t1時点における平均偏差値
cs\kfb 0 1
1 54.22735551 53.37142857
2 53.6617809 52.67102415
3 51.94816141 53.08653846
4 51.88316182 53.43376158
t2時点における平均偏差値
cs\kfb 0 1
1 53.44492469 54.48730317
2 52.47476114 52.72168803
3 52.63349791 51.75994194
4 53.90794233 54.50681445
t1時点における平均標準偏差
cs\kfb 0 1
1 9.927983059 9.274436309
2 10.16805291 10.45084972
3 11.34305478 10.17522897
4 11.25222224 10.27136257
t2時点における平均標準偏差
cs\kfb 0 1
1 9.282919891 8.961897495
2 9.980795347 9.327316972
3 10.91546904 10.66920351
4 9.891507441 10.48452245
二時点間の標準偏差の平均の差
cs\kfb 0 1
1 -0.645063167 -0.312538814
2 -0.187257567 -1.123532749
3 -0.427585741 0.49397454
4 -1.360714797 0.213159874
二時点間の平均偏差値の平均の差
cs\kfb 0 1
1 -0.782430825 1.115874599
2 -1.187019762 0.050663879
3 0.685336505 -1.326596522
4 2.024780506 1.073052871
表1
表3
表2
表4
表6表5
[対象]
山形県内の小学校のうち、2013年度の第3学年と2014年度の第4学年を対象に社会
科の標準学力検査を実施した学校50校の72学級を対象に、学級規模が教師による
フィードバックの実施の有無に関係するのか、また、フィードバックの実施が児童の学
力向上をもたらすのかを分析した。
[方法]
まず、72の学級をkfb(0,1)とcs.c(1~4)によって8つのグループに分類した。そして、第3
学年4月の標準学力検査の学力偏差値の平均、標準偏差とそれぞれ第4学年4月の
標準学力検査の学力偏差値の平均、標準偏差をクロス集計によって比較した。ま
た、その2時点間の標準偏差の差の平均と平均偏差値の差の平均もクロス集計を
し、比較した。
[結果]
表1.3から分かるように、t1時点ではcs.c1.2はkfb0の方が高い平均偏差値を取ってお
り、逆にcs.3.4に関してはkfb1の方が大きな値を取っていた。それに対して、t2時点で
は、cs.c1.2.4に関してはkfb1の方が高い値を示し、cs.c3のみkfb0の方が高い値を取っ
た。続いて二時点間の平均偏差値の平均の差の結果を述べる。表5から分かるよう
に、cs.c1,2に関しては、kfb1の方が平均偏差値は伸びており、cs.3.4に関してはkfb0の
場合の方が平均偏差値が伸びているという結果になった。
表2.4から分かるように、両時点において平均標準偏差が最も小さくでたのは、CS.c1
かつkfb1の集団であった。T1時点に関しては、kfbの有無に関わらずcs.c3が最も大き
な値を示しており、cs.1がkfbの有無に関わらずどちらも相対的に小さな値が検出され
た。T2時点では、kfbの有無に関わらずここでもcs.c3が最も大きな値をとっており、cs.c
が最も小さな値を示している。Kfbの有無で各cs.c層毎に偏差を比較すると、cs.c1~
cs.c3まではkfb1の方が小さい値をとっているのに対し、cs.c4に関してはkfb0の方が小
さい値をとっている。表6から、cs1においては、fbを行った方が標準偏差の平均の差
は広がり、行わなかった場合と比べて、0.333広がった。一方、cs2においては、fbを行
う方が-0.936だけ差は狭まり、cs3,4に関しては、標準偏差の差はfbを行うことにより、
それぞれ0.922、1.574だけ広がった。他のcs層と比べて、cs1で観測された数値は小
いことも分かる。
[考察]
Cs.c12を小規模学級、cs.c3.4を大規模学級として捉えた場合、平均偏差値の平均の
差からkfbは小規模学級においての方が影響力を持つことが分かり、大規模学級に
おいては逆効果ということが分かった。また、表儒偏差の平均の差に関しては、小規
模学級において一定の見解を得ることが出来なかったが、大規模学級ではkfbによっ
て逆に標準偏差は広がってしまった。これは、先生1人に対し、個別指導を効果的に
行える生徒数に限界があることを表していると考えられる。また、結果としてt2時点で
cs4kfb0が最も大きな平均偏差値の上昇が見られたことから、大規模学級において生
徒同士の競争原理に関してもより詳しく着目していくべきだとも考える。
5班 統計データ分析結果報告
( )
cs.c/kfb 0 1
1 12 7
2 15 4
3 13 7
4 15 3
cs.c/fb 0 1
1 -1.15477 2.172456
2 -0.49989 0.0581
3 0.425351 -1.33109
4 1.707412 -0.62458
-2
-1
0
1
1 2 3 4
低学力者の推移の平均
kfb無 kfb有
cs.c/kfb 0 1
1 -0.083333333 -0.857142857
2 -0.266666667 -1.25
3 0.461538462 0.857142857
4 -1.6 -1
[結果]
表7.8から、cs.c1とcs.c3においてkfbをしている学級が多く見られる。学級規模が小さ
い程、kfbの頻度が高いといった結果は得られず、比例関係のようなものは見られな
い。mean.gain に関しては、cs.c1、kfb1の学級、cs.c4、kfb0の学級で、高い正の数値
が見られ、cs.c1、kfb0の学級、cs.c3、kfb1の学級で高い負の数値が見られる。
図1.2表9.10からは、低学力と高学力の推移に関しては、cs.c3のみ、kfbの有無に関
わらず低学力者の増加がみられた。また、cs.c4では、kfbの有無に関わらず低学力者
の減少がみられる。cs.c1とcs.c2では、フィードバック有の学級の方がフィードバック無
の学級よりも低学力の減少が顕著である。cs.c1、kfb1、すなわちkfbの実施が行われ
ている小規模学級においてのみ高学力層の増加がみられた。その他の高学力層で
は推移はみられない。kfb無の学級は学級規模が大きくなるほど高学力層の増加が
みられる。kfb1の学級は学級規模による高学力層の推移はわずかにしかみられな
い。
最後に図3.4表11.12から、低学力層と高学力層の推移についての結果を述べる。
cs.c1、kfb1、またはcs.c4、kfb0で低学力層の減少が顕著に見られる。またその推移
はkfbの実施が行われている学級においては学級規模が大きくなる程、増加し、kfbの
実施が行われていない学級においては学級規模が大きくなるほど減少している。
cs.c1・kfb1、またはcs.c4・kfb0のkfb0の大規模学級で、高学力層の増加が見られる。
またその推移はkfbが行われている学級においては学級規模が大きくなる程減少し、
kfbの実施が行われていない学級においては学級規模が大きくなる程増加し、特に
cs.c3からcs.c4への変化は顕著である。
考察
低学力層の減少は、kfbの実施が行われている小規模学級において、高学力層の増
加は、kfbの実施がある小規模学級、kfbの実施がない大規模学級において顕著に見
られることが両者のデータからわかる。大規模学級においてはkfbによる効果はあま
りみられない。しかし、低学力層や高学力層は容易に変動する。よって、それぞれの
層の幅を増やして検討する必要がある。
低学力層の減少、高学力層の増加はkfbの実施が行われている小規模学級、kfbの
実施がない大規模学級において顕著に見られることが両者のデータからわかる。ま
た、kfbは小規模学級においては学力の向上に寄与するが、大規模学級ではあまり
効果を生み出さないことが考えられる。
[方法]
続いて、まずcs.cとkfbの有無とcs.cとmean.gainの平均値に関してクロス集計を行っ
た。そして、2時点間における低学力(学力偏差値1)と高学力(学力偏差値4)の推移
の平均をそれぞれ、グラフとクロス集計で表した。それと同時に低学力層と高学力層
の幅を広げ、学力偏差値1,2を低学力層、学力偏差値3,4を高学力層として同じ集計も
行った。
表7. cs.cとkfbの有無 表8. mean.gainの平均値
図1. 低学力者の推移の平均
表9. 二時点間の低学力者の推移の平均
-3
-2
-1
0
1
1 2 3 4
高学力者の推移の平均
kfb無 kfb有
cs.c/kfb 0 1
1 -2 0.857142857
2 -1.133333333 -1.5
3 -0.230769231 -0.857142857
4 0 -1
図2. 高学力者の推移の平均
表10. 二時点間の高学力者の推移の平均
-3
-2
-1
0
1
2
1 2 3 4
低学力層の推移
kfb無 kfb有
図3. 低学力層の推移の平均
cs.c/kfb 0 1
1 0.083333 -0.57143
2 0.133333 0.5
3 0.076923 0.571429
4 -1.86667 1.333333
表11. 二時点間の低学力層の推移の平均
-2
-1
0
1
2
3
1 2 3 4
高学力層の推移
kfb無 kfb有
図3. 高学力層の推移の平均
cs.c/kfb 0 1
1 -0.08333 0.571429
2 -0.13333 -0.5
3 -0.07692 -0.57143
4 1.866667 -1.33333
表12. 二時点間の高学力層の推移の平均

Cs160706 5

  • 1.
    t1時点における平均偏差値 cs\kfb 0 1 154.22735551 53.37142857 2 53.6617809 52.67102415 3 51.94816141 53.08653846 4 51.88316182 53.43376158 t2時点における平均偏差値 cs\kfb 0 1 1 53.44492469 54.48730317 2 52.47476114 52.72168803 3 52.63349791 51.75994194 4 53.90794233 54.50681445 t1時点における平均標準偏差 cs\kfb 0 1 1 9.927983059 9.274436309 2 10.16805291 10.45084972 3 11.34305478 10.17522897 4 11.25222224 10.27136257 t2時点における平均標準偏差 cs\kfb 0 1 1 9.282919891 8.961897495 2 9.980795347 9.327316972 3 10.91546904 10.66920351 4 9.891507441 10.48452245 二時点間の標準偏差の平均の差 cs\kfb 0 1 1 -0.645063167 -0.312538814 2 -0.187257567 -1.123532749 3 -0.427585741 0.49397454 4 -1.360714797 0.213159874 二時点間の平均偏差値の平均の差 cs\kfb 0 1 1 -0.782430825 1.115874599 2 -1.187019762 0.050663879 3 0.685336505 -1.326596522 4 2.024780506 1.073052871 表1 表3 表2 表4 表6表5 [対象] 山形県内の小学校のうち、2013年度の第3学年と2014年度の第4学年を対象に社会 科の標準学力検査を実施した学校50校の72学級を対象に、学級規模が教師による フィードバックの実施の有無に関係するのか、また、フィードバックの実施が児童の学 力向上をもたらすのかを分析した。 [方法] まず、72の学級をkfb(0,1)とcs.c(1~4)によって8つのグループに分類した。そして、第3 学年4月の標準学力検査の学力偏差値の平均、標準偏差とそれぞれ第4学年4月の 標準学力検査の学力偏差値の平均、標準偏差をクロス集計によって比較した。ま た、その2時点間の標準偏差の差の平均と平均偏差値の差の平均もクロス集計を し、比較した。 [結果] 表1.3から分かるように、t1時点ではcs.c1.2はkfb0の方が高い平均偏差値を取ってお り、逆にcs.3.4に関してはkfb1の方が大きな値を取っていた。それに対して、t2時点で は、cs.c1.2.4に関してはkfb1の方が高い値を示し、cs.c3のみkfb0の方が高い値を取っ た。続いて二時点間の平均偏差値の平均の差の結果を述べる。表5から分かるよう に、cs.c1,2に関しては、kfb1の方が平均偏差値は伸びており、cs.3.4に関してはkfb0の 場合の方が平均偏差値が伸びているという結果になった。 表2.4から分かるように、両時点において平均標準偏差が最も小さくでたのは、CS.c1 かつkfb1の集団であった。T1時点に関しては、kfbの有無に関わらずcs.c3が最も大き な値を示しており、cs.1がkfbの有無に関わらずどちらも相対的に小さな値が検出され た。T2時点では、kfbの有無に関わらずここでもcs.c3が最も大きな値をとっており、cs.c が最も小さな値を示している。Kfbの有無で各cs.c層毎に偏差を比較すると、cs.c1~ cs.c3まではkfb1の方が小さい値をとっているのに対し、cs.c4に関してはkfb0の方が小 さい値をとっている。表6から、cs1においては、fbを行った方が標準偏差の平均の差 は広がり、行わなかった場合と比べて、0.333広がった。一方、cs2においては、fbを行 う方が-0.936だけ差は狭まり、cs3,4に関しては、標準偏差の差はfbを行うことにより、 それぞれ0.922、1.574だけ広がった。他のcs層と比べて、cs1で観測された数値は小 いことも分かる。 [考察] Cs.c12を小規模学級、cs.c3.4を大規模学級として捉えた場合、平均偏差値の平均の 差からkfbは小規模学級においての方が影響力を持つことが分かり、大規模学級に おいては逆効果ということが分かった。また、表儒偏差の平均の差に関しては、小規 模学級において一定の見解を得ることが出来なかったが、大規模学級ではkfbによっ て逆に標準偏差は広がってしまった。これは、先生1人に対し、個別指導を効果的に 行える生徒数に限界があることを表していると考えられる。また、結果としてt2時点で cs4kfb0が最も大きな平均偏差値の上昇が見られたことから、大規模学級において生 徒同士の競争原理に関してもより詳しく着目していくべきだとも考える。 5班 統計データ分析結果報告 ( )
  • 2.
    cs.c/kfb 0 1 112 7 2 15 4 3 13 7 4 15 3 cs.c/fb 0 1 1 -1.15477 2.172456 2 -0.49989 0.0581 3 0.425351 -1.33109 4 1.707412 -0.62458 -2 -1 0 1 1 2 3 4 低学力者の推移の平均 kfb無 kfb有 cs.c/kfb 0 1 1 -0.083333333 -0.857142857 2 -0.266666667 -1.25 3 0.461538462 0.857142857 4 -1.6 -1 [結果] 表7.8から、cs.c1とcs.c3においてkfbをしている学級が多く見られる。学級規模が小さ い程、kfbの頻度が高いといった結果は得られず、比例関係のようなものは見られな い。mean.gain に関しては、cs.c1、kfb1の学級、cs.c4、kfb0の学級で、高い正の数値 が見られ、cs.c1、kfb0の学級、cs.c3、kfb1の学級で高い負の数値が見られる。 図1.2表9.10からは、低学力と高学力の推移に関しては、cs.c3のみ、kfbの有無に関 わらず低学力者の増加がみられた。また、cs.c4では、kfbの有無に関わらず低学力者 の減少がみられる。cs.c1とcs.c2では、フィードバック有の学級の方がフィードバック無 の学級よりも低学力の減少が顕著である。cs.c1、kfb1、すなわちkfbの実施が行われ ている小規模学級においてのみ高学力層の増加がみられた。その他の高学力層で は推移はみられない。kfb無の学級は学級規模が大きくなるほど高学力層の増加が みられる。kfb1の学級は学級規模による高学力層の推移はわずかにしかみられな い。 最後に図3.4表11.12から、低学力層と高学力層の推移についての結果を述べる。 cs.c1、kfb1、またはcs.c4、kfb0で低学力層の減少が顕著に見られる。またその推移 はkfbの実施が行われている学級においては学級規模が大きくなる程、増加し、kfbの 実施が行われていない学級においては学級規模が大きくなるほど減少している。 cs.c1・kfb1、またはcs.c4・kfb0のkfb0の大規模学級で、高学力層の増加が見られる。 またその推移はkfbが行われている学級においては学級規模が大きくなる程減少し、 kfbの実施が行われていない学級においては学級規模が大きくなる程増加し、特に cs.c3からcs.c4への変化は顕著である。 考察 低学力層の減少は、kfbの実施が行われている小規模学級において、高学力層の増 加は、kfbの実施がある小規模学級、kfbの実施がない大規模学級において顕著に見 られることが両者のデータからわかる。大規模学級においてはkfbによる効果はあま りみられない。しかし、低学力層や高学力層は容易に変動する。よって、それぞれの 層の幅を増やして検討する必要がある。 低学力層の減少、高学力層の増加はkfbの実施が行われている小規模学級、kfbの 実施がない大規模学級において顕著に見られることが両者のデータからわかる。ま た、kfbは小規模学級においては学力の向上に寄与するが、大規模学級ではあまり 効果を生み出さないことが考えられる。 [方法] 続いて、まずcs.cとkfbの有無とcs.cとmean.gainの平均値に関してクロス集計を行っ た。そして、2時点間における低学力(学力偏差値1)と高学力(学力偏差値4)の推移 の平均をそれぞれ、グラフとクロス集計で表した。それと同時に低学力層と高学力層 の幅を広げ、学力偏差値1,2を低学力層、学力偏差値3,4を高学力層として同じ集計も 行った。 表7. cs.cとkfbの有無 表8. mean.gainの平均値 図1. 低学力者の推移の平均 表9. 二時点間の低学力者の推移の平均 -3 -2 -1 0 1 1 2 3 4 高学力者の推移の平均 kfb無 kfb有 cs.c/kfb 0 1 1 -2 0.857142857 2 -1.133333333 -1.5 3 -0.230769231 -0.857142857 4 0 -1 図2. 高学力者の推移の平均 表10. 二時点間の高学力者の推移の平均
  • 3.
    -3 -2 -1 0 1 2 1 2 34 低学力層の推移 kfb無 kfb有 図3. 低学力層の推移の平均 cs.c/kfb 0 1 1 0.083333 -0.57143 2 0.133333 0.5 3 0.076923 0.571429 4 -1.86667 1.333333 表11. 二時点間の低学力層の推移の平均 -2 -1 0 1 2 3 1 2 3 4 高学力層の推移 kfb無 kfb有 図3. 高学力層の推移の平均 cs.c/kfb 0 1 1 -0.08333 0.571429 2 -0.13333 -0.5 3 -0.07692 -0.57143 4 1.866667 -1.33333 表12. 二時点間の高学力層の推移の平均