慶應義塾大学教育学特殊 XIV(第 10 講)
学級規模を研究する
6. データ分析 (2)
文部科学省
国立教育政策研究所
文部科学省
国立教育政策研究所
総括研究官
やま
山
もり
森
こう
光
よう
陽
(教育心理学)
koyo@nier.go.jp
2015 年 6 月 24 日
この内容は個人的見解であり
国立教育政策研究所の公式見解ではありません
はじめに
本日の出席とスライド
本日の出席
https:
//questant.jp/q/150624
本日のスライド
http://www.slideshare.net/
koyoyamamori/cs150624
慶應義塾大学教育学特殊 XIV 第 10 講 2015 年 6 月 24 日 2 / 1
はじめに
今回の内容
慶應義塾大学教育学特殊 XIV 第 10 講 2015 年 6 月 24 日 3 / 1
現在取り組んでいる内容
現在取り組んでいる内容
研究の一般的手順
問題 これまでの研究史に基づき,明らかになっていること
といないことを特定し,必要性の有無を判断し,問題
を特定する。
目的 特定された問題から,研究の目的を定義する。
方法 研究目的を達成するために適合的な方法によってデー
タを収集するとともに,研究目的とデータの性質に見
合った手法による分析を行う。
結果 研究の目的に沿いつつ,主観を排して結果を提示
する。
考察 結果を研究目的に沿って解釈し,特定された問題に再
投入して考察を行い,自身あるいは他者による次なる
研究につなげる。
慶應義塾大学教育学特殊 XIV 第 10 講 2015 年 6 月 24 日 5 / 1
現在取り組んでいる内容
取り組んでいる課題
課題
配付された 2 種類の演習用データのいずれかを用いて,(1) 学級規模や学級規模
と学年学級数の組み合わせなどと児童の学力との関係,あるいは (2) 学級規模や学級規模と学年学級
数の組み合わせなどと教師による学習指導との関係を検討して下さい。
今週取り組む課題
この講義で示された手掛かりや他のグループの分析方針なども参考にしな
がら,分析を行い,結果をまとめる。結果が上手く出なかったら別の方法
も試行してみる。
結果をまとめる際には,(1) 分析対象,(2) 対象数,(3) 分析・集計の方法,
(4) 分析・集計の結果,(5) 結果に対する簡単な考察,をそれぞれ提示する
とともに,(4) については図表を用いて提示する。
この結果を班ごとに,A4 判用紙横置き (一般的なプレゼンテーションソフ
トのスライド)2 枚程度にまとめ,授業支援システムに各自が提出する
こと。
提出のファイル形式は PDF,提出期限は 6 月 30 日中。
慶應義塾大学教育学特殊 XIV 第 10 講 2015 年 6 月 24 日 6 / 1
各班の分析 (集計) の方針について
各班の分析 (集計) の方針について
TIMSS2011データ:1班
分析・集計の方針
明らかにすること 学級規模と理科の学力との関係
分析・集計の方法 調査対象学級の児童数を独立変数とし、理科の学校標準偏
差を従属変数とし、学校のある市町村の人口を従属変数に
影響を与える変数として組み合わせて分析
分析・集計の工夫 学校のある市町村の人口で大都市・田舎で分けて層化
分析・集計のための手掛かり
単学級サンプルを取り除いたものでも試行する。
学級数を掛け合わせた場合 (学年学級数の多少×学級規模の大小) でも試
行する。
学級規模を 33 人以下,34 人以上,学年学級数を 2∼3 学級,4∼5 学級と
して対象校を 4 つのカテゴリに分けてみてもよい (6 学級の学校は外れ値
と見なすのも一つの方法)。
人口 (jinko) だけではなく地域の特長 (jiiki) の変数を使って試行してみても
よい。
慶應義塾大学教育学特殊 XIV 第 10 講 2015 年 6 月 24 日 8 / 1
各班の分析 (集計) の方針について
TIMSS2011データ:2班
分析・集計の方針
明らかにすること 学級規模が教師の共同作業の頻度に与える影響
分析・集計の方法 「他の教師と特定のトピックについての教え方について話
し合う」「教材の計画や準備に一緒に取り組む」「自分の指
導経験で得たことを共有する」「よりよい指導を行うために
他の先生の授業を見学する」「新しいアイディアに一緒に取
り組む」の回答の和得点を出し学級規模と照合
分析・集計の工夫 単項目ではなく和得点を用いる点
分析・集計のための手掛かり
単学級サンプルを取り除いたものでも試行する。
学級数が大きく影響すると考えられるため,学級数のカテゴリごとに,大
規模学級,小規模学級別に集計してみる。
大規模学級,小規模学級のカッティングポイントは中央値を用いることが
conventional だが,いろいろ変えてみてもよい。
慶應義塾大学教育学特殊 XIV 第 10 講 2015 年 6 月 24 日 9 / 1
各班の分析 (集計) の方針について
TIMSS2011データ:3班
分析・集計の方針
明らかにすること 調査対象の学級児童数と理科の学校平均との関係
分析・集計の方法 調査対象の学級児童数の真ん中の値 (中央値? ) で大
規模群と小規模群に分け,大規模群での理科の学校平
均と小規模群での理科の学校平均を比較
分析・集計の工夫 学校がある地域の平均の所得水準を 3 段階に分ける
分析・集計のための手掛かり
単学級サンプルを取り除いたものでも試行する。
学級数を掛け合わせた場合 (学年学級数の多少×学級規模の大小) で
も試行する。
学級規模を 33 人以下,34 人以上,学年学級数を 2∼3 学級,4∼5 学
級として対象校を 4 つのカテゴリに分けてみてもよい (6 学級の学校
は外れ値と見なすのも一つの方法)。
慶應義塾大学教育学特殊 XIV 第 10 講 2015 年 6 月 24 日 10 / 1
各班の分析 (集計) の方針について
TIMSS2011データ:4班
分析・集計の方針
明らかにすること 学校児童数と新しいアイデアを取りいれてるか否かに相関関係
があるか
分析・集計の方法 クロス集計
分析・集計の工夫 学校児童数が多ければ教員数も多く、新しいアイデアが生まれ
やすいのではないだろうかという仮説の元になるべくクラス単
位 (36 人前後) を一つの範囲としながら区切って分析を行う
分析・集計のための手掛かり
「他の教師と特定のトピックについての教え方について話し合う」「教材の計
画や準備に一緒に取り組む」「自分の指導経験で得たことを共有する」「よりよ
い指導を行うために他の先生の授業を見学する」といった他の変数の分析も試
行してみる。
学級数が大きく影響すると考えられるため,学級数のカテゴリごとに,大規模
学級,小規模学級別に集計してみる。
大規模学級,小規模学級のカッティングポイントをいろいろ変えてみてもよい。
慶應義塾大学教育学特殊 XIV 第 10 講 2015 年 6 月 24 日 11 / 1
各班の分析 (集計) の方針について
TIMSS2011データ:5班
分析・集計の方針
明らかにすること 小規模クラスにおいて学力が高い傾向がみられるのは、クラスを
小規模化することによって教師の授業の質が上がるからなのか。
分析・集計の方法 (1)「学級編成基準」と「理科の学校平均」を比較,(2)「学年学
級数」と「t.kyodo.1∼5」を分析,(3)「学級編成基準」と
「t.kyodo.1∼5」を分析
分析・集計の工夫 学年学級数の程度で層化をし、更にそれぞれの層を理科の学校
平均で層化し、クラス人数の平均を出す。
分析・集計のための手掛かり
学級編制基準を引下げている学校がかなり少ないので,学級規模の変数でも試
行してみる。
「教師の質が上がる」というより「協同や工夫がしやすくなる」といった視点
で分析した方がよい。また「協同や工夫」は項目ごとに集計してもよいが和得
点の利用も場合によっては行うとよい。
従属変数から独立変数の状況を探るといった探索的な手法も手始めとしては
あり。
慶應義塾大学教育学特殊 XIV 第 10 講 2015 年 6 月 24 日 12 / 1
各班の分析 (集計) の方針について
形成的評価データ:6班
分析・集計の方針
明らかにすること 学級規模と教師の学習指導との関係性を明らかに
するとともに、学年間で生じる指導方法の差異に
も注目する
分析・集計の方法 平均などを用いて分析を行う
分析・集計の工夫 学年、小規模学級、大規模学級を用いて層化
分析・集計のための手掛かり
形成的評価のデータは「いつも,またはほとんど実施」した方が
よいものを調査項目にしているため,平均値よりは「いつも,ま
たはほとんど実施」の割合を集計することも試行する。
学年を低,中,高といった具合に分けてもよい。
学級規模を細かく (例えば四分位など) 分けて集計してみると
よい。
慶應義塾大学教育学特殊 XIV 第 10 講 2015 年 6 月 24 日 13 / 1
各班の分析 (集計) の方針について
形成的評価データ:7班
分析・集計の方針
明らかにすること 学級規模の大小による、ほかの教師との協同の
程度について
分析・集計の方法 独立変数を学級規模、従属変数を形成評価等の
データ q06∼q08、で分析
分析・集計の工夫 学年学級数を用いて層化
分析・集計のための手掛かり
回答カテゴリごとの割合を求めてみる。
思わしい結果が出なかったら,外れ値 (例えば,学級規模が極
端に小さいもの) を除外して集計してみる。
慶應義塾大学教育学特殊 XIV 第 10 講 2015 年 6 月 24 日 14 / 1
各班の分析 (集計) の方針について
形成的評価データ:8班
分析・集計の方針
明らかにすること 学級規模と、生徒の成果物に対する担任の
チェック・フォローの度合いの関係性を明らか
にするために
分析・集計の方法 棒グラフを用いた分析を検討するとともに
分析・集計の工夫 標準誤差をきちんとエラーバーで表すように工
夫する。
分析・集計のための手掛かり
悉皆調査なので標準誤差を示す必要はない。
大規模・小規模の二分法ではなく,学級規模を数段階にカテ
ゴリ化してみるとよい。
慶應義塾大学教育学特殊 XIV 第 10 講 2015 年 6 月 24 日 15 / 1
最終課題について
最終課題について
最終課題の内容
課題
学級規模が児童生徒や教師に与える影響につ
いて,先行研究をレビューした上で問題を設
定し,目的を明らかにした上で,適切な方法
によってデータを分析し,その結果を考察し
なさい。以下の5節によって構成し,各々の
内容を満たすように執筆しなさい。
慶應義塾大学教育学特殊 XIV 第 10 講 2015 年 6 月 24 日 17 / 1
最終課題について
最終課題の内容
第 1 節:問題
▶ 第 1 節には「問題」というタイトルをつけなさい。
▶ 以下の内容を満たすように執筆しなさい。
1. 和文,欧文文献をそれぞれ 5 本以上引用し,学級規模研究の動向をまとめなさい。
2. 上記 (1) の内容をもとに,どのようなことを明らかにする必要があるか,またどのような点に注意して調査や分析を行えばよいかを論じなさい。
第 2 節:目的
▶ 第 2 節には「目的」というタイトルをつけなさい。
▶ 以下の内容を満たすように執筆しなさい。
3. 第 1 節の内容との関連をが分かるように,研究の目的を明示しなさい。
第 3 節:方法
▶ 第 3 節には「方法」というタイトルをつけなさい。
▶ 以下の内容を満たすように執筆しなさい。
4. どのようなデータを分析するのか,どのようにして取られたデータなのか,対象校や対象者の属性や件数,人数を明らかに示しなさい。
5. どのような分析や集計を行うのかを,第 2 節の内容との整合性を持たせて明示しなさい。
第 4 節:結果
▶ 第 4 節には「結果」というタイトルをつけなさい。
▶ 以下の内容を満たすように執筆しなさい。
6. 第 3 節に示した内容との整合性を持たせ,図表を用いて結果を示しなさい。
7. 結果を単に図表だけで示すのではなく,各々の図表がどのような分析・集計の結果なのかを説明しなさい。
第 5 節:考察
▶ 第 5 節には「考察」というタイトルをつけなさい。
▶ 以下の内容を満たすように執筆しなさい。
8. 第 4 節に示した結果を,第 2 節の内容と整合的に結果を解釈しなさい。
9. 結果の解釈の結果を,文献を引用しながら考察しなさい。
10. 考察に当っては 4 本以上文献を引用するとともに,この講義で講読したもの以外の文献を 2 本含めなさい。
引用文献
▶ レポートの最後に,節番号は振らずに「引用文献」というタイトルをつけなさい。
▶ 以下の内容を満たすように執筆しなさい。
11. ライブラリーオリエンテーションで指導された形式の引用文献一覧を作成しなさい。
その他
▶ レポートの本文においては,以下の内容を満たしなさい。
12. 本文中における引用は決められた形式で適切に行いなさい。
慶應義塾大学教育学特殊 XIV 第 10 講 2015 年 6 月 24 日 18 / 1
最終課題について
最終課題の評価と注意事項
評価
上記の上記の満たすべき項目のうち,7 項目満たして C,9 項
目満たして B,11 項目満たして A の評語を与える。
提出期限や注意事項
提出期限は平成 27 年 7 月 13 日 (月) 厳守
学習支援システムの最終課題に関する掲示に添付のテンプ
レートを用いるか,その内容に即した様式で執筆すること。
PDF ファイルで提出すること。他の形式だとファイルの内容
が破損し採点できないことがある。
今まで取り組んだ課題の成果は大いに利用すること。基本的
にはこれまで取り組んだ課題を一本の研究論文形式にまとめ
ると,評価が A となるようにしてある。
慶應義塾大学教育学特殊 XIV 第 10 講 2015 年 6 月 24 日 19 / 1
出席の登録
本日の出席とスライド
本日の出席
https:
//questant.jp/q/150624
本日のスライド
http://www.slideshare.net/
koyoyamamori/cs150624
慶應義塾大学教育学特殊 XIV 第 10 講 2015 年 6 月 24 日 20 / 1

150624 教育学特殊XIV(学級規模) 第10講

  • 1.
    慶應義塾大学教育学特殊 XIV(第 10講) 学級規模を研究する 6. データ分析 (2) 文部科学省 国立教育政策研究所 文部科学省 国立教育政策研究所 総括研究官 やま 山 もり 森 こう 光 よう 陽 (教育心理学) koyo@nier.go.jp 2015 年 6 月 24 日 この内容は個人的見解であり 国立教育政策研究所の公式見解ではありません
  • 2.
  • 3.
  • 4.
  • 5.
    現在取り組んでいる内容 研究の一般的手順 問題 これまでの研究史に基づき,明らかになっていること といないことを特定し,必要性の有無を判断し,問題 を特定する。 目的 特定された問題から,研究の目的を定義する。 方法研究目的を達成するために適合的な方法によってデー タを収集するとともに,研究目的とデータの性質に見 合った手法による分析を行う。 結果 研究の目的に沿いつつ,主観を排して結果を提示 する。 考察 結果を研究目的に沿って解釈し,特定された問題に再 投入して考察を行い,自身あるいは他者による次なる 研究につなげる。 慶應義塾大学教育学特殊 XIV 第 10 講 2015 年 6 月 24 日 5 / 1
  • 6.
    現在取り組んでいる内容 取り組んでいる課題 課題 配付された 2 種類の演習用データのいずれかを用いて,(1)学級規模や学級規模 と学年学級数の組み合わせなどと児童の学力との関係,あるいは (2) 学級規模や学級規模と学年学級 数の組み合わせなどと教師による学習指導との関係を検討して下さい。 今週取り組む課題 この講義で示された手掛かりや他のグループの分析方針なども参考にしな がら,分析を行い,結果をまとめる。結果が上手く出なかったら別の方法 も試行してみる。 結果をまとめる際には,(1) 分析対象,(2) 対象数,(3) 分析・集計の方法, (4) 分析・集計の結果,(5) 結果に対する簡単な考察,をそれぞれ提示する とともに,(4) については図表を用いて提示する。 この結果を班ごとに,A4 判用紙横置き (一般的なプレゼンテーションソフ トのスライド)2 枚程度にまとめ,授業支援システムに各自が提出する こと。 提出のファイル形式は PDF,提出期限は 6 月 30 日中。 慶應義塾大学教育学特殊 XIV 第 10 講 2015 年 6 月 24 日 6 / 1
  • 7.
  • 8.
    各班の分析 (集計) の方針について TIMSS2011データ:1班 分析・集計の方針 明らかにすること学級規模と理科の学力との関係 分析・集計の方法 調査対象学級の児童数を独立変数とし、理科の学校標準偏 差を従属変数とし、学校のある市町村の人口を従属変数に 影響を与える変数として組み合わせて分析 分析・集計の工夫 学校のある市町村の人口で大都市・田舎で分けて層化 分析・集計のための手掛かり 単学級サンプルを取り除いたものでも試行する。 学級数を掛け合わせた場合 (学年学級数の多少×学級規模の大小) でも試 行する。 学級規模を 33 人以下,34 人以上,学年学級数を 2∼3 学級,4∼5 学級と して対象校を 4 つのカテゴリに分けてみてもよい (6 学級の学校は外れ値 と見なすのも一つの方法)。 人口 (jinko) だけではなく地域の特長 (jiiki) の変数を使って試行してみても よい。 慶應義塾大学教育学特殊 XIV 第 10 講 2015 年 6 月 24 日 8 / 1
  • 9.
    各班の分析 (集計) の方針について TIMSS2011データ:2班 分析・集計の方針 明らかにすること学級規模が教師の共同作業の頻度に与える影響 分析・集計の方法 「他の教師と特定のトピックについての教え方について話 し合う」「教材の計画や準備に一緒に取り組む」「自分の指 導経験で得たことを共有する」「よりよい指導を行うために 他の先生の授業を見学する」「新しいアイディアに一緒に取 り組む」の回答の和得点を出し学級規模と照合 分析・集計の工夫 単項目ではなく和得点を用いる点 分析・集計のための手掛かり 単学級サンプルを取り除いたものでも試行する。 学級数が大きく影響すると考えられるため,学級数のカテゴリごとに,大 規模学級,小規模学級別に集計してみる。 大規模学級,小規模学級のカッティングポイントは中央値を用いることが conventional だが,いろいろ変えてみてもよい。 慶應義塾大学教育学特殊 XIV 第 10 講 2015 年 6 月 24 日 9 / 1
  • 10.
    各班の分析 (集計) の方針について TIMSS2011データ:3班 分析・集計の方針 明らかにすること調査対象の学級児童数と理科の学校平均との関係 分析・集計の方法 調査対象の学級児童数の真ん中の値 (中央値? ) で大 規模群と小規模群に分け,大規模群での理科の学校平 均と小規模群での理科の学校平均を比較 分析・集計の工夫 学校がある地域の平均の所得水準を 3 段階に分ける 分析・集計のための手掛かり 単学級サンプルを取り除いたものでも試行する。 学級数を掛け合わせた場合 (学年学級数の多少×学級規模の大小) で も試行する。 学級規模を 33 人以下,34 人以上,学年学級数を 2∼3 学級,4∼5 学 級として対象校を 4 つのカテゴリに分けてみてもよい (6 学級の学校 は外れ値と見なすのも一つの方法)。 慶應義塾大学教育学特殊 XIV 第 10 講 2015 年 6 月 24 日 10 / 1
  • 11.
    各班の分析 (集計) の方針について TIMSS2011データ:4班 分析・集計の方針 明らかにすること学校児童数と新しいアイデアを取りいれてるか否かに相関関係 があるか 分析・集計の方法 クロス集計 分析・集計の工夫 学校児童数が多ければ教員数も多く、新しいアイデアが生まれ やすいのではないだろうかという仮説の元になるべくクラス単 位 (36 人前後) を一つの範囲としながら区切って分析を行う 分析・集計のための手掛かり 「他の教師と特定のトピックについての教え方について話し合う」「教材の計 画や準備に一緒に取り組む」「自分の指導経験で得たことを共有する」「よりよ い指導を行うために他の先生の授業を見学する」といった他の変数の分析も試 行してみる。 学級数が大きく影響すると考えられるため,学級数のカテゴリごとに,大規模 学級,小規模学級別に集計してみる。 大規模学級,小規模学級のカッティングポイントをいろいろ変えてみてもよい。 慶應義塾大学教育学特殊 XIV 第 10 講 2015 年 6 月 24 日 11 / 1
  • 12.
    各班の分析 (集計) の方針について TIMSS2011データ:5班 分析・集計の方針 明らかにすること小規模クラスにおいて学力が高い傾向がみられるのは、クラスを 小規模化することによって教師の授業の質が上がるからなのか。 分析・集計の方法 (1)「学級編成基準」と「理科の学校平均」を比較,(2)「学年学 級数」と「t.kyodo.1∼5」を分析,(3)「学級編成基準」と 「t.kyodo.1∼5」を分析 分析・集計の工夫 学年学級数の程度で層化をし、更にそれぞれの層を理科の学校 平均で層化し、クラス人数の平均を出す。 分析・集計のための手掛かり 学級編制基準を引下げている学校がかなり少ないので,学級規模の変数でも試 行してみる。 「教師の質が上がる」というより「協同や工夫がしやすくなる」といった視点 で分析した方がよい。また「協同や工夫」は項目ごとに集計してもよいが和得 点の利用も場合によっては行うとよい。 従属変数から独立変数の状況を探るといった探索的な手法も手始めとしては あり。 慶應義塾大学教育学特殊 XIV 第 10 講 2015 年 6 月 24 日 12 / 1
  • 13.
    各班の分析 (集計) の方針について 形成的評価データ:6班 分析・集計の方針 明らかにすること学級規模と教師の学習指導との関係性を明らかに するとともに、学年間で生じる指導方法の差異に も注目する 分析・集計の方法 平均などを用いて分析を行う 分析・集計の工夫 学年、小規模学級、大規模学級を用いて層化 分析・集計のための手掛かり 形成的評価のデータは「いつも,またはほとんど実施」した方が よいものを調査項目にしているため,平均値よりは「いつも,ま たはほとんど実施」の割合を集計することも試行する。 学年を低,中,高といった具合に分けてもよい。 学級規模を細かく (例えば四分位など) 分けて集計してみると よい。 慶應義塾大学教育学特殊 XIV 第 10 講 2015 年 6 月 24 日 13 / 1
  • 14.
    各班の分析 (集計) の方針について 形成的評価データ:7班 分析・集計の方針 明らかにすること学級規模の大小による、ほかの教師との協同の 程度について 分析・集計の方法 独立変数を学級規模、従属変数を形成評価等の データ q06∼q08、で分析 分析・集計の工夫 学年学級数を用いて層化 分析・集計のための手掛かり 回答カテゴリごとの割合を求めてみる。 思わしい結果が出なかったら,外れ値 (例えば,学級規模が極 端に小さいもの) を除外して集計してみる。 慶應義塾大学教育学特殊 XIV 第 10 講 2015 年 6 月 24 日 14 / 1
  • 15.
    各班の分析 (集計) の方針について 形成的評価データ:8班 分析・集計の方針 明らかにすること学級規模と、生徒の成果物に対する担任の チェック・フォローの度合いの関係性を明らか にするために 分析・集計の方法 棒グラフを用いた分析を検討するとともに 分析・集計の工夫 標準誤差をきちんとエラーバーで表すように工 夫する。 分析・集計のための手掛かり 悉皆調査なので標準誤差を示す必要はない。 大規模・小規模の二分法ではなく,学級規模を数段階にカテ ゴリ化してみるとよい。 慶應義塾大学教育学特殊 XIV 第 10 講 2015 年 6 月 24 日 15 / 1
  • 16.
  • 17.
  • 18.
    最終課題について 最終課題の内容 第 1 節:問題 ▶第 1 節には「問題」というタイトルをつけなさい。 ▶ 以下の内容を満たすように執筆しなさい。 1. 和文,欧文文献をそれぞれ 5 本以上引用し,学級規模研究の動向をまとめなさい。 2. 上記 (1) の内容をもとに,どのようなことを明らかにする必要があるか,またどのような点に注意して調査や分析を行えばよいかを論じなさい。 第 2 節:目的 ▶ 第 2 節には「目的」というタイトルをつけなさい。 ▶ 以下の内容を満たすように執筆しなさい。 3. 第 1 節の内容との関連をが分かるように,研究の目的を明示しなさい。 第 3 節:方法 ▶ 第 3 節には「方法」というタイトルをつけなさい。 ▶ 以下の内容を満たすように執筆しなさい。 4. どのようなデータを分析するのか,どのようにして取られたデータなのか,対象校や対象者の属性や件数,人数を明らかに示しなさい。 5. どのような分析や集計を行うのかを,第 2 節の内容との整合性を持たせて明示しなさい。 第 4 節:結果 ▶ 第 4 節には「結果」というタイトルをつけなさい。 ▶ 以下の内容を満たすように執筆しなさい。 6. 第 3 節に示した内容との整合性を持たせ,図表を用いて結果を示しなさい。 7. 結果を単に図表だけで示すのではなく,各々の図表がどのような分析・集計の結果なのかを説明しなさい。 第 5 節:考察 ▶ 第 5 節には「考察」というタイトルをつけなさい。 ▶ 以下の内容を満たすように執筆しなさい。 8. 第 4 節に示した結果を,第 2 節の内容と整合的に結果を解釈しなさい。 9. 結果の解釈の結果を,文献を引用しながら考察しなさい。 10. 考察に当っては 4 本以上文献を引用するとともに,この講義で講読したもの以外の文献を 2 本含めなさい。 引用文献 ▶ レポートの最後に,節番号は振らずに「引用文献」というタイトルをつけなさい。 ▶ 以下の内容を満たすように執筆しなさい。 11. ライブラリーオリエンテーションで指導された形式の引用文献一覧を作成しなさい。 その他 ▶ レポートの本文においては,以下の内容を満たしなさい。 12. 本文中における引用は決められた形式で適切に行いなさい。 慶應義塾大学教育学特殊 XIV 第 10 講 2015 年 6 月 24 日 18 / 1
  • 19.
    最終課題について 最終課題の評価と注意事項 評価 上記の上記の満たすべき項目のうち,7 項目満たして C,9項 目満たして B,11 項目満たして A の評語を与える。 提出期限や注意事項 提出期限は平成 27 年 7 月 13 日 (月) 厳守 学習支援システムの最終課題に関する掲示に添付のテンプ レートを用いるか,その内容に即した様式で執筆すること。 PDF ファイルで提出すること。他の形式だとファイルの内容 が破損し採点できないことがある。 今まで取り組んだ課題の成果は大いに利用すること。基本的 にはこれまで取り組んだ課題を一本の研究論文形式にまとめ ると,評価が A となるようにしてある。 慶應義塾大学教育学特殊 XIV 第 10 講 2015 年 6 月 24 日 19 / 1
  • 20.