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高度Ict利活用人材育成推進会議プレゼン(1124) final(改)
- 4. 経団連提言の概要
1.はじめに
わが国が直面する数多くの社会的課題を解決し、再生・発展に繋げるための鍵は「人
材」。課題解決のためのイノベーション創出には、ICT(情報通信技術)の活用が不可
欠であり、高度ICT人材の育成に向け産学官の更なる連携強化が必要。
2.高度ICT人材育成の必要性
高齢化、エネルギー・環境問題、震災からの復旧・復興などの社会的課題解決、わが
国の「ものづくり」を支える組込みソフトや企業経営の効率化など国際競争力強化、
インターネット社会における巨大なデータ処理による新たな価値や新産業創出に向け、
高度ICT人材育成が急務。
3.企業が求める高度ICT人材像
企業の業務プロセス全体を把握しつつ、システム設計のみならず新たなプロセス設計
ができるICTの利活用人材が必要。また、様々な情報、機器、ヒトの融合による新しい
社会の創造に向けICTを利活用した変革を牽引していくリーダー人材が必要。
4.産業界のこれまでのICT人材育成支援活動と課題
経団連では、これまで、拠点大学(筑波大学・九州大学)において、企業講師派遣、
PBL(プロジェクト遂行による実習)、インターンシップ受け入れ等、最新動向に基づ
いた実践的カリキュラムを開発実施し、学生、就職先企業からも高い評価。支援活動
に係る経費の確保、教育ノウハウの蓄積・普及等、中長期的な継続性確保が課題。
2011 年10 月18 日 経団連提言「今後の日本を支える高度ICT人材の育成に向けて」(概要)より引用
- 5. 経団連提言の概要
5.高度ICT人材育成のための具体策
(1)大学・大学院が取り組むべき施策
• 産学連携をさらに強化し実践的教育を多くの大学(院)において実施・拡大すべき。
• ICTを用いてイノベーション創出、新たな社会システムのデザインを担う博士課
程を含めたリーダー教育が必要。経団連は東大大学院とWGを発足。
• 大学学部教育におけるICT基礎科目の必修化。
(2)政府が取り組むべき施策
• 個々の大学と産業界の自助努力のみによる実践教育には限界。社会的な意義を踏
まえ、十分な予算措置が必要。
• 実践的教育資産の蓄積、普及、評価・改善を継続的に行う拠点を構築する必要。
(3)企業が取り組むべき施策
• 企業講師の派遣やインターンシップの受け入れ、PBLなどの研究テーマの提供や
ケース・スタディへの協力。
• 大学(院)における取得講座内容や成績を重視・評価した採用活動。
• 入社後の継続的教育やキャリアプランの充実、スキル標準の活用。
• 社会的課題解決に向けた大学との共同研究の推進。
2011 年10 月18 日 経団連提言「今後の日本を支える高度ICT人材の育成に向けて」(概要)より引用
- 7. 経団連提言(抜粋)
• グローバル化の進展及びインターネットや巨大なデータ処理に対応できる、
新たな高度ICT人材が求められるようになっている。デジタルネイティブ世代
に則した最新の高等教育も必要である。
• ネットワーク化、クラウド化の進展を背景に、多種多様で巨大なデジタル情報
が、蓄積、流通し、情報、機器、人の融合により、新たな製品やサービスが創
出されつつある。わが国が強みを持つモノづくりに加え、モノとモノの情報融
合、異分野との情報連携などを促進することで、イノベーションや無限のビジ
ネスチャンスが広がり、新たな社会システムの創造も可能となる。個々のコ
ンピューターやソフトウェアに加え、これらをいかにつなぎ、ICTを利活用して
いくかという社会的なデザイン力が強く求められている。ネットワーク社会で
新たな価値、新産業創造をリードできる人材の育成が急がれる。
• 一方で、サイバー攻撃の大規模化・現実化、新しいタイプの攻撃の出現、ク
ラウド・コンピューティング、スマートフォン等の新しい技術の出現など、セ
キュリティ上の脅威は今まで以上に高度化・多様化している。情報セキュリ
ティの専門性のみならず、リスク評価やリスクマネジメント、経営とセキュリ
ティを総合的に管理できる人材の育成も必要である。
2011 年10 月18 日 経団連提言「今後の日本を支える高度ICT人材の育成に向けて」(本文)より抜粋 (太字は講演者)
- 8. 経団連提言(まとめ)
融合
• 異分野との情報連携
• 企業、国、自治体等、組織を超えた取組み
• 一次、二次、三次産業の融合
社会デザイン イノベーション 課題解決
• 社会的な課題を俯瞰 • 新たな価値、新産業創造 • わが国が抱える様々
• 新たな社会システムの創造 • イノベーションや無限の な課題を解決
ビジネスチャンス • 地球規模の課題解決
• 社会的なデザイン力
総合的リスクマネジメント
• 情報セキュリティの専門性のみならず、リスク
評価やリスクマネジメント、経営とセキュリ
ティを総合的に管理
2011 年10 月18 日 経団連提言「今後の日本を支える高度ICT人材の育成に向けて」をもとに講演者が作成
- 9. 経団連提言(まとめ)
• 企業、国、自治体等、組織を超え、一次、二次、三次産業という産業分野の
枠を超えて情報融合を行い、
• 社会的な課題を俯瞰して新たな社会システムを創造する。
• それにより、わが国のみならず地球規模での様々な課題を解決すると
ともに、
• 新たな価値、新たな産業を創造する。
• そのためには情報セキュリティの専門性のみならず、リスク評価、経
営とセキュリティを総合的に管理する総合的リスクマネジメントも必
要である。
2011 年10 月18 日 経団連提言「今後の日本を支える高度ICT人材の育成に向けて」をもとに講演者が作成
- 11. 調査概要
調査目的:
• 日本におけるクラウドサービスの導入/利活用状況/課題の把握
• 高度ICT 利活用人材の職種/役割/活用状況の把握
• 高度ICT 利活用人材の知識/スキルの把握
• ICT システムやクラウドサービスの人材育成手法の把握
• 調査期間及び回収数
郵送調査 2011 年8 月16 日~9 月5 日 回収数 680 件 回収率14.2%
WEB 調査(日本) 8 月23 日~9月5 日 406 件
WEB 調査(米国) 8 月30 日~9 月1 日 50 件
2011 年10 月13 日 情報システムの利活用状況に関するアンケート 報告書より
- 14. 情報システム部門に求められる知識・スキル
• 1 位 「15_情報セキュリティ」 (リスク管理) 87 ポイント
• 2 位 「3_個人情報など機密情報の取り扱い」 (基本知識) 84 ポイント
• 3 位 「5_導入や維持管理コストの考え方」 (基本知識) 82 ポイント
• 4 位 「2_クラウドサービスの契約形態や留意点」 (基本知識) 80 ポイント
• 5 位 「10_ディザスタリカバリー(障害時の復旧能力)」 (基本知識) 79 ポイント
コミュニケーション:71ポイント
クラウドサービスの種類:77ポイント
ベンダーのリスク:72ポイント
2011 年10 月13 日 情報システムの利活用状況に関するアンケート 報告書より
- 15. クラウド利用部門に求められる知識・スキル
1 位 「3_個人情報など機密情報の取り扱い」 (基本知識) 58 ポイント
2 位 「23_業務分析」 (プロセス) 49 ポイント
3 位 「6_コンプライアンスとの関係」 (基本知識) 46 ポイント
4 位 「15_情報セキュリティ」 (リスク管理) 43 ポイント
5 位 「4_知的財産権や著作権の考え方」 (基本知識) 41 ポイント
コミュニケーション:36ポイント
クラウドサービスの種類:-8ポイント
- 16. セキュリティももちろん大事だが...
これで で、これから
ブレーキオイル 安全対策は さあ.... どこに行くの?
OK! 盗難防止アラーム 完璧だ!
作動チェック
空気圧
異常なし
クラウドで何を実現するかの方がもっと大事
- 21. 東京海上日動の事例
「抜本改革」(クラウド化以前の改革)
商品・事務・システムが三位一体で、全ての業務プロセスを根本的に
シンプル、スピーディ、快適なものとする大改革。
2004年から着手。
2008年5月に第一弾の自動車保険が完成・スタート。(既に6割のプロセスが変革)。
以後、火災保険(2009年10月)、超保険(2010年8月)と順次対象を追加
投資規模は、2005~2011年で約650億円。
保険商品・特約の
大幅簡素化
商品
商品数 -50 %
ペーパレス、 代理店システム刷新と
キャッシュレスを軸 事務・会計 IT 基幹ITシステムの
とした業務プロセス 刷新・スリム化
革新
業務量 -30 % 開発効率 +30 %
- 22. 東京海上日動の事例
「抜本改革」
「お客様に品質で選んでいただける会社になる」という大目的
縦割り意識の徹底排除
• 部門を横断した組織の設立
• 部長クラスが集まる会議で毎月議論
根本原因からのアプローチ
• 業務プロセスやシステムを複雑にしている保険商品の全面改定
第一線部門、代理店のメリットを十分考慮
• 業務標準化による複雑性の排除
• ペーパレス、キャッシュレスによる業務ロードの削減
クラウドの活用
代理店と社員との情報共有基盤にSalesfocreを採用(2009/4)
• 代理店毎の契約実績などを瞬時に表示して情報共有し、販売戦略や経営計画を議論。
東京海上グループ会社のグループウェアにSalesforceを採用(2010/7)
• グループ横断の情報共有、スケジュール共有などを実現。
- 24. Daniel Pink(大前研一訳)「モチベーション3.0」
ダニエル・ピンク氏と
ISOTech2006にて
コンピューター同様、社会にも人を動かすための基本ソフト(OS)がある。
Ver.
1・0 生存(サバイバル)を目的としていた人類最初のOS 。
2・0 アメとムチ=信賞必罰に基づく与えられた動機づけによるOS。ルーチンワーク
中心の時代には有効だったが、21世紀を迎えて機能不全に陥る。
3・0 自分の内面から湧き出る「やる気!=ドライブ!」に基づくOS。活気ある社会や
組織をつくるための新しい「やる気!」の基本形。
会社のため、利益のため、会社の方針だから、では従業員は納得せず、真の
やる気は出ない
24
- 29. 世界を変える6つの技術的要素
クラウドコンピューティング モバイルデバイス スマートテクノロジ
必要なものを
必要な時に
必要な場所で
必要なだけ スマートフォン iPad2
性能はCRAY-1
大増殖 以上 登場!
ものすごい 想像を絶する相手との
処理能力 コラボ
スマートグリッド
あっと驚く
ビジネスモデル
位置情報、スケジュール、コンタクト先、 スマートシティ
音楽、ショッピング、定期券、航空券等
あらゆるデータが入っている
スマートシェア
「今だけ、ここだけ、あなただけ」の
情報・サービス・商品
雲の中から選ばれる デジタル・スレイブ
ためには? 解放宣言?
世の中が大変革する?
We are smarter
リアルワールドの情報量は than me
デジタルワールドの33倍
集合知は
人体にも
車にもセンサー 個人パワーの 専門家の
センサー
復権 能力をも凌ぐ
企業・組織の壁を越えた
潜在的な
コラボ
すごい能力の
発揮
お金以外の 「企業」の再定義が
山や湖にも
価値交換 必要? カンパニー・スレイブ
街にもセンサー センサー
解放宣言?
センサーネットワーク ソーシャルネットワーク クラウドソーシング
- 30. 私たちが手にしようとしている「力」
クラウドコンピューティング モバイルデバイス スマートテクノロジ
少量の計算から超巨大 いつでもどこでも、必要 電力、水道、ガス、鉄道、
なデータ処理まで、必要 な情報を手元に呼び出 交通網など、街のあらゆ
な時に必要なだけのコ し、蓄積し、手元から発 るインフラをスマートにコ
ンピューティングパワー 信できる力 ントロールする力
を即座に手に入れる力
これだけのものがあれば
大抵のことはできる
温度、日照、降雨量、位 組織、国、時間をまたい 組織、国をまたいで、自
置、交通量、電力使用 であらゆる人とつながり、 分の才能を自由に発揮
量など、実世界のあらゆ コラボレーションできる する力
る情報を集める力 力
センサーネットワーク ソーシャルネットワーク クラウドソーシング
- 31. 2010
2つの世界
企業中心型世界 コミュニティ型世界
物流網 情熱
生産手段
夢
資金
共感
オフィス 理想
情報 生産手段
人的
物流網
ネットワーク 好きなこと 人的
販売ルート ネットワーク 資金
得意なこと
情報システム ビジネスチャンス ビジネス 情報
チャンス
理念 情報システム
顧客志向
アイディア
販売ルート
ストレス
情熱 義務感 夢 得意なこと やってみたい
使命感
こと
鬱
31
- 33. ビジョンシート
ビジョン
どのような
どのようにして 何を実現する
人のために
○○○をすることで
自分の持つ 実行案(1)
スキル、経験、
人脈等(1)
自分の持つ 実行案(2)
スキル、経験、
人脈等(2)
自分の持つ 実行案(3)
スキル、経験、
人脈等(3)
Why?
- 34. ビジョンシート(学生の例)
世の中のニーズを満たす製品・サービスを生み出す
サイクルの実現
どのような 何を実現する
どのようにして
人のために
・世の中の製品・ ・IT技術を活用して、需要発見の手伝いをする 消費者に求めら
サービスに不満を 例)商品に対する不満を自動的に抽出して、 れている商品を
持っている人々 製造元にフィードバックできる仕組みの実現 市場に提供する
・新しい刺激的な
製品を欲している 高度ITコース ・顧客が必要としているシステム
人々 PBL 開発に対する経験
・製品・サービス
の開発をしている マーケティング ・売れている商品の売れてる理由
に対する興味 を考えるのが好き
人々
人々は既存の製品やサービスになんらかの不満を持っている 「なんでこの商品売
らなくなっちゃった
Why? 製品・サービスを作る人は消費者ニーズに気づいていない場合が多い。 んだよ。いつも買っ
ニーズ抽出の手間が負担になってしまい、そこに時間を割くことでき てたのに・・・」
ていない というような不満を
なくす
サイレントマジョリティの意見を製品・サービスに反映させたい
© 牧野・月野 禁無断転載
- 35. ビジョンシート(絵)
(´・ω・`) 《゚Д゚》
(#・∀・)
《゚Д゚》
© 牧野・月野 禁無断転載
- 36. ビジョンシート
世界の情報技術お届け屋さんになりたい!
どのようにして 何を実現する
どのような
人のために 自らプロジェクトを引っ張り ・発展途上国に
情報技術をお届
コンピュー 海外に乗り込む! け!
タがまった ・情報技術を教える ・ネットワーク
情報科学を専攻
く普及して している ・発展途上国への情報インフラの提供 の輪を広げる!
いない発展 ・途上国の方々
途上国 先導的ITな人材 IT業界を牽引するプロフェッショナルと
しての教育を受けている→リーダーの素養 の生活の幅が広
がる!
人の笑顔を原動 人が楽しんでいたり、喜んでいる姿を
原動力として活動できる。
・全体の技術レ
力にして活動
ベルの底上げ
コミュニケー 初対面の人でも物怖じせずに接するこ に!
ション とができる。
Why? 世界を巡り、様々な文化の人
たちと交流したい。
笑顔見るの好き!小さい頃から好きだったが、接客業のアル
バイトを通して、お客様の笑顔を見る喜びを知る。
ずっと日本にいる コンピュータが必要不可欠⇔まったく普及していない国がある。
のは窮屈 → 情報格差をなくして誰でもコンピュータを使えるようにしたい
© 牧野・月野 禁無断転載
- 38. ビジョンシート
皆のために頑張ってる企業を助けたい!
どのような 何を実現する
どのようにして
人のために
SRI投資(社会責任投資)の仕組みを (お金の流れを
世のため人のた 日本で浸透させる! 健全にして)
めに働く人。
投資の仕組みを 欧州のSRI投資(社会責任投資)
再勉強!
本当に良い事、
の仕組みを日本で浸透させる。
他人のために頑
PBLで学ぶ事が
(×他者の損益 多い!
本質を見抜く・伝える力・伝える 張ってる人・企
力“自分が出来る事は何か”
によって利益を 業こそ豊かにな
得る人) 繋がりを大事 大学・大学院などの人脈を大事
に!
る社会体制にす
に!いろいろな分野の人が協力す
る事で可能になる! る!
・楽をして金を稼ぐ=勝ち組 という風潮に反発。(しかし儲ける事は悪ではない)
Why? ・ネット社会が持つマンパワーをプラスの方向に!(炎上)
・文系(経営学)卒という経歴をハンデではなく強みにしたい。
大学時代、国連を見学した経験
© 牧野・月野 禁無断転載