More Related Content More from Kenji Kawanai (20) 4-4・5 人工心肺 iabp1. 人工心肺・IABP
=循環補助装置
unit 4 :循環器- ④
case: 糖尿病(DM) コントロール不良
呼吸困難嘔気ST上昇急性心不全
左室心筋梗塞→心室中隔穿孔→右心負荷→肺うっ血→呼吸困難
参考文献:朝倉内科学
病気が見える
Medical Engineering 早わかりQ&A 他
2014 9/26
Group 9
08211011 河内健二
2. 軽く全体整理メモ
• 既往糖尿病but コントロール不良
• (糖尿病性腎症合併)
• →急性心筋梗塞左室:ST上昇前壁梗塞
• 心拡大エコー壁運動低下冠動脈造影
• →合併心室中隔穿孔:汎収縮期雑音spo2 96%
• カラードプラフローシャント率心カテIABP
• →右心負荷: 心拡大洞性頻脈
• →肺うっ血:X線肺血管影増強
• →呼吸困難・食欲不振
4. IABP とは
• 大動脈内バルーンパンピング
Intra Aortic Balloon Pumping
「大動脈にあってポンプ心臓の肩代わり補助」
適応:急性心筋梗塞心不全による心源性ショック時
薬物療法で血行動態の改善が得られない場合
循環補助姑息的治療→ 血行再建術へ(根治的治療)
胸部下行大動脈に挿入したカテーテル先端のバルーンを心拍に同期して
拡張期に拡張→ 堰き止めて大動脈拡張期圧↑ 冠動脈血流量頭部重要血管↑
収縮期に収縮→邪魔にならないようにさらに吸い出す(後負荷軽減効果)
禁忌: 高度の大動脈弁閉鎖不全症
高度の大動脈病変
5. • バルーンsize 40cc 太さ2cm 長さ20cm
• 意義開胸手術せずに心不全時の循環補助できる
• カテーテルと同じ負荷挿入作業で行える
• 効果限界: 心拍出量増加15% まで
6. 人工心肺
• 人工心肺装置は、心臓の手術を行う際に無血視野の確保
と心臓切開に伴う出血を吸引する目的で開発された
• 手術中の心臓ポンプ作用を代行
∧肺の代行ガス交換も兼ねる
• 心臓+肺をバイパスすっ飛ばす
• →別名cardio-pulmonary bypass
• 大静脈→右心→肺→左心→大動脈
• 大静脈→ 人工心肺→大静脈
7. 機械なので構造
脱血回路
→
貯血漕
→
人工肺
→
熱交換器
→
ポンプ
→
フィルタ
→
送血回路冠潅流回路
血液そのままではない最初充填液
血液は希釈される
9. ベントチューブ
「左室ベントチューブを右上肺静脈ー左房経由で挿入した」
• ベントチューブを肺静脈から左心室に挿入します。
• ベントチューブは心臓内の血液を抜く役割をします。
• 人工心肺を用いて脱血しても、外循環中は気管支静脈の血液や冠動脈に注入し
た心筋保護液が右心房から肺血管を介して左心房に戻ってきます。しかし大動
脈を遮断しているため、左心室から拍出されない状態となってしまっているので、
それらの血液をベント回路で吸引します。
• また心臓の縫合などの処置が終わってから、心臓内の空気を抜く役割もある
※ ベントbent
=液体,気体,蒸気などを輸送する配管系から,その主要流体とは異質または異
相の流体のみを自動的に排出すること
11. おまけ心筋保護法
• 心停止液
• 高濃度カリウム液による急速な心停止と
• 低温液の潅流により心筋の基礎代謝を下げエネルギー消費と酸
素需要の減少
• 具体的方法
• 上行大動脈に遮断鉗子をかけ、その心臓側に挿入したカニューレ
より5℃のカリウム20mEq/l 含む血液等
• 2時間くらいは大丈夫
12. 今回のケースでの
IABP ・人工心肺
• 急性心筋梗塞+ 心室中隔穿孔
→心原性ショックプレショック状態
→ 姑息的循環補助としてIABP 試みる
→しかし血行動態安定せず
(シャントおよび心筋壊死が高度と思われ)
→内科的加療はnow 限界と判断
胸骨正中切開アプローチ心臓外科手術時における
ポンプ代行視野確保心臓保護
「左室ベントチューブを右上肺静脈ー左房経由で挿入した」
→一般的
術後に補助循環としてIABP 再度利用
術後低心拍出量症候群(LOS)対策
薬物による内科的な療法では予後が極めて不良である。IABPはこのような病態
に対し、まず最初に最もよく使用される機械的補助循環法であるとのこと
→ 一般的