なコミュニティは
既に無数にあり、今後無数に作られていく。
その存在を可視化していきたい
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単独では…
小規模で密なコミュニティは、
単独ではタコツボ化を起こす
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境界をまたぐ
みんな複数のコミュニティに属している
・未踏
・X社
・Y研究室
・趣味のサークルZ etc.
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情報の仲介で価値を生む立場
境界をまたぐ人は、片方のコミュニティから
もう片方のコミュニティに情報を仲介することで
周りの人に価値をもたらすことができる立場。
この立場を自覚して、仲介する人が増えると、
小さいコミュニティがブリッジされていく。
→これをネットワークと呼んでいる
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一般社団法人未踏の目的(要約)
ネットワークをつくることで、
イノベーションを加速すること
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done
「イノベーション」
って何?
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イノベーションでない例
今まで通りの生産方法で
今まで通りの製品を作り
今まで通りの販路で売る
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不況に至る道
今まで通りでは差別化できない
→競合が現れると値下げ競争発生
→利幅がどんどん小さくなる…
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イノベーションの例
今まで通りの生産方法で
今まで通りの製品を作り
今まで通りの販路で売る
↑どこかを変える
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シュンペーターの定義ではこの他に2パターンあるけど割愛
新しい商品を作る
新しい方法で作る
新しい販路で売る
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1958年の経済白書で「イノベーション」 に「技術革新」と訳語を当てた不幸な歴史に
よって混乱が起きているが、本スライドでは商品と無関係な技術革新は
イノベーションとは呼ばない。
簡単に言えば
未踏社団の役割
創造的人材ネットワークと
需要家ネットワークの境界をまたぎ
情報の仲介で価値を生むこと
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創造的人材 需要家
未踏社団
どうやって?(案)
・コンシェルジュデスク
需要家からの問い合わせに応じて紹介
・出口化パートナー
技術シーズが世の中に出ていくことを支援する
・マッチングプラットフォーム
シーズ情報の登録とマッチングを行うシステム
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未来の自走化エンジン
将来的には、社会に提供した価値の対価で、
今回の未踏研究会のような交流イベントが
できるようになる(といいなぁ……)
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現時点の社団のエンジン
未踏社団の活動は現時点では
法人賛助会員費(360万/年)
で支えられています。
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謝辞
未踏社団は以下の法人賛助会員のおかげで
今回のような交流イベントを開催できることに
感謝します。
富士通株式会社
株式会社リクルートホールディングス
さくらインターネット株式会社
株式会社プロコミット
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過去の発表
2015-08-04 未踏研究会キックオフ
「生産性向上WGについて」
http://www.slideshare.net/nishio/ss-51288295
2015-11-21 未踏中間合宿
「コミュニティによる生産性向上のすすめ」
http://www.slideshare.net/nishio/ss-55412704
2015-12-13 未踏忘年会
「創造的人材のための知財LT」
http://www.slideshare.net/nishio/lt-56113139
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過去の発表
2016-01-09 プログラミングシンポジウム
サイボウズのスポンサーセッションにて。
p.9 から未踏社団の話
(参加者92人中18人が未踏関係者だった)
http://www.slideshare.net/HirokazuNishio/2016-
57037815
2016-04-26 「未踏社団でのkintoneの活用」
業界横断的グループウェア実験の解説など
http://www.slideshare.net/nishio/kintone-
61372573
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「ネットワークを作ることで イノベーションを加速」 ってどういうこと?