6. Kameda Medical Center
日米英のガイドラインの紹介
• 日本CT検診学会
『低線量CT による肺がん検診の肺結節の 判定基準と経過観察の考え方 第5版』
• Fleischner Society
『guidelines for Management of incidental Pulmonary nodules Detected on CT
images』
• British Thoracic Society Pulmonary Nodule Guideline Development Group
『BTS Guidelines for the Investigation and Management of Pulmonary Nodules』
流れは不要なCTをできるだけ減らす方向になってきている。
8. Kameda Medical Center
背景
代表的な臨床試験
臨床試験 主催&特徴
National Lung Screening Trial (NLST) 米国
CT検診の有用性を示した唯一のRCT
International Early Lung Cancer Action Program
(iELCAP)
米国
Nederlans-Leuvens Longkanker Screening
Onderzoek (NELSON)
ドイツとベルギー
Pan-Canadian Early Detection of Lung Cancer
Study (PanCan)
カナダ
British Columbia Cancer Agency (BCCA) イギリス
21. Kameda Medical Center
American College of Chest
Physiciansのリスク分類
分類 項目
低リスク 若年者、低喫煙者、結節が小さい、
辺縁正常、部位が上葉以外
中リスク 低リスク因子と高リスク因子が混在
高リスク 高齢者、重喫煙者、結節が大きい、
辺縁不整、部位が上葉
22. Kameda Medical Center
部分充実型結節・すりガラス型結節
単発 多発
部分充実型結節 すりガラス型結節
<6㎜ <6㎜≧6㎜
フォロー
なし
フォロー
なし
CT
3~6ヶ月後
(変化なし or 6㎜未満の充
実成分残存→1年毎5年間)
≧6㎜
CT
6~12ヶ月
(2年毎5年間)
②部分充実型結節・すりガラス型結節
(Fleischner Society)
23. Kameda Medical Center
単発 多発
部分充実型結節・すりガラス型結節
<6㎜ ≧6㎜
CT
3~6ヶ月後
(最も悪性が疑われる結節の種類に
準じてフォロー)
CT
3~6ヶ月後
(増大なし→2、4年でフォロー)
②部分充実型結節・すりガラス型結節
(Fleischner Society)
35. Kameda Medical Center
造影効果
• 造影効果が15HU以上、病変全体の造影効
果などが悪性を示す所見とされている。感度
は高いが、特異度は高くない。
Radiology 2000;214:73-80
CT値:34.7 HU
36. Kameda Medical Center
亀田総合病院 呼吸器内科TIPS
• ガイドランは見落としをゼロを目標にするわけではない
• 上葉の炎症性変化と考えていても、経時的に増大する
場合がある。
• 腫瘤径が一時的に縮小しても悪性を完全に除外する
ことはできない。
• 空洞影の壁が肥厚してくると悪性の場合を考えないと
いけない。
• 脂肪の濃度でも腎細胞がんや脂肪肉腫のことがある
ので、過去画像との比較ができれば必ず行う。
37. Kameda Medical Center
亀田総合病院 呼吸器内科TIPS
• 石灰化の所見であっても、骨肉腫や軟骨肉腫のこと
があるので、過去画像との比較は大事。
• 2-year ruleは充実型結節のみに適応され、部分充
実型やすりガラス型には適応できないので注意。
• 血管や胸膜との関係はCTガイド下生検を行うときに
出血、気胸のリスクになるから特に重要。
• 胸部X-rayで見えない腫瘤影、thin-sliceのCTで気管
支が腫瘤に交通していないものは気管支鏡で生検で
きる可能性が非常に低くなる。
38. Kameda Medical Center
Take Home Message
• 各国のガイドラインに良い点、悪い点がある
ため、根底を理解しておくことが大切である。
• 患者背景と画像所見から悪性の可能性を見
積もってフォローの間隔を決めていく。
• Pulmonary Nodule Riskは便利なアプリな
のでぜひご活用ください。